FF8
最序盤にてスコール達が受験するSeeDになるための実地試験。
今回はガルバディア軍に侵攻されたドール公国よりSeedの応援要請があった為、併せてSeed候補生達も後方支援として参加し、評価される事となった(尚、Seedだけでなく候補生まで送られたのはドール公国が派遣費用をケチった為だとか(教師の台詞より))。
因みに受験資格は事前の筆記試験及び炎の洞窟でのローレベルG.F.取得である。
スコールが配属されたB班の班長はサイファー、同じ班員はゼルと、戦闘能力は兎も角、チームワークの方は難有りどころの話ではない面子だと思う。
バラム港より強襲揚陸艇に乗り込み、ドール:ルプタンビーチより市街地へ侵入、市街地を開放する。B班の任務は広場の確保だが、他の班は戦闘に限らず伝令等もあるようである(伝令係のセルフィがA班に所属)。忍耐力の無い班長に率いられたB班は暴れ足りない班長の独断により持ち場を離れガルバディア軍の攻略目標である電波塔を目指すことになる(広場を通り抜けようとするガルバディア兵は、なぜか排除しなかったが)。
電波塔にてビッグス&ウェッジや偶然現れたエルヴィオレを排除したりと強行軍である。
撤退命令が下されるや否や班長は勝手に撤退してしまう。おかげでビッグスが差し向けた無人機動兵器の猛追を引き受けてしまう。逃げ切るのが正道だろうが、撃破したり(必ず100点加点される)、或いは道路脇の店に飛び込んで他班に擦り付けたりすることも可能である(大減点を食うが)。
- 上記やこれのせいでキスティスは教官としての指導力不足を指摘され教員資格を剥奪されてしまう。
評価点はSeedの初期レベル(最大は10)に影響するので、真面目に受けなければ初任給が少なくなってしまう。炎の洞窟で矢鱈と時間を残したり(制限時間は関係ない、また右の教師に話しかければ何故か時間関係なく満点)、実地試験中に無駄口をきいたり(特にビッグスは2倍の減点)、逃げたり(X-ATM092の1回目除く)、撤退が遅かったりすると減点される。逆に大量に敵を撃破したりX-ATM092を撃破したりするとボーナス点が貰える(特にX-ATM092の撃破はSeeDランクが2上昇する程の加点)。実は撃破数が7だと攻撃力の評価が高くなる(強制エンカウントで戦う敵だけを撃破した場合の撃破数)。具体的には20~24体の時と同じ50点。X-ATM092から逃げる際に広場にいる犬に話しかけて逃がさないと大幅な減点を食らう。
- 金策が腐るほどある作品なので、ぶっちゃけSeeDの給料なんてどうでもいい。
つまり評価も特に気にする必要なし。レベルへの配慮以外はテキトーでも全く問題ない。 - 評価が最低でも不合格にならない。この内容で合格できなかった他の班の人たちは一体何をしていたのやら。
- SeeDになる前の敵の撃破数もSeeDランクの評価点に影響するため、サイファー稼ぎによって大量に敵を倒していた場合は初任給をもらうときにいきなりSeeDランクが上昇する。
そのため、実質的な初期レベルは11以上になることも。
この時点でレベルが上がるのはFF8においてほぼデメリットしかないので、多くの2回目FF8プレーヤーがスコールやゼルでサイファーのガンブレードの試し切りをする事も多い。ガルバディア兵の前にやおら飛び出したゼルがシャドウボクシングとバックステップをすると急に倒れてしまうのが実地試験初戦の見世物のひとつである。また、橋の上を行ったり来たりして倒れている班員を尻目に狂犬の様にガルバディア兵を狩り続けるB班班長も定番かもしれない(特に低レベルクリアではカードぐらいは習得したい)。そしてサイファーの特殊技がやたらと連発される場所でもある。2人が戦闘不能となっていると、サイファーの特殊技発動の最低HPが100%を超え、HPが満タンでも特殊技を出せるようになるためである。
稼ぐポイントはヘッジヴァイパーとエンカウントした場所がいい。
たまにヘッジヴァイパーが2体現れ、倒すとAPが8も手に入るからだ。
またLv30以上のは低確率で武器改造などに必要な星々のかけらを落としてくれる。
- サイファー1人でヘッジヴァイパー2体は結構手こずるのでうっかり全滅しないように注意。
特に毒状態にされると回復が面倒である。
また、この段階での所持G.F.の少なさや、後々もっと効率のいい稼ぎ手段や物資調達手段が使える事を考えるとサイファーファンでもない限り、ここで稼ぎに長時間を割くのはあまり効率的とは言えないため程々で。 - また、レベルは中途半端に上げると苦労するだけで、一定以上上がると、寧ろ上げた分だけ楽になる。
レベル連動制のためよく色々なところで誤解されてるが、必ず戦うモンスターは全てレベル上限が設定されてるからだ。
試験中にはガルバディア兵(ガ兵)×6体とヘッジヴァイパー×1体との固定エンカウントが発生する。
ガ兵にはカードが効かないうえに、この時点ではブレイクやたべるが使えないので、ここでの経験値獲得を回避するにはパーティメンバーを戦闘不能状態にするしかない。
