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Last-modified: 2009-02-22 (日) 14:32:12

紋章中学校
一年E組教室
ロイ   「おはよう。みんな」
リリーナ 「あ…ロイ!おはよう!」
ウォルト 「お、おはよう!」
チャド  「ロイ!デビルメイクライ4クリアしたからお前に貸してやるよ!」
ロイ   「……?ありがとう」
ルゥ   「ニノ姉さんがクッキー焼いたんだ!ロイにもあげるよ!」
ララム  「私のクッキーも食べて!」
レイ   「姉貴のクッキー、味は保証するぞ。ララムのは…命の保証はできないな」
ララム  「ひどーい!そんなことないもん!ロイ君なら食べてくれるよ、ね?」
ロイ   「い、いただくよ。ありがとう…」
スー   「ロイ、今度サカ草原まで来ない?いい気晴らしになるわ」
フィル  「私達が案内しますよ」
シャニー 「イリアにも来て!今雪祭やってるんだよ」
ソフィーヤ「あの……ナバタ砂漠にも…」
ロイ   「えっと…みんな…もしかして気を使ってくれてるの?
      僕が地区対抗格闘技大会に出られなかったから…」
一同   「………」
ロイ   「やっぱり…」
チャド  「えーと…まあ…その…なんだ…元気だせよ、ロイ」
ウォルト 「きっと良いことあるよ」
ロイ   「…別にそこまで気にしてないんだけどなあ。
      確かに出れないって分かった時は落ち込んだけどさ…もう吹っ切れたよ」
リリーナ 「え、そうなの?」
ロイ   「うん。だからみんなも気を使ってくれなくてもいいよ」
ルゥ   「そっか。ああ、良かった。ロイが落ち込んでるんじゃないかと思って…」
セシリア 「みんな静かに。HRを始めるわよ」
チャド  「お、先生来た」
リリーナ 「じゃあ、ロイ後でね」
ロイ   「うん」
ロイ   「………」

二年Y組教室
セリス 「ユリウスー。今度一緒に地区対抗格闘技大会見に行こうよ!」
ユリウス「だからひっつくな、つーの!地区対抗格闘技大会?お前なあ、
あれの観戦チケットがどれだけ手に入りにくいか分かってんのか?」
セリス 「はい」つチケット四枚
ユリウス「おまwwwマジか!?なんで持ってんだよ!?
     僕なんかどこあたっても入手できなかったのに…」
リーフ 「ヒント:紋章区代表選手」
ユリウス「把握。なるほどな…家族だからか。盲点だった…」
リーフ 「にしても君があの大会に興味があるなんて意外だな。
     『くだらない』とか言うと思ったのに」
ユリウス「あ…いや…それは」
ユリア 「大人ぶっててもまだまだ子供ってことですね」
ラナ  「そういうことですね」
ユリウス「チッ」
セリス 「ユリア、ラナ。君達も一緒にどう?」
ユリア 「それは勿論」
ラナ  「ご一緒させていただきます」
リーフ 「さて、僕は誰を誘おうかな。僕もセリスと同じく四枚持ってるんだけど…」
ナンナ 「一」
ミランダ「二」
サラ  「三」
ティニー「四」
四人娘 「………」
ミランダ「ここは新入りのティニーが譲るべきよね」
ティニー「そんなの関係ないでしょう」
ナンナ 「埒があかないわ…」
リーフ 「えーと…じゃあ四人で行ってきなよ。僕はいいから…」
サラ  「それじゃ意味ない…」
ナンナ 「ここはリーフ様に決めて貰いましょう」
リーフ 「え…?」
ミランダ「そうね、誰を誘うのか」
ティニー「誰を誘わないのか」
サラ  「はっきりと…」
リーフ 「ちょ、ちょっと四人とも落ち着いて……くっ!」逃走

マテー!イヤダー!ニガサナイ・・・!コノヒトデナシー!

セリス 「あはは。相変わらずだな」
ユリウス「まったく、うるさい奴らだ……ん?空が曇ってきたな…」

紋章高校
一年A組教室
アラン  「出席をとる。(略)マルス……おっと、マルスは
      地区対抗格闘技大会出場で欠席だったな」
マリク  「あれだけ出場を嫌がってたのに……」
シーダ  「強制参加なんて酷い…」
ゴードン 「ちょっと可哀そうだね」
チェイニー「腹黒王子にはいい薬だろ」
エフラム 「まったくだな」
カシム  「ってマルス君のお兄さん!?どうしてこんな所に!?」
エフラム 「邪悪な気配を感じる…みんな気をつけろ。俺はそれを伝えに来た」
アラン  「確か君は二年M組の…」
エフラム 「エフラムだ。じゃあ、俺はこれで失礼する。他のクラスにも伝えなければ…」
アラン  「待て!授業中に何ほっつき歩いている!?こら!」

運動場
一年E組と二年E組合同の体育の授業
ヘクトル 「嫌な天気だな…」
マシュー 「いや、嫌とかそういうレベルじゃないっすよ」
エリウッド「確かに…あんな赤黒い雲は見たことが無い…」
ウィル  「何か不吉なことが起きそうですね…」
リン   「父なる天の怒り…?いいえ、違う。他のもっと何か邪悪なもの…」
マシュー 「あれ?そういえばリンディス様なんでここにいるんですか?
      地区対抗格闘技大会のアシストに選ばれたんじゃ?」
リン   「…あくまでアシストだからね。出番が無い時もあるのよ」
ヘクトル 「おい、見てみろ。あれは」
エリウッド「あれはハルバード?地区対抗格闘技大会のステージにも選ばれた戦艦だ」
ヘクトル 「なんか降ってくるぜ!」
マシュー 「うわあ!なんだこいつら!?」
ウィル  「ま、魔物?」
エリウッド「襲ってくるぞ!みんな気をつけるんだ!」

紋章町商店街
サザ   「不気味な雲だ…いったいこれは…?」
ミカヤ  「危険が迫ってるわ…!」
サザ   「なんだって!?どんな?」
ミカヤ  「分らない……でも、今までに無い大きな災いが降りかかろうとしている…!」
ボーレ  「お二人さんこんな所で何してんだ?」
サザ   「豆腐屋のボーレか。あんたこそ店はどうした?」
ボーレ  「こんな不気味な天気じゃ客が一人も来やしねえ。今日はもう閉店だ」
ミカヤ  「ボーレさん、お店にテレビとかありませんか?」
ボーレ  「あるにはあるが…なんでそんなこと聞くんだ?」
サザ   「ミカヤ?」
ミカヤ  「情報を集めれば災いのことが何か分かるかもしれない…」
ボーレ  「災い?」
サザ   「話は後だ。とりあえずあんたの店に…」
ボーレ  「よく分んねえけどテレビが見たいんだな?だったらもっと良い所があるぜ。
      ここからならうちより近いしな」

グローメル電気店
グローメル「♪あなたの町の~電気屋さ~ん グロ~メ電気~っと。おお、ボーレではないか。どうした」
ボーレ  「じゃまするぜ。ちょっとテレビ見せてくれ」
ミカヤ  「おじゃまします」
グローメル「なんだテレビを見に来るとは戦後の高度成長期のようだな、ははは」
サザ   「………」
ボーレ  「まずはとりあえずFETVでも見てみるか」

ドロシー 『り、臨時ニュースです!紋章高校が正体不明の魔物の群れに襲われているようです!』
ボーレ  「な、なんだってー!?」
ミカヤ  「そんな!?エリウッド達が!?」
ドロシー 『この魔物の群れは高度に統率されているらしく、甚大な被害が出ていると…』
サザ   「誰かが操ってるってことか…!」
ドロシー 『さらにこの魔物は任天都の各地を襲撃しており、地区対抗格闘技大会の
      開催されている天空コロシアムにも現れた模様です!これがその映像です!』

ttp://www.youtube.com/watch?v=JFMVYan_q8g
ttp://www.youtube.com/watch?v=KAdjxE2Ib7s

サザ   「団長達も襲われているのか!?」
ミカヤ  「いえ、今日は二人の試合はなかったはずよ…近くにはいるでしょうけど…」
ドロシー 『続報が入り次第、お伝えして…』
セーラ  『ドロシーーーーー!!!』
ドロシー 『うわ!ど、どうしたんですかセーラさん!?』
セーラ  『こ、この建物……例の魔物に囲まれてる……』
ドロシー 『えええ!?』
セーラ  『もうだめよ…私達死ぬんだわ……!』
ドロシー 『落ち着いてください!今放送中…』
シャナム 『うわああ!もうお終いだあああ!』
ドロシー 『社長!?』
ユアン  『ああ…死ぬ前におねえさんにあんなことやこんなことを…』
ドロシー 『だ、だから今放送中…』
イリオス 『オルソンとか言われたまま死ぬのはいやだああああ!』
ブツッ、ザーーーーーーー(ry

ミカヤ  「相変わらずね……このテレビ局」
グローメル「うぬ…とにかく、かなりまずいことになっているようだな…」
サザ   「テレビ局があの様子じゃ襲われているのは高校だけとは限らないな…」
ボーレ  「それどころか紋章町全体の危機って感じだぜ!?」
ミカヤ  「紋章町だけじゃないわ…任天都始まって以来の大きな危機よ!」

紋章中学校
二年廊下
スカサハ「スカサハ戻りました」
セリス 「ど、どうだった…?」
スカサハ「だめです、A組B組とも全滅です。みんな『フィギュア』にされてしまった…」
ユリウス「くそ…!奇襲とは言え、随分とやられたものだ…!」
ユリア 「結局、二年で残ったのはY組の私達だけなのかしら…?」
ラナ  「ラクチェが戻って来たわ」
ラクチェ「ラクチェ戻りました。E組の女子が二人残っていました」
レベッカ「……」
ニノ  「うぅ…み…んな…どうして…こんなことに…」
ユリウス「二人か…まあ、他の組に比べればマシか」
セリス 「リーフは…?」
ユリア 「そういえば、ナンナ達と出て行ってから帰って来てませんね」
ラクチェ「それが……」
セリス 「そんな……」
ユリウス「そう気を落とすな。あいつのフィギュアはまだ見つかってない」
セリス 「う…うん」

ギャアアアァァァー!!

