セリフ/【あえて敵陣に飛び込めば、貴公は本懐を遂げるはずだ】

Last-modified: 2022-10-11 (火) 09:49:05

FF12

助力を得ようとするバッシュオンドール侯爵が言ったセリフ。
アーシェが捕らえられている戦艦リヴァイアサンにバッシュ達を送り込むための策略。
 
帝国に捕らえられたアーシェを救出するため、バッシュは自治都市ビュエルバの領主オンドール侯爵に協力を求めた。
しかしビュエルバは帝国と渡り合える国力はない。
だからこそ侯爵は2年前ヴェインからの戦後処理の要請をのみ、中立の立場として帝国との対立を避けてきた。
表立って協力できる立場ではないが、アーシェが連れられた艦隊へバッシュを送り込むことならできる。
「帝国の檻から逃げてきた脱走者を捕らえて帝国に引き渡す」という名目なら、ビュエルバの立場も保たれるしバッシュもアーシェの救出に向かうことができる。
 
別の見方になるが、侯爵にとってみればバッシュは自身の信用を揺るがす厄介者でもある。
バッシュは処刑されたと発表した立場なのだから、バッシュが生きていてもらっては困る。
敵陣に飛び込むという危険な策略を提案したが、この策が失敗してバッシュが討ち死にしても侯爵としては好都合。
 
バッシュが生きておりヴェインに嵌められていたことが分かった侯爵は、バッシュをギースに引き渡したあとヴェインに手紙を出した。
「檻から逃げ出したバッシュを捕らえてギースに引き渡した」と表面上は帝国に従順な内容だが、事情を知る者がみれば明らかな牽制の手紙。
ヴェインは侯爵の弱味を握るために、バッシュの生存を隠して、バッシュは処刑されたと侯爵に発表させた。
その侯爵からバッシュを引き渡されたわけだから、ヴェインの謀略は完全にバレてしまっている。
この手紙を受け取ったヴェインは、反帝国組織に資金援助をしている侯爵を押さえたほうがいいというガブラスの提案を却下した。
 
オンドール侯爵の策士ぶりがうかがえるシーンである。

  • そのためか、この台詞を言われたときの私の心情は
    「随分自分に都合のいいようにいってますなあ」
    だった。まあ彼の立場を考えれば当たり前のことだしある意味このくらい図太くないと一国は背負えないし、ヴェインともやりあえないし、でもだかr(以下略ってことでお察し下さい)
    • バッシュも大概都合のいいことを言っている。候はむしろ渡る必要もない危ない橋を渡ってくれている。

ヴァンにはこの策が分からなかった。
「はなせよ、なにすんだよ!」

  • 主人公であるヴァンが分かっていないということは、プレイヤーが理解できなくても構わないと言うことだろうか
    • ヴァン以外気づいてる描写があるのでどうだろうか‥……
      • この話の後、侯爵の援助でジャッジに変装したウォースラが出てくれるので、そこまでは別にどっちでもいいということだろう。たぶん。

これに限らず低年齢層にとっては難解と思われる展開が多々見られ、アルティマニアΩにまで指摘された。
広い層に遊ばれることが明らかな作品にマニアックな雰囲気をふんだんに盛り込んだのは、制作側が自制せず暴走したという他ない。
FFTAではほのぼのとした雰囲気の作品だったのだから作れないチームではないはずだが、どういう人が遊ぶのかという配慮に著しく欠ける制作意識は極めて重大な問題である。

  • ヴァン辺りを使って「どうなってんだよ!?あのおっさん裏切ったのかよ!ムセテンナヨ!!」
    バッシュ「いやコレは公爵の策だ云々~」とか説明させればよかったかもしれない。
    いちいちそんな事やっていたらテンポを削ぐのと、ヴァンはどんだけアホなんだと思われかねないが。
  • システム面は、遊びかたを制限せず進行上の制約が少なく、広い層を受け入れる寛容さが光っていた。
    ストーリー面は、小難しい話をさらに難しく見せてしまったことが問題だろう。
    こういうシーン以外に良い部分が沢山ある素晴らしい世界観なのに、演出で隠してしまった。
    • システムもそこまで寛容さが有るわけではない。装備の影響の大きさやそれに伴う役割分担、それをより容易くするヘイトシステム等を駆使出来なければ、補給所に到達する度に高価な装備を更新しなければ中々しんどいバランスである(当然更新するなら金欠にも成る上、金策もただ無作為に敵を狩れば良いと言うものではない)。
  • しかし、この公爵の策とか説明されなくてもフツーに流れで理解できる。それにこういった婉曲な、もしくは「つれない女神ね」「落としがいがあるさ」など、ル○ン三世にでも出てきそうな洒落たやりとりは従来のFFにあまり見られず、FF12の魅力のひとつだと思うのだが。
    • 実況配信でいろんな人のプレイを見るかぎり、理解してる人とそうでない人は半々という感じ。
      分かってない人は大抵OPの回顧録を読まないので、2年前の戦争後の経緯も分かってない。
    • ストーリーを理解していなくとも大凡進行には影響がないことが多いから、
      わからない人には本当にわからないだろうとは思う。
      あとはストーリーを放置して遊べてしまうので普通の人も本筋を忘れがちになったりもする。
      まあ決まった場所へ行って決まったボスを倒していくだけでもそれなりに面白いし、
      ストーリーのために評価が大幅に下がったわけではないだろう。
    • それを魅力とは感じない・FFに求めていない人が一定以上いることを理解出来ていない訳だな。
      単純にわかりづらいという事が決して長所でないことも。
    • ちなみに、このセリフの前には「貴公は死中に活を見出す勇将であったと聞く」という露骨な前フリをバッシュに向かって言う。さすがにこれだけ揃えば、ゲーム中の漢字へのふりがな無しの字幕でこのセリフを読める年齢なら、時代背景もなにもなくニュアンスは理解できるだろう。
  • FF12の策略の真意を理解するにはFF12の時代背景を知っておくことは必須状態
    それ無しで場当たりに考えても分からんと思うしそんな余裕がない
    まあイベントの間だけでいいから、そこに出てきたセリフを回顧するようなシステムはあってもよかったかもしれない
    時代背景をメニューから閲覧できるシステムはあったと思うが

12はシステムもシナリオもつくづく上級者向けであった。

  • 8でもチュートリアルだけに書いてあることがストーリーで知ってて当然のように進む事もあったから、FFスタッフはチュートリアルとかは読んでて当然という前提の感覚がある可能性はある。
  • すべての町の人(モブ)に話しかけていて当然、って作りのRPGは今も昔も変わらずにあるしね。
    FFに限った話じゃない。
  • そもそもFF12はかなり政治色が強い作品なのでRPG的なセリフ回しではなく政治的なセリフ回しが多く、パッと理解しづらい。それぞれの背景や思想をしっかり理解しておかないと、かなりのシーンで「?」となってしまう。しかし、ムービー中の説明は簡素になっており、ゲームテキストを読み込まなければわからないこともかなりある。
    さらに主人公たちが直接関わらない水面下で話がどんどん進んでいたりするため、それもまた複雑とされる要因の一つだろう。作り込まれていることはわかるのだが、ユーザーフレンドリーとは言いづらい。歴史モノとかをわりとしっかり読むタイプでもない限り、初見でストーリーを完全理解するのは結構大変。

ガキの頃プレイしていたもんで「本懐」の意味すら良く分かってなかった。
ついでに言うと「本壊」と読み間違えていて、本格的に破滅するぐらいの意味で捉えていた。