その他/【聖剣伝説 THE EMERGENCE OF EXCALIBUR】

Last-modified: 2021-09-19 (日) 19:38:35

発売中止になったファミコンのディスクシステム用アクションRPG。
イラストは美樹本晴彦。
1987年4月下旬発売予定で予価3400円で予約を受け付けたが延期になり、ついに発売中止になった。

予約金を払っていたユーザーには1987年10月下旬に発売中止を知らせるお詫びの手紙が届き
12月に出るファイナルファンタジー(予価5900円)をお詫びとして予約金3400円で予約販売 or 予約金を返却、
というハガキが同封された。
ファイナルファンタジーは、「聖剣伝説と同じ趣旨を持ったゲーム(RPG+4人のフォーメーション)」と紹介されていた。

  • 結果的にはこのゲームの代替として初代ファイナルファンタジーが世に登場したことになる。

ストーリーは、バードス島を支配する魔人バルガスを倒すために必要な聖剣エクスカリバーを
一人の若者が探索の旅に出るというもの。
シリーズ第1弾の「聖剣伝説 THE EMERGENCE OF EXCALIBUR」は物語の序章に過ぎず、
物語が幾世代にも渡って展開される全5部作の壮大な超大作RPGの予定だった。

システムは広告の文面からすると、NPCは自分で3人まで選べ、
仲間のNPC3人は自動で戦闘してくれるようなかんじだったもよう。
臆病で敵から逃げ回るようなキャラも居たらしい。

スクウェアが発行していた「ドッグニュース」Vol5では主人公と8人の仲間が紹介されていた。


なお、この「聖剣伝説」の名は後の初代聖剣伝説・FF外伝に引き継がれ、さらに独自シリーズ化していくのだが、
この作品のタイトルの名前のみが引き継がれただけで、後の作品とはほとんど関係がない。

  • ただし、「エクスカリバー」という剣が聖剣という扱いを受けており、それが物語で重要な役割を果たすという点のみは共通している。
  • ちなみに美樹本晴彦の描いたイメージイラストはGB版聖剣伝説の初期の広告に使われている。

当時スクウェアの開発スタッフは、坂口博信氏のAチーム(FF1開発中)、田中弘道氏のBチーム、青木和彦氏のCチーム、人見氏のDチームに別れていた。

  • 最初にBチームが聖剣伝説というタイトルで「3DダンジョンタイプのRPGで,「ウィザードリィ」がリアルタイムで動くようなゲーム」を企画していたが開発中止になった。
    Bチームの作品で陽の目を見たのが『スクウェアのトムソーヤ』である。
    • まさにそのようなシステムである『ダンジョンマスター』はまだ存在していなかった。(FF1発売と同時期の1987年12月15日発売。)
  • その後Cチームが企画したのが本作である。

田中弘道氏のインタビュー

NECパソコンとかMSXで3、4本ぐらい作りましたかね。で、宮本オーナーが当時ファミコンがブームになりつつあった頃に任天堂に挨拶に行き、そこで山内(溥)さんに気に入られて。じゃあ、(ファミコンを)やってみるかっていうことになったんです。
 
ええ。それで最初に作ったファミコンソフトが『キングスナイト』。そうだ、その前にね、『テグザー』っていうゲームアーツのパソコンゲームがあったと思うんですけど、あれのファミコンへの移植をビッツラボラトリーっていう会社とやったんですね。で、その後、ビッツのスタッフと3DダンジョンもののRPGを作っていて、それが初代『聖剣伝説』になるはずだったんです。
 
ディスクシステムより前の話です。『ウィザードリィ』のリアルタイム版みたいなゲームで、『聖剣伝説』(注16)の商標はそのときに取ったんですよ。『ドラゴンクエスト』よりも前ですから、出ていたら最初のファミコン用RPGになっていたと思います。もう半分ぐらい出来上がっていたんですけど、とある事情で開発が続行できない状況となり、お蔵入りになったんです。でも、そのあとに『ドラクエ』が出て一大RPGブームがきたんで「ああ、やられた」ってなりましたね。
 
注16:ファミコンのディスクシステムで発売予定だった同名のRPGのこと。全5部作の壮大な内容だったが製作中止となった。つまり、『聖剣伝説』という名のゲームは2度お蔵入りしており、3度目にして日の目を見たのである。
 
でも、どうですかね。僕も学生時代にアップルIIで『ウィザードリィ』と『ウルティマ』は狂ったようにやっていましたけど、僕はどっちかというと『ウルティマ』派だったんです。つまり『ドラクエ』タイプのほうが面白いと思っていたんですよ。だから、その最初の『聖剣伝説』が先に出ていたとしても、そんなに変わりはなかったと思います。


最初の発表時のタイトルはシンプルに『エクスカリバー』だった。

キャラクター

  • 主人公
    • 出生地不明。バルガスを倒すために立ち上がった若者。
      最初は誰も相手にしなかったが、やがて力強い仲間を見つけ、次々と魔物を倒して騎士の称号を得ている。
      「天より降り立つ一人の勇士。妖魔を倒し再び天へと帰る。」という伝説があるのだが、彼がその伝説の勇士なのかは不明らしい。ある意味ミルザに近いポジション。
      赤い兜・鎧・盾という格好。
  • アトラス
    • ランスロット出身。臆病であまのじゃくで闘争心が低い。
      イラストでは、長身の戦士といった風貌で酒を呑んでいる。
  • ルネ
    • ランスロット出身。気が小さく臆病者な背の低い少年。すばしっこさでは誰にも負けない。
  • ゲート
    • ワーズワース出身。自分の勇名を上げるという野心で動いていて、果敢に戦うが、他人からの命令を嫌う
      マントや肩掛けカバンなど旅人的な格好。
  • ドラン
    • バードス島出身。臆病者で実力もないが、素質は大きい。
      イラストでは、兜・鎧・盾・剣と立派な装備をしているが腰が引けている。
  • アルフォン
    • バードス島出身。協調性に欠けるが、魔力の扱いが得意で、知恵と勇気を兼ね備えた便りになる存在。
      杖を装備している。
  • フレッド
    • バードス島出身。モンスターに両親を殺されたため異常な憎悪で敵に向かっていく。
      山男といった風貌で、武器は斧。
  • 売り子のうり坊
    • ダンジョン内で武器・防具・アイテムなどを売っている。
      見た目は背の低い少年だが、こう見えても立派な魔道師。
  • 日の丸マン
    • 主人公がピンチになると現れて、逆にやられて去っていく。彼の正体は不明。
      球状の覆面をつけたスーパーマンというかんじの格好。
      ポジション的にはエッグマン。
  • イリス
  • パトリス
  • ペルセウス