ユリア 「!?…悲鳴?」

リーフがこっちに向かって逃げてくる!プリム(ザコ敵)に追われているようだ!

リーフ 「たーすーけーてー!!」
セリス 「リーフ!?」
ユリウス「…心配して損したな。リーフ!伏せろ!」
リーフ 「え!?」
ユリウス「そらっ!」つロプトウス
リーフ 「ぎゃああああああああ!!」ギリギリで回避

ロプトウスの一撃で敵が消し飛ぶ

リーフ 「も、もう少しで当たる所だったじゃないか!この人でなしー!」
ユリウス「やれやれ…助けてやったんだから文句言うなよ…」
セリス 「リーフ、ナンナ達は…?」
リーフ 「え!?教室に戻ってないの!?」
ユリウス「おいおい…一緒にいたんじゃないのか?」
リーフ 「途中で彼女達を撒いたから一息つこうとしたんだけど…この騒ぎになって……大変だ!僕見てくる!」
ユリウス「馬鹿!単独行動は危険だ!」
リーフ 「でも!」
セリス 「ユリウスの言う通りだ、リーフ。ここは堪えるんだ…」
リーフ 「くっ…四人とも無事でいてくれ…」

ルネス女学院
ファード 「ゼト、生徒達を任せたぞ」
ゼト   「お任せ下さい」
エイリーク「学長…」
ファード 「わしはこの学院の学長。ここを離れるわけにはいかん」
ターナ  「でも、もう敵が…!」
ファード 「行け、ゼト」
ゼト   「はっ!」
ラーチェル「学長!」

ゼト   「三人とも無事か…?」
エイリーク「はい…」
ターナ  「もう…いったい何なのあいつらは…?」
ラーチェル「分りません…私が見たこともない魔物ですわ…」
ゼト   「静かにしなさい。まあ、ここまで来れば安全だと思うが…」
???  「それはどうかな?」
ゼト   「な…!?貴様は…」
ヴァルター「くくっ、ルネス女学院は陥落。これで私のノルマも達成というわけだが…
      私は戦利品が欲しい。女を渡してもらおうか?」
ゼト   「戦利品だと?」
ヴァルター「何しろ学院内の生徒達は『亜空軍』の奴らが皆フィギュアにしてしまったからな?
      まったく、融通の利かない連中だ。戦力としては申し分ないが」
エイリーク「亜空軍?あの魔物達のことですか…?」
ラーチェル「そして貴方が奴らの指揮官…そうですわね?【月長石】のヴァルター」
ヴァルター「いかにも」
ターナ  「なんで人間のあなたが魔物を率いているの!?」
ヴァルター「魔物ではない、亜空軍だ。何も私だけではない。この紋章町の何人かの有力者は既に亜空軍についている」
ゼト   「亜空軍とやらの、そして貴様の目的は何だ!?」
ヴァルター「そこまで教えてやる義理はない。さあ、女を渡してもらおうか」
ゼト   「断る」
ヴァルター「では、死ぬしかないな?」
エイリーク「先生!」
ゼト   「三人とも!ここは私が食いとめる!逃げなさい!」

ヴァルターと互角に戦うゼト

ヴァルター「なかなかしぶといじゃないか?」
ゼト   (彼女達が逃げる時間を何としても稼がねば…)
ヴァルター「このままではエイリーク達が逃げてしまう…亜空軍ども、こいつの相手をしてやれ」
ゼト   「…!?」

辺りから湧き出る大量の黒い物体、それが形を作り…ゼトに襲いかかる!

ゼト   「くっ…!」
ヴァルター「では、私はエイリークを追うとしよう。貴様はそいつらと遊んでいろ?」ヴァルター去る
ゼト   「待て!くっ!このままでは…!」
アルヴィス「見せてやる!ファラの拳を!」つファラフレイム
ゼト   「!?」

ファラフレイムが亜空軍を焼き尽くす!

アルヴィス「へへっ、燃えたろう?」
シグルド 「草薙京自重。おっと!それより、そこの君大丈夫か?」
ゼト   「かたじけない…助かりました。あなた方は?」
シグルド 「グランベル商社の者だ。私はシグルド、こっちはアルヴィス」
アルヴィス「おいおい、シグルド。上司を呼び捨てとは…非常事態とはいえ捨て置けんな」
シグルド 「何を言ってる?我が社も私とお前を残してほぼ全滅…会社での上下関係などもはや有名無実なものだろう」
アルヴィス「む、確かにそうだが」
シグルド 「そもそもお前は私の上司であることを鼻に掛けすぎだ。まったくこの前も(ry」
ゼト   「……申し訳ないが急いでいる。あなた方にも協力してもらいたい。
      シグルド殿、あなたの妹さんが危機に晒されているのだ」
シグルド 「何!?」

紋章高校運動場
ヘクトル 「オラア!」
マシュー 「おー!さすが若!一撃で数匹吹っ飛んで行きましたよ」
ヘクトル 「へ、こいつら一匹一匹はてんで弱いぜ」
エリウッド「でもすごい数だ。倒しても倒しても湧いてくる…!これじゃきりがない!」
フロリーナ「きゃあ!」
リン   「フロリーナ!?大丈夫!?」
フロリーナ「ありがとう、リン…」
ウィル  「校舎の方はどうしたんでしょう?」
ヘクトル 「まったく、俺達が必死に戦ってるつーのに援軍に一人も来やしねえ」
エリウッド「もうとっくに運動場の異変には気づいてるだろうに…どういうことだ?」
???  「こういうことだよ」

校舎から出て来る人影

ダミアン 「……」
エリウッド「あれは…現代文のダミアン先生だ…」
リン   「ああ、あの倒置法を教えるのに定評のある…」
ヘクトル 「いったい何しに出て来たんだ?」
ダミアン 「君達は亜空軍の恐ろしさをまだ知らない。嘆きたまえ、それを私に教わる不幸を」

校舎の中から現れる亜空軍

ヘクトル 「なんだと!?いつの間に入りやがった!?」
ダミアン 「侵入経路が一つしかないと思ってるのかね?呪いたまえ、その浅はかな考えを」
エリウッド「…そうか!屋上…!」
マシュー 「やられましたね…!ハルバードを使えば造作もない…」
リン   「じゃあ…まさか!」
ダミアン 「校舎内の制圧はほぼ完了。残るは君達だけだ」
ヘクトル 「周りは全て敵かよ!くそっ!」
ウィル  「先生…どうして!?」
ダミアン 「君達が亜空軍を知らないだけだ。彼らに抵抗することの無意味さをね。叫びたまえ、死を前にした絶望を」

主人公兄弟家
サラ   「ワープ成功…」
ミランダ 「良くやったわ、サラ!」
ナンナ  「危機一髪ね…」
ティニー 「魔物に囲まれて…もうだめかと思いました…」
ミランダ 「ところで、ここどこ?」
サラ   「リーフの家」
ナンナ  「え?どうしてここに?」
サラ   「パッとここが閃いたから」
ミランダ 「自分の家よりこっちが方が先に浮かぶのね」
サラ   「……」
ティニー 「しかし仕方がなかったとはいえ、これでは不法侵入では?」
ナンナ  「そうね…事情を話さないと…誰かいないのかしら?」
ミランダ 「この時間帯ならあの人がいるんじゃない?」

居間
エリンシア「ワンモアセッ」バアトル・ブートキャンプ中
四人娘  「……」
エリンシア「ふう…ちょっと一休み…」
ナンナ  「あの…」
エリンシア「誰!?…あら、リーフちゃんのお友達の…どうしてここに…?」
ナンナ  「実はかくかくしかじかで」
エリンシア「まあ!学校がそんなことに!?…こうしてはいられませんわね…!」
ナンナ  「え?どこに行くんですか?」
エリンシア「もちろん中学校へ。魔物達をぶっ飛ばしてさしあげますわ!」
ナンナ  「そんな!一人でなんて無茶です!」
エリンシア「大丈夫。こんなこともあろうかと…」
ナンナ  「?」
エリンシア「IKE団集合!!」
ミランダ 「アイク団…?」

数分後

ワレス  「わはは。呼びましたかな!エリンシア殿!」
ビラク  「いったい何の用だい?ロシェ…じゃなかった、エリンシア殿」
エリンシア「ワレス様!ビラク様!お待ちしておりましたわ!」
ビラク  「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
ワレス  「今回は我らだけではありませんぞ!」
エリンシア「まさか…!」
バアトル 「ワンモアセッ!」
エリンシア「きゃああああああ!!バアトル様ああ!!」
ミランダ 「ええと…いったいこれは…?」

説明しよう!IKE団とは!
I:いい男の
K:筋肉が躍動する
E:エリンシアの
団の略である!
紋章町の男どもを皆ガチムチにすべく、日夜活動している!(詳しい活動内容は不明)
団名は、わずか数年でガチムチになったエリンシアの兄第、アイクにあやかってつけられているのだ!

