8-103

Last-modified: 2008-02-19 (火) 22:08:33

103 名前: 通信-1 [sage] 投稿日: 2008/02/12(火) 06:57:29 ID:ZfSP+Vyq
スマブラネタ、投下いきます。
少々ネタバレがありますので気になる方はスルーをお願いします。

~シャドーモセスステージの外にて~

アイク「…………」
マルス「どうしたんです、アイク兄さん。試合を熱心に見てるみたいですけど」
アイク「マルスか。いや、あの男の戦い方が中々興味深くてな」
マルス「ああ、スネークさんですね。伝説の傭兵とも言われる凄腕の兵士ですよ」
アイク「伝説、か」
マルス「世界各地の戦場で戦ったとか。戦闘の経験値ではアイク兄さんを上回るかもしれませんね」
アイク「そのようだ。経験に裏付けされた洗練された技術、参考になる」
マルス(兄さんのこういうところ、同じ大会に出場してる身としては怖いよなあ)

 常に上を目指す兄を常ならば頼もしく誇らしく思うマルスも、今回ばかりは複雑であった。
 と、その時試合場でスネークがしゃがみこみ、なにやら呟き始める。

アイク「? あれは何をしているんだ?」
マルス「え? ああ、あれはオペレーターから情報をもらっているんですよ」
アイク「ほう?」
マルス「僕達は事前にある程度情報を得られますけど、スネークさんは今回が初参加というだけではなくて
    外来のゲストですからね。対戦相手の情報をああやってオペレーターから受け取ってるみたいですよ」
アイク「なるほど。臨機応変な対応を求められる、戦場出身ならではのやり方だな」
マルス「まあ、アイク兄さんなら相手の情報なんて関係ないでしょうけど」
アイク「いや、今回の大会でよくわかった。敵を知ることは戦いにおいて非常に大事だと」
マルス「へ?」
アイク「敵の情報か……俺も見習うべきだろうか?」
マルス「いや、兄さんは情報を得ても結局猪突するんじゃ……」
アイク「む、そろそろ次の試合の時間だ。じゃあな、マルス」

 マルスの突っ込みも宙に受け流し、自らの試合場へと向かうアイク。
 そのアイクを見送りながら、なんとなくその場で考えてしまうマルス。
104 名前: 通信-2 [sage] 投稿日: 2008/02/12(火) 07:01:48 ID:ZfSP+Vyq
マルス「……しかし、見習うって言っても誰にオペレーターをやってもらうつもりなんだろう」
ミカヤ「フフフのフ、そんなのわたししかいないじゃない!」
マルス「ナチュラルに人の姉の身体を乗っ取って登場しないでくださいこの変態女神」
ユンヌ「ひどっ! まあいいけどね」
マルス「いいんかい」
ユンヌ「戦いを影ながらサポートするといったら、加護を与えるも同然!ならばわたしこそ相応しい!」
???「ちょっと待ったー!」
マルス「ああ、また有象無象が……ここ一応選手以外立ち入り禁止なんだけどな」
ワユ 「大将に助言するなら同じ剣士のあたしこそ適任!」
サナキ「我がベグニオン財閥が総力を挙げて情報を集めてみせようぞ!」
ミスト「お兄ちゃんがどういう情報を欲しいかはいつも一緒にいる私がわかるもん!」
レテ 「ベオク以外もいる戦場ならば、私の勘がものを言うはず。べ、別にアイクのためじゃな(ry」

 ギャースカギャースカ!! ピッカー! ティウンティウンティウン マンマミーヤ! コノヒトデナシー!

マルス「あー、すみません運営委員会ですか? はい、部外者が暴れてるみたいで……はい、お願いします」

 そんな騒動があったせいで結局アイクにオペレーターがつくことはなかったとか。

セネリオ「ひどい有様です」
マルス 「そう思うなら最初から止めようよ」

 後日。

マルス  「助言といえば参謀や副長の仕事だと思うんですけど、あなた達はあの場に出て来ませんでしたね?」
ティアマト「そういうの、無い方がアイクは楽しめるでしょう? それに、ね」
セネリオ 「ええ。アイクに助言や情報はあまり意味がありません」
マルス  「そうかな。アイク兄さん、人の意見はちゃんと容れると思うけど」
セネリオ 「そうですね。でも、アイクは人の意見を聞いた上で、真正面からしか戦わないんです」
ティアマト「戦うのが自分だけなら、尚更ね」
マルス  「あー……」

 どっとはらい。