DCFF7
シェルクが見た夢の中で、ルクレツィアがヴィンセントに向けて言った言葉。
このときのルクレツィアはネット上にばらまかれた彼女の断片から作られた疑似的なものらしい。
「本当の私は
とっくに
こわれちゃった」
っていう風に分けられている。
しかも笑いながら。怖いです。マジで怖いです。まぁ、この後叫ぶヴィンセントも同じぐらい怖かったが…
ちなみに、何があったのか知らないがこのときヴィンセントは体育座り(?)でうつむいたまま、話を聞いていない。
何があったのか知らないがってシナリオを見れば大体分かると思うんだが。
オメガウェポンの覚醒に引きずられ、更にライフストリームの奔流に飲み込まれたためにカオスが覚醒、人間のヴィンセント本人の自我は吹っ飛ばされた。
ヴィンセントを救いカオスを制御するためにシェルクがSNDを使ってエンシェントマテリアをヴィンセントに戻すとともに、自身の中に取り込んでいたルクレツィアの擬似人格データとヴィンセントの意識を接続。
ルクレツィアの語り掛けによってヴィンセントは自我を取り戻すことに成功したというシーンである。
笑ってない目元と微笑む口元だけがアップになるのが余計に狂気じみていて怖い。
上で解説されているとおり、シェルクの見た夢などではなく、シェルクの力によって実現したヴィンセントの意識内での会話。
それまでヴィンセントは変身能力や異常な治癒力、不老化などをジェノバプロジェクトを見ているだけで止めなかった罪に対する罰と思い苦しんできたが
この時のルクレツィアとの会話によって、不自然な形で生きながらえた自分自身の肉体が罰などではなくルクレツィアの願い(ヴィンセントに生きて欲しい)であったと知り、彼女の願いを叶えるために生き続ける目的を見出した。
ゲームオーバー時に「これで…休める…」とか言いながら倒れるヴィンセントを知っているプレイヤーなら、この時彼が長い苦しみから救われた事に気付くだろう。
エンディングにてヴィンセントが、
「それと…ありがとう。私はまだ…生きている」と言った後で、
ルクレツィア(本体)が、涙を流しているため、
完全に壊れているわけではないと思う・・・
- ヴィンセントの声はちゃんと聞こえており、また作中クリスタル内で眠ったままヴィンセントに語り掛けてもいるので、
少なくともヴィンセントとの意志疎通は可能と思われる。
このことはスタッフインタビューでも触れられており、クリスタルに引き籠もって寝ているだけで本人に出てくる意志があれば出られるらしい。
要は無印時代の棺桶に引き籠もって寝ていたヴィンセントと似たようなものである。
(病み方はヴィンセントよりも重症だが)- まあ、自分よりヴィンセントを助けようとジェノバ細胞に侵されながら限界までヴィンセントに謝ろうとしていたからな。
- 責任感の強い人だな…ルクレツィアって…。
なんか誤解している人が多いけど、少なくともシナリオをしっかり見れば、
そこまで悪い人ではないことが分かる。
シナリオ面に関しては少なくともDCは駄作ではない。
- 責任感の強い人だな…ルクレツィアって…。
- まあ、自分よりヴィンセントを助けようとジェノバ細胞に侵されながら限界までヴィンセントに謝ろうとしていたからな。