エリンシア「皆さん!紋章中学校が謎の魔物の集団に襲われているそうです!」
ワレス  「何と!」
エリンシア「将来、筋肉たくましい殿方に成長する可能性を秘めた男子中学生を
      危険にさらすわけには参りません!」
ビラク  「なるほど」
エリンシア「私達で魔物をぶっ飛ばしてさしあげましょう!」
バアトル 「普段は忙しくて活動にもなかなか参加できなかったが…紋章中学には
      愛娘のフィルも通っておる!共に愛する者のため戦おうではないか!」
エリンシア「はい!」IKE団出て行く
ナンナ  「…どうしましょうか?」
ミランダ 「正直、ついていけないんだけど…」
ティニー 「とりあえず、私達も行きましょう」

ある路地にて
セリカ  「ライナロック!」
アルム  「ファルシオン!」

必殺攻撃を喰らい吹き飛ぶ亜空軍。

アルム  「ふう…やっと片付いたね」
セリカ  「ええ、次に行きましょう」
アルム  「それにしても驚いたよ。授業中に突然『魔物の気配がする!』とかいって教室を飛び出したから」
セリカ  「神官戦士として魔物は滅ぼさなければいけないわ」
アルム  「でも授業をすっぽかしてきたのはまずかったんじゃないかな」
セリカ  「別にアルムは付き合わなくても良かったのよ?これは神に仕える私の問題だし」
アルム  「いいんだよ。セリカを一人で戦わせることなんて僕にはできない」
セリカ  「アルム…ありがとう」
アルム  「ははは。気にしなくていいよ。セリカは僕が守る」
セリカ  「アルム…」
アルム  「セリカ…」

付近の路地にて
ゼト   「…という訳で、ヴァルターより先にエイリーク達と合流しなければなりません。急ぎましょう」
シグルド 「……」
ゼト   「…シグルド殿?どうされたのですか?」
シグルド 「…すまないが少し寄り道をさせてもらう」
ゼト   「し、シグルド殿!?」

アルム  「どんどんかかってこい魔物ども!お前らなんて僕達の愛でひねりつぶしてやる!」

ジャーン!ジャーン!ジャーン!

シグルド 「ま た K I N S H I N か !」
アルム  「げえっ!関羽!?…じゃなくて、シグルド兄さん!?」
シグルド 「こんな非常時でもイチャイチャイチャイチャと…このバカップルがああ!!」
セリカ  「シグルド兄さんこそ!こんな時まで襲って来ないでよ!今忙しいんだから!」
ゼト   「シグルド殿…!いったい何をして!?」
アルヴィス「やめておけ。ああなったシグルドは誰も止められん」
ゼト   「…ああ…急がねばならないというのに…」

一方エイリーク達は
ラーチェル「なんとか捲いたようですわね…」
エイリーク「ゼト先生は無事でしょうか…?」
ターナ  「先生のことだからきっと大丈夫よ」
ヴァルター「奴ならくたばった…今頃、亜空軍の餌食だろう。もう諦めろ?」
ラーチェル「ヴァルター!?」
ターナ  「いつの間に…?」
エイリーク「先生が…!?そんな…」
ヴァルター「エイリーク」
エイリーク「!」
ヴァルター「…私と共に来い。そうすれば友人達は見逃してやろう」
エイリーク「私があなたと行けば、ターナ達には手を出さない。そういうことですか…?」
ヴァルター「ああ、お前の身と引き換えのギブアンドテイクだ。約束してやろう」
ラーチェル「だが断る」
ヴァルター「何!?」
エイリーク(ラーチェルが!?)
ラーチェル「このラーチェルの最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに
     『NO』と断ってやることですわ…」
ヴァルター「何だとぉ?」
ターナ  「私もエイリークを犠牲にしてまで助かりたいとは思わないわ…!」
エイリーク「ラーチェル、ターナ…」
ヴァルター「良いだろう…三人共私の物としてくれる!」

その時ヴァルターの近くを矢がかすめる

ヴァルター「何者だ!?」
ヒーニアス「そこまでだ。私の嫁と妹にこれ以上近づいてみろ…次は外さん」
ターナ  「お兄様!」
ヒーニアス「今助けるぞ。エイリーク、ターナ!」
エイリーク「ヒーニアス様…」
ラーチェル「今さらりとエイリークを嫁と言いましたわね…と、いうか私は!?」
ヴァルター「うるさいハエが出てきたな?失せろ」
ヒーニアス「ふん、消えるのはそちらの方だ。飛兵が弓兵に勝てるわけがない。覚g」
ヴァルター「亜空軍ども!こいつを包囲しろ!」

 亜          タ
亜ヒ亜   ヴァ    エ
 亜          ラ

ヒーニアス「助けて!エイリーク!」
エイリーク「……」
ターナ  「…(ボソッ)使えねえ…」
ラーチェル「口悪いですわよターナ。でも、何しに出てきたのかしら…」
ヴァルター「さてこれで邪魔者はもういn」
エリンシア「ぶっ飛ばしてさしあげますわ!」攻撃
ヴァルター「ま た か !」回避
エイリーク「姉上!?どうしてここに?」
エリンシア「紋章中学校に向かっていたのですけど、あなた達こそ何故こんな所に?」
エイリーク「それが…」
ヴァルター「おっと、お喋りはそこまでにしてもらおうか?
天馬騎士の女が一人増えた所でどうにもならないことを教えt」
ナンナ  「エリンシアお姉さま!」
ミランダ 「何これ?どういう状況?」
サラ   「到着…」
ティニー 「これは…?人が魔物を率いている…?」
ヴァルター「……くっ!何人増えようが所詮は女!私の物とするだk」
ゼト   「エイリーク、ターナ、ラーチェル!無事か!?」
ヴァルター「何ぃ!?」
エイリーク「先生!ご無事で…!」
シグルド 「ん?エリンシアもいるじゃないか!どういうことだ?」
エリンシア「シグルドお兄様!アルムちゃんにセリカちゃんも…!いったいこれは?」
アルム  「だめだ…僕、混乱してきた」
セリカ  「しっかりしてよアルム」
ワレス  「わははは。面白いことになってきたのー!」
ビラク  「うほっ!いいカオス…」
アルヴィス「まさにカオスだな…」
バアトル 「ワンモアセッ!」
ヒーニアス「どうでもいいが、誰か私を助けてくれ!」
ヴァルター「ゴチャゴチャゴチャゴチャと…!ええい!まとめて始末してくれる!」

エイリーク、シグルド、エリンシア、
ターナ、ラーチェル、ゼト、アルヴィス、
ヒーニアス、バアトル、ワレス、ビラク
ナンナ、ミランダ、サラ、ティニー
     VS
ヴァルター率いる亜空軍
会戦!!

紋章町内某所
???1「そちらの戦況はどうじゃ?」
???2「心配はない。大方上手くいっておる。ルネス女学院、グランベル商社は陥落じゃ。」
???3「紋章高校、FETVもほぼ制圧は完了している」
???1「商店街とベグニオングループは?貴様の担当じゃったな?」
???4「ベグニオングループは社長も捕え、ほぼ制圧…しかし社長親衛隊が
    まだ抵抗を続けておる。あの忌々しい小娘の犬が…!」
???5「で?商店街はどうなのじゃ?」
???4「これからかかる…とりあえず、バルテロメと『例の奴』を向かわせるとしよう」
???3「これから?悠長なことだ」
???4「モルフが使える貴様と違ってこちらの兵力は限られている…
    皮肉を言う前に戦力をこちらに回してもらえるとありがたいのだが?」
???3「生憎こちらも余裕は無くてな。もう少しすればダミアンの手が空くが?」
???4「…ならば、ヴァルターは?」
???5「送ってやりたいところだが…奴から連絡が無い。いったいどこで油を売っているのか…」
???1「早く呼び戻せ。ただでさえ作戦が思い通りに行っておらんのだ」
???5「そうか?確かに手こずってはいるが、だいたい計画通りじゃろ」
???4「紋章町の人々が集まる要所を同時に奇襲し抑える…亜空軍の圧倒的な戦力があって初めて可能な策…」
???2「まともに対応できる者などおるまい」
???3「まさか…貴様の方で何かあったのか?」
???1「紋章中学に向かったラングの部隊がほぼ壊滅状態じゃ…」
???3「なんだと!?」

紋章中学校運動場
ラング 「ば、ばかな…!?全滅だと!?」
ロイ  「僕達の勝ちだ…!降伏して下さい」
ラング 「まっ…待ってくれ。すまぬ…許してくれ……わしは亜空軍の
     言うとおりにしてきただけなのだ。わしもイヤだったのだが、
     しかたなかったのだ。
     なっ…だから、たっ…助けてくれ……何でも言うことをきく。
     ほら…このとおりだ…と…ゆだんさせといて…ばかめ…死ね!!!」
ロイ  「見切った!」つカウンター
ラング 「ううっ…ばかな…このわしがやられるとは…」気絶
ロイ  「ふう……」

リリーナ 「ロイ!大丈夫!?」
ロイ   「リリーナ、敵将は倒した。僕達の勝ちだ」
ウォルト 「すごい…!僕達だけであの魔物の大軍を倒しちゃったよ」
チャド  「我ながら信じられないぜ…」
ルゥ   「ロイの指揮のおかげだよ!君は本当に凄いなあ」
レイ   「まるでこいつらとの戦い方が分かってるみたいだったな?どういうことだ?」
ロイ   「うーん…僕も良く分からないけど、この魔物達スマブラの戦い方が凄くしっくりくるんだよ」
シャニー 「スマブラ?」
ロイ   「あ…地区対抗格闘技大会の別名だよ。スマッシュブラザーズの略」
レイ   「つまりあの大会の戦いの経験が生かせたってことか」
ロイ   「うん、そういうこと。じゃなかったらこんなに簡単に勝てないよ」
ララム  「じゃあロイ君がいたうちのクラスは運が良かったのね!」
チャド  「他のクラスは…ほとんど全滅だもんな……くそっ…!」

