ストーリー/【FF2のエンディング】

Last-modified: 2020-11-25 (水) 12:36:47

FF2

パラメキア皇帝を倒し、ウボァーの後に一行はパンデモニウムからフィン城へ帰還し、
ヒルダゴードンポールレイラネリーに迎えられる。

ポールやレイラはフリオニールにねぎらいの言葉をかけて帰って行く。
ヒルダとゴードンは共に世界の復興を始めることを語り、ネリーはヒルダの手伝いをすることとなった。

皆が去ったあと、マリアは今までのようにまた4人で暮らすことを提案するが、
レオンハルト自分たちの身には多くのことがありすぎたと言い、
フリオニールもレオンハルトを止められないと言う。

しかし、フリオニールは1人去るレオンハルトに「いつの日かきっと」と声をかけた。

3人が歩き出すと、いままでの戦いで命を落としたシドヨーゼフミンウリチャード
魂が現れ、何も言わずに消えていった。

4人の魂を見届けたフリオニールは、これからが本当の始まりだと言い、3人は去って行った。

「長い戦いが終わりを告げた。
 
 皇帝もパンデモ二ウムもモンスターたちも
 すべてが跡形もなく消えさった。
 
 世界に平和が戻った‥‥
 
 人々は戦いの傷跡を癒し
 苦しかった日々を忘れていくだろう。
 
 しかし、決して忘れはしない
 世界を救った若者達がいたことを」


GBA版ではこのエンディング部分もセリフが変わっている。
ポールとレイラがフリオニールへ声をかける部分などはより凝ったものになっている。

  • そっけなく去っていくレイラが一瞬だけ振り返るFC版のほうが未練が感じられて好きだ…

またセリフ以外にも、4人の魂が背後に現れて振り返る部分では
FC版では“フリオニールが最初に振り返り、ガイとマリアが振り向く時には
4人の魂は消えていて、魂を見たのはフリオニールだけ”だが、

GBAでは“マリアとガイが振り返った後に4人の魂が消える”という微妙な違いもある。

なお、GBAではSORで善皇帝を倒した場合のエンディングもあり、
こちらはフィン城にエリナカイン母子が加わっていたりする。

  • SORのエンディングも本編をなぞったものだが、状況ゆえか
    ヨーゼフの姿がフリオニールに一瞬見えるシーンがなくなっている。

シド…ヨーゼフ…ミンウ…リチャード…終わったよ。


戦争に勝ったはいいのだが、考えてみれば

  • 反乱軍の母体であるフィンの王女ヒルダ
  • カシュオーンの生き残りのゴードン
  • 救国の英雄フリオニール

と何人も有力者がおり、最悪の場合、戦後は三つ巴の権力争いになりかねない要素も秘めている。
得にゴードンはやる気満々である。
こう考えると自ずから身を引いたフリオは結構賢かったのかもしれない。

  • 実際のところ、元々フリオ一行はフィン国の一平民、しかもフリオ自身は
    出所不明の孤児に過ぎないわけで、貴族社会のこの世界では、
    むしろ彼らから最も忌み嫌われる"革命家"となってしまうと思われる。
    • 帝国内での権力闘争に勝ち抜いてきたのであろうレオンハルトは
      これから先に起きることを見越して、フリオニール達が軍を離れるよう誘導したのかもしれない。
      • 河津氏がFF2の続編を作りたいと言っていたのはヒルダVSゴードンの権力闘争をやりたいからだろうか。
  • さらにレオンハルトは改心したわけではないので帝国復活を諦めていないだろう。
    世界復興に手間取れば、それに付け入って、彼を中心に帝国側に与していた人間達や、
    反乱軍側で隅に追いやられていた人達が民衆を煽って再び戦乱に陥るかもしれない。
    フリオ達の元仲間とは言え、何の処分も下さずに放免したのは、かなり不徹底な気がする。
    • そんな筈はないと信じたい(涙)

善皇帝と戦った4人は上記のような血塗られた戦いが繰り返されることが起こらぬ事を願い再びその魂はこの世から去ったのであった。
ミンウ、ヨーゼフ、スコット、リチャード等々。戦後良き指導者やその補佐役になれたであろう
人々が悉く死に絶え、フリオご一行様やレイラ、ポールなど政治面ではイマイチ活躍が期待できない
連中ばかりが生き残ってしまっている。

  • レイラの項を見る限り、短期間なら任せられる程度の指揮能力はある。
    貴族社会という割に何故彼女だったのかは謎。
    もし海賊から足を洗った所で、政治よりギルド方面などに転身する方がまだ自然だが。

エンディングを見る限り、ゴードン中心に新政府を組むことになると思われるが、
国を見捨てて逃げた過去がある彼にどの程度国民がついてくるのかは未知数。
戦争が終わっても課題はまだまだ山積している。

  • フィン王の遺言により反乱軍の指揮を任されて実際に執ったのは、他ならぬゴードン。
    実際に目にする機会がないので忘れられがちだが、フィン城奪還の際の陽動なども、彼の陣頭指揮による。
    仮に民衆の間にまでは「逃走の件」が流布していないとするなら、文句なしに救国の英雄と見なされるであろう。
    現場で働いたフリオニールたちの名がフィンの民衆に広く知れ渡っている様子も、ゲーム本編では見受けられない。
    彼らは名誉を望むこともなく戦いを終え、平穏な生活へと戻っていくのだろう。

帝国という強大かつ共通の敵がいたからこそ一致団結・一枚岩でいられたのだろうが
これからの元反乱軍がずっとそうである保証などどこにもない。


脅威がなくなったところで世界が平和になる保障はないという点は、
FF7のコンピレーションやFF10-2などで描かれた世界にも通じているかもしれない。


↑みんな深読みしすぎなんじゃあ…。

  • レオン関連は深読みにも程があると思うが、他は仕方ない。
    実質一極集中してしまっている訳で、ボーゲンみたいのが大量発生するリスクは折り込み済みでしょう。
    ゾンビ化するまでもなく。
    ましてヘタレの手中には、ある意味極悪兵器の「太陽の炎」まであるし。
    ヒルダ様がいつブッ倒れてもおかしくない状況だと思う。
    • カシュオーンは滅亡してしまっているし、スコットとヒルダが婚姻間近だったこと、
      スコットがSOR版エンディングで「ヒルダを頼む」とゴードンに声をかけることから
      ヒルダとゴードンが婚姻により共同で世界を治めていくことも想定される。
    • むしろ自然とそう解釈したけどなあ…皆ひねくれすぎ。そんなに混沌・殺伐とした物語をお望みか?

設定的な辻褄はともかく、「直接プレイヤーに向けられた言葉」として受け止めるならレオンハルトとフリオニールのやりとりは非常に納得のいくものである。

「おれたちは いろんなことをしりすぎた‥
 もう むかしには かえれない‥‥
「レオンハルト いつのひか きっと!!
「さあ おれたちもいこう!!
 これからが ほんとうの はじまりだ!!

「もう昔には帰れない」のはレオンハルトだけのことではない。あらゆる人間は、状況は、決して昔に帰ることなどできないのだから。
その辛さを知ったときにこそ思い出して欲しい。だからこそ作り手はラストにおいてフリオニールにああいった言葉を発させたのではないだろうか。


境遇は違うとは言え、FF4みたいに戦後の平和を実現させた世界もあるんだから、FF2の人たちにも頑張ってもらいたいところである。