DFF
ウォーリア・オブ・ライト(以下WoL)が敵地へと進もうとした時に、彼を制止するために現れたコスモスへのセリフ。
敵地へと乗り込めば、クリスタルへの手がかりが掴めると考えるWoLにコスモスは「勇猛である事と無謀である事は違います」と言って諭すが、これに対してWoLはこの言葉で返し、戦いに対する覚悟を示して彼女を説得した。
コスモスに対してでもハッキリと意見するこの姿こそ、WoLが「ブレない」と称される理由である。
- コスモス陣営の戦士達は、そのほとんどが迷いを抱えていた悩める青少年ばかりで、それらの蟠りを乗り超える事でクリスタルを手に入れ、中にはコスモスの導きでそれらを手に入れた人もいた。そんな彼女を真正面から説得出来たのは、確かにその迷いの無いまっすぐな志故だろうね。
基本的にコスモスは、そのキャラが悩んでいるときに現れるのに、このときは別。
やはりこれは彼女のWoLへ対する特別な感情からきているのだろう。
あまりにもWoLが勇敢(無謀とも)に進みすぎるから、心配したんだろね。
- 引き止めるときの「待って」が大変可愛いです。
オープニングでも「もっと一緒にいたいのに」等と思わずニヤニヤしてしまうようなことを言っているあたり、やはりそういうことなのだろうか。
「勝てない相手と戦うのは勇気じゃない。単に無謀で無駄なだけだよ」と言っていたオニオンナイトに聞かせたい台詞である。
ちなみにエンカウントボイスではバッツに「無謀と勇敢は違う」と言っている。
- WoLは慎重と臆病の差を指摘したが、勇猛と無謀の差については否定してはいない。
オニオンナイトが言及しているのは「勇気」(勇敢)と「無謀」についてであり、
その発言の後クリスタルを手に入れる過程で、「慎重」と「臆病」の差をその行動で示した。
オニオンナイトの物語は、このWoLとコスモスの対話が示していること体言しているともいえる。
策もなく危険な行動にでることは「無謀」であるが、ある程度の勝算をもったうえで危地に挑むのは「勇猛」。
勝機が見出せるまで様子をうかがうのは「慎重」、勝算があるにもかかわらずとるべき行動をとらないのは「臆病」。
この場合のWoLしめす勝機は「あきらめない限り必ず道は開ける」というコスモスの導きなので、やや「無謀」に傾いているような気がしないでもない。
WoL自身が「あきらめ」から最も遠い位置にいるからこそ通る説得。
「世界を救うと誓ったその想いが私を支えている」と語るWoLに、コスモスは「最後まであなたたちを信じぬく」と誓う。
そして、最終的に彼女のとった行動は…
「決してあきらめない覚悟」と「世界を救う誓い」がコスモスの背中への最後の一押しになったのは、彼女も救おうとしたWoLにとっては皮肉な話である。
- ゴルベーザが促したのもあっての事だろうけど、WoLのこの言葉の一押しも確かにあったのかもしれない。