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セリフ/【もう戻れねえんだよ!どこも行けねえんだよ!】

Last-modified: 2019-08-02 (金) 23:08:15

FF8 Edit

ルナティックパンドラでのサイファー戦後、なおもあがき続けるサイファーリノアアデルに差し出す際に、いったセリフ。


この時点で彼は騎士という立場も誇りも全てスコールにとられ、さらに最後の意地も失敗に終わり、
全て失った彼にできるのは悪の道に走るのみ(アルティミシアの言いなりになるのみ)。
そう思い詰めた彼が弱さを露にするセリフだ。

  • ……らしいがなぜあの時点で負けを認めて謝らなかったんだろう。
    本人の性格を差し引いても悪いってわかっているはずなのに。
    • いやいや、だから悪だとわかっていても戻れないんだってば。
      風神雷神とも決別してしまった以上、魔女に従うことだけが唯一の支えになってしまっている。
      未来でスコールがアルティミシアを倒し、従うべき魔女を失くすことでしか止められない。
    • 彼としてはあくまでも信念を貫くつもりらしい。
    • そもそも彼がガーデンを離れたきっかけはデリング大統領事件でゼルが「ガーデン」発言をした上にガーデン側が「あれはサイファーっていうキ〇ガイがトチ狂っただけなんですよ」という説明をつけたから。
      その時点で彼はガーデンに帰ることができない。
      帰る場所をなくしたサイファーに「かわいそうな少年」と声をかけたのがアルティミシア(イデア)であり、サイファーは割と最初から「もう戻れないし、どこにも行けない」状態だったと言える。

サイファーが一貫して「どこにも行けない・戻りようもない」状態になった一連の顛末
ストーリー/【イデアの誘惑】


いわゆる野良犬の意地である(サイファーも実際自ら猟犬になると言っていたし)。
しかしいった本人より、かなり意地の張り方がひどい。


サイファー戦が終わった時点からルナティックパンドラから戻れなくなる
そして時間圧縮世界になり、(セントラ遺跡などを除き)どこにも行けなくなる


因みにルナパン時でのサイファーに対するスコールとリノアの反応が以下

スコール「騎士ごっこを続ける気か?」「(項垂れつつ)なにやってんだよ」
リノア「……かわいそうなサイファー」「こんなこと、終わりにしよう? ね?」

本編を通じて何だかんだ成長したスコール・リノアと成長どころか悪化したサイファーの対比であるが
自分のライバルだった男と自分を慕っていた女がとった幼子をあやすようなこの対応はサイファーの惨めさを加速させる。

  • 4度目の対決の際に騎士の廃業を宣言して、いかにも魔女との決別をして吹っ切れたように立ち振る舞っていたが
    二言目が少年の心の悪い部分が暴走し続けていた末の、俄仕込みの野心家の立ち振る舞いだった(スコールの項垂れ台詞もそれによるもの)。
    風神と雷神の必死の訴えも空しく本質は何ら変わらず、追い詰められたその矢先にこうしてプライドもかなぐり捨てる様に掌を返して結局魔女の下に縋る姿が、余計に惨めに映る。
    何としてでも自らの居場所を見出そうと必死な様子が滲み出ていると言うか…。
    • 廃業宣言は過程を改め直し証明してみせるという意図を持つ。その証明の頓挫は自己消失を意味し、希薄で不安定な自己認識が伺える。あの立ち振る舞いは世の基準に習った答え、野心も何もない。つまり一貫してサイファーは、
      『魔女に大人として認められなければ存在を否定される』という状況に立っている。
      風神の「自分を無くしている」という訴えはそこ、だから雷神風神は元のサイファーに戻ってほしいと頼んだ。
      しかし信念を持った元のサイファーは、魔女の騎士の敗北と共に喪失している、仲間が訴える根本的問題が「止まる」でなく「元のサイファーに戻る」であり、それはサイファーにとって無視できるものではなかったのだろう、
      彼なりの考えがあり聞き入れる事が出来なかったと解釈する。
      今のサイファーは自分を定義できない、勝って失った信念を取り戻さなければどこにも行けない。そして戦いに敗れ抜け殻になったサイファーは、魔女の意のままに目的へ向け走り出す。
    • 少年時代に帰れない。信じてきた大人にもなれない。
      自分を見失い、進むべき未来がわからない、
      何かの基準に縋らなければ、形を保っていられなくなる。
      自己認識が希薄になり、顔を無くし、帰りたい場所へ帰れなくなる。
      時間の狭間へ落ちる原理と同じでは。説明的だ、具体的にこういう事だぞと。
      SeeDなぞ消えてしまえと訴える魔女、理不尽に選別され開始されるラストバトル、
      時間の流れの中に吸い込まれる仲間達、次はお前の番だと這い寄り脅されている。
      プレイヤーはサイファーの状況を他人事と見ている場合ではないのだろう。

ルナティックパンドラ突入時の入口にビッグス&ウェッジが居て話しかけると発生する
ビッグス「何でわしがこんなこと…」→ウェッジ「やめちゃえば」→ビッグス「や~めた、なんでもっと早く気付かなかったんじゃろ」
の会話は言うまでもなくサイファーとビッグス&ウェッジの対比でもあるだろうが現実でも結構活かせるかもしれない。
つまりギャンブル・ブラック企業・ソシャゲガチャ辺りでコンコルド効果*1に陥ってもビッグスみたく第三者に相談して『辞める』の選択肢を掲示してもらえれば真の破滅より前に抜け出せるのではないだろうか。






*1 簡単に言うと今まで投資した時間・金銭・労力を無駄にしたくないために、この時のサイファーみたく破滅・損失が来ると分かっていても辞められない状態。コンコルドは実際にあった製品に由来