32-379 の変更点

379 :メリークルシミマス! 1:2010/12/26(日) 00:22:05 ID:Dp3ytHqr

俺の名前はクリス。方向感覚と料理の腕以外は平凡な男だと自負している。 
今日はマルス様と一緒にシーダ様達のクリスマスパーティに参加するはずだった。 
それが… 
エフラム「…ッツ!ハァッ!」 
クリス「俺のっ!話をっ!ぐっ…!」 
どうしてこんなことになっているのか、原因は今から数時間前に遡る… 
クリス「はぁ!せぃ!」 
クリス♀「ッツ!ぐっ…」 

俺達兄妹は毎朝、自身の腕を高めるために鍛錬をしている。基礎トレーニング、素手での組み手、武器を使っての打ち合い一通り行って終了とするのだが、 

クリス♀「せぇや!!」 
クリス「!?」 
クリス♀「あ、ごめん大丈夫だった?」 
クリス「あぁ、しかし今のすごいな。相手の力を受け流してでの反撃か、マルス様のカウンターみたいだ。」 
クリス♀「お世辞はいいから!切り傷できてるよ?今薬持ってくるから待ってて!」 
クリス「いや、自分でやる。お前は訓練を続けてな?」 
クリス♀「そう…?わかった。ホントにごめんね?」 
クリス「じゃあ俺はそこでちょっと休んでるから」 

今日は妹の調子がよかった。いつもは互角なのに今日は一本取られるほどに。 
いや、それは俺の思い込みで実はこの時点から、俺の不幸は始まっていたのかもしれない。 
380 :メリークルシミマス! 2:2010/12/26(日) 00:22:56 ID:Dp3ytHqr

クリス「はぁ…、まさか一本取られるとはな…」 
アイク「ん?クリスか?」 
クリス「あれ?こんなところで何をやってるんです?」 
アイク「ランニング」 
クリス「…走るにはいささか不向きな格好ですが?」 
アイク「ランニング」グゥゥウ 
クリス「正直に話してくれたら自分の分の朝食を差し上げますが?」 
アイク「実は昨日から道に迷って帰れてないんだ」 
クリス「ならば最初からそう言ってくれれば…」 
アイク「恥ずかしいからな」 
クリス「その割にはサラリと言いましたね」 

この人にも恥じらいはあるのか。まぁ迷うこと自体は恥ずかしいことではないと思うが…。 
今日はこの後、一旦街に出るからその時送ってあげよう。 
ああ、そういえば… 

クリス「アイク様…少しばかり相談があるのですが」 
アイク「そんな堅い喋り方じゃなくてもいいぞ?俺はマルスの兄だがあいつのように気品があるわけでもないしな」 
クリス「ではアイク殿、アイク殿もカウンターを使うことができましたよね?」 
アイク「あぁ」モグモグ 
クリス「なにかコツのようなものがあるのでしょうか?」 
アイク「マルスに訊いたほうがいいんじゃないか?俺もカウンターはできるが得意というわけではない」 
クリス「いえ、体格的にもマルス様のような流れる動きよりアイク殿のカウンターの方が俺にもできるのではないかと考えて…」 
アイク「そうか」モグモグ 

なぜかこの人と話していると落ち着く。そういえば以前マルス様に俺がアイク殿に似ていると言われたことがあったな。だからか? 
というかアイク殿?確かに差し上げると言いましたが俺の分少しは残しておいてくださいよ? 
381 :メリークルシミマス! 3:2010/12/26(日) 00:24:23 ID:Dp3ytHqr

アイク「よし」 
クリス「?」 
アイク「立て、俺の型でよかったら教えてやろう」 
クリス「あ、ありがとうございます!アイク殿!」 
アイク「朝食の礼だ、気にすr…!?」ガァン!! 
クリス「アイク殿!?これは…?デビルアクス?どっから飛んで…?」 

しかしさすが兄弟家最強の男…眉間に高威力の武器が当たったというのに傷一つついてない。気絶はしているようだが… 

クリス♀「あ、ごめーん、遠投の練習してたんだけどこっちに飛んで…アイク様!?」 

なんでデビルアクスなんかで遠投をするんだ。危ないだろうが。 

クリス「とりあえず気絶しているだけのようだから運ぶぞ!クリスは治癒系の杖持ってきてくれ!」 
クリス♀「うん!わかった!」 
そんなかんなでクリス♀はアイク殿を兄弟家へ送り、俺は結局ひとりで街に来てパーティの為の買い出しをすることになった。 
なんでも御兄弟を傷つけるなんてマルス様に合わせる顔がないだとか。あの人がそんなことで怒る人ではないと思うが… 

