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Last-modified: 2008-02-27 (水) 19:46:32

348 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/02/21(木) 00:06:20 ID:VGBoP/hs
シグルド 「やぁ!おはよう!!良い休日の朝だな!!」
マルス  「おはようございます。なんかシグルド兄さんずいぶん機嫌良いね。」
アルム  「今日、ディアドラさんとデートなんだって。」
セリカ  「兄さんのアルバイト先のデインランドで、ね。」
シグルド 「兄さんの働きぶりが良いからって、今日は休みをくれたんだ。しかも、スタッフ優待券付きでな。」
マルス  「へぇ・・・。楽しんできて下さい。」
アルム  「しっかりね!!シグルド兄さん!!」
セリカ  「遅刻なんてしちゃダメよ!!」
シグルド 「うむ!!みんなの応援、嬉しいぞ。では行ってくる!!」

兄弟家前玄関先
エーディン「今日はシグルド様はお休み・・・ここはデートにお誘いして・・・。」
ガチャ!
シグルド 「ん?エーディン?こんなところで会うなんて。散歩かい?」
エーディン「シグルド様!!偶然ですわね!!あ、そうだ!よろしかったらこの後・・・。」
シグルド 「すまないが、私はこれからディアドラとデートなんだ。よかったらまた今度誘ってくれ。では、これで失礼する!!」
エーディン「あ・・・はい。・・・・・・ガンドルフ?」
ガンドルフ「へぃへぃ、また部下をけしかけて足止め、だろ?いい加減そういうのは・・・。」
エーディン「何か?」
ガンドルフ「(ビクッ!!)わ、わかったよ・・・。(適当にやっておくか・・・)」

エーディン「もう・・・シグルド様への手紙は全て私が握りつぶしているというのに、
      どうしてあの女だけは簡単にデートの約束を・・・悔しいッ・・・!!」
ラナ   「お姉様、落ち着いて下さい。思うに・・・シグルドさんとディアドラさんは
      手紙以外の連絡手段を持っているのではないでしょうか?」
エーディン「どういうことかしら?」
ラナ   「つまり、これです。」
そう言ってラナは携帯電話を取りだした。
ラナ   「シグルドさんは立派な社会人ですから、携帯電話の一つも持っています。
      ですから、それを使って連絡を取り付けているのではないかと・・・。」
エーディン「シグルド様とお話しできるなんて・・・。私はその辺は控えているというのに・・・!」
ラナ   「ですから、携帯電話のメールで連絡をすればそこまで迷惑にはならないんじゃないですか?」
エーディン「・・・携帯電話でメールって出来るの?」
ラナ   「・・・そういえば、姉様も携帯電話持っていませんでしたね・・・。
      良い機会ですから買いに行きましょう。(これで姉様の機械オンチが治れば御の字ですし。)」
エーディン「そ、そうね・・・。」

グローメル「貴方の~街の電気屋さ~んとぉ、いらっしゃい。」
ラナ   「こんにちは、電気屋さん。携帯電話が欲しいのですが・・・。」
グローメル「携帯か。お嬢さん運が良い。最新機種がたった今手に入ったところじゃ。
      フルタイプVGAでワンセグ完全対応の最新版じゃ。」
エーディン「ふ、ふるたいぷぶいじーえー?わ、わんせぐ?」
ラナ   「い、いえ、そんなすごいのではなくて、基本的な機能があればいいのですが・・・。」
グローメル「そうか?基本的な機能・・・これはどうじゃ?」
ラナ   「・・・あの、せめてメール位は出来るものが良いのですが・・・。これ、お年寄り用・・・。
      これから携帯電話を使う人用で良い物ありませんか?」
グローメル「ハハハ、冗談じゃ。ちょうど良い物があるぞ。話す・メールといった
      基本的な機能だけの物がある。これなんてどうじゃ?」
ラナ   「見せていただいても良いですか?・・・これは・・・すごい・・・。」
エーディン「(何がすごいのかしら・・・。)」
ラナ   「これなら初めての人でも使いやすそうですね。これ下さい!」
グローメル「毎度あり!料金プランはどうする?」
エーディン「(・・・よく分かりませんわ・・・。)」
ラナ   「そっちの方は私がやっておきますわ。姉様は今のウチにこの説明書を読んでいて下さい。」
エーディン「え、ええ。頑張るわ。」
349 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/02/21(木) 00:07:14 ID:VGBoP/hs
ラナ   「皆の衆!!エーディン姉様がついに携帯電話を手に入れたわ!!」
アンドレイ「ひゅーひゅー!!」
スコピオ 「よっ!!日本一!!」
マナ   「ついにエーディン様も機械類を手に・・・。」
ラナ   「さぁ、姉様。やり方は大丈夫ですね?」
エーディン「ええ、説明書は読み込んだわ!!」
ラナ   「では早速、メールを送ってみましょう!!いきなりシグルドさんに送るのも
      ナンですから、先ずは練習として、私の携帯に送ってみましょう!!」
エーディン「い、いいですとも! 『ラナへ。 エーディンです。ちゃんと送れたかしら?』っと。送信っと。」
ラナ   「さぁ、私の携帯に姉様からのメールが来るわ!!」
一同   「ワクワク・・・」
ラナの周りを囲む一同。次の瞬間・・・

ボガアアァァァァン!!!!!!

突然の大爆発。
ラナ   「・・・いったい何が・・・。」
エーディン「ど、どうして・・・。」
ディムナ 「ああっ!!素敵前髪コンビの髪型がアフロに!!」
アン・スコ「なっ!? ぬわーー!!!!!???」
マナ   「ラナ様の携帯電話が爆発してしまいました・・・。」
ラナ   「ああ・・・私の携帯電話が・・・。こっ、これは偶然ですわ!!
      そ、そうです!!今度はお兄様の携帯に送ってみましょう!」
レスター 「お、俺のに?まぁ、良いか・・・」
エーディン「えいっ!送信!!」

ボガアアァァァァン!!!!!!

ラナ   「今度はディムナ!」
ディムナ 「は、はいっ!!」

ボガアアァァァァン!!!!!!

ラナ   「ア、アンドレイの携帯で試しにスコピオの携帯に送ってみましょう!!」
アンドレイ「どうぞ、お使い下さい・・・」

ボガアアァァァァン!!!!!!

スコピオ 「私の携帯が・・・。」

その日、罵射気裏通多亞の集会所から爆発音が耐えることはなかった・・・。
ラナ   「残念ですが、姉様がメールを送ると、受信先の携帯が爆発してしまいます。
      シグルドさんにメールをするのは諦めるしかないですね・・・。」
エーディン「シグルド様にメールできないなんて・・・悔しいっ・・・!!」

セリス  「あれ?ラナ携帯電話替えたんだ?」
ラナ   「はい。故障してしまって。買い換えるには良い機会かなと思いまして。」
セリス  「いいなぁ。僕も欲しいけど・・・家のことを考えるとね。」
ラナ   「(セリス様が持っていればもっとお話しできるのに・・・)」

後にグローメル電気店に携帯電話を買いに来る弓使いが沢山来たとか。  終わり