ジョブ/【天冥士】

FFT

マラークの専用ジョブ。ラファの専用ジョブである天道士とは対を成す。
ジョブコマンドの「裏真言」は、攻撃範囲内のパネルをランダムに魔法攻撃する技が揃う。
術者のFaithが低いほどダメージが上がる性質も持つが、
敵のいる場所に攻撃してくれるかどうかすら運なので使いにくい。
ただし、PSP版では強化されている。詳細は当該項目を参照。

コマンドの使いにくさも痛いが、ステータス面でも魔道士向きではない。
シーフと並んで高いSpeedを持つのは大きな利点だが、他の能力値が平坦なので役割を持ちにくい。
MAT・最大MPとも補正率が並で、魔道士としては白魔道士にすら及ばないという有様である。
その扱いにくさから、しばしば役立たず呼ばわりされる不遇な固有ジョブ。
特に自軍ユニット枠が少ないPS版では、マラークを即除名するプレイヤーも多いだろう。

• 正直この固定ジョブより見習い戦士になれた方がありがたかった。

対となる天道士とは、コマンド以外にもいくつかの違いがある。
特に大きいのは、天冥士はMoveが4あるという点だろう。

• 男女の性別差も込みで比較するとMoveとHPと物理ATで勝るが魔法ATと（僅かな差で）Speedが劣る。
  ただでさえ重要な魔法ATとSpeedで負けるのに下記の通り物理ATが死にステになりやすく
  何も考えずに使うと劣化ラファという扱いになりがち。
  どちらも扱いづらいとはいえ裏真言より真言の方が比較的扱い易いのがマラーク逆境に拍車をかける。
• PS版ではMove+3が男性限定なので合わせて天道士よりMoveが2も高くなる。
  天道士に限らず素で射程2武器を装備できるジョブの中では天冥士は最もMoveが高い。

補正率はMATよりATのほうが高い。
裏真言はもちろん、装備可能武器の杖と棒もMAT依存であるため、
高めのATが活かされる場面はほとんどない。
能力自体はどれも並以上で決して悪くはないが、このように噛み合わない部分があるためイマイチな印象。

• 一応マラークの名誉のために書いておくと、このジョブはATが高いだけでMAは平均値、別に低いわけではない。高い素早さと移動4、棒装備という魔導師系にしては前衛で使いやすいポテンシャルから、引き出すなどFaithに関係ない特技を仕入れれば充分個性を発揮できるし強い。愛にすべてを。
  • 物理ATを無駄にしたくないのなら、アクションアビリティの自由枠に拳術あたりを着けておくといい。
    裏真言の強化のために百八の数珠を装備していれば地烈斬も同時に恩恵を受けられる。
    PSP版以降では下記の通り裏真言が大幅にパワーアップしているので、この場合攻撃はそちらで行って拳術は専ら回復用になるが。
    • 通常攻撃をせず拳術のみに限るならメイスオブゼウスを実用できる数少ない例。
      ねじり鉢巻きと力だすきも併せて装備すれば魔法ATが補強されたモンクに近いステータスとなる。
• ちなみにココやマラークの項目を読むとまるで天冥士が高物理AT魔導師であるかのように見えるが
  あくまで魔導師系としての話であり実際には天冥士の物理AT補正もあまり高くない（シーフよりマシというレベル）。
  単純にマラークが男性なので物理ATが高めというだけである。

FFT(PSP版)

裏真言が効果範囲の中央に50%、それ以外のマスに各12.5%の確率で命中するようになった（侵入不可のマスに当たった場合は再抽選）。
また発動回数も1～10回になり、期待値としては5.5回。
これらの事から、効果範囲の中央に1体だけ敵ユニットがいる場合でも2.75hit、つまり約3hitは期待できる計算になる。
もちろんランダム要素が関わってくるため決してこの通りにはいかないが、PS版で同条件での期待値は0.7hitであることを考えると、劇的に改善されたことがわかるだろう。
マラークの場合、裏真言の特性上ラファに比べてダメージが安定しないという欠点があるものの、条件さえ揃えてやれば全ユニット中でも最強の破壊力を叩き出す。まぁロマンの域ではあるが……。
それでもPS版より遥かに使えるユニットになったのは嬉しいところ。
呪文詠唱やエフェクトが妹共々カッコいいので、いっそのことそれ目当てに出撃させるのもアリだろう。

• PSP版では命中率の修正のみならず、威力も上方修正されている。
  これはFaithの低さに依存する関係上、思うようにダメージが与えられなかった事を考慮してのものだろう。
• 確率が偏っている関係で複数のターゲットを同時に、といった使い方には期待できない。そのため効果範囲とターゲットをうまく絞れた場合は無印版の仕様の方が良い時もある。ただ裏真言はハイト差に強いため効果範囲を絞り辛いので大体の場面でPSP版の仕様の方が使いやすい。

受ける側のFaithを上げておけば裏真言が当たった時のダメージが少なく済むので、仲間のFaithをできるだけ高めておくことで敵味方入り乱れる乱戦状態でも構わず仲間を巻き込んで裏真言を撃っていけるようになる。
Faithを高めると敵の魔法に弱くなってしまうが、逆にFaithが低くSpeedが高めのマラークが率先して敵魔法ユニットを潰していくことで対処できる。
天冥士なら裏真言と棒の通常攻撃で攻撃手段を確保できるので上記の通りアクションアビリティに引き出す、アイテム、拳術等をセットしFaith関係なく回復等の補助を行えるようにすると立ち回りやすくなる。

FFRK

マラークのジョブ。