スコール(LV7)、ゼル(LV8)、サイファー(LV9)の初期レベル進行だと敵の出現レベルはLV7または9で、LV7ガ兵とLV7ヘッジヴァイパーをG.F.召喚で倒した時の獲得EXPはそれぞれ67と202。
つまり最低でも67×6体+202×1体=604EXPを獲得することになるので、初期レベル進行の場合、ここでスコール(初期状態だと500EXP獲得でレベルアップする)を戦闘不能状態にする必要がある。
また、カードを使用すればヘッジヴァイパーの経験値は回避できるが、その習得には炎の洞窟に出現するLV5ブエル(12EXP)を最低でも14体倒す必要がある。この場合でも獲得EXPは12×14体+67×6体=570≧500となり、戦闘不能状態にしない限りやはりスコールのレベルが上がってしまう。
なお、これらのガ兵が全てLV7で出現することはまずないので、実際の獲得EXPはこれよりも多くなる。ちなみにLV9ガ兵を同様の条件で倒した時の獲得EXPは92である。
試験の舞台となったドールとガルバディアの戦いの流れはシュウが任務内容とともに説明してくれる。
流れをまとめると
- ガルバディア軍がドール公国への攻撃を開始、開戦
- 49時間後、ドール公国が市街区域を放棄
- 54時間後、ドール公国議会がバラムガーデンへSeeD派遣を要請
- 72時間後、SeeDおよびSeeD候補生参戦・ドール軍は市街区域周辺の山間部に退避し部隊の再編
となり、SeeDは派遣当日の1900時に撤退した。
ガーデンが派遣した正SeeDは9名。SeeD候補生はA~D班の12名。合計で21名である。
班 | 班員 | 受け持ち地域 | 担当任務 |
A | セルフィ・男子候補生・男子候補生 | ルプタン・ビーチ周辺 | 情報収集・伝令 |
B | サイファー(班長)・スコール・ゼル | 中央広場 | 市街地に侵入したガ軍の排除 |
C | 男子候補生・男子候補生・候補生(腹痛で離脱) | 市街地 | 不明 |
D | 候補生・候補生・候補生 | 不明 | 不明 |
どうやらある程度個々の得意分野で班編成、担当任務が振り分けられていたようである。
ニーダがどの班に所属していたかは明らかになっていないが、会話ができるA班とC班の男子候補生は雰囲気が違うので、一切登場しなかったD班である可能性は高いように思われる。試験に合格するほどの活躍をしたであろうに、一切その場面が映し出されなかったのはニーダなら仕方ない非常に残念である。
- 後の役割りや就任式での学園長の言葉を考慮すると、撤退に手間取った部隊の回収に一役買ったりしたのだろうか?
この実地試験の後、隊長のサイファーが独断行動の責任を取らされて試験失格となる。
軍事的に考えるならば前線の兵士にはある程度の緊急判断が認められて然るべきであり、広場をほっぽらかしたのはマイナスだが特に取るべき結果責任も存在するとは思えない。
サイファーが失格となったのはどっちかというと「脱出任務時にひとりで逃げた」点が強いのではないだろうか。隊長の任を負っておいて緊急時に部下を捨てて一人で逃げるのは間違いなく大減点である。
まあ「ロボット兵士が欲しい」というノーグ派の意向で独断専行する奴はいらないと見られたのかもしれないが。
誰もが一度は思う「攻撃性任務が適任のサイファーになんで留守番を…」も、ロボットとしての適性がない者はいらないというノーグ側の意向である可能性がある。
- 試験前はその辺があった為か問題児認定されている。
- 潜入任務なら解るが、掃討任務の兵があの状況で独断先行して電波塔へ乗り込む事に
正当性や緊急判断の必然性があるかは微妙なところである。
また、乗り込むだけ乗り込んで敵のトップ(ビッグス)を放置したまま撤退した結果
X-ATM092で街が少なからず被害を被ったという側面もあるので、過失や結果責任無しとは言い切れない部分もある。
何にせよ賢明な行動だったとは言い難い。 - やっぱり撤退に減点アリだろうな。
エルヴィオレ戦後、適切な対処ができていればSeeDになれる可能性もあったかもしれない。
少なくともあれでは合格は望むべくもない。 - 兵士が理由なく勝手に持ち場を離れるのは命令不服従で軍法会議は免れない重大問題。更に班長として隊員をほったらかしてるので指揮の放棄も。擁護のしようもなくアウトである。状況判断として電波塔に上った点もさしたる戦果には繋がっていないため、マイナスを覆す功が無い。
逆にスコールたちは整備兵に加えエルヴィオレ、A-ATM092と交戦して生還しているので戦闘能力のアピールにはなる。
17年ぶりに電波塔を起動させるムービーがあるが、電波が起動したのを分かり易くする為
上空へ向かって光を放つ描写になっており、アンテナの形状も含めてまるでレーザーでも放っているかのように見える事請け合いである。
FFRK
2015年9月8日~18日、この辺りの話を元にしたFF8イベント「SeeD試験からの帰還」が実施された。
キスティスとセルフィはこのイベントが初登場。