遠くからスーとフィルがやってくる

スー   「ロイ。校舎内で先輩方が魔物と戦っているわ…!」
ロイ   「なんだって!?まだ敵が残ってたのか…」
フィル  「苦戦しているようです。救援に向いましょう」
ロイ   「わかった。すぐに行こう!」
リリーナ 「ロイ…大丈夫?疲れているんじゃない?先輩方は私達に任せて少し休んだら?」
ウォルト 「ロイだけ僕達の二倍は敵を倒してるからね。ほんと凄まじい戦いぶりだったよ」
ロイ   「そうだった?」
チャド  「ああ…俺も度肝抜かれたぜ。まさに奮戦って感じでさ」
ソフィーヤ「ただ…どことなく無理をしている感じでした…つらさを紛らわせようとしているような…」
ロイ   「そ、そう?別に何ともないよ」
リリーナ 「でも…!」
ロイ   「大丈夫!僕は戦えるよ。それに…」
ウォルト 「それに?」
ロイ   「あの人達もきっと戦ってる!僕も負けてられないよ!」
リリーナ 「あの人達?」
ロイ   「何でもない。さあ行こう!」
リリーナ 「あ、ロイ!待って!」

地区対抗格闘技大会開催地周辺『スマブラ地区』
雲海
ピット  「マリオさん!急ぎましょう!」
マリオ  「OK!」

ハルバード付近
フォックス「こちらフォックス。ハルバードを発見。これより攻撃を開始する!」

荒廃した動物園
ポケトレ 「いけ!ゼニガメ!」
リュカ  「PKファイアー!」

そして…戦場の砦
ttp://www.youtube.com/watch?v=5Y8_nUXQRzY

動画内0:00~1:15
マルス  「やれやれ…その4にしてやっと僕の出番か…おっと、メタ的な発言はやめとくか」
マルス  「さて、問題はあの大軍をどう突破するか…ま、考えてる暇も無いか!」
動画内1:15~1:45
マルス  「お、ラッキー。いきなりホームランバットゲット!…考えてみたら隙だらけであんまり意味無いなあ…」
動画内1:45~1:59
マルス  「あれ?シールドブレイカー仕様変えたっけ?突きになってるぞ?」
マルス  「マーべラスコンビネーションにドルフィンスラッシュ、カウンターっと……
      なんで僕今更技の確認なんかしてるんだ…?」
動画内1:59~2:36
アラモス卿「ふぉっふぉっふぉ」
マルス  「バルタン星人!?痛、痛たたた!や、やめろ!この!」
動画内2:36~3:02
マルス  「熱っ!?…うう…ダメージが…だからスマブラは嫌い(ry」
マルス  「と思ったらハートの器ktkr!」
動画内3:02~3:21
アラモス卿「ふぉっふぉっふぉ」
マルス  「だー!しつこい!無視!」
動画内3:21~4:01
ソードプリム「……」
マルス   「ビームソード持ってる奴多いなあ…くっ…!雑魚の癖に生意気な…!」
マルス   「倒したらビームソード落としたぞ?すかさずゲット!…敵の武器奪うとか、まるでリーフみたいだな…僕」
アラモス卿 「ふぉっふぉっふぉ」
マルス   「ま た お 前 か」
マルス   「スクリューアタックもゲット!原作じゃできないハイテク装備だね!」
動画内4:01~4:32
マルス  「スイッチ押しにくいなあ…よし、押せた!このままダッシュで……
      ぐはっ!……くそ!いきなりバイクみたいな奴が突っ込んできた…
      轢逃げするとはいい度胸だ…!」
マルス  「ん?何だろう?このスイッチ?ポチっとな……おわ!?て、敵!?おのれ!マークの罠か!」
マルス  「くっ…!こう敵が多いときつい……ってちょwwwなんで目の前にボム兵!?アッー!」
動画内4:32~5:09
マルス  「復活!覚悟しろよ!この蟲野郎!ドロー!ビームソード!」
マルス  「緑甲羅…いらないな。切っちゃえ!…ってうお!?跳ね返ってきた!?痛!…ついてない…」
マルス  「バイクUZEEEEEEEE!ついてくるなよ!」
マルス  「…ところで、なんでさっきから僕独り言を…?」

動画内5:09~6:20
メタナイト「…敵かと思ってしまった。失礼した」
マルス  「いえ、こちらこそ。僕はマルスといいます。あなたは?」
メタナイト「メタナイト。プププ地区の者だ」
マルス  (カービィさんと一緒か…ずいぶんあの人(?)と雰囲気が違うな…同じ一頭身だけど…)
メタナイト「話は後にしよう。まずはこの者達を片づける!」
マルス  「はい!」

動画内6:20~7:13
マルス  「くっ…飛び道具のオンパレードか…!こちらが近接攻撃しかできないから…」
メタナイト「ならば、近づいて切るまで!」
動画内7:13~7:58
メタナイト「ぐう!?」
マルス  「メタナイトさん!?」
メタナイト「私なら問題無い…気にするな」
マルス  「分かりました。申し訳ないけどおいしい所は貰いますよ」
メタナイト「ふ…」
動画内7:58~9:43
メタナイト「君の剣の腕は見事だな。まだ若いというのに」
マルス  「そうですか?ありがとうございます」
メタナイト「その剣は誰に?」
マルス  「うーん特に師がいるわけでは無いんですけど…あえて言えば兄達かな」
メタナイト「兄の名は?」
マルス  「シグルド、アイク、エリウッドです」
メタナイト「四人兄弟か」
マルス  「いえ、十五人兄弟です。剣使いの兄が三人、ってだけで…」
メタナイト「十五人!?それは……凄いな…!」
マルス  「ははは…」
動画内9:43~動画終了まで
マルス  「うわ!?」
メタナイト「良く頑張った。後は私に任せろ」
マルス  「すいません…」

ttp://www.youtube.com/watch?v=AvckdXxgPfY&feature=related

動画内0:00~1:34
マルス  「お、トロッコ。これはラクチン…って針が!?…今度は穴!?くそ!マークの罠か!」
メタナイト(マーク?)
動画内1:34~2:05
マルス  「ずいぶん簡単でしたね」
メタナイト「うむ。ん?あれは…エインシャント卿!」

動画内2:05~2:45
マルス  「アイク兄さん!」
アイク  「遅くなってすまん」
メタナイト「君が……いや、話は後だ。奴を追う!」
動画内2:45~4:22

道を塞ぐ亜空軍

アイク  「邪魔だ」つ天空
メタナイト「何とも凄まじい太刀筋だ…」
マルス  「ははは…やっぱりアイク兄さんは凄い…!」
動画内4:22~4:29
マルス  「…逃がしたか…!」
アイク  「何者だ?奴は」
メタナイト「分からん…だが、ただ一つ分かっていることはこの騒ぎを引き起こしてる
      のは、奴の率いる亜空軍だということだ!」
マルス  「亜空軍…!」

紋章中学校
セリス 「ロイ、ありがとう。助かったよ」
ロイ  「セリス兄さんも無事で良かった」
リーフ 「僕は…?」
ロイ  「あ…リーフ兄さんもね」
ユリウス「やれやれ、まさか後輩に助けられるなんてな」

ロイ達の活躍により紋章中学校の亜空軍は壊滅。しかしその損害は決して少ないものではなかった。

ロイ   「残ったのはこれで全員ですか?」
ユリウス 「ああ、二年生はまだ良い方さ。三年生なんて三人しか残ってない」
ユリア  「手強い上級生から潰すのが敵の狙いだったようですね」
リリーナ 「現にさらに手強いであろう先生方はみなフィギュアにされてしまったようですし……」
ロイ   「…セシリア先生……」
セリス  「ねえ、アルム兄さん達がいないよ…?まさか…!」
リーフ  「早合点は良くないよ。先輩方に聞いてみよう。それにナンナ達の事知ってるかも!」
セリス  「う、うん」

家族、友を探す者、お互いの無事を喜ぶ者、
三十人にも満たない生存者達であったが、賑やかな話し声が所々から聞こえる。

ニノ   「ルゥ!レイ!……ああ…!無事で良かった」
ルゥ   「姉さん!良かった…心配したんだよ!ね、レイ」
レイ   「……ふん」
ニノ   「レイ…心配かけてごめんね」
レイ   「べ、別に心配なんかしてない……姉貴の魔法の実力なら大丈夫だろうと思ってたよ」
ニノ   「そう?」
チャド  「嘘つけwどことなく落ち着きなかったぞお前w」
レイ   「黙れ!」
ウォルト 「姉さん!怪我は無い?」
レベッカ 「私は大丈夫よ。ウォルトは?」
ウォルト 「僕だって姉さんの弟だ。どこも何とも無いよ」
スー   「ウォルト……右腕」
ソフィーヤ「血が出てます……」
ララム  「うわぁ……痛そう」
ウォルト 「え?」
レベッカ 「ちょっと、見せてみなさい」
ウォルト 「だ、大丈夫だよこれぐらい。かすり傷だって」
フィル  「結構深そうですけど」
レベッカ 「いいから見せて」
ウォルト 「う、うん……」
シャニー (いいな、姉第かぁ……お姉ちゃん無事だといいなあ)

