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吟遊詩人編『吟遊詩人の恋』
竜騎士編からの続き。
竜騎士バルバラと別れ、南の大陸へと向かうソールたち光の戦士の物語。
ディストの町の、竜騎士隊の墓。
祈りをささげたバルバラに、ソールはなおも尋ねた。
本当にここに残るのか?と。
バルバラには飛竜ケレスの子がいると諭すアイギスに、バルバラ本人が言った。
ディストは飛竜の里、私、ここ守ると。
ダスクの提案で他の大陸へと向かうことになるが、ソールたちには渡る手段がない。
そこでバルバラは、飛竜で送ることを申し出る。
バルバラのかつての育て親エバ、父とともに戦ったリチャードと町の子供たちに別れを告げ、遠い南へと向かう。
南の大陸でたどり着いた町はカーポという漁村だった。
村は妙に静かだ…。それも当然、カーポは海賊に封鎖されていたのだ。
このままでは干上がってしまう、村人の声を聞いたソールたちは海賊がたむろする酒場へ向かう。
酒場で海賊を追っ払った一行は海賊船が停留する港へ向かった。
下っ端に話をつけ、海賊のアジトへ向かうことに。
自然の要塞、海賊島洞窟を抜け、海賊のアジトに着いた一行。
奥の部屋で海賊の親分、ビッケにカーポを解放するように迫るが、手下たちからバックアタックを食らい、
さらにはビッケまでが襲いかかる始末。
なんとかやっつけた後は、ビッケは急におとなしくなり、カーポを解放することを誓う。
しかし…。なぜカーポを封鎖したのか?
セーラが尋ねると、ビッケはルサルカにいる帝国の魔女にカーポを封鎖して4人のガキを捕えろと命令されたことを告げる。
莫大な賞金欲しさについ…と漏らすビッケの言葉には真実味があった。
こんなところにまで帝国の手が…。ショックを受ける一行をよそに、ビッケは危険だからカーポまで送り届けることを約束する。
カーポに戻るため北へと向かう船の中で、アイギスは港町ルサルカに向かうよう言った。
命が惜しければ思いとどまってくだせえ、なんてビッケの言葉をよそに、決意を固める光の戦士たち。
心打たれたビッケは、南の港町ルサルカに向かえと叫んだ。
いつでも脱出できるように、とビッケたちはルサルカの港に残り、ソールたちはルサルカに迫る。
ルサルカの酒場で帝国の噂や、突然いなくなってしまった吟遊詩人エドアルドの噂を耳にする。
酒場のマスターに、帝国について尋ねるが、どうしても知りたければ町の入口を封鎖している友人に聞けとはぐらかされてしまう。
マスターの友人は、ここより北に帝国のアジトがあることを告げ、覚悟があるなら行って来いと送り出す。
ルサルカ北の山を登り切り、山頂にある洞窟の中に帝国のアジトがあることを突き止めた一行。
帝国のアジトにて帝国兵に魔女に合わせろと詰め寄るが、兵士は『獣化兵』に変身して襲いかかる。
なんとか退けたあと、兵士は魔女に会いたければ吟遊詩人を探すんだな、と残して息絶えた。
ルサルカではソールたちの勇気に感動したマスターに迎えられる。
だが、吟遊詩人に関しては今は行方不明ということがわかったのみ。
失意の中、ソールたちのことを聞いた宿屋の主人が無料で泊めてくれることになり、一行は好意に甘えることに。
その晩、ふと目をさましたソールはルサルカの港へと向かう。
早く戻るように、と主人に言われたのもすぐ、桟橋付近で仮面の男を発見する。
幽霊のように消えていく男。あの男はどこかで…?
さらに港近くへと向かうと、歌と竪琴が聞こえてくる。
歌の主はなんと、カエルだった。ビックリして逃げ出すカエル。
帰るカエルを追いかけるが、ルサルカ地下水道に逃げられてしまう。
ソールがいないことに気づいて起きだしたアイギスたちに連れられ、明日の朝再び探索することに。
ルサルカ地下水道の穴はどうあっても人間が入れる大きさではなかった。
でも、カエルなら…!セーラの発想の転換で一同はトードをかけてカエルになり、地下水道を進む。
トードをかければカエルとも会話ができるのだ。
最近海底神殿に行きたいなどという妙なカエルが仲間入りしたとカエルから聞いた。
さらに奥へと進み、再び歌うカエルに出会ったソールたち。
君たちは…人間?
