ストーリー/【序章>暁の章】

Last-modified: 2018-07-15 (日) 23:03:58

FFL

序章

かつて…
世界は戦乱に明け暮れていた。
だが、大いなる理想をかかげる
大国アヴァロンの尽力により
世界は平穏を取り戻し
新たなる発展の時代を迎えていた。


上空を行き交うアヴァロンの巨大な飛空艇。
大木の下で飛空艇の音を聞く者、荒地の墓地で聞く者。

そして小国ルクスの平野にて、飛空艇に憧れを抱く少年ソールがその音を聞いていた。
その隙を狙ってソールの幼馴染グレイブが腕試しとばかりにソールに勝負を挑む。
腕試しの後、ソール達は幼馴染ディアナと合流する。
この日はディアナの兄アイギスが遠征からルクスに帰ってくる日であり、
ソール達はさっそく関所までアイギスを迎えに行く。
久しぶりの再開を喜ぶ一同だが、何故かディアナは悲しそうな顔をしていた。
ルクスの町に戻ると、国王の使者が現れアイギスを城に連れて行った。
その光景を見たソールはアイギスがアヴァロンに取り立てられると確信するが、
怒ったディアナに殴られてしまう。
アイギスがアヴァロンに行くことは、妹であるディアナもソールやグレイブ達と
離れ離れになってしまうということを、鈍感なソールは気付いていなかったのだ。
ソールの謝罪はディアナに拒絶されたものの、意地になったのかディアナは
アイギスのいる城に行こうと言い出す。
当然城の門番のビッグスとウェッジから門前払いを食らったのだが、
何故か城の隠し通路を知っていたグレイブの案内により、ソール達は国王の間に忍び込むことに成功する。
アイギスは国王からクリスタルの異変に関する調査を命じられており、
ソール達の存在に気付いていたアイギスは彼らと共に調査に向かうと国王に宣言した。

クリスタルの神殿へと旅立つソール達だが、
途中の洞窟でモンスターに襲われている謎の人物エルゴと出会う。
どうやら彼もクリスタルの異変の原因を調べたいようで、ソール達と同行することになる。
一行は洞窟を抜けクリスタルの神殿に入り、クリスタルと対面する。
そこに突如クリスタルの守護獣が現れ、クリスタルを破壊しようとする。
ソール達はモンスターを撃破しようとするも、太刀打ちできない。
万事休すかと思われたときに壁が崩れ、そこから謎の四人組が現れる。
しかしリーダーと思われる青年が発した一言は、クリスタルの強奪を意味していた。
時を同じくして、世界各地でクリスタルの異変を感じ取るものたちがいた――。


のどかな小国で希望に満ちて暮らす少年たち。
過酷な北の大地より、任務のため飛空艇に乗せられた少年たち。
彼らが運命的な出会いをはたすとき
クリスタルはかつてない輝きを放つ。
その光は、果てしなく広がっていった。
訪れる静寂。

そして、世界は光と闇へ――。

暁の章

シドを乗せたアヴァロンの飛空艇は、極寒の大地ハルモニアの収容所に降り立った。
寡黙な青年ナハト、破天荒な少女アルバ、彼女の双子の兄で常に何者かと連絡を取っているダスク
三人は帝国兵に飛空艇に連れて行かれ、飛空艇に囚われていた神秘的な少女セーラと合流する。
シドは彼ら四人に対し、クリスタルの強奪を命じた。
何故クリスタルを強奪するのか、何故この任務に彼らが選ばれたのか、
ただ分かっていることは黙って帝国に従うのが最善の方法だということ。
ナハト達はたった四人だけで山脈を越え神殿へと向かい、クリスタルの間にたどり着く。
そこにはクリスタルを破壊しようとする守護獣と、手傷を負ったソール達がいた。
予期せぬ先客の存在に驚いた四人だが、ナハトはクリスタルの強奪を優先、守護獣を撃退した。
だが時既に遅く、クリスタルは大きな衝撃とともに砕け散ってしまった。