セリス  「あの、アルム兄さんとセリカ姉さん知りませんか?」
グレイ  「アルムとセリカ?あいつら授業中突然『魔物の気配が!』とか言って飛び出してったぜ」
セリス  「ええ!?」
クリフ  「正確に言えばセリカが飛び出して、アルムが追いかけて行ったんだよ」
ロビン  「で、その後はこの騒ぎだ」
セリス  「そうですか…二人とも無事だといいけど…」
リーフ  「あの……四人組の女の子見ませんでした!?」
グレイ  「い、いや。見てないけど」
リーフ  「そ、そうですか……!」
セリス  「元気だしなよリーフ…校内全部探したけど彼女達は見つからなかったんだ。
      きっとサラあたりがワープの杖を使っt」
リーフ  「ああ、僕の責任だ!こんなことになるなら彼女達と一緒にいるべきだった!」
セリス  「(聞いてない……普段追い掛け回されてあんなに嫌がってたのに……)」
ラクチェ 「(四人が今の彼を見たら大喜びね)」
スカサハ 「(そして屈折した愛情表現でますますリーフフルボッコ、と)」
イシュタル「(正直ティニーには自重して欲しいのですけど…)」
ユリウス 「おい、お喋りは後にしろ。これからどうするのか、話し合うからな」
セリス  「あ、うん。みんな!集まってくれる?」

全員が集まる。和やかなムードから一転、みな真剣な面持ちである。
ユリウスが口を開いた。

ユリウス 「それじゃ、これまでの状況を確認するぞ。みんなもご存じの通り、
      何とか魔物を撃退することができた。沢山の犠牲を払ってな…!」
一同   「……」
ユリウス 「だが、安心するのはまだ早い。この魔物達は紋章町中で暴れ回っているからな」
リーフ  「なんだって!?」
セリス  「なんで分かるの?」
ユリア  「邪悪な気配がするのです。私達竜は人よりもそういったものを感じる能力が
      優れていますから。人の中にもそういった鋭い感覚を持つ者がいるそうですが」
セリス  (セリカ姉さんとかのことかな?もしかして姉さんもそれを感じとって…?)
ユリウス 「……この魔物かなり特殊だ。今まで見たことが無い奴ばかりだし」
ユリア  「倒した獲物を捕食するわけでもなく、人形…『フィギュア』に変えてしまう……」
ユリウス 「しかもこの魔物を率いていたのが……人間」
ラング  「……」気絶中
ユリウス 「本当はこいつから山ほど聞きたいことがあるんだが……この通りの有様でな」
ロイ   「すいません。手加減するべきでした…」
ユリウス 「いや、別に責めてるわけじゃないんだが」
セリス  「何か手掛かりは無いの?この魔物達が何者なのか知る手掛かりは?」
ロイ   「一つだけ。この男が魔物達をこう呼んでいたんだ、『亜空軍』って」
リーフ  「亜空軍?何それ。ユリウス、君は何か知らないの?竜王家の人間なんだしさ」
ユリウス 「生憎僕も聞いた事もない。まあ、爺さん達なら何か知ってるかもな」
セリス  「分かっているのは亜空軍って名前だけか…情報が無さ過ぎる」
ユリウス 「そこでだ、当面の目標として情報収集の必要があると思う。フィギュアにされた
      仲間達や先生方を助けるためにも亜空軍がどんな連中なのか調べないとな」
ユリア  「ユリウスお兄様が先程申した通り、もしかしたらデギンハンザーお爺様達が何か知っているかもしれません」
ユリウス 「ああ、だから僕とユリアは一旦竜王家に戻る」
セリス  「なら僕達も一緒に…」
ユリウス 「いいや。お前達にはもう一つの手掛かりを探してもらう」
リリーナ 「もう一つの手掛かり?」

ロイ   「……負の女神ユンヌさん」
ユリウス 「察しが良いな。お前達兄弟はあの女神さんと親しいだろ?威厳ゼロとはいえ
      あれも一応神様だからな。何か知っているかもしれない」
リーフ  「あの変態おとぼけ女神が知ってるかなあ…?まあ、一応神様だしあたってみる価値もあるか……」
ロイ   (ユンヌさん酷い言われようだなあ…まあ、事実だけど)
セリス  「ユンヌさんを探すならミカヤ姉さんを探さなきゃ」
リーフ  「ミカヤ姉さんなら大体いつも商店街で占いしてるよね?」
リリーナ 「それじゃ目的地は決まりですね」
ロイ   「うん、商店街へ」

部隊編制
○商店街にミカヤ(ユンヌ)の捜索
一年E組
ロイ、リリーナ、ウォルト、チャド、ルゥ、レイ、シャニー、
スー、ララム、ソフィーヤ、フィル、
二年Y組
セリス、リーフ、スカサハ、ラクチェ
二年E組
ニノ、レベッカ
三年B組
グレイ、ロビン、クリフ
○竜王家へ
二年Y組
ユリウス、ユリア、ラナ、イシュタル

リーフ  「なんか人数にずいぶん偏りがない?」
ユリウス 「戦力バランス考えればこっちはこれで十分だ」
セリス  「ラナはそっちなの?」
ラナ   「はい、セリス様の足手纏いになるといけませんので」
ユリア  (良く言うわ。セリス様の前ではユングヴィ神拳が使えないからでしょうに)
セリス  「足手纏いだなんて…そんなことないよ」
ラナ   「セリス様…御武運をお祈りしております」
セリス  「うん、ラナも気をつけてね。無理して怪我なんかしないように」
ユリウス (ないない)
リリーナ 「ところで、こっちの部隊の指揮官はどうしますか?」
リーフ  「そりゃ、やっぱりセリスで…」
ユリウス 「……ロイ、君がやれ」
ロイ   「ええ!?僕がですか!?」
リーフ  「いや、ここはセリスの方が…」
ユリウス 「この学校の戦いで最も活躍したのは?最も仲間を生き残らせたのは?……彼が適任だ」
セリス  「うん、僕もそう思う。ロイがやるのが自然だよ」
ロイ   「セリス兄さんまで……分かりました…!やります!」
リリーナ 「ロイ……がんばって!」
リーフ  「うーん…まあ、僕もロイを信頼してないわけじゃないし、それでいいよ。期待してるよ大将」

かくしてロイ達は紋章中学校を後にし、ミカヤの待つ商店街へと向かった
全ては亜空軍と戦うため、仲間達を救うために。

商店街入り口
バルテロメ「くすくす…この様なちっぽけな商店街など、亜空軍の将となった私の障害とは
      なりません……ひと思いに踏み潰してあげましょう」

とうとう商店街に来襲したバルテロメ率いる亜空軍。
その前にあの竜騎士が立ちはだかる!

バルテロメ「何者です?大人しく道を開けなさい。もの言わぬ人形にはなりたくないでしょう?」
グローメル「うぬ、ここまでやって来たか。ならばここから追い返してくれる!」
バルテロメ「ここまでも何もまだ入り口…」
グローメル「これでもくらうがいい!」つボルトアクス
バルテロメ「……」カキーン!NO DAMAGE!
グローメル「なんと!だがまだ勝負は決しては……ぐお!?」落石に押しつぶされる
バルテロメ「何事です!?」

バルテロメが上を見上げると商店街入り口付近の店の上に二つの人影が

ミカヤ  「何事です!?と聞かれたら!」
サザ   「答えてあげるが世の情け!」
ミカヤ  「商店街の破壊を防ぐため!」
サザ   「商店街の平和を守るため!」
ミカヤ  「愛と真実の正義を貫く!」
サザ   「ラブリーチャーミーな主役!」
ミカヤ  「ミカヤ!」
サザ   「サザ!」
ミカヤ  「紋章町を駆ける暁の団の二人には!」
サザ   「グリーンウィンド。緑の明日が待ってるぜ!」
ボーレ  「なーんてな。それ!敵さんがお出ましだぜ。落石をくらわせてやれ!」

突如、店の屋根の上に現れた無数の人影。無論この商店街に店を構える奇人変人達である。
各々用意していた岩をバルテロメ達に向けて落としていく。

バルテロメ「待ち伏せとは!小癪な真似を!」
サザ   「ミカヤの予知能力を嘗めて貰っちゃ困る。あんた達が来るのを待ってたってことさ」
バルテロメ「先程のマヌケな竜騎士も囮だったのですね!?」
ボーレ  「おう!そうだぜ!まんまと引っ掛かったな!」
シャナン 「(あれは勝手に作戦無視してグローメル殿が飛び出しただけでは?)」
アイラ  「(細かい事は気にするな)」
ヴォルツ 「さてお次はこいつをくらいな!」
バルテロメ「これは……油!?まさか!」
ミカヤ  「今です!プラハさん!」
プラハ  「あいよ!黒焦げになりな!」つフレイムランス

撒かれた油に火がつき、みるみる燃え上がる。

バルテロメ「ひいい!ひ、火がああ!あ、熱い!主人公にあるまじきなんと非道な戦術!小娘めぇ!」
ミカヤ  「何勘違いしてるんですか?私は酸いも甘いも味わって来た(ダキュンダキュン)歳ですよ?
      それに魔物を率いて侵略行為を行うあなたにそんなこと言えるんですか?(ニコニコ)」
バルテロメ「ぐうう……!」
サザ   (……なんかミカヤKOEEEEEE)

グローメル「熱っ!?うおお!岩から脱出したと思ったら何だ!この火の海は!?」
ヴォルツ 「あんた生きてたのか。世界ひろしと言えどもこんなタフな奴はいねーな」
ボーレ  「ひろしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!ていうかあんたそれ言わねーと誰だか分かんねえなw」
ヴォルツ 「うるせえ!」
グローメル「ひろしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!……とこんな事をしている場合では無い!早く脱出を…!」

