44-387

Last-modified: 2012-10-28 (日) 15:13:42

387 :助けて!名無しさん!:2012/06/15(金) 15:25:21.04 ID:xZu0IdSc

ある日の休日の昼下がり。
クロムは緊急連絡で来た仕事をルフレと共に終え帰路に着くところだった。

クロム 「しかし、いきなり報告書を提出しろとはな…。俺一人でできればよかったんだが、クロムには迷惑をかけたな。」
ルフレ兄「何気にするな。俺とお前と仲じゃないか。」
クロム 「ああ、そうだったな。」
ルフレ兄「それにお前一人に任せてたら今の時間じゃあ絶対終わってないだろう。」
クロム 「はは、ちがいない。…ところで朝手伝いを頼みに行った時、何でお前一人だったんだ?」
ルフレ兄「ん?ああ、真ん中の二人はミリエルやルーテ、カナスとかの学者/研究者肌の人間に…所謂”トロン剣”について原理教えてほしいと言われて昨日から泊まり込みだ。今頃公園で実践でもしてるんじゃないのか?」
クロム 「あれをか?何使うんだ…?んでほかのやつらは?」
ルフレ兄「後のやつらは…マーク♀のやらかした事のあと始末だ…。」
クロム 「…。今度は何を?」
ルフレ兄「竜王家の庭を『やっぱり竜の庭ってこんな感じですよね!』と言いながらリフォームという名のマ(ークちゃん式)改造をやったらしい。」
クロム 「は?」
ルフレ兄「まあ元に戻せばいい話なのだが、竜王家のチビ共に妙に受けが良くてな。それで話がややこしくなってる。」
クロム 「…苦労するな。」
ルフレ兄「まったく、なまじ戦術師として才があるから始末が悪い。俺たちの未来の子供とはいえ、どう育ったらああなるんだかな…。」
クロム 「は、はは…。」
ルフレ兄「お前も気をつけろよ。俺もこれからそっちに行かなきゃならんからここでお別れだ。」
クロム 「ああ、頑張れよ。」
ルフレ兄「お前もな。特に俺の妹への行動とかな~」ノシ
クロム 「ブファ!?いいいいいやあれは全部事故でな!」
ルフレ兄「HAHAHAHA…」
クロム 「くっ、からかわれたか。」

-ルフレと別れてからしばらくして-

…コ…デ…-
クロム 「ん、なんか上から声が…ってリーフ!?」
リーフ 「どいてどいてーーーー!!はっ受け身!」
バシンゴロゴロゴロゴロドガイタッ
クロム 「…大丈夫か?」
リーフ 「う、うんなんとか。受け身がうまくいかなかったら危なかった。」
クロム 「お前ってそういう防御はうまいけど、根本的な危機回避が下手だよな…。」
リーフ 「向こうから迫ってくるから仕方ないじゃん。まあ、今回は自業自得だけど。」
クロム 「何をやった…。」
リーフ 「いや、ナンナ達とそこの公園で待ち合わせしてたんだけど、寝坊して遅れそうだからアイク兄さんに頼んで。」
クロム 「何でアイク兄さんに頼むと空を飛んでくるんだよ…。」
リーフ 「まあ、そこは気にしないで…ってごめん時間がないんだったじゃあね!」
タッタカタッタカタッタカ
クロム 「一体何だったんだ?」

388 :助けて!名無しさん!:2012/06/15(金) 15:25:53.07 ID:xZu0IdSc
-そしてクロムは家に着いた-

クロム 「ただいま。…ん?エフラムにへクトル、そんなにぐったりしてどうしたんだ?」
ヘクトル「クロム兄か、おかえり。いや、いままでアイク兄の稽古の相手をやっててな。少しギブってるだけさ。」
エフラム「ああ、『最近ラグネルと一部の斧しか使ってなかったから手入れも兼ねて慣らしたい』と言うから、いままで相手をしていた。」
クロム 「アイク兄さんの武器って結構数なかったか?名前付き以外にも鉄の剣5本とか。」
ヘクトル「ああ…それで二人ともこんな感じだ…。最近めっきり回数無くなってたとはいえ、あれにはなれないよな…。」
エフラム「ああ、人間地に足を付いているのが一番だな…。」
クロム 「??ところで兄さんの手入れはまだやってるのか?」
ヘクトル「あー、まだあったかな?まだ庭にいるし。」
クロム 「なら俺も手伝ってくるか。」
エフラム「それも良いが、兄さん。」
クロム 「なんだ?」
エフラム「受け身を忘れないでくれ。」
クロム 「(受け身…倒された時か?)あ、ああわかった。」