衝撃の影響はすさまじく、クリスタルルームは崩壊、少年達は離れ離れになってしまう。
目を覚ましたソールが気付いたときにはディアナとグレイブは近くにおらず、
代わりに見知らぬ男女が二人――セーラとダスクが倒れていた。
二人の安否が気になる中、砕けたクリスタルのかけらが輝きだし、
様々なジョブの力がソール・セーラ・アイギス・ダスクのものとなった。
その光景を見たエルゴは、ソール達四人こそがクリスタルに導かれた「光の戦士」であり、
自分は光の戦士を探す使命を帯びた預言者であると語った。
だが事態の急展開を目の当たりにしたソール一行は、とりあえずルクス城に戻ることにした。
しかし彼らが目にしたのは、ルクスが広大な闇に飲み込まれているという現実であった。
混乱したソールは怒りにまかせてセーラとダスクがルクス消滅の原因だと言いがかりを付けるが、
アイギスはソールをなだめ、とりあえず彼らは共に世界の現状を見て回ることにした。
無人となった関所を抜け、リーンの町にたどり着く。
世界が闇に飲み込まれ始めているという事実、
アヴァロン帝国がリーンを支配していることなどをソール達は聞かされる。
疲れを癒そうとソール達は宿屋に泊まる。その夜ふと目覚めたアイギスは、
ダスクが宿屋にいないことに気付く。
ダスクは外で何者かと連絡を取っていた。その影でアイギスが聞き耳を立てているのも知らず。
更なる情報を得ようとリーン城へとソール一行は向かう。
途中の山脈の入り口では門番が立っていたのだが、
不思議なことにダスクの口利きですんなりとソール達を通してくれた。
山脈の頂上で遂にソールはセーラとダスクの正体を暴こうと詰め寄る。
それに対しセーラとダスクは、アヴァロンの命で無理やりクリスタルを強奪させられたと返事をする。
またセーラは母国ブルトガングの国王がアヴァロンの手によって暗殺されたと語る。
ルクスと同盟を結んだアヴァロン帝国がそんなことをするはずがないとソールは憤るが、
アイギスがそれをなだめ、とりあえず自分の目で真実を確かめようと決意し、ソールもそれに従うことにした。
だが山脈を越えリーン城にたどり着いた一行は、帝国兵から
「アヴァロンとルクスの同盟は既に破棄された」という事実を聞かされてしまう。
帝国兵を倒したソール達は困惑しながらもリーン城を探索するも、手がかりは何もつかめなかった。
ここでソールが山脈の頂上から見えた帝国の飛空艇に侵入し、直接帝国に乗り込もうと提案する。
一同は離陸直前の飛空艇、いや帝国の誇る巨大戦艦へと侵入する。
だがすぐに帝国兵に見つかり、予定を変更して巨大戦艦を強奪することにした。
ソール達は見事隊長を撃破し、巨大戦艦のコントロールを奪うことに成功。
だがどこからかアヴァロン帝国四将軍の一人、火のバウガウヴェンが登場。
圧倒的な炎の力にソール達は成す術も無く、ソール達をかばおうとしてエルゴが敵の奥義の前に倒れてしまう。
絶体絶命の状況であったが、どこからともなく飛竜の群れが現れ帝国軍もろとも飛空艇を襲撃、
バウガウヴェンは命拾いしたなとの捨て台詞を残しどこかへ消えた。
瀕死のエルゴは光の戦士を守れたことを誇りに思いながら力尽きる。
だが巨大戦艦のコントロールはもはや効かず、ルクスから遥か西にある陸地へと墜落していく……。

一方その頃、ソール達とはぐれたディアナとグレイブは、ナハトとアルバと共に行動していた。
森の中で安らぐ四人。だがその前に突然、謎の人物が現れる。