セリフ/【僕はそんなの信じてないんだ】

Last-modified: 2022-06-12 (日) 22:21:30

FF8

トラビアガーデンでの過去回想後のアーヴァインの台詞。
彼はこうして真っ向から「無限の可能性」を否定した。
辛い過去と厳しい現実の中で見出したアーヴァインの信念である。

「ほら、よく言うだろ~?
人生には無限の可能性があるってさ~。
僕はそんなの信じてないんだ。
いつだって選べる道は少なかった。時には道は1本しかなかった。
その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が僕をここまで連れてきた。だからこそ僕はその選んだ道を……選ばなくちゃならなかった道を大切にしたい」

アーヴァインは上記のように述べ、さらに戦いに不安を抱くリノアへの、アーヴァインなりの戦う理由の答えとしてこう続けた。

「もう黙って離ればなれにされるのは嫌だから……だから僕は戦う。少しでも長く一緒にいるために。それが僕にできる精一杯だから」

この一連のイベントで、ヘタレ続けてきたアーヴァインが真骨頂を発揮する。

  • 何気に、スコールの「俺の人生が最初から決まってたみたいに言わないでくれ!!」というセリフとリンクしているように感じる。

なお公式設定とは言えないかも知れないが、アルティマニアにも上記と同様の内容のモノローグが、上記とは少し違う言い方で書かれている。
機会があれば読んでみて欲しい。

  • FF10でも出たキーワード「無限の可能性」と違ったアプローチなのが興味深い
    • 様々な可能性論を考えてもFF8の未来は「対アルティミシアにおける絶対の敗北」でしかないところが悲しい。
      「伝説のSEED」による万が一を危惧したアルティミシアの自爆がFF8のストーリーである。無限の可能性を信じていないアーヴァインの言葉は堪らない正鵠を射ている。

トラビアでのイベントのこのセリフでアーヴァインのレギュラー入りは決まったw

  • いい台詞だよな、スコールも心に残ってみたいで、
    DISC3で宇宙から帰ってきてからラグナロクの中でリノアに言ってたっけ…
    誰の台詞だったかは覚えてなかったみたいだけど。
  • とはいえ、この時はリノアが魔女であると判明した矢先の帰還であり、迎えにやって来たエスタ人にリノアを引き渡す時の(ある意味)言い訳に近い形で引用されている。
    そもそも引用されたのが帰還直後のスコールのモノローグの中なので、リノアに言ったというよりは自分自身に言い聞かせたと言った方が正確。

たとえ道筋が一つしか無くても、それを覆す事が出来なくても、それを選んで進むのはプレイヤーの意思。
野島一成のシナリオ哲学がもっとも端的に表現されたテキストである。