FFT
ヴァルゴが発動しないことについてヴォルマルフが言ったセリフ。
以降、次のようにセリフが続く。
「"血塗られた聖天使"の再臨には多くの血が必要だ…。
聖アジョラの死後、十数世紀にわたりイヴァリースの大地に多くの血が流れたが、まだ足りないらしい。
…仕方ない。地上へ戻ってもう一暴れしてこようか…。」
このセリフはヴァルゴの他に流血(=戦乱)が聖天使アルテマ復活のカギであることを明かしている。
戦乱を煽り聖石を利用して権威を取り戻そうとするフューネラルにルカヴィ達が手を貸すのも道理な話。
DQ2の破壊神シドーのように「自身の崇拝者(ハーゴン)の死」こそが復活の要因だったのかも。
全てのルカヴィの死が初めてアルテマの出現を呼ぶ…実に生贄的である。
- それだと12世紀前の復活のときにルカヴィ全員が死んじゃってることになるような…。
余談
いまだ謎の多いオキューリアの狙いを推察するうえで、本セリフが重要な手がかりになるのではないか?とする説がある。
傲慢で残忍な性格だが、その割には戦乱を沈めて平和維持に努めており*1、基本的にただの引き蘢り。
実際のところ害がないし、むしろ良い事のほうが目につくので、色々と物議を醸してきた。
議論の中身も、神の歴史やら人間の歴史やらと観念的な内容になりやすく、
他にも神様ごっこで神を気取っているだけ*2とか、中々決定的な答えが出ない。
だがこのセリフを手がかりにするとオキューリアにとっての実利・実害が見えてくるのではないか*3とされる。
つまり「オキューリアの平和活動は、聖天使アルテマの復活を防ぐためではないか」という説である。
注意点として、FFTでは「融合したアジョラの死により不完全な形で現世に留まっている」という設定になっている。
これと「オキューリアの獣印からの復活」とを同一視できるのかについては、まだ何とも言えない。
アルテマがアジョラと融合する経緯、さらにはミュロンドの天変地異も描かれれば、この辺の謎が解決されると見られる。
アジョラ編を舞台とした続編が待ち望まれている。
FF12には“血塗られた聖天使”関連の記述は見当たらず、上の議論も憶測でしかない。
しかし真実はともかく、その後の展開への憶測も膨らむ、内容のある憶測ではある。
- ルカヴィとの戦争にて勝利したオキューリアがルカヴィを封印。
→オキューリアにとってルカヴィ復活は厄介だと考えられる。 - 天陽の繭*4が砕けてからわずか数十年後に聖天使アルテマが復活*5。
→繭の崩壊でオキューリアの影響力が弱まったせい? - ミュロンドにて聖天使アルテマ復活、直後にミュロンドを天変地異が襲う。
→オキューリアによる直接的な介入によるもの?クリグラの破魔石を発動させた?
特に2番で「介入手段の消失とアルテマ復活に、具体的に何の関係があるのか」という疑問について、
ヴォルマルフの話を踏まえれば、戦乱が勃発して復活の糧になったという推測を立てることができる。
ユードラ帝国など未だ表に出ない新勢力の台頭による情勢不安が考えられる。
Fortressのアートワークも戦争の描写が多かった。