エイリーク「クリス?一人なの?」 
クリス「エイリーク様?今日は御兄弟の皆様によくお会いしますね」 
エイリーク「? よく?」 

妹の名誉のためにも今朝のことは黙っておこう。兄からのわずかな心遣いだ。 
とりあえず話題をそらさなければ… 

クリス「エイリーク様もお買い物ですか?よければお付き合いしますが?」 
エイリーク「ありがとう、でも大丈夫ですか?今日はマルスがパーティに参加すると言ってましたし参加するのでは?」 
クリス「問題ありません。本当は妹と一緒に適当に時間を潰す予定だったんですが諸事情により一人で行くことになったので」 
エイリーク「そうですか、助かります。私ひとりではなかなか難しい買い物だったので心強いです。」 
クリス「難しい買い物とは?」 
エイリーク「子供向けの玩具を何点か…大量に買わなくてはならないので不安だったんです。」 

口では大変といっているが、笑顔で嬉しそうに言う。この人は心底良い人なんだろう。さすがマルス様の姉君だ。 
382 :メリークルシミマス! 4:2010/12/26(日) 00:25:31 ID:Dp3ytHqr
クリス「プレゼントですね?」 
エイリーク「はい、兄上がお世話になっている孤児院でクリスマスパーティがあるのでその際にと。」 
クリス「成程、しかしそれならばエフラム様がいらっしゃればよかったのでは?詳しそうですし…?」 
エイリーク「子供達には内緒で、ということなので兄上は子供たちの遊び相手をしてくれています。しばらくしたら合流してくださると」 
クリス「ああそれで。買うものはもうお決まりに?」 
エイリーク「いえ…、兄上は「お前に任せる」の一言だけですし私も最近の玩具には疎いので…クリスは詳しいですか?」 

俺も詳しいとは言えないです。刃を潰した剣とか槍とかなんてどうですか? 
あぁそんな上目使いでこっちを見られたら期待に応えないといけないじゃないですか。 

クリス「そうだ…ちょっと待っていてください。」 
エイリーク「?」 
クリス「…お待たせしました。これを」 
エイリーク「これは…カタログですね?所々にチェックがしてありますが」 
クリス「以前、友人からプレゼントになにをあげればいいかということを相談されたとき同じ方法をとりまして人気の物をチェックしてもらいました」 
エイリーク「ではこれを参考に買い物をすれば!」 
クリス「大方間違いはないはずです。お役に立てたでしょうか?」 
エイリーク「ありがとうクリス!頼りになります!」 
クリス「!……!?」キョロキョロ 
エイリーク「?」 
クリス「あ、いやなんでもないです、さぁ行きましょう」 
???「…」 

誰かに見られていたような?いや考えすぎか? 
まぁ今はエイリーク様の買い物が最優先だ。 

エイリーク「これで最後ですね、有難うございました。」 
クリス「やはり結構な量になりましたね、全部お持ちしますよ、孤児院までお送りします。」 
エイリーク「そこまでしてくださらなくても…時間は大丈夫なんですか?」 
クリス「まだあと2時間以上時間がありますし大丈夫です。それに女性にこの荷物を押し付けるのは騎士道に反します。」 
エイリーク「では…お願いしてよろしいですか?」 
クリス「お任せください。あなたの近衛騎士クリス!いつでもあなたを守り、任を全うして見せます!」 

マルス様に見せた騎士の誓いをやってみせる 
この一言が一番余計だったんだろう。これさえなければ… 

ヒーニアス「待って頂こう!」 

こんな面倒なことにならなかっただろう。 

383 :メリークルシミマス! 5:2010/12/26(日) 00:26:22 ID:Dp3ytHqr
エイリーク「ヒーニアス様?」 
ヒーニアス「さっきから見ていれば私のエイリークにイチャイチャと…何様のつもりだ!」 
クリス「いや、エイリーク様は誰のものでもないと思いますが…」 
ヒーニアス「ふっ…言うな、傭兵風情が!どうしても彼女を物にしたくば私を倒してからにしろ!」 
クリス「……」 
    
     壁 
    壁ヒ壁 
     クエ 

ヒーニアス「助けて!エイリーク!」 
クリス「エイリーク様…この人は一体…?」 
エイリーク「ええっと…」 
ヒーニアス「くっ…だが貴様!彼女を物にしたくば紋章街最強の彼女の兄、アイクを倒してからにするんだな!」 
クリス「あれエフラム様じゃないんですね?」 
ヒーニアス「フッ…奴は私と同等…私を倒したからには奴も倒せるだろう…!だが勘違いするな!私はお前を認めたわけではない!」 
エフラム「誰が同等だとヒーニアス?」 
マルス「クリス?また道に迷ったのかい?」 

俺達の後方からエフラム様と我が主たるマルス様がこちらへやってきた。 
そういえばエイリーク様が後から合流すると言っていたし俺はもうお役御免かな? 

