6-490

Last-modified: 2007-12-02 (日) 23:24:45

6-487への便乗

ゼフィール「私、ゼフィール・デズムント・ベルンが粛清しようというのだ、ロイ!」
ロイ「エゴだよ、それは」
ゼフィール「大陸全土が持たん時が来ているのだ。世界は、人間のエゴ全部は飲み込めやしない」
ロイ「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる」
ゼフィール「……ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ」
ロイ「……貴方を倒してからそうさせてもらう」
ゼフィール「ふふふふ、ははははっ」
ロイ「何がおかしい!?」
ゼフィール「私の勝ちだな。いくら封印の剣とはいえこのエッケザックスの質量なら簡単にへし折れる」
ロイ「ふざけるな。たかが大剣一振り、封印の剣で押し返してやる」
ゼフィール「馬鹿な事はやめろ」
ロイ「やってみなければわからない!」
ゼフィール「正気か?」
ロイ「貴方ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」
ゼフィール「……この大陸は幾多の戦乱の果てに今がある」
ロイ「………?!」
ゼフィール「結局、遅かれ早かれ悲しみだけが広がって大陸を押しつぶすのだ。
      ならば人類は、自分の手で自分を裁いて自然に対し、地球に対して贖罪しなければならん。
      ロイ、なんでこれがわからん」
ロイ「馬鹿にして。そうやって貴方は、永遠に他人を見下すことしかしないんだ」

ゼフィール「こ、これは、炎の紋章の共振。人の意思が集中しすぎて暴走しているのか?
      なのに、恐怖は感じない。むしろあたたかくて、安心を感じるとは」
ロイ「……封印の剣の力なら……!」
ゼフィール「そうか……しかしそのあたたかさを持った人間がこの大地さえ破壊するんだ。それをわかるんだよ、ロイ!」
ロイ「わかってるよ。だから、このエレブ全土に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ」
ゼフィール「グっ、だがそのボロボロの身体で何が出来る!?」
ロイ「この剣は伊達じゃない!!!」