グローメルが飛び上がろうとした瞬間、火の海は凄まじい風圧にかき消された。
それは剣から発せられた衝撃波。

デーッデッ!デーッデッ!デーデーデデー!(漆黒のテーマ)

バルテロメ「おお!助かりましたよ!ゼルg…漆黒の騎士!」
漆黒の騎士「……」
ミカヤ  「騎士様!?」
サザ   「どういうことだ……?何故あんたがそいつの味方をしている!?」
漆黒の騎士「何いきなり話しかけてきてるわけ?」
サザ   「何?」
漆黒の騎士「お前は一級騎士のおれの足元にも及ばない貧弱密偵 。
      その密偵が一級騎士のおれに対してナメタ言葉を使うことでおれの
      怒りが有頂天になった。この怒りはしばらくおさまる事を知らない」
ミカヤ  「騎士様の様子がおかしい……操られている?」
サザ   「どう考えてもそうだろう。正気じゃない……いろんな意味で」
バルテロメ「くすくす。ゼr…漆黒の騎士、この者達を片付けてしまいなさい」
漆黒の騎士「お前エタルドでボコるわ…」
サザ   「操られているといっても奴は漆黒の騎士。まともにやって勝てる相手じゃない……どうするミカヤ!?」
ミカヤ  「騎士様、正気に戻って…!」

紋章高校

運動場を埋め尽くす亜空軍。逃げ場も無い絶望的な状況にあっても
エリウッド達は決死の抵抗を続けていた。

ダミアン 「良く戦った、と褒めるべきかな?だが、ここまでだ」
エリウッド「………」
ヘクトル 「野郎…!」
ダミアン 「理解しているだろう、もはやどうにもならないことを。校舎内は全滅、
      故に援軍の期待はできない。さらにこの圧倒的な戦力差だ」

ダミアンの言っていることは動かしようの無い事実である。
そうであるからこそ、ある一つの疑問があった。

マシュー 「ええ、分かってますよ。あんたが俺達を始末するのをためらってることもね」
ダミアン 「……なんのことかね?」
マシュー 「この戦力差だ、全軍で攻めかかれば俺達を殲滅するのは容易なはず。でもそれを何故かあんたはやらない」
ダミアン 「………」
マシュー 「いったい何を迷っているんです?」
ウィル  「どうしてこんなことを?答えて下さい先生!」
ダミアン 「黙りたまえ」
フロリーナ「先生……」
ダミアン 「無意味なのだよ、これ以上の問答は。どのみち私にはこうするしか無いのでね」
エリウッド「どういうことですか?」
リン   「このまま何も説明しないつもりですか!?」
ダミアン 「言ったはずだよ、知る必要は無いと。全軍…」
ヘクトル 「来るぜ……!」
リン   「みんな気をつけて!」
ダミアン 「突撃!」
???  「そうはさせるか!」

ダミアン 「何!?」
リン   「さっきの声!」
ヘクトル 「ったく!心配掛けやがって…!無事なら早く助けに来やがれってんだ」
エリウッド「待っていたよ、エフラム!」

エフラム 「みんな!遅くなってすまん!」

エフラムと数人の生徒達が校舎から討って出てくる。
エリウッド達を包囲していた亜空軍を逆に挟み撃ちにする形となった。

ダミアン 「まだ校舎内に生存者がいたとは……!」
エフラム 「敵は混乱している!この隙を逃すな!」
ダミアン 「ちっ……態勢を立て直さねば……!」

マリク  「どうやら上手くいったようです」
シーダ  「エフラム先輩の作戦通りですね。しばらく身を隠し、敵が油断したところを奇襲する」
ダミアン 「校舎内の人間を亜空軍が見逃すはずも無い。いったいどこに隠れていたというのだね?」
ルーテ  「それは、これのお陰です」つスパイクローク
ダミアン 「それは……」
ルーテ  「マルスさんが前回の地区対抗格闘技大会の時、持って来てくれた物です。
      研究のために譲り受けた物なのですが、こんな時のため自分なりに
      真似して量産しておいたのが役に立ちました」

スパイクロークとは体を透明にすることができるアイテムである。
紋章町に存在する魔法とは違った技術が使われているのだが、
ルーテはそれをいとも容易くコピーしてしまった。

アスレイ 「こんなにたくさんいつの間に作ってたんですかあなたは」
エフラム 「邪悪な気配を察知した時、最初にルーテに話して正解だった。
      俺の言葉を信じてついて来てくれた生徒達とそれを使って身を隠していたんだ」
ゴードン 「さすがルーテさん!もう優秀と言うより天才ですね」
ルーテ  「私 優 秀 ですから」
ゴードン 「え!?あ、はい…」
カシム  (あくまで『優秀』っていうのに拘るのか……)

ダミアン 「見事だよ……しかし、数人増えた所で覆せるわけが無い、この戦力差を!」
エフラム 「それはどうかな?俺は負ける戦いはしない。ヘクトル!リン!」
ヘクトル 「ああ?」
リン   「何?」
エフラム 「お前達その程度か?」
ヘクトル 「んだと!?」
リン   「何ですって!?」
エフラム 「この程度の魔物に手も足も出ないのか?兄弟の中でも俺と近い実力の持ち主は
      お前達だと思ったんだがな……俺の見込み違いか。後は俺に任せて休んでていいぞ」
ヘクトル 「……上等だぜ」
リン   「あんたの助けなんか無くてもこんな奴ら!」
ヘクトル 「敵じゃねえよ!」
エリウッド「お、おいヘクトル!リン!…エフラム、君何を言ってるんだ?」
エフラム 「そういえばエリウッド、すまん」
エリウッド「え?」
エフラム 「校舎内で仲間を集める途中、アラン先生が追いかけて来てな。あまりにもしつこかったんで…」
エリウッド「まさか……」
エフラム 「殴り倒してしまった。後で呼び出されるかもな」
エリウッド「蝶・サイコー!!」

激怒したヘクトルとリンは凄まじい勢いで敵に斬りかかり、
壊れたエリウッドもヤケクソ気味に敵に突撃した。

ウィル  「うわあ!エリウッド先輩が壊れた!」
同時刻紋章町商店街付近
リーフ  「この人でなしー!」
セリス  「リーフ?いきなりどうしたの?」
リーフ  「いや、何かこう言わなきゃいけない気がして」
セリス  「?」

ヘクトル 「オラオラァ!次はどいつだ!?」
リン   「どっからでもかかって来なさい!」
エリウッド「パピ・ヨン!」

エフラム達の加入にエリウッド達の半ばヤケクソ気味な奮戦も相まって、亜空軍は次々と討ち取られていった。

ダミアン 「信じられん…!彼らが未だこれ程の力を残していたとは…!戦とは生物!
      これ程勢いに差ができてしまえば大軍と言えどもどうしようもあるまい……!」
エフラム 「上手く行ったようだな」
ダミアン 「見事な策だ。君は私の上を行ったようだ」
エフラム 「策?そんな大層な物じゃない。俺はヘクトル達の力に賭けただけだ」
ダミアン 「彼らの奮戦は計算の内では無いと?」
エフラム 「…正直、この戦で俺は完全にあんたの後手に回っていた。最初の奇襲ぐらいだ、
      計画通りなのはな。後は行き辺りばったりの苦肉の策だ」
ダミアン 「ふふふ、何とも末恐ろしいな、それを成功させてしまうとは……」
エフラム 「俺は信じただけだ。俺の兄弟の力をな」
ダミアン 「兄弟の力、か……」
エフラム 「……」
ダミアン 「…さて、そろそろ決着をつけるかね?」
エフラム 「ああ、大将のあんたを倒さなければこの戦いは終わらない」
ダミアン 「かかって来たまえ、君の全力で!」
エフラム 「行くぞ!」

勝負は一瞬で決まった。エフラムはダミアンの剣を紙一重でかわし、槍で一撃を加える。

ダミアン 「ぐはっ…」
エフラム 「敵将は倒した!俺達の勝ちだ!」

紋章高校の戦い。
ダミアンの亜空軍壊滅。エリウッド達の勝利。

ヘクトル 「おい!エフラム!」
リン   「これでどう!?」
エフラム 「ああ、見事だ二人とも。流石俺が認めただけのことはある」
エリウッド「あ、あれ?勝ったのかい?」
エフラム 「エリウッド、正気に戻ったか」
エリウッド「そ、そうだエフラム!先生を殴り倒したって……」
エフラム 「安心しろ。チェイニーをつけて安全な所に避難させた」
エリウッド「そ、そうか……ってそ、そういう問題じゃ……」
マシュー 「安全な所ってどこです?」
エフラム 「竜王家だ。チェイニーは竜王家の者だからな」
ルーテ  「竜王家なら彼に事情を聞けば救援に駆けつけてくれるかもしれません」
エフラム 「そういうことだ」
ダミアン 「……君はそこまで考えていたのか……」

エリウッド「先生…!」
エフラム 「目が覚めたか。悪いが手加減させてもらった」
ダミアン 「何故私を生かす?」
エフラム 「あなたには喋ってもらう。知ってる事を全てな」
ダミアン 「そうか、君は見たのか。校舎内の生徒達が『フィギュア』に変えられていくのを」
エリウッド「何だって!?」
エフラム 「あの魔物達は何者だ?人形に変えられた人々を元に戻すにはどうすればいい!?」
マシュー 「こっちも聞きたいことが山ほどあるんですがね。一教師であるあんたが
      あの魔物達を何故統率していたんですか!?」
ダミアン 「落ち着きたまえ。全てを話そう。君達は私に勝ったのだからね」
エリウッド「………」

