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Last-modified: 2008-02-19 (火) 21:51:37

405 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/01/17(木) 21:14:21 ID:CKHfpepz

珍しくアイクが風邪を引いて寝込んでしまった。

ヘクトル 「珍しいってレベルじゃねーぞ」
マルス  「明日は季節はずれの台風が来るかもね」
ロイ    「でもアイク兄さんでも引く風邪だから僕達を気をつけないと行けないね」
ミカヤ   「…全く!アイク、貴方ちゃんと寝る時は暖かくして寝てる?」
リーフ   「それは難しいんじゃない?何処ぞ筋肉フェチな姉さんが兄さんの服を全部半袖したって聞いたし」
エリンシア「あ、あらあら…リーフちゃん何人聞きの悪いことを言ってるのかしら……
       わ、私は只アイクの素晴らしい筋肉を隠す様な真似をしたくなかっただけで…」
ヘクトル 「エリンシア姉貴マジ自重」
アイク   「ゴホッ!これでも健康には一応気をつけていたんだがな。
       …やはり昨日、氷竜神殿を防寒着を忘れたからって普段着のまま登ったのが不味かったか」
ロイ    「………」
ヘクトル  「つーか、風邪以前によく凍死しなかったな兄貴」
マルス   「寧ろ風邪だけで済んだのが凄いね」
リーフ   「その前に一日で戻ってきていることに突っ込もうよ」
ミカヤ   「本当にアイクって子は…。とにかくっ!工務店には私から電話入れておくからゆっくり寝てなさい!」
アイク   「分かった。姉さん、すまない…」

406 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/01/17(木) 21:16:38 ID:CKHfpepz

ミカヤ  「…と言うわけで、弟が風邪を引いてしまいて…はい…ご迷惑をおかけします。では…」(ガチャン)
ロイ   「姉さん、大丈夫だった?」
ミカヤ  「えぇ、大丈夫よ。でもアイクが風邪を引いたと伝えた途端『な、なんだってー』みたいな声が聞こえたけど」
マルス 「MMR自重。でもそりゃ驚くよね。病気とかに程遠いアイク兄さんが風邪引くんだからさ」
リーフ 「僕も未だに信じられないなぁ。こういう役って普通、僕かセリス兄さんかロイだよね。
      あーあ、僕も風邪引きたかったなぁ。風邪引いたらおねいさんに看病してもらえそうなのになぁ」
ロイ   「やっぱりそこに行きつくんだ」
マルス 「大丈夫だよ。君が風邪引いたらあの四人娘の手によって徹底的に看病されるだろうから」
リーフ  「勘弁してよ!想像しただけで寒気がするよ!そんなことになったら絶対このHDNーって叫ぶハメになるよ!」
ヘクトル「…ま、とにかくアイクの兄貴のことだし昼過ぎた頃にゃ治ってケロッとしてそうだけどな」

―昼過ぎ

アイク「ゲホッゴホッ!…いかん、どんどん酷くなってきている気がする……」

ヘクトル「…治ってねーな」
マルス 「アイク兄さんクオリティを無効にするとは…この風邪はかなり手強いみたいだね」
ロイ   「兄さんクオリティって何それ?いや、何となく分かるけどさ…」
リーフ  「大丈夫かなアイク兄さん?」
ヘクトル「何だか本気で心配になってきたぜ…」
407 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/01/17(木) 21:17:41 ID:CKHfpepz
─数時間後

ロイ  「マルス兄さん、アイク兄さんの様子はどう…って何窓の外見てニヤニヤしてんの?」
マルス「それは窓を覗いてみたら分かるよ」

アイク「ゴホッゴホッ!…まさか、風邪がここまで辛いものとは思いもしなかったな…」

コンコン(ドアがノックされる)

アイク「…誰だ?姉さんか?」
レテ  「まさか、本当に風邪を引いて寝込んでいるとは思いもしなかったぞ」
アイク「レテ!?何故あんたがここにいるんだ?」
レテ  「……お前に鍛錬の相手になってもらおうと思って来たんだが、風邪引いて寝てると家の者に聞いてな」

マルス「絶対嘘だね。今日アイク兄さんは仕事だと知っている筈だし直接家に来たりしないよ」
リーフ 「多分、工務店に行ったら兄さんが風邪だと聞いて家に来たんだろうね」
ロイ  「リーフ兄さん何時の間に…」
マルス「しかし塀の外からピョンピョンと跳ねて家の様子を確認してたレテさんにはニヤニヤしたよ」

アイク「そうだったのか。心配かけてすまなかったな」
レテ  「すまんと思うならさっさと風邪を治したらどうだ?私は鍛錬の相手がいないとつまらんのでな」
アイク「そうしたいのは山々なんだが…ゲホッ!…治るにはまだまだ時間がかかると思う」
レテ  「……と、そうだ。お前に渡す物があったんだった」

そうやって取り出したのは一つの小瓶。

アイク「何だ、これは?」
レテ  「ガリアに伝わる風邪薬だ。結構苦いが効果はかなりものだぞ。これをお前に渡そうと思ってな」
アイク「………」
レテ  「…か、勘違いするな!さっきも言ったが私は鍛錬の相手がいないとつまらんだけだ!他意は無い!!」
アイク「…レテ」
レテ  「な、何だ!?」
アイク「確かあんた…俺に鍛錬の相手をしてほしかったと聞いたが、何故風邪薬なんて持っているんだ?」
レテ  「…!た、偶々だ!偶々持っていただけだ!!」
アイク「しかしさっきの言い草だと最初から俺に渡す気でいたような言い方だったぞ?」
レテ  「!?…そ、そんなことより要るのか要らんのかどっちだ!要らんなら持って帰るぞ!!」
アイク「いや、有り難く頂こう。俺もさっさと風邪を治したいからな」
レテ  「…全く、そうやって最初から素直に受け取っておけばいいものの…」
アイク「レテ」
レテ  「今度は何だ!!?」
アイク「見舞いに来てくれてありがとな。これからもよろしく頼む」

と、通称「ミマモッテクレナイカタノム」スマイルをレテに見せるアイク。

レテ  「…!!!わ、私はもう行くからなっ!薬はちゃんと飲んでおけ!!」(ガチャ、バタン!!)
アイク「…何で怒っているんだあいつ?まぁどうでもいいか」

リーフ 「レテさん顔超真っ赤」
マルス「なんというツンデレ、って感じだね。良いものを見たよ」
ロイ  「でも気付かないんだろうなぁ」