2007年7月27日にスクウェア・エニックスから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。電子書籍で漫画を読んでいるような感じの内容。
ジャンルはアクションロールプレイングゲーム。
メインキャラクターデザインを野村哲也氏、コンポーザーを石元丈晴氏が担当している。
本作の特徴として、収録されている音楽の半分が歌詞入り、さらに戦闘曲にいたってはほとんど歌が入っている点が挙げられる。(サントラに歌詞が登載されているものだけを対象した場合)
そしてどの曲もハイクオリティな仕上がりで、音楽の評価が非常に高い。
ディレクターが曲のために、予定していた圧縮ムービーの使用を取りやめたほど。
この作品によって石元氏の評価が高まったのは間違いないだろう。
- BCFF7&LOFF7のサントラでもTheme of ElfeやLastOrder等に歌詞が入っている。
特にLastOrderアレンジはこのゲームに雰囲気が近いだろう。
現代の渋谷を舞台としているが、所々にFFネタが入っている。
- バッチの中には、イフリートやシヴァ等、FFファンお馴染みのものが。
バハムートのバッチを使うとメガフレアよろしく光線を撃つなど元ネタが意識されている。 - 登場人物の一人である南師猩が「レベル虚数フレア」を使ってくる。
- プログレフォックスという中ボスが変身する形態のひとつにバハムートと思しきものがあり、
回避不能の大技としてメガフレアを撃ってくる。
また逆に、すばらしきこのせかいからFFに輸入した要素もある。
DFFのフレンドカードなどがそれに当たるだろう。
主人公が一匹狼気取りの中二病、ヒロインが友人を模倣するコンプレックス持ち、というFFナンバリングタイトルの主人公を彷彿とさせるキャラ設定になっている。
- 敵サイドも独特な語尾を用いるプロフェッショナル?やどんな時でも直情的な熱血漢?などFF要素の多いキャラ設定が散見されるが、だからこそ言葉の節々に数学用語や数式を用いて会話するとある敵キャラが、とても新鮮に映るだろう。
2015年1月21日にはTFFCCのDLCで本作品から「Twister」と「Calling」の2曲が配信された。
中々にエッジの効いた内容のゲームだがそれゆえに根強いファンが多く、2021年になってから本作のアニメが放送されるなど息の長い作品。
2021年7月27日に本作の続編にあたる「新すばらしきこのせかい」が発売が決定された。
こちらではFFネタがより明確に入っており、例えば主人公のリンドウがプレイしている召喚獣を探すスマホアプリ「ポケコヨ」はFFに登場したコヨコヨやナッツイーターなどを集めるゲームという描写がされている。
またリンドウがLINEみたいなアプリで使用しているスタンプのイラストにトンベリ・チョコボ・モーグリが確認できる。
TFBLでは2023年3月15日から登場。上述の2曲に加え、「すばらしきこのせかい」からは「サムデイ?」、
更に新すばらしきこのせかいからも「Your Ocean?」「Breaking Free?」「World Is Yours?」と、計6曲が登場。