セリフ/【破魔石欲しさに、ダルマスカの自由を奪っておいて!】

Last-modified: 2022-10-11 (火) 12:33:00

FF12

神授の破魔石を捨てて人間が歴史を動かす自由を勝ち取ると豪語するシドに、アーシェが返したセリフ。
シドはゲルン王を倒すために黄昏の破片が伝わるダルマスカを侵略した。
一方、アーシェは帝国に奪われた自由を取り戻すために戦っている。
シドにとって自由なことでも、アーシェにとっては不自由なこと。

  • 破魔石の危険性を見た直後の会話を聞くとあまり人の事は言えない気もする。
  • シドはお題目として「オキューリアに依存しない自由」を掲げているわけだが、アーシェからすれば自由を奪っているのがオキューリアからアルケイディアに変わっているだけ。それどころか実際に自由を奪っているのは他ならぬアルケイディアである。バルフレアの「オキューリアの石を猿真似して、あんたが次の神様か?」と同じようなもので、オキューリアの恐怖に震えずに済むとしてもアルケイディアに震えなければならない。それが果たして自由と呼べるのか? というものである。

ヴェーネスもシド同様、ゲルン王への非難ばかりに目が向いている節がある。
本来破魔石は、オキューリア達に契約の剣を授かり、大灯台の試練を乗り越えて初めて手にできる。
しかしヴェーネスは簡単にシドに破魔石の秘密を教えてしまい、結果として戦乱を招いたわけである。
人間に自由をもたらそうとしたが、一方でイヴァリースを混乱させた根源でもあり、
善悪の価値観も、見かたや立場でまるで変わってくる。


「オキューリアの石に背を向けて初めて、歴史を動かす自由が得られる」と語るシドだが、
結局やってることはその石の猿真似で、息子からもツッコまれている。
それに対して「神を踏み台にして何が悪い」と図々しく言い返すが、
神以外にも色々と踏み台にしてきた自覚がないと言わざるを得ない。

  • シド的には破魔石を拒んだ時点で、腰抜けではないんじゃないか?
    天陽の繭を砕くとアーシェが宣言してる以上、既にオキューリアの時代は終焉してるわけだし。
  • 結果論。一度は踏み潰された時点でシドには顧みる理由がない。
  • 随分言葉が強いな(笑)ならばシドは差し詰め製法を恵んでもらった劣化模造品で得意になっている滑稽な狂人だろうか。
  • 結局、石で歴史を支配するならオキューリア連中とやってること同じだろということ。ヴェインも結局新たな「覇王」にならんとしているので、石を持つもの覇王の国が世界を牛耳るという構造になんの変化もない。オキューリアよりアルケイディアが良いという保証もない。自分たちは歴史の自由を取り戻したかもしれないが、他の国にとってはそうではないし、何も変わっていない。ダルマスカ側としては「石による統治」を捨てることで自由を得る、アルケイディアとしては「オキューリアを倒す」ことで自由を得るという形でプロセスとゴールが違うことは留意しておきたい。

まあ破魔石目当てでなくとも国家の性質上、いずれ帝国はダルマスカを攻め滅ぼしただろうけど。

  • でなきゃ西の砂漠を越えた先にあるロザリアに攻め滅ぼされるだろうな。
  • ダルマスカに何百年歴史があると思ってるんだ。結局は技術や政治の情勢次第。
  • ギルヴェガンの件でとっくにオキューリアの意思の下にあることはさすがにわかってる。その上で、傀儡になってでも復讐するか、どうするかを悩んだ結果、破魔石を捨て復讐に囚われないことを決意したのが大灯台でのイベント。肝心なことだが覇王は石を使ったが、ダルマスカは石を使っていないし、破魔石があることさえ知らない。そもそも、破魔石の存在自体が伝説化するほど、かなり長い間使われていなかったので(オキューリアの介入がなかったということになる)その数百年の歴史だけを抜き出せば、破魔石がない状態で政治が行われていたのである。そこを、ヴェーネスが吹き込んだことで、破魔石の存在が掘り出され破魔石による戦争が起こったという図式であり、アーシェの感覚は決して間違ったものではない。