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Last-modified: 2007-07-23 (月) 00:08:15

◆ ルネス学園教室前 午後6時 ◆

 

ターナ   「もう6時になりましたしそろそろ帰りましょう、エイリーク」
エイリーク 「ええ。」
女生徒A  「エイリークさ~ん!」
女生徒B  「エイリーク様~!」
エイリーク 「一体どうしたのです?ルネス学園の生徒ともあろう人達がそんなに取り乱して…。」
女生徒A  「さっき教室に幽霊が出ました!!!」
ラーチェル 「…又のようですわね。今の報告でもう20件もの目撃談が…。」
女生徒B  「はい、先程までバレーボールの練習をしていて…
       教室に忘れ物(ハンカチ)をしていたのに気付いたので、
       友達と一緒に取りにいったのですが…教室を空けると
       見慣れない銀の髪の女の人が立ってたんです。
       私のハンカチを持った後、突然「あはっ!」って奇声をあげて
       ハンカチを渡したんです。人かと思ったんですが、
       他の人の目撃談を聞いて幽霊だと直感したので、怖くなって走ってきました。」
ターナ   「で、その幽霊はまだ教室の中に居る?」
女生徒A  「はい、多分…でも行きたくない(怯)」
エイリーク 「ではココで待っていて下さい…私とラーチェルで調べてきますから。」
ラーチェル 「そうですわね。幽霊相手でもこの麗しの絶世美王女ラーチェルが成敗して差し上げますわ!!」
女生徒B  「お二人とも…御武運を。」
ターナ   「(幽霊かぁ~お兄様が見たら絶対お漏らししちゃうわね。エフラムにでも頼んでみようかな。)」

 
 

◆ 幽霊の居た教室前 午後6時10分◆

 

ラーチェル 「この教室でしたわね。いきますわよ。」
エイリーク 「はい。」
二人    「3、2、1、」

 

 (ガラッ!)

 

ラーチェル 「(目を瞑りながら)えい、ルネス学園を豆腐のどん底に陥れる
       幽霊め、この魔道書(※イーヴァルディ)が目に入らぬか!!」
エイリーク 「(豆腐じゃなくて恐怖ですよ…それに口調が水戸黄門ry)…
       あれ、幽霊が居ませんね。」
ラーチェル 「え?(目を開ける)…エイリークの言う通りですわ。まさか私が付けているスキル『恐怖』に反応して逃げたとか…。」
エイリーク 「それは無いです。」
ラーチェル 「では一体何処に…あら、戸締りがなっていませんわね。
       窓が開いているなんて。」
エイリーク 「…まさかその幽霊この窓から飛び降りて逃げたのでは?」
ラーチェル 「それはありえませんわ…ココは5階ですwa…。」
二人    「*1)ガクガクブルブル」

 

◆ 自宅 午後7時 ◆

 

エリンシア 「まあ、そんな事がありましたの。」
エフラム  「その幽霊は幼かったk」
エイリーク 「兄上自重して下さい。」
サザ    「それは変な話だな…なぁ所でミカヤは何処に居るんだ?」
セリカ   「ペレアスさんと一緒に確か食事に行ったわよ。」
サザ    「(全速力で家を出て行く)」
マルス   「恋する者休まる時無し、か。ねぇリーフ。」
リーフ   「うん?何だい兄さん?」
マルス   「さぁココで問題だ。男女が食事に行った後は
       大体何処に行くのでしょうか?次の中から選んでくれ。
       ・ホテル
       ・風俗
       ・彼氏の家
リーフ   「えっと~、どれ選んでも食事後→エッt(ブバァァァァァァァァァッ!)」
セリス   「うわぁ!リーフがいつもの如く血を噴出した!」
ロイ    「ズズズッ…(血が自分の味噌汁の中に入らなかった事を喜ぶとしよう。)」
マルス   「ははは、本当にリーフはいじり甲斐があるz…はっ!」
リン    「(関節技かけつつ)食後のエクササイズ、一番良いのはプロレスね!」
マルス   「ぎゃぃあぁあぁあぁぁぁあぁぁあぁ!!!!」
エリンシア 「食事中位静かにしなさい!これ以上やるとぶっ飛ばして差し上げますわ!!」
二人    「エリンシアお姉様ごめんなさいm(_|_)m。」
ヘクトル  「(いつもの事だな、まったく)…おい、エイリーク何難しい顔してるんだ?」
エイリーク 「(ルネス学園の平和の為にも…幽霊騒動の事調べておく必要が有りますね。)」

