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Last-modified: 2008-03-18 (火) 22:51:01

132 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 00:03:47 ID:uZxrx9zh
アイク 「ただいま」
リン  「おかえり。早かったわねアイク兄さん」
ヘクトル「本当だな、めずらしい」
アイク 「ん…………?お前達今日学校はどうしたんだ?」
マルス 「ああ、受験休みだよ。うちの高校今入試やってるから行きたくても行けないわけ」
アイク 「ああ、なるほどな。そういえばそんな時期か」
リン  「全く今思い出してもこの時期いろいろ大変だったわ。なんだかんだで受かったから今はいい思い出だけど」
マルス 「ヘクトル兄さんとかよく受かったもんだよね」
ヘクトル「馬鹿言うんじゃねえよ!俺はスポーツ推薦で一発だったぜ?!」
マルス 「まぁ逆にそれじゃないと受からないしね」
ヘクトル「くっ……!反論できねえ!」
リン  「あ、そういえばアイク兄さんは?やっぱスポーツ推薦とか?」
ヘクトル「だろやっぱ。アイク兄貴なら身体能力ずば抜けてるから楽勝じゃねえ?」
アイク 「…………俺は」
マルス 「ん?」

アイク 「…………ものすっっっごい大変だったぞ、受験」

マルス 「え、そうなの?!」
リン  「アイク兄さんが大変ってまさか黒竜王とガチンコとかボルトアクス装備でマレハウト山脈登頂とか」
セネリオ「どういう試験ですかそれは」
マルス 「あ、セネリオさん」
ヘクトル「…………(こいつ苦手)」
アイク 「ああそういえばセネリオ、お前には受験の時世話になったな」
セネリオ「いえ、とんでもないですアイク」
リン  「ねぇ、結局何がそんなに大変だったの?想像付かないんだけど」
マルス 「そうだね。一般入試ならともかく」
セネリオ「…………筆記試験だろうがスポーツ推薦だろうが受験には大抵アレが行われます」
リン  「アレって?」

アイク・セネリオ「「 面接 」」

――――アイク中三の冬

アイク  「俺があんたらのとこに入学しようと思ったのは」
ネフェニー「あ、あたしがなんでここを受験しよう思うたかいうと」

セネリオ 「…………はい、そこまで。まずアイク、面接官を『あんた』呼ばわりは流石にまずいです
      次にネフェニー、訛っててすごく聞き取りにくいのでがんばって標準語で喋って下さい
      あと二人共に言えるんですが一人称は『私』が適当かと思います」
ネフェニー「うぅ…………これでも標準語にしよう思うて喋っとったんじゃけど……難しいのぉ……」
アイク  「セネリオ、俺たちの面接の練習に付き合ってくれて本当に助かるんだがやっぱり普段慣れない
      しゃべり方は上手く出来ん。ありのままの自分を見せるのじゃあ駄目なのか?」
セネリオ 「…………でも取りあえず試験の間だけはどうにか我慢しませんと受かりませんし」
アイク  「って言ってもな……」
ネフェニー「上手く喋ろうにもどういうのがいいのか分からんのじゃあ」
セネリオ 「そうですね…………じゃあ台本を作るのでそれでちょっと練習してみましょうか」

セネリオ 「では、本校を志望する動機を聞かせて下さい」

ネフェニー「はイ、ワタしはコノこウコウのジユうでカッぱツなフイんきニ」(モウディ語)
アイク  「hai、watashihakonokoukonojiyudekappatsunahuinkini」(古代語)
セネリオ 「…………」

ネフェニー「セネリオさんどうじゃった?!あたし上手く出来たと思う!」
アイク  「俺はなんかこの言葉遣いに身体が拒否反応起こして上手く読めなかったが……」
セネリオ 「別の方法……考えましょうか」
133 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 00:04:56 ID:uZxrx9zh
アイク  「さて、どうするか」
ネフェニー「うーん、誰かのしゃべり方まねるって言うの、どうじゃろうか?」
セネリオ 「それいいですね。例えば……イレースとか良いお手本になるでしょうね」
アイク  「イレースを手本に……か」
ネフェニー「お腹空きました………?」
アイク  「ご飯奢ってくれるまで放しません………?」
セネリオ 「…………やっぱりあの食欲魔神のは却下で」
アイク  「そういえばセネリオ、お前の喋り方は……」
セネリオ 「え?あ…………」
ネフェニー「そうじゃ、セネリオさんの喋り方なら模範になるんじゃなかろうか?!」
アイク  「やっぱりそうだよな。セネリオ、お前を手本にさせてもらう」
セネリオ 「そんな……お手本って程のものでも無いですけど……」
アイク  「いいや、立派な手本だ。お前がいてくれて助かった」
セネリオ 「…………ありがとうございます、アイク。ではもう一回やってみましょうか」

セネリオ 「……では、本校を志望する動機を聞かせて下さい」

ネフェニー「は?そんなくだらない質問をするためにわざわざ面接を設けたんですか?」
アイク  「ハッ、なんとも頭の悪そうな試験官ですね」

ネフェニー「なんかすごくセネリオさんらしくできた気がする!」
アイク  「こうか?こうなのか?!」

セネリオ 「…………うっっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!(ダダダッ)」

ネフェニー「あれ、セネリオさん何処に行くん?!」
アイク  (また何か余計なことしてしまったか……?)

~~~~~

セネリオ「まぁそんなこんなで心が折れそうになりましたけどアイクもネフェニーも無事合格したわけです」
マルス 「セネリオさん思い出し涙目になってるよ」
アイク 「なんかすまんかったなセネリオ」
ヘクトル「でも結局そんなんじゃあちゃんと面接出来なかったんじゃねえの?」
セネリオ「問題なかったです。蒼炎高校の理事長って何気にょぅじょ社長だったんで」
マルス 「ちょww裏口入学www」

だが紋章町の学校はクレイジー&フリーダム過ぎて山賊から魔物まで幅広く受け入れてそう