緑風プロポーズ
サザ 「ミカヤにプロポーズすることにした」
マリオ(聖戦)「ほう……ついに覚悟を決めたのかルイージ」
サザ 「ああ。俺もあんたのおかげで配管工という定職を得たことだし、そろそろ身を固めてもいいと思えてきた」
マリオ(聖戦)「……少々早漏な気がしなくもないが……まあ頑張ってこいよルイージ」
サザ 「もちろんだ。ネットで調べて、年上の女にプロポーズするときの言葉も学習済みだしな
マリオ(聖戦)「そうか。なら準備は万全だな。よし行って来いルイージ、キノコの丸焼きでお祝いしてやるぜ!」
サザ 「ああ! ……それと、何度も言ってるが俺はルイージじゃなくてサザだ」
マリオ(聖戦)「いや……お前はルイージだ。サザでも緑風でもない。ルイージ。それがお前の魂の名だ」
サザ 「……」
マリオ(聖戦)「それと……俺の名前に(聖戦)がついてるのは、知らない人が間違えないようにって配慮なんだぜ?」
サザ 「いや……別にそんなこと聞いてないんだが……まあいいか。行ってくる!」
マリオ(聖戦)「おう、気張れよルイージ!」
サザ (初めて会ってもう何年になるか……あの頃の俺はドブネズミ以下の生活を送っていた……
そんな俺を泥の中から救い上げてくれたのがミカヤなんだ。
ミカヤは俺にとっては命の恩人といっても過言じゃない人だ。
ミカヤを護るためなら、俺は何だって出来る気がする……!
そうだ、凡人に過ぎない俺にこんな力を与えてくれる人は、他には一人もいない……。
俺は、これからもずっとミカヤを護っていきたい。その想いを、今日全て彼女にぶつけてみせる!)
ミカヤ 「あらサザ、こんにち」
サザ 「ミカヤ!」
ミカヤ 「び、びっくりした……! どうしたの、大きな声出して」
サザ 「ミカヤ……今日は聞いてほしいことがあって来たんだ」
ミカヤ 「え、なに? 急に改まって」
サザ 「それを言う前に……まずはこれを受け取ってくれ」
ミカヤ 「……指輪……? さ、サザ、あなた、ひょっとして……!」
サザ 「ああ……今日俺は、この言葉を伝えるために、ここに来たんだ」
ミカヤ (……ドキドキ……)
サザ (よし……! 言うぞ、年上の女にプロポーズするための、とっておきの一言!)
そしてサザは、隠し持っていた花束を叩きつけるような勢いでミカヤに差し出しながら、全身全霊の力を振り絞って叫んだ。
サザ 「 バ バ ァ 結 婚 し て く れ ! ! 」
ミカヤ 「……」
リーフ 「ただいまー。なんかそこでズダボロのサザさんとすれ違ったけど、なんかあったの?」
ミカヤ 「……知らないわ……」
リーフ (うわっ、怖っ……! これは確実に何かあったな……!)
ロイ (……おばちゃんはよくてもババァはダメなのか……女心って複雑なんだな……)
ミカヤ 「……サザのバカ……」
とか何とか言いつつ指輪はしっかり受け取ってる辺り、ミカヤも結構ちゃっかりしているようである。
便乗ネタ 4-190 応援歌(?)