 

◆ ルネス学園前 午後9時 ◆

 

《エイリーク、仮面をつけてマントを着る。》
エイリーク 「さてと、コレで大丈夫ですね。サザさんの真似をして
       『ルネス学園の平和は私が護る』!…何ちゃって。」
《エイリーク、学校に入っていく。》

 

サザ    「ハックション!」
漆黒の騎士 「風邪か、緑風邪よ。」
サザ    「緑風邪言うな。緑風だ!!」
漆黒の騎士 「どっちでも良い。」
サザ    「:orz」
漆黒の騎士 「しかし乙女は一体何処に居るのだ?」
サザ    「セリカによるとペレアスと食事しているらしいから、
       心当たりの有るレストラン行ってペレアス捕まえたんだが…
       あいつは食事後ミカヤを見失ったらしい。」
漆黒の騎士 「だとしたら…一体何処に居る?」

 
 

◆ ルネス学園前 午後9時10分 ◆

 

セリカ   「ココね…ファードさんが依頼した学校ていうのは…
       出来るならアルム連れて行きたかったけど、
       彼は彼で学園祭の準備で忙しいようだし‥
       ミラ様のご加護がある限り大丈夫かな。」
《セリカ、学校に入っていく》

 

◆ ルネス学園前 午後9時30分 ◆

 

エイリーク 「昼間はそこまで怖くないのに、暗くなると全てが怖く見えますね…。
       おや?あれは生物学室ですね。あそこでは色々と変なものを見ました。
       …でもおかしいですね。扉は閉められているはずなのですが…。
《生物学室の中に入っていく》
《生物学室の電源を入れる》
エイリーク 「…この部屋にはオバケは居ないようです。
       …ぁ、あれは骨格模型ですね。昔ターナやラーチェル
       と一緒に良くいたずらしましたね。」
《模型に近づく》
      「…でも変ですね。私が最後に見た時はこんな紫色に変色していなかったですし、
      「剣なんて持って…ひゃぁ!(剣を避ける)」
ヘルボーン 「カ、カ、カ、カ、カ」
エイリーク 「何でこんな所に魔物が!?…ジークリンデを喰らいなさい!」
ヘルボーン 「ギャシャア!!!!…(ヘルボーンがバラバラになる)」
エイリーク 「…返事が無い、ただの屍の様ですね。
       でも女の子達が言っていた幽霊ではないようです。
       もうちょっと捜す必要がありますね。」

 

セリカ   「!!…今何かがバラバラになる音が…こっちね。」
《セリカ、階段を上って生物学室へ向かう》

 
 

◆ ルネス学園前 午後10時 ◆

 

エイリーク 「…この階段を上れば音楽室ですね。
       今でもたまにココでピアノの練習をしています。
       あら?電気が付いていますね、先生でも居るのでしょうか?」
《エイリーク、音楽室に近づいて聞こえてくる音を聞く。》
エイリーク 「まぁ、なんていいメロディーなのでしょう。
       今弾いている人はとてもうまいのでしょうね。
       丸で手が何本もあるかの様な(ガチャ)」
《バールが足を器用に使ってピアノを弾いている》
エイリーク 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バール   「(エイリークに気付く)キシャア!!!」
エイリーク 「バールならうまく弾けて当然でした…足が何本もあるのですもの!!」
《カサカサカサカサカサカサと走ってきてエイリークに襲い掛かる》
エイリーク 「ジークリンデ!!」
バール   「グギュアーーーー!!!」
《魔物特効を受けて倒れる》
エイリーク 「はぁ、はぁ、はぁ…この学校で一体何が(汗)」

 

セリカ   「今度は階段の上!?ファードさんの言う通り
       どうやらこの学校は呪われているようね。早く済ませなくちゃ。」

 

