ラスボスともなれば、他の誰も使えないような専用技を一つや二つは持っているのが普通。
FFシリーズのラスボスの専用技は、総じて宇宙に関係した用語を由来とするものが多い。
やはり派手さ・規模の大きさを提示するのに一番わかりやすいからだろうか。
- 宇宙といえば壮大なスケール。だからこそ、こちらの恐怖心を一層煽る。
ただその割に、喰らって即全滅というケースは少ない。このギャップには違和感を感じざるを得ない。
宇宙はラスボスの威厳を知らしめるためのイメージと言ってしまえばそれまでではあるが。
ただしFF11以降は、ほぼ宇宙と関係ない(FF10も名前的には既に関係ない)
- PS2にハードが移行した辺りから、割と世界全体の一部のみを舞台にしている物が多い事も、
影響しているかもしれない(ストーリー的にも「世界全体の危機」といったものが減った為)- 他シリーズのラスボスに相当する「世界の外からなだれ込んできた混沌・無」やその前後レベルの相手は、各作品のグランドフィナーレと呼べるボスに該当しているケースが多く、そういった世界の決算的立ち位置に当たるボスが宇宙関連の技を用いているケースは相変わらず多いだろう。
DFF系列でも同名の技を使う事が出来る。
その多くはHP攻撃に割り当てられているが、中にはEXバーストの失敗、ないし成功演出に割り当てられているものもある。
FF1
カオス:炎(専用バージョン)。WSC版以降だと惑星の地殻が暴走するかのような火柱が上がる。
リメイク版では取られたが、津波・竜巻も本来は専用技である。
上記の炎、専用技では無いが地震と合わせて、4つのクリスタルを象徴した技と言える。
FF2
FF3
- 波動砲の記事冒頭にもあるが、某宇宙戦艦が元ネタとされている。
FF4
- GBA版ではゼロムス:EGも使用可能。
ブラックホール。強い重力を放つとされる天体。
- リメイク版ではいくつかのボスが使用している。
- GBA版ではブラキオレイドスやゼロムス:EGも使用可能。
次元の歪み。ゼロムスがビッグバーン等を放つ前に起こす各種初期化行動。
因みに、GBA版のゼロムス:EGは使用しない模様。
FF4TA
クリエイター:漢字2文字の技のほとんどが該当(一応これらも該当?)。
再生はクラーマンモスも使用するが、効果が全く異なる上あちらは「さいせい」表記なので、これも(多分)専用技。
FF5
ネオエクスデス:グランドクロス。惑星が十字型に並ぶ現象。
「宇宙の法則が乱れる!」
アルマゲスト。古代ローマの天文学の書物。
- シールドドラゴンを放つと味方も使えるが、敵サイドでまともに使うのはネオエクスデスのみ。
GBA版以降は追加モンスターの何体かも普通に使用する。 - シルビューヌを放っても使用できる。実用性は低いが。
- アルマゲストの威力は使用するモンスター毎に威力が大きく異なり、
「放つ」で使う2種が一番弱く、逆に追加モンスターのそれは全滅級となる。
厳密にはラスボスとは言わないかもしれないがエクスデスのホワイトホールもSFC・PS版では専用技か。
名前もやはり宇宙に関係している。
FF5(GBA版)
エヌオーもグランドクロスを使用する。
エヌオーはディメンションゼロという強力な専用技を使うが、ラスボスではなく隠しボスに当たるので、厳密にはラスボス専用技には該当しない。
ホワイトホールを神竜改・エヌオーも使用する。
FF6
- GBAの追加ボスも使ってくる。
- 一応、天文学用語にミッシングマスなる用語はあるが、ここからこの技と宇宙とを結び付けるには苦しいか。
- 関連項目:アイテム/【ダークマター】
- 海外版ではforsakenとなっており、完全に宇宙に関係しない技名になっている。
破壊の翼。
と言ってもネコキックと効果が同じだから専用技って感じではない。
リベンジャーは?