ダミアン 「まず、始めに私の正体を明かそう」
リン   「正体?」
ダミアン 「紋章高校現代文教師ダミアンとは世を忍ぶ仮の姿。その正体は!義賊・黒い牙の暗殺者なのだよ!」
エリウッド「な」
一同   「なんだってー!」
ダミアン 「実にノリがいいな君達」
ヘクトル 「ロイドやライナスと同じ黒い牙だと?それが何だってこんな所で教師してんだよ!?」
ダミアン 「趣味だよ」
マシュー 「……で、趣味で教師をしていたあんたが何故このようなことを?」
ダミアン 「命令だ。黒い牙のな」
ヘクトル 「黒い牙がこの魔物どもを差し向けたのかよ!?」
ダミアン 「そうだ。いや、正確には違うか。黒い牙は亜空軍の協力者でしかない」
エフラム 「亜空軍とは何者なんだ?」
ダミアン 「それは私にも分からん。私が知っているのは人を人形に変えることができる異形の
      集団で、任天都中に侵略を行っていることだけだ。知っているのはネルガルだけだろう」
ヘクトル 「ネルガルだと!?」
ダミアン 「黒い牙が亜空軍に協力することを決めたのはネルガルなのだよ」
エリウッド「あのリーダス兄弟が好き勝手させるとは思えないのですが……」
ダミアン 「ああ、君の言う通り黒い牙はこの数年リーダス派とネルガル派の二つの派閥が
      対立し、お互いに牽制しあって身動きが取れない状態だ」
リン   「じゃあ、何故…?」
ダミアン 「ネルガルはリーダス派に気づかれぬよう極秘裏に計画を進めていたのだ。
      リーダス派の主力であるリーダス兄弟が作戦決行の日に不在になるよう
      大きな仕事を押し付け、他のリーダス派の者は亜空軍が……」
エフラム 「人形に変えたのか…!」
ダミアン 「その通り。今や黒い牙はネルガルの思いのままだ」
ゴードン 「先生はどっちの派閥だったんですか?」
カシム  「そりゃ亜空軍を率いてたんだからネルガル派じゃ」
ダミアン 「私はリーダス派だ。弟もな……」
アスレイ 「弟さんがいらっしゃったんですか」
ダミアン 「ああ、双子の弟だ。ネルガルは私と弟に目をつけた」
ルーテ  「まさか弟さんを?」
ダミアン 「そう、奴は弟を人質にし、私に言ったのだ。『紋章高校を制圧せよ。
      内部の人間である貴様なら攻略に適任だ。逆らえば弟を人形に変える』とね…!」
エリウッド「それで…!」
ダミアン 「こうするしか無かったのだよ。すまない……」
リン   「酷い…!」
ヘクトル 「ネルガルの野郎…!許せねえ…!」
エリウッド「弟さんを助けに行きましょう先生!」
ダミアン 「いや、私が失敗した以上、最早弟も無事ではあるまい……」
???  「だが、ネルガルを放って置くわけにもいかない」

全員が声のした方を振り向く。そこにいたのは……

エリウッド「ジャファル!それにロイドにライナスも!どうしてここに?」
ライナス 「そう簡単にネルガルの思い通りにはさせねえってことさ」
ロイド  「奴の動きがおかしいと思って密かにジャファルに探らせていた。
      まさかこんなことを企んでいたとはな……」
ジャファル「ネルガルが動き出したのを俺が二人に伝えた……」
ライナス 「で、仕事を早めに切り上げて戻って来たってわけだ」
ロイド  「お前達の力を借りたい。ネルガルを倒し、黒い牙を取り戻す」」
ヘクトル 「言われなくてもそのつもりだぜ。このままやられっぱなしでいられるかよ!」
エフラム 「人形にされた人達を救うには元に戻す方法をネルガルから聞き出すしかない!」
リン   「兄弟の絆を利用するなんて許せない!ネルガルに父なる天の怒りを!」
エリウッド「行こう!黒い牙のアジトへ!」

紋章高校の戦い
生存者
一年E組
リン、フロリーナ、ウィル
一年A組
マリク、シーダ、ゴードン、カシム、チェイニー
教師アラン
一年M組
ルーテ、アスレイ
二年E組
エリウッド、ヘクトル、マシュー
二年M組
エフラム

黒い牙のメンバー
ロイド、ライナス、ジャファル、ダミアン
と共に黒い牙アジトへ向かう。

紋章町某所
ネルガル 「ダミアンが失敗しただと?」
エフィデル「はい、主人公兄弟家のエフラムに敗れ、捕えられたようで」
ネルガル 「また兄弟家か。何度私の邪魔をするつもりだ?忌々しい!」
エフィデル「………」
ネルガル 「エイナールの事(6-570参照)といい、今回の事といい、
      やはり奴らは徹底的に叩かねばならん」
エフィデル(いや、前者は完全に勘違いでは……?)
ネルガル 「すぐさまモルフ共を紋章高校に送り込め。亜空軍を相手にして奴らも相当消耗しているはずだ」
エフィデル「いえ、奴らどうやら紋章高校にはもういないようで」
ネルガル 「何?どこに行ったというのだ?」
エフィデル「それが……リーダス兄弟と合流し、我らのアジトに向かっているとの報告が……」
ネルガル 「何だと?リーダス兄弟が!?」
エフィデル「どうやら我らの動きに気づいていたようで」
ネルガル 「紋章町から遠ざけようとしたのが裏目に出たか。多少危険でも亜空軍を使い始末するべきであった」
エフィデル「いかがいたしますか?ネルガル様。当初の計画より随分と狂ってしまいましたが……」
ネルガル 「ダミアンが失敗したことは他の『亜空軍の協力者』には知られていないな?」
エフィデル「はい。しかし、それも時間の問題かと」
ネルガル 「紋章町の制圧後、この町を支配する上で我らが優位に立つには作戦の失敗は許されん。
      何としても紋章高校の者共を一人残らず始末するのだ。アジトに向かっているのなら
      ちょうど良い、そこで確実に仕留めよ」
エフィデル「はっ!その役は誰に?」
ネルガル 「ソーニャ」
ソーニャ 「お呼びですか?ネルガル様」
ネルガル 「即刻モルフと亜空軍を率いアジトに向かえ。奴らどうやら私がそこにいると
      勘違いしているようだ。むこうからやって来るならば都合が良い」
ソーニャ 「ふふふ…必ずや仕留めて御覧にいれます」
ネルガル 「そうだあのダミアンの弟、何という名前だったかな?」
エフィデル「ワイアーですか?」
ネルガル 「そうだ、奴も連れて行け。リーダス兄弟といえども仲間を見殺しにはできまい」
ソーニャ 「なるほど、『仲間』ですか。ふふふ、流石はネルガル様。では…」
ネルガル 「うむ、行け!」
ソーニャ 「はっ!」
ネルガル 「黒い牙はすでに私の手中にある。主人公兄弟もリーダス兄弟も恐るるに足りん。
      くくく…ふはははは…はーっはははははは!!
      待っていろエイナール!お前は紋章町の支配者の妻となるのだ!!」

一方エリウッド達は紋章高校を後にし、黒い牙のアジトに向かっていた。

リン   「ダミアン先生の弟さんってどんな方なんですか?」
ダミアン 「うむ、名はワイアーと言ってね、つまらない男だよ。私と比べてこれといった個性も無いしね」
ヘクトル 「ちょwww弟に対してそりゃねえだろ……」
エリウッド「大事な弟さんなんでしょう?」
ダミアン 「ああ、『生徒を手に掛ける事』を選択してしまうぐらいにね」
エリウッド「………」
ダミアン 「……済まなかった。これから先、私も共に戦わせくれたまえ、せめてもの償いに」
エリウッド「もちろんです!よろしくお願いします」

エフラム 「ジャファル、亜空軍とかいう連中に関して何か知っていることは無いか?」
ジャファル「生憎だがそこまでは俺も分からない。ネルガルの動向を探るので精いっぱいだったからな」
ロイド  「情報戦において完全に奴に遅れをとった……リーダス派のリーダーである俺の責任だ」
ライナス 「兄貴のせいじゃねえ。ネルガルの野郎きっと他に仲間がいるに決まってる。
      じゃなきゃ俺達の監視を?い潜ってここまで好き勝手できるわけがねえ」
ジャファル「協力者か……」
エフラム 「何か心当たりがあるのか?ジャファル」
ジャファル「数か月前、奴が数人の男達と密会していた」
ロイド  「その報告をお前から受けて俺は奴の周りを厳重に探るよう指示したんだったな」
ジャファル「そうだ」
エフラム 「で、その数人の男達というのは?」
ジャファル「グラド大学の教授アーヴ。ベグニオングループの幹部ルカン。
      見たことの無い顔の男が一人。他にも数人いたんだが、
      どいつも顔を隠していて分かったのはこいつらだけだ」
エフラム 「見たことのない顔の男?他に何か特徴は?」
ジャファル「手の甲に三角形を三つ合わせたような紋章が……」
エフラム 「紋章?」
エリウッド「そ、それって……」
ヘクトル 「エリウッド知ってんのか?」
ルーテ  「魔盗賊ガノンドロフ、ですね」
リン   「何ですって!?」
エリウッド「ガノンドロフと言ったら任天都でもその名を知らぬ者はいない大悪党じゃないか!」
ルーテ  「はい、ハイラル区出身で、地区対抗格闘技大会の参加者。任天都ではクッパ大王と
      並び称される『魔王』ですね。『魔王(笑)』じゃありませんよ」
ヘクトル 「何でネルガルがそんな奴と密会してんだ!?」
エフラム 「ガノンドロフ……そいつが亜空軍のリーダーか!」
ロイド  「それは分からんが……亜空軍を提供したのはそのガノンドロフのようだな。
      亜空軍は紋章町どころか任天都全土を巻き込む大規模な侵略行為を行っている。
      ネルガルは紋章区における『亜空軍の協力者』の一人、と言ったところか」
エフラム 「つまり、ガノンドロフはネルガル達に紋章区攻略を一任したということか」
ロイド  「そういうことだ。ガノンドロフにとって紋章区なんてさほど重要でもないのかもしれない」
リン   「私達も舐められたものね……!」
エリウッド「それなら、ネルガル達『亜空軍の協力者』を倒せば紋章町から亜空軍を駆逐できるかもしれない」
ロイド  「ああ、結局やることは変わらない」
ヘクトル 「ネルガルから他の『亜空軍の協力者』を聞きだしてぶっ倒せば良いんだな!?」
エフラム 「聞きだすというなら、フィギュアに変えられた人々を元に戻す方法もだ!」
エリウッド「ああ、そうだね。彼らの為にも急ごう!」
ジャファル「……!」
ロイド  「どうしたジャファル?」
ジャファル「付近で戦闘が行われている」
ロイド  「何?」

