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Last-modified: 2008-03-26 (水) 23:19:04

442 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/03/26(水) 01:08:58 ID:DYgzDO2e
セリス「ねぇねぇ、知ってる?最近、町に現れる正義の味方の事」
エリウッド「正義の味方?」
ヘクトル「なんだぁ、その胡散くせぇのは?」
エイリーク「どの様な方なのですか?」
マルス「何でも、何処からともなく現れて、圧倒的な強さで悪人どもをぶちのめした後、風のように去っていくんだってさ」
リン「あんたも知ってるの?」
マルス「正体まではわからないけどね。一部では、ルネス女学院の仮面の騎士や正義のサラリーマンと合わせて、『紋章町の三大ヒーロー』とか言われてるらしいね」」
アイク「そんなに強いのならば、一度手合わせしたいものだな」
エフラム「兄上、そのサラリーマンとやらはどういう奴かわからないが、仮面男と同列ということは、そいつも大した事はないんじゃないか?」
エイリーク「兄上、仮面の騎士殿のことを悪く言うのはどうかと思います」
エフラム「何故お前が奴の肩を持つんだ?ま、まさか、やはり奴と!?」
エイリーク「違います!!」
シグルド「二人とも、食事中は静かにしなさい。
     それにしても、この町も最近は物騒になったと思っていたが、その様な方々がいるとは、まだまだ世の中捨てたものではないな。
     特に、そのサラリーマンだという方は仕事で忙しいだろうに、人助けとは全く頭が下がる。私も是非見習いたいものだな」
ロイ「……え~っと、それで、その人について他に何かわからないの?」
マルス「う~ん、他の二人と違ってまだ情報が少ないからね。圧倒的に強いって事以外はあんまり」
ロイ「そうなんだ」
セリカ「戦い方とかもわからないの?」
セリス「あのね、どんな風にやったのかもわからないほど早く悪い人たちをいっぺんにふっ飛ばしちゃうんだよ」
アルム「セリス兄さん、見たことあるの?」
セリス「うん、今日助けてもらったんだ。それで、一緒にいたマナが噂の正義の味方なんじゃないかって言ってた」
エリンシア「それで、その方はどの様な方でしたの?筋骨隆々とした殿方だったのかしら?」
エリウッド「エリンシア姉さん自重」
セリス「ううん、軽装した細身の男の人だった」
ミカヤ「軽装でふっ飛ばしちゃうってことは、その人魔道師なの?」
セリス「でも、動きが魔道師の動きじゃなかったよ。沢山いる悪い人たちの攻撃を笑いながら避けてたから」
ヘクトル「じゃぁ、剣士か盗賊か?けど、それじゃ吹っ飛ばすってのは無理だしな……」
アイク「俺は出来るぞ」
リン「いや、アイク兄さんはまた別だから」
セリス「あ、そうだ。その人、帰るとき、自分のこと『緑の風』って言ってた」
リーフ「あれ?それってサザさんの事じゃなかったっけ?」
ミカヤ「たしかそうだけど。でも、サザはそんなに強くないわよ」
リーフ「まさか、サザさんの名前を騙った偽者!?」
マルス「まさかwそんな事しても意味ないしwそもそも、それだったら偽者のほうがよっぽど強いじゃないかw」
ロイ「どんな人なんだろうね、その『緑の風』って」
エイリーク「きっと、正義を愛する素晴らしい方なんでしょうね」
443 名前: 助けて!名無しさん! [sage] 投稿日: 2008/03/26(水) 01:09:44 ID:DYgzDO2e
一方そのころ

セティ「兄上!もういい加減に帰って来て下さい!!このままでは叔父上達に会社を乗っ取られてしまいますし、何より母上たちが心配しています!!」
レヴィン「ハハハッ!オレはお前の兄ではない!オレは『緑の風』!か弱き女性を悪の手から守る為にこの世界に遣わされた愛の戦士だ!!」
セティ「兄上!本当に大変なんですからふざけてないで帰って来て下さい!!」
ホーク「まぁ、最悪、フォルセティさえ渡してくれれば、あとは私とセティ様が力尽くで何とかしますけどね」
セティ「……ホーク、君は黙っててくれ……」
レヴィン「ではホーク、力尽くの方向で頼む!ただし、フォルセティは渡さん!」
ホーク「いやぁ、フォルセティがないと困るんですよね。私の仕事が増えるから」
セティ「……悪いのだけど、本当に黙っててくれ……。
    兄上、兄上はもう少し自分の立場というものを考えてください!」
レヴィン「オレは風!風は何物にも縛る事は出来んのだ!!」
セティ「何カッコいい事言ってんですか!?」
レヴィン「ん、そうだいい事を思いついたぞ!」
セティ「…何ですか?」
レヴィン「たった今から、お前がうちの会社の社長だ!!」
セティ「いやいやいやっ!私はまだ学生ですよ!?」
ホーク「おぉ、良かったですね、セティ様」
セティ「君は黙れって言ってるのがわからないのか!?」
レヴィン「それではさらばだ、若人達よ!ハ~ハッハッハッハッハ~!」
ホーク「行っちゃいましたねぇ。それじゃぁ、今日から頑張りましょうか、新社長」
セティ「(頭を抱えて)もう勘弁してくれ……」