おみくじ兄弟
~神社にて~
ヘクトル 「おいみんな、おみくじやろうぜおみくじ!」
リン 「毎年恒例よね」
シグルド 「どれ、それでは……」
シグルド:末吉
シグルド 「……また微妙な……」
リン 「恋愛運良くないわね……」
シグルド 「今年もお預けッスかorz」
ロイ 「えーと、僕は……」
ロイ:大吉
マルス 「さすがラッキーボーイ」
ロイ 「あはは、まあ見通しはちょっと明るくなったかなあ」
エフラム 「どれ、俺は……」
エフラム:凶
アルム 「うわ、お気の毒様」
セリカ 「大丈夫、兄さん? 向こうの枝におみくじ結んで、お清めしましょうか?」
エフラム 「いや……このままでいい。凶ということは、今年一年は波乱に満ちた年になるに違いない。
その中でどれだけ自分を磨くことが出来るのか……今から楽しみだ」
ロイ 「逆境を味方につけるのか……さすがエフラム兄さん」
アイク 「どれ、俺は……」
アイク :超吉
リン 「なにこれ!?」
セリカ 「さては……ちょっと、鳥! あなたの仕業ね!?」
ユンヌ(鳥)「誰が鳥よ!? っていうか、証拠もなく人を疑うのは」
セリカ 「黙りなさい! こんなバカなおみくじ混ぜるのはあなたしかいないでしょう!」
ユンヌ(鳥)「ぶーっ……」
アイク 「なんだ、引きなおしか……どれ」
アイク :吉
マルス 「あれ、アイク兄さんにしては普通だね」
アイク 「だが、内容は軒並み幸運なようだが……む?」
マルス 「あ、恋愛運だけが飛びぬけて最悪だ……」
アイク 「そうか。まあどうでもいいけどな、興味ないし」
ミカヤ (……どうやら今年も折りまくりのようね、アイク……)
リーフ 「み、みんなーっ! 見てこれ、見てこれ!」
マルス 「あ、オチ要員が来た」
ロイ 「ひど……でもまあ、リーフ兄さんが大凶で、三人娘に連れ去られたり隕石に潰されたりするのがいつものパターンだもんね」
リーフ 「フッフッフ……そうはイカの日干しですよ! これを見なさい!」
リーフ :大吉
リーフ 「はっはっは、どうですか皆さん! これで僕も不運なハッパボーヤからは卒業……」
マルス 「……」
ロイ 「……」
リーフ 「え……なに、その哀れみの目?」
マルス 「……可哀想に……」
ロイ 「……今年一年分のわずかな運を、こんなところで使い果たしてしまうなんて……」
リン 「リーフ……強く生きなさいよ……?」
リーフ 「な、なにその解釈!? この人でなしーっ!」