- 該当する。ただし、GBA版ではオメガウェポンも第一段階目のHPを0にするとカウンターで使用する。
FF7
セーファ・セフィロス:スーパーノヴァ。恒星の寿命による大爆発。
- ただし、オリジナル版とINT版とでは、効果内容の他に演出自体も大幅に異なる。
ペイルホース。左腕からビーム攻撃みたいなエフェクト。此方も効果内容が大きく変更されている。
デイン。ドラクエの某呪文と微妙に被ってる感があるが。
FF8
アルティミシア第3ラウンド:グレート・アトラクター。
アルティミシア最終形態のアポカリプスとヘル・ジャッジメントもそれに相当する。
- ショックウェーブパルサー。
- キスティス先生も使えるが敵技のコピーのようなものに当たる。
細かいとこまで気にするとFF5のアルマゲストまで怪しくなってしまう。
- キスティス先生も使えるが敵技のコピーのようなものに当たる。
FF9
ニュートンリング
平面ガラスの上に凸レンズを置くと見える光の輪の事。
ってこれ宇宙に関係ないんじゃ……
- リンク先にあるが、ニュートロンリングを変に縮めた可能性がある。
ニュートロンも別に宇宙的要素とは言い難いが(より根本的な話になるし)。- 特技の一覧を確認してきたんだが、9文字の特技が幾つかあるからニュートロンを縮めてニュートンにしたってのは違うと思う。
単に用語を引っ張ってきて技の名前にしただけじゃないの?
- 特技の一覧を確認してきたんだが、9文字の特技が幾つかあるからニュートロンを縮めてニュートンにしたってのは違うと思う。
FF10
ブラスカの究極召喚:真・ジェクトシュート。
オーバードライブゲージが満タンになると使用するオーバードライブ技。
名前はともかく、隕石を落とす点で宇宙に関係している。
宇宙には関係しないが、同じくジェクトの名を冠している、ジェクトビーム、ジェクトフィンガー、ジェクトボマーもラスボス専用技である。
後二者は真・ジェクトシュートと同様にオーバードライブ技である。
FF10-2
シューイン:
テラー・オブ・ザナルカンド(エース・オブ・ザ・ブリッツ)
ラン&スラッシュ(チャージ&アサルト)
スピニングカット(スパイラルカット)
フォースレイン(エナジーレイン)
何れも名称こそ独自のものだが、モーション等は括弧内の技の流用。
- これらのうち、テラー・オブ・ザナルカンドとスピニングカットについては、インター版にて????の技として、それぞれA・オブ・ザ・ブリッツとスパイラルカットという名前で再流用された。
- 技名という意味でも、モーションという意味でも、何れも宇宙とは関係していない。
- 一応彼自身と戦う前に戦う、彼の操縦するこいつが放つ必殺技はギリギリ宇宙に関係する(演出時の背景だけ)。
FF11
FF11にはラスボスに相当する存在が複数いる上、
使用してくる技は、ほぼ全て専用技なので、詳細は割愛。
なお、星も宇宙も全く関係ない技ばかりのものが多い。以下は専用技名の一例。
- 闇の王:インプロージョン、ダークノヴァ、アンブラスマッシュ、ギガスマッシュ
※「闇の王」という事で、闇や破壊に関連する名称のものが多い。ダークノヴァのみ星の要素が一応ある。
- プロマシア:あまのさかて、よもつへぐい
※日本神話に関連する名称のものが多い。
- アレキサンダー:拝火の秘蹟、聖なる審判
※神秘(聖)や火に関連する名称のものが多い。
- レディ・リリス:ダークソーン、ダーククエイク、ダークムーン、ダークサン
※ダークサンとダークムーンのみ星の要素が一応ある。あとはダーク~と付く魔法が多い。(古代魔法の名前にダークという単語が追加されているなど)
- 神竜:マイティガード、コズミックブレス、カタクリスヴォルテス、ダークマター、アトミックレイ、ジャイアチャージ、スーパーノヴァ、プロトスター
※コズミックブレス、ダークマター、スーパーノヴァ、プロトスターのみ宇宙または星の要素が一応ある。
- ハデス:テネブラスグリップ、ペインオブタルタロス
※冥界、暗黒、魔など、「冥王」という存在らしさを表す名称のものが多い。
- 暗闇の雲:シーリングアンデュレーション、プリモーディアルサージ
※「波動」という意味を持つ英単語を含む技名が若干多い。- 波動砲を意識しているのか?
FF12
宇宙関連は一切ない。
- そもそもフレア自体(原義は火炎だが)恒星で起こる巨大爆発、だし十二分に宇宙だろう。
ラスボス戦はベイグラをクリアした人ならピンとくる要素があるが、アセンションもベイグラが元か?