エイリーク 「もう探検は終わりにします。ココからは兄上に任せま…あ。」
セリカ   「あ。」
エイリーク 「セリカ…どうしてこんな所n」
セリカ   「エクスカリバー!!」
《数秒前にエイリークが立っていた所が、衝撃波で抉られている》
エイリーク 「セリカ、何をs」
セリカ   「エイリーク姉上の大事な学校を汚す幽霊よ、ミラ様の忠実なる使徒の名においてお前を裁く!!」
エイリーク 「(滝汗)セリカ、良く聞いて下さい」
セリカ   「!…どうして私の名前を…やはり幽霊は千里眼を持ち
       相手の心を読むというのは本当だったようね。」
エイリーク 「(仮面の下で(´;ω;`)」
セリカ   「悪魔よ、覚悟!つ【サンダー】」
《ピシャァァァン》
エイリーク 「今は逃げるしかない…(スタタタタタタと逃げる)。」
セリカ   「あ、逃がさないわよ。つ【サンダーストーム】」
《ジ、ジジジ、ジ、ジジン、ズドーン!!》
エイリーク 「(無実を証明したいけど、正体を明かせないなんて…くやしい!)
       …!アレは私の教室、あそこに隠れる事にしましょう。」
《猛スピードで教室に駆け込んで、仮面を取って、扉を閉める》
エイリーク 「コレで多分大丈夫…。」
幽霊?  「どうしたのエイリーク?」
エイリーク 「!!!!!!!!!!!(バタンキュー)」
幽霊?  「……」

 
 

◆ ルネス学園前 午後11時 ◆

 

エイリーク 「……あれ、ここは…」
幽霊?   「目が覚めた?」
エイリーク 「きゃぁ!って…ミカヤ姉上?」
ミカヤ?  「違うわよ、エイリークちゃん♪」
エイリーク 「…混沌の女神ユンヌさん?」
ユンヌ   「あ た り♪」
エイリーク 「まさか貴方が幽霊?」
ユンヌ   「そんなまさか。ただミカヤの身体を借りて学校に来てるだけよ。
       今日6時ごろにハンカチを忘れた子に渡してあげたら、悲鳴を上げて逃げられちゃったけど。」
エイリーク 「(やっぱり幽霊は貴方ですかユンヌさん)…でも何でこんな所、こんな時間帯に居るんですか。」
ユンヌ   「…ちょっと人間みたいに行動してみたかったの。」
エイリーク 「え…?」
ユンヌ   「アイクにこう言われたの。
       「たまには人間みたいに行動してみたら、どうだ?楽しいぞ」ってね。
エイリーク 「…そうなんですか。」

 

ユンヌ   「ミカヤは日中は占いとかで忙しいから…夜の間だけ、
       ミカヤに乗り移って行動しているの。
       道端を歩いていたら、この学校を見つけたわ。
       とても楽しかったわ。今まで見たことも無い物が沢山あったんだもん♪」
エイリーク 「生物学室や音楽室に居た魔物は貴方が出したものですか?」
ユンヌ   「魔物?何の事を言ってr」
セリカ   「(扉を叩きながら、叫ぶ)幽霊,お前がココにいるのは分かっている。
       開けなさい!!さもないと…。」
ユンヌ   「エイリークちゃんはあの窓から逃げなさい。」
エイリーク 「え、でも5階…。」
ユンヌ   「緊急用のはしごを掛けて置いたから、大丈夫。」
エイリーク 「(そうやって下りたのですか)分かりました…
       ありがとうございます(梯子を伝って下に降りる)。」
《バタンッ!》
セリカ   「!…ミカヤねえs‥いや、アンタは…邪神!」
ユンヌ   「邪神言うな!!」
セリカ   「幽霊も、この魔物達も全てアンタの仕業ね。」
ユンヌ   「魔物達のことは知らn」
セリカ   「黙りなさい邪神、ライナロック!!」
ユンヌ   「仕方ないわね…レクスオーラ!!」

 

次の日、エイリーク達生徒の目の前には、半壊したルネス学園の姿があったという…。
グレイル工務店とアイクが早急に呼ばれ、学園の建て直しに取り掛かった。アイクは
その顔かガチムチさか女生徒に良くもてたが、本人は全く気にしなかったらしい。

 
 
 
 
 
  • オマケ-
     
    アスレイ  「ルーテさん、ルネス学園にバールやヘルボーンなどの魔物が居たそうですよ。」
    ルーテ   「逃げ出したアスレイ12号と8号はそんな所に居たんですか…。」
    アスレイ  「え?」
    ルーテ   「一度ルネス学園に彼らを連れて行きましてね…途中で居なくなって
           しまったのですが、元気そうで何よりです。」
     
     
     
    Fin

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