ヒーニアス「エフラム、この男はエイリークの騎士になりたいそうだ。」 
エフラム「何?」 
ヒーニアス「今日も今までデートしていたぐらいにな!何時も御守したいそうだ!」 
エイリーク「ヒーニアス様!」 
マルス「へぇ…」 

ヒーニアス殿を見ていたエフラム様が一転こちらを鷹の様な目で見てくる。 
マルス様がこちらを感心するように一目した後、何かを考え付いたように微笑んでいる。笑顔が素敵です。 

ヒーニアス「だが安心しろ!コイツにあのアイクは倒せない、まあお前はどうだかわからないけどな?」 
クリス「ちょっと勝手に話を進めないでください!俺は…」 
マルス「クリスならアイク兄さんを倒しましたよ?」 
一同   「!?」 
ヒーニアス「なん…だと…?」 
エフラム「…本当なのかマルス?」 
マルス「えぇ本当ですとも、しかも兄さんが得意とする斧との戦闘で(食事中に不意に飛んできて)打たれて(気絶して)倒れましたよ、クリス(♀)が言ってました」 
エフラム「そうか…」 
エイリーク「兄上…?」 

エフラム 「お前が騎士を名乗るのであれば、まず俺を倒してからにしろ」 

384 :メリークルシミマス! 6:2010/12/26(日) 00:27:07 ID:Dp3ytHqr
そして今に至る。 
今日は朝からついてなかった。もう何をしても裏目に出るのかもしれない。 
しかし…主君の前で膝を着くわけにはいかない! 

クリス「でぇあ!」 
エフラム「うっ…!?」 
クリス「はぁっ…!はぁ…!落ち着いてください!俺に話をさせてください…」 
エフラム「…言ってみろ」 
クリス「まず俺はアイク殿を倒していません、倒したのはクリス♀であって俺ではない、しかも事故です」 
エフラム「…で?お前は騎士の誓いをしたそうじゃないか?」 
クリス「…それは」 

ふざけて言ったらと言ったら間違いなくあの槍で一突きされるだろう。何よりここにはマルス様も居るのだ。 
! マルス様…笑っている? 
そうか…そういうことですかマルス様!! 

クリス「確かに俺はエイリーク様に騎士の誓いを致しました。」 
エフラム「聞くだけ無駄だったか…」ジャキ 
クリス「ですが!まだ誓いをたてただけであって主には認められていません!」チラッ 
エイリーク「!」ドキッ 

マルス様…これでマルス様が俺のことを「僕だけの近衛騎士だからね」といってくだされば丸く収まるのですね。 
さすがマルス様だ、人の考えの先をゆく… 

エイリーク「私は…あなたを騎士だと認めます…」 

…あれ? 

エフラム「エイリーク…!?」 
エイリーク「兄上は過保護です!いくら家族といっても兄上の都合で交友関係まで縛られたくありません!」 
エフラム「しかしだなエイリーク…!」 
マルス「いいんじゃないかな?」 
クリス「マルス様!?」 
マルス「なにもお付き合いしようて言うんじゃないんだ。姉さんの言うとおりちょっと過保護だよ兄さんは?」 
エフラム「マルス…お前は…!」 
エイリーク「あまりしつこい兄上…嫌いです!」 
エフラム「なっ…!?」 
マルス「クリス?」 
385 :メリークルシミマス! 終:2010/12/26(日) 00:28:25 ID:Dp3ytHqr
なんでしょうマルス様。 
今、俺はあまりの超展開で頭がついていかないのであまり厳しいことを言わないでいただきたいのですが 

マルス「エイリーク姉さんのことどう思ったか僕の前で嘘偽りなく言えるね?」 
クリス「エイリーク様は…」 

良い人、しっかりしていて仁徳もあり、俺を騎士だと認めてくれたそんな人 
彼女の騎士であることはさぞ誉れだろう。 

マルス「だそうですよ姉さん?」 
エイリーク「クリス…」 
クリス「騎士の言葉に二言はありません。私は…俺はあなたが望む限り、あなたの騎士であり続けます。」 
マルス「さて兄さん、お邪魔だろうから僕達はいこうか?」 
エフラム「離せマルス!まだ話はっ!!」 
マルス(これで当分からかうネタは尽きないだろう、まぁクリスには悪いことしたかもしれないけど今日は…) 

こうして俺のクリスマスは終わりました。そして今… 

カタリナ「クリス?次は何が良いですか?トローンですか?リザイアですか?」 
クリス「カタリナ…落ち着け、まずその魔道書を置け、な?」 
カタリナ「クリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリス……あなたが私のものにならないなら(ry」 

クリスマス…ああそうか・・・どうりで今日は運がないわけだ。 
なぜなら 

マルス「語呂的にクリスマス、クルシミマスあわせてクリスクルシミマスなんてね」 
クリス「メリークルシミマス!!!」