他には空中要塞バハムートの機械片を纏っているということでバハムート由来の技が多い。
FF13
オーファン:心無い裁き。
例外的に宇宙に関する技を一切使わないラスボス。
代わりに殺戮のエディプス、搾取のエレクトラといった心理学的用語や、
ディエス・イレといった終末思想に関する言葉の技を持つ。
FF13-2
バハムート・ウォロー:エクサフレア。
エクサフレア以外に、残っているバハムートの数に応じてギガフレア、テラフレアを使ってくる。
バハムートの代表技であるが、一応太陽に関する技である。
そのほかに死にゆく太陽?、裁きの太刀?などの専用技を使用する。
LRFF13
- 世界を創ることができる神だけあって、共に宇宙関連の技である。
全体的に歴代ラスボスのオマージュ的な技が多い。
上記の他にアルマゲスト、破壊の翼、心ない天使を使用する。
本人専用技と言えるものにダムナティオ・メモリアエ、神性の流出がある。
FF14
ストーリーのラスボスのみならず、大半のバトルコンテンツのボス(ラスボス)もまた専用技ばかりなので割愛。
- むしろ専用ではないのは、カータライズやアク・モーンなどの、種族の特徴を示す技くらいである。
- 技=ギミックという感じになっている事もあり、どの技がどういうギミックなのか、
判別しやすくする為に、技名が全て固有に付けられているものと思われる。 - 強いて言えばアク・モーンはバハムート、ニーズヘッグ、神龍とメインクエストやレイドのラスボス相当のドラゴン族ボスの共通技となっており、ラスボス専用技というイメージがプレイヤーの中には根強いかもしれない。
なお、星や宇宙を現すような専用技というのは特にない。
(普通のボスが隕石を落としてきたりするので、ラスボス固有でそういうイメージはない)
- 一応ナイツオブラウンドのアルティメットエンドの〆は地球をバックにしている。
- 神龍の極では、バトルフィールドそのものが宇宙となる。
「ハイデリン&ゾディアーク編」のラスボスにあたる終焉を謳うものは、目的が宇宙規模なだけあって「天体衝突」や「惑星崩壊」などのメテオとは桁違いのスケールの技を使用する。
- 一見すると即死では済まない様な気もするが、デュナミスという設定により、スケールのおかしな攻撃であっても耐える事が十分に出来たりする……のだろう。
- 登場するパッチ6.0はFF4モチーフが多いが、背景の星々がボス側へ高速で流れていくとともに、複数の稲妻が巻き起こるというビッグバーンをオマージュした技も持っている。
FF15
その他はファントムソードとシフトブレイク、エレメント魔法で戦うだけなので、特に星も宇宙も関係ない。
- そもそも「技」という概念があるのかと言われると、少々頭をひねる事になる。
- 一応ラスボスとノクト専用技ではある。
FFT
聖天使アルテマ・聖大天使アルテマ:グランドクロス。ネオエクスデスと同様。
アルテマ(アルテマVer)
完全アルテマ
演出、威力共にFC版FF2以外の歴代FFに恥じぬ強力なアルテマ。
その他にもミュート、リタンジャ、デスぺジャなる魔法も専用技と云える。
FFTA
レメディ第二形態(リィ・グリモア):「創世術」(シフトロウ・アンバーグリーム)・「ウィカ」(アルパ・フォール・マギ)
「ウィカ」で使える技にはオメガも含まれているが、オメガはレドナも使用する(※1戦目除く)ため、ラスボス専用技ではない。
FFTA2
厳密にはラスボスではないが、ラスボスの体の一部である主角が使ってくるデスペジャとサンクションも最終戦でしか見られない。
FFCCRoF
超ガルデス:
専用技そのものが少ない。普通のガルデスの方が多いくらい。
極太ビームを放つが名称不明。
十八番のメテオガとグラビジャが宇宙関連か。プレイヤーも使えないことはないが厳しいので実質専用技?
聖剣伝説
宇宙関連の技は使ってこない。新約では回避不可のメテオを使ってくるようになった。
FFUSA
全形態において専用技がある。むしろ「でんげき」くらいしか非専用技がない。
使用技の詳細はダークキングを参照。
ただ、所在地が宇宙っぽい背景だが宇宙関連の技は一切使ってこない。
ダークキング版フレアやホーリー、サンダー(厳密には違うが)に相当するアシュラ・ダークホーリー・レーザーアイズといった封印魔法があるのだからメテオくらい落としてもいいだろうに。
- 一応、英語版ではアシュラの名前がメガフレア。
光の4戦士
カオスの「ビッグバン」「ブラックホール」は元より、ヘイスト・スロウ・ストップも彼専用である。
FFL
カオスエルゴ:
エクリプス・ブラックホール・ホワイトホール・ビッグクランチ・ビッグバン
これでもかというほど宇宙。
ブラックボックスは前座も、
グレートウォール?はアダマンタイマイも使用する。
FF零式
13同様、宇宙に関する技を一切使わない。代わりに「審判の~」とついた技を使用する。
また、意外にもリフレクを使えるのがこのラスボスだけだったりする。