その付近、とある路地にて
ヴァルター「行け亜空軍ども!こいつらをフィギュアに変えろ!突撃!」
アルヴィス「来るぞシグルド!」
シグルド 「分かっている!魔道使いや弓使いなど前線に出れない者を後方に!
      体力のある者は前方へ!陣を組み、敵を迎え撃つぞ!」
ヒーニアス「ちょっと待て!囲まれている私は見殺しか!?」
ターナ  「それぐらい自力で突破すればいいじゃない……」
ヒーニアス「なんて妹だ。助けてエイリーク!」
エイリーク「シグルド兄上。ヒーニアス様が……」
シグルド 「あー……誰か彼を回収してきてくれ」
サラ   「レスキュー…使う?」
アルヴィス「いや、勿体無い。貴重な杖だから温存しておきたい」
アルム  「ひどっ……」
セリカ  「杖の使用回数一回>>>>>>>>>ヒーニアス(笑)」
ビラク  「なら俺に任せてくれ。あんないいおとこを死なせちゃ寝覚めが悪いからな」
ワレス  「そういうことならわしらも行こう。バアトル!あれをやるぞ!」
バアトル 「おお!あれか!任せておけ!」
ヒーニアス「あれ?まあ、何でも良い!HELP ME!」

バアトルがワレスの禿頭を掴む。そしてもの凄い勢いで回転を始めた。
バアトル 「筋 肉 大 車 輪 ! !」
ワレスをハンマー投げのハンマーの様に振り回し敵を蹴散らしていく。

ヒーニアス「SUGEEEEEEEEE!!」
エリンシア「きゃああああああああ!!KINNIKU!KINNIKU!」
ヴァルター「何ィィィ!?」

ビラク  「大丈夫か?あんた」
ヒーニアス「助かった!感謝する」
ビラク  「ああ、良かったな。ところでこの戦いが終わったら や ら な い か」
ヒーニアス「……はい?」
ビラク  「だから…」
ヒーニアス「わ、私にそんな趣味は無い!」
ビラク  「なんだ、あんたは結構いける口だと思ったんだけどな」
ヒーニアス「そんなわけがあるか!」
ビラク  (なんだ酒は嫌いなのか)
ワレス  「わはははは、ふられたなビラク」
ビラク  「ああ、残念だよ。(酒が)嫌いなら仕方ない」
ヒーニアス(あれが好きな者などそうそういないだろう……)
バアトル 「まあ、代わりにわしらが(一杯)つきあってやろう」
ビラク  「そいつは楽しみだな。とことん(酒盛りを)やろうぜ」
ヒーニアス(ええ!?こいつらも!?)

ワレス  「しかし(酒が)苦手とは勿体無い。やりすぎなければ体にも良いのだが」
ヒーニアス「むしろ病気とかいろいろなるだろう!?」
ビラク  「それは健康を考えず(酒を)やりすぎるからだよ。ロシェ」
ヒーニアス「ロシェ……?と、とにかく私は絶対にやらないからな!」
ワレス  「そこまで頑なに拒否するとは、もしかして未成年か?」
バアトル 「そういえば、今年中学に入った娘に(酒を)教えようとしたら、妻に怒られたわ」
ワレス  「流石にそれは早すぎるぞ」
ヒーニアス「あたりまえだ!変態だ!ここに変態がいるぞ!おまわりさーん!!シグルド義兄上
      (将来的な意味で)!KINSHINです!ここにKINSHINがいますよォォォー!!
ビラク  「一体どうしたんだ?彼は」
ワレス  「分からん」
シグルド 「何をやっているんだ!?早く戻って来てくれ!」
バアトル 「おっと戻らねばな。どれ、いくぞ青年」
ヒーニアス「は、HA☆NA☆SE!!」

無事ヒーニアスは救出された。数で押す亜空軍に対して、
シグルド達は堅く陣形を崩さず確実に一人ずつ倒していく。
一進一退。いや、亜空軍の苦戦は明らかとなった。

ヴァルター「何故だ?何故この程度の数を殲滅できん!?」
???  「任務を忘れて女になどうつつを抜かしておるからじゃ」
ヴァルター「アーヴ…貴様か」
アーヴ  「ふぇふぇふぇ、苦戦しておるようじゃのう。ヴァルター」
ヴァルター「何の用だ?私は今こいつらの相手で忙しい」
アーヴ  「お前の任務はルネス女学院を攻略することだったはずじゃ。
      無事学院を陥落させたというのにこのような所で何をしておる。
      ケセルダはグランベル商社を落してすぐに帰って来おったぞ」
ヴァルター「私の目当てはエイリークのみ。貴様や亜空軍に手を貸したのもそのためだ。
      ノルマを達成した以上、好きにさせてもらうぞ?」
アーヴ  「ところが、そうもいかんのじゃよ。先程の話なのじゃがな……」
ヴァルター「なんだ?言ってみろ?」
アーヴ  「黒い牙の連中が紋章高校攻略に失敗したそうじゃ。ネルガルめ…
      わしが気づいていないとでも考えているようじゃが、とんだ思い違いじゃ。
      先の紋章中学での敗戦といい、戦況も芳しくない。
      お前の単独行動を許す余裕はわしらには無いのじゃ」
ヴァルター「ふん…知ったことか」
アーヴ  「そう言うな。わしらと亜空軍の敗北はお前の敗北でもある。
      エイリークをここで手に入れたとして、紋章町を制圧できねば元の黙阿弥じゃぞ?」
ヴァルター「ほう?」
アーヴ  「それにルネス女学院を落として疲弊した亜空軍でこやつらの相手をするのは骨が折れるじゃろうて……」
ヴァルター「なるほど…貴様の言うことも一理ある。私にどうしろと?」

アーヴ  「ひとまずここから撤退し、FETVに向かうのじゃ」
ヴァルター「FETV?確かあそこの担当は…」
アーヴ  「テロ集団ベルクローゼンの者どもじゃな。あやつらも局を制圧して
      暇を持て余しているようじゃ。あやつらと合流し、次の指示を待つのじゃ」
ヴァルター「ふん…あのマヌケな変態どもか……役に立つのか?」
アーヴ  「馬鹿と鋏は使いよう…わしに任せておけば何の心配もいらん。
      マンフロイ殿から好きに使って良いとの言葉も頂いておる」
ヴァルター「抜け目のないじじいめ」
アーヴ  「ふぇふぇふぇ。では、頼んだぞヴァルター」つリワープ
ヴァルター「……撤退!」

その声を聞くと亜空軍は地面に溶けこむように消えていった。

アルム  「僕達勝ったの?」
シグルド 「気を抜くな!ヴァルターが逃げるぞ!すぐに追撃を!」
アルヴィス「落ち着けシグルド。敵の罠かもしれん。深追いは禁物だ」
シグルド 「むう……しかし」
アルヴィス「そもそもここに集まった人間がどういう経緯でここにいるのかさえも私達は
      分からんのだ。まず情報の交換が必要なのではないかな?」
セリカ  「流石アルヴィスさんは冷静ね」
シグルド 「…どうせ私は猪突猛進の考え無しさ……」
エリンシア「元気を出して下さいお兄様。そんな所がお兄様の良い所ですわ」
シグルド 「ありがとう、エリンシア……って、そう言えばお前はどうしてこんな所に?」
エリンシア「ああ、それは…」

エリンシアが言いかけたその時…

エフラム 「亜空軍ども!俺が相手だ!……って、エイリーク!?何故ここに?」
エイリーク「エフラム兄上!それにエリウッド兄上にヘクトル兄上、リンディスまで……」
エリウッド「戦いがこっちで起こっているって聞いて来たんだけど……」
ヘクトル 「おいおい…どういうことだよ」
リン   「シグルド兄さんにエリンシア姉さん、アルムとセリカも……どうなってるの?」
シグルド 「ますます訳が分からない……誰か説明してくれ!」
アルヴィス「だから落ち着けシグルド。とにかく、状況の確認だな…」
ロイド  「……とりあえず情報交換といくか」

ヴァルター率いる亜空軍撤退。
エリウッド達紋章高校&黒い牙連合、シグルド達寄せ集め連合と合流。

つづく