話が通じた。そしてカエルの正体は、行方不明の吟遊詩人エドアルドだった。
エドアルドからは自分が桟橋で出会った人魚に恋をしたこと、
そして人魚に会わせてくれるといった怪しい魔女に呪いをかけられたことを聞く。
トードをかけてもカエルから人間に戻れない強力な呪い。
ただ、呪いを解く方法はわからないが、人魚がいる海底神殿には『空気の水』を使えば行けることを知る。
呪いを解く方法と人魚に会うことを目指して、吟遊詩人エドアルドが一行の仲間に加わる。
港町ルサルカと地下水道では旅の商人の話で持ち切りだった。
空気の水については知らないが、旅の商人なら持っているのではないか?
マスターの言葉を信じ、一行は旅の商人が向かったという北の妖精の森へと向かう。
妖精の森を歩き、澄み渡る泉にて旅の商人の家族に出会ったソールたち。
空気の水?ああこいつのことか、と商人は小さなビンを取り出す。
捕まえるのに苦労したという妖精が入ったこのビン、中の妖精が空気の水を作り出すという代物。
お値段なんと100万ギル!
キレたソールがつかみかかろうとしたその時、泉で遊んでいた商人の子供が、妖精の怒りが生み出した渦に囲まれた。
ヴォルテックスを静めたあと、セーラは妖精のビンのふたを開けて、妖精を解放する。
商人の反省の言葉を信じ、妖精は空気の水をソールたちに分け与える。
これで海底神殿へ行ける…!
一行はルサルカの桟橋へと向かう。
空気の水を使えば、水の中でも呼吸ができるのだ。
桟橋から空気の水を使い海に飛び込んだ一行。
海の中の人魚が住む遺跡、海底神殿を進む。
人魚からはこんな話を聞く。
息子を助けるために、エドナという若い女が海に祈り、人魚になったこと。
いま、エドナは息子がらみで光の戦士たちを捕える策略を立てる帝国の魔女に捕らわれていること。
エドアルドの想い人の人魚に会うこと、そしてエドナを…。
海底神殿の最奥部にて、ついにエドアルドは想い人の人魚に出会う。
もしや、あなたは…!
エドアルドが言いかけたが、突然そこには帝国の魔女が現れる。
よくぞ光の戦士を連れてきてくれた。
カーポを封鎖させたのも、エドアルドに呪いをかけたのも、エドナを封印したのも、すべては帝国の魔女スティクスの策略だったのだ。
死闘の末退けるが、エドナを道連れにしようと襲いかかるスティクス。
そこに、ソールが出会った仮面の男が現れ、スティクスに巨大な雷を落とし、去って行った。
また会おう、とソールたちに告げて。消えたスティクス。
エドナを前にしたエドアルド。
そして、すべてを悟ったのか。その人魚の名前はエドナであり、エドナは彼の母親であった。
病気のエドアルドを助けるため、エドナは人魚になった…。
危険を冒してまで会いに来てくれた…。
エドナはわが子との再会を喜び、魔女の呪いを解く口づけを施す。
すっかり呪いが解けたエドアルドに、エドナは再び世界中を回り人々にその歌を届けるよう告げる。
海の底から見守っていますよ…。そう残して、彼女は涙を流し、去って行った。
涙の輝きはクリスタルとなり、ソールたちは吟遊詩人の魂を受け継いだ。
人間に戻ったエドアルドとともに、神殿から地上へと浮上するソールたち。
だが、そこには、クリスタルの輝きを纏ったスティクスが現れる。
貴様…、やはり死んでなかったか!
吠えるアイギスに、スティクスは水のスティクスが水の中で死ぬわけはないと言い放ち、本来の妖艶な姿を現す。
強大な力を宿すスティクスに敵わず、これまでかと思ったとき。
海上からの砲撃があった。砲手は、海賊王ビッケとその手下たちの船。
あの魔女のヤロウにたっぷりとお礼しなくちゃな。それを合図に砲撃は加速。
ひるむスティクスに容赦なく砲弾は浴びせられ、やむなく彼女は帰り、危機は去った。
海賊船に引き上げられたあと、ダスクは正直な感想を述べる。
よく僕たちの位置がわかりましたね、と。
仮面の男が教えてくれたんでさ!
仮面の男…?
そしてエドアルドは、海に向かって深い愛で支えてくれた母に祈りをささげる。
ずっと前。
勇敢なファルガバード城の戦士たちは、帝国空軍の空爆を受けて全滅した。
いや、1人だけ…。
ファルガバードの山で、ナハトを想う暗黒騎士グラムを残して。