そして庭に行くとリガルソードを素振りしているアイクの姿があった。

クロム 「アイク兄さん。」
アイク 「クロムか。仕事はおわったのか。」
クロム 「ああ、今帰ってきた。ところで武器の手入れはまだなのか?」
アイク 「これで最後だ…っとまだ残っていたな。手伝ってくれるか?」
クロム 「任せてくれ。で、何をすればいい。」
アイク 「いや、いてくれるだけでいい。」
そう言いながらクロムの肩に手を置くアイク
クロム 「へ?でもヘクトル達は慣らすために相手をしていたと…」
アイク 「ああ。昔は結構やっていたんだが最近はめっきりやらなくなったからな。こうして感覚をとり戻している。」
クロムを持ち上げるアイク
クロム 「あ、アイク兄さん!?一体何をs」
アイク 「じゃあ、行くぞ。」
ニア E ブラザーアーチbyクロム 1/1
アイク 「ぬぅん!!」
クロム 「うわああぁぁ…」
アイク 「ん…しまった。リーフと同じ方向に投げたな。後で謝らんと。」
ヘクトル「あーありゃ公園かな…。」
エフラム「無事だといいんだが…。」

389 :助けて!名無しさん!:2012/06/15(金) 15:26:40.27 ID:xZu0IdSc
―とある公園―

ルフレ♀「じゃあ方法は昨日言った通りなので実際にやってみましょう!」
ミリエル「では私からファイアーで…はっ!」ポワン
ミリエル「ファイアーは球状で固定と…投げると爆発します。飛び道具ですね。」
カナス 「じゃあ次は僕かな…。リザイア!」ヴン
カナス 「へぇ、黒いもやもやが手にまとわりついてる。これで触ると…やっぱり吸収効果があるね。」
ルーテ 「では、最後に優秀である私が。そこのノールさん。」
ノール 「はい?」
ルーテ 「とう。」ゴウッ
ノール 「!?いきなり何をするんですか!」
ルーテ 「やはり避けましたか。油断なりません。」
ノール 「一体何なのですか…。ここは逃げましょう。」
ルーテ 「逃がしましたか。やはり要注意ですね。しかしエクスカリバーは湾曲した刃状に固定されるので剣としても投げ物としても使えますね。」
ルフレ♂「自分たちはトロンでしか使ってなかったけど色々応用が利くものだね…。」
ルフレ♀「そうですね。私も色々試したくなってきました。」
…ワ…テ…
ルフレ♂「ん?何か声が」
…タス…テ…
ルフレ♀「えーっと上かr…ってクロムさん!?」
クロム 「どいてくれーーー!」
ドシャーーン!ゴロゴロキャアゴロゴロゴロ
ルフレ♂「ゲホッゲホッ。クロム?皆大丈夫かい?」
カナス 「ああ、離れてたからね。」
ルーテ 「優秀ですから。」
ミリエル「問題ありません。」
クロム 「イタタタああ、大丈夫だ。ルフレ、けがはないか?」
ルフレ♂「ああ、まきあがった砂が目に入ったぐらいさ。ところで妹はどこだ?」
クロム 「ん?あたりにいないな。どこだ?」
ルフレ♀「貴方の下です!!」
クロム 「うおっ!ス、すまん!すぐ離れる!」ムニッ
ルフレ♀「ちょ、どこ触ってるんですか!」
クロム 「すすすすすまん。本っ当にすまん。」モミッ
ルフレ♀「やん、い、いい加減にしてください。」
クロム 「わわ、悪気はないんだだだゆるせ!よし、これで離れうおっ」
ビタンッグワシ
クロム 「あ……。」
ルフレ♀「!!!??!クロムさんの馬鹿――――!」
ドシュウン!…オマエノセイジャナイアタリマエデス!
ルフレ♂「┐(´ー`)┌」
ミリエル「毎度ながらクロムさんのあれはルフレ♀さんには回避不能で興味深いです。」
ルーテ 「はい。何か関連性を見つけるだけでも成果になりそうです。」
カナス 「た、助けなくていいのかい?」
セネリオ「ひどい有様です。」

終われ