FF9
ジタン:ビビ…… どうしたんだ?寝ないと明日がつらいぜ?
ビビ:……考え込むのをやめようとするんだけどあたまの中、ぐるぐるしちゃうんだ。
考え過ぎるのはよくない、っていうジタンの言葉はわかったつもりなのに……
ジタン:そりゃ、オレはオレでビビはビビだからさ。
それでいいんだ…… ムリにあわせることなんてない。
ビビ:でも、ボクはやめたいんだよ……ぐるぐるしたくないんだ……
ずっとこうだったらどうしよう……ボク、こわくなってくる。
ジタン:ビビ……
オレたちがどんな過去を背負い、どんな悩み、希望を持ってたとしても……
できることといったら行動“する”か“しない”を選ぶくらいなんだ……
千差万別の悩みに対してできることは二通りだけってことなんだぜ?
頭かかえて当然ってことさ!
……それでもぐるぐるしないようにするには、
行動“する”ときと“しない”ときの基準を決めておけばいい。
まぁ、簡単には決まらないと思うけどそれはビビのペースで決めていけばいいんだ。
ビビ:……ジタン。
ジタン:……オレは自分の手が届くところは守りたい、って思ってる。
できてるかどうかは別だけど それが、オレの基準なんだ。
エーコ:く~~~~っ!エーコの目は確かだったわ!!やっぱジタンってイイ男!
そうよ、“する”か“しない”かなら、何も迷うことはないんだわ!!
エーコはジタンといっしょに行きたいんだもの!
ジタン:ビビ、気を晴らすイイ方法を教えてやろうか!?
エーコ:うんうん
ジタン:古来より伝わる男同士の友情を確認する儀式さ。
エーコ:ふんふん
ジタン:ほらビビ、こっちきて一緒にやろうぜ!
こんな満天の星空の下で並んでするのはけっこう気持ちいいもんだぜ!
エーコ:……
チョボッ
チョボボッ
ジョボボボボボボボボ
チョロチョロチョロチョロ
マダイン・サリにて、物思いに耽るビビに対しアドバイスを送るジタン。そしてそれを盗み聞きするエーコ。
この時のジタンの言葉はかなり深いものがあるのだが、問題はそのオチ。
ジタンは大層な前振りをしているのだが、やってることは……
セリフから察するにすでに一度経験済み。多分タンタラス時代にでも教わったのだろう。
こんな事考えそうなのは親分くらいなもんだが。
前後の会話文も確認せずぱっと見ただけでは怪しい雰囲気を醸し出している。
- 軽い性格ではあるが、やはりジタンは本当にいい漢である。
おそらく『ジョボボ』がジタン、『チョロチョロ』がビビだろう。
ふと疑問に思ったが、「魂の器」であるジェノムはともかくとして、
戦闘用に作られた兵器のはずの黒魔導師がなぜこんなことができるんだろう?
- ビビの場合プロトタイプだから、より人間に近づけるため…とか?
流石にこれはこじ付けか - まあ黒魔導士でも飯は普通に食えるから
- 『ジョボボ』から勢いが衰えて『チョロチョロ』になったと思ってたw
- 体格の大小に関わらず、「ジョボボ」→「チョロチョロ」だよな、普通ww
- (ん?……ついてる?)と、疑問に感じたプレイヤーもいるんじゃなかろうか
- エーコ登場後のジタン達はふきだしのみな上、その後の反応とかはカットされてるので、ビビが呆気にとられている間にジタンだけが気持ち良くなったという可能性も
翌朝、マダイン・サリを出発する時の会話を抜粋
ジタン:そうだ、ビビ……。考えてた答えはでたのか?
ビビ:ううん。でもボク、行くよ!
ジタン:そうか!
まだ悩みはあるものの、少し元気になったビビの様子が見て取れる。
なんだかんだで儀式の効果はあったのかもしれない。
- それまでの真面目な空気を和らげて、「考えることへの余裕」を与えたのかもしれない。
DDFF発売記念の「A Historical Compendium」でもジタンの
できることといったら行動“する”か“しない”を選ぶくらいなんだ……
が載っている。
- これも何気に良いセリフである。
現実におけるかの豊臣秀吉は、石垣山にて徳川家康と共にこの儀式を行い、その中で家康に国替えの話を持ちかけたという。
この出来事は、「関東の連れ小便」として我々現代日本人にも古来より伝えられている。
もっとも、この時の秀吉には「家康の力を削ぐ」という思惑があったと考えられており、そこに男同士の友情があったかどうかは不明である。
DFFOO
ジタンの共闘セリフ1に収録されている。