FF9
ブラネの死に際の名言。
この台詞のあと、息絶える。その後、ガーネットは無言で泣き崩れる。
- 他国に戦争を仕掛けたりしたことが「思うとおりに生きた」ということなのだろうか。
- おそらくブラネも何らかの方法で洗脳されていたのだろう。
クジャに操られるままにブルメシア=クレイラ、リンドブルム、
アレクサンドリアを壊滅させたことをして絶望に狂っていたブラネは
娘に「(クジャや力に従わぬよう)思う通りに生きなさい」と諭したものと思われる。
事実、本人の口からは最後までクジャに復讐しろ系のことは言わなかった。- クジャが誰かを洗脳するような描写はないので、
戦争を仕掛けたりしたのはブラネの意思である可能性のほうが高い。
もともと強い征服欲の持ち主なので、「思うとおりに生きた」というのは
いい悪い関係なしに「自分のしたいことをした」ということだと思われる。
娘にも何をしようが構わないが強い意志を持って充実した人生を送ってほしいという、
女王としてではなく母親としての言葉なのだろう。 - 洗脳はさすがにないだろうが、クジャが実質的な黒幕だったのは事実だろう。
この場合は「どの道に進もうと、それを自覚し、覚悟をもって貫き通せ」とも言っているんだろうなぁ。
お付きのスタイナーらがそれから逃げ続けていたことといい、
実質全世界に宣戦したことといい、本人もガーネットもクジャに敵対する道を選んだことといい。 - 北斗の拳におけるシンとジャギの関係みたいなものかと。
本来なら対外的な関係を気にして征服戦争なんてやりたくてもできないところを、
クジャにそそのかされてやっちゃったみたいな。 - 最愛の夫と死別した事で、血が繋がってない娘にして王位継承者に対して複雑な思いが生まれた事も想像に難くない。
- クジャが誰かを洗脳するような描写はないので、
- おそらくブラネも何らかの方法で洗脳されていたのだろう。
- ガーネットを殺そうと(処刑しようと)してたことに関して謝罪も無く、「生きなさい」。
同じ「生きなさい」のニュアンスでも、誰かさんが死ぬときとは感動が大違いである。 - 「生きなさい」ではなく「思うとおりに生きた」が大事なんだろ。
どんな道であっても覚悟はできてるって事だからこそ言える言葉だろう。
そうでなきゃあんな戦争を起こして一般市民に嫌われないなんてありえない。 - 自身の歩んできた道がどうあれ、悔やまずに受け入れるその度量は一国の王に相応しいものがある。
国民から慕われたのも、このように王としての気質が備わっている人だからなのだろう。
アレクサンドリアを見るに統治力にも優れており、暴君としての面もあれど暗君ではなかったようだ。 - 「おれが想うがまま、おれが望むがまま!!!!邪悪であったぞ!!!!!!!!」
- ↑某水滸伝の狂皇子も些か狂気に染まりすぎだが確かに賢君としての面もあったからな……
- ブラネが全く悪くないとは言わんけど洗脳はあったろうな、インビシブル使って召喚獣ぶんどってたクジャだし
あとガーネットの独白ではあるが「クジャが来てからブラネが急に性格が変わったりトット先生が出ていった」って話もあったからなあ - 洗脳ではなくて唆された、煽動されたんだろ。召喚獣という強大な力を手に入れる方法を教えて世界を手に入れることができる等と吹き込んで野望に火をつけたんだろう。
フォローこそ多いが、嫌悪感を抱いたとしても別段異常ではない。「お前の強欲のせいで山ほど死んだ。少しは悔いろ!」と。
これこそ主権が君主にしかない専制の弊害である。国権の意思決定ができるのは「王」のみであり、臣民はぶっちゃけ「奴隷」でしかない。(政治体制の批判ではないので悪しからず)
強大なカリスマは人民を激しく魅了するが、その実は人民の権利への侵害に過ぎない。
その結果が後継への丸投げでは暗君の謗りを免れまい。
- そもそも人民の権利という言葉自体民主主義が考え方として成り立つ過程で生まれてきたもので、
アレキサンドリアは典型的な専制君主国家です。
まだ依然として階級制が存在する以上平民の考え方はそこまで至っていないでしょう。
自らの統治の結果を後悔するようでは王としては失格ですし、そういう点ではブラネは模範的な王者です。
だからこそ、死後あのような美しい墓が建てられ、それが破壊されもせずに存在するのですよ。- ただ言わせてもらえば、現代人の感覚でブラネの是非を問うても無駄だということ。たとえば20世紀ではヒトラーやスターリンは独裁者であり極悪人だが、1000年前なら名君と評価されていた可能性もある。なので、ブラネの存在をどう見るかは、このFF9の世界が大体どの時代あたりに相当するかで判断するしかないので、こればかりは彼女が生きた時代や世界状況に合わせて判断するしかない。アレキサンダー大王だって、諸外国からしてみれば侵略者だが、マケドニアからしてみれば名君だ。
- ただしそれらは全て、「アレキサンドリア国民」から見た論理に過ぎないことは注意が必要。
彼女の引き起こした侵略戦争によって、被侵略国は多大な人命を失っているわけで。- 擁護意見が多いのは豚面だからという気もする
これが下手に美女だったりすると嫌悪感が増していたのではなかろうか - あの泣き声の豚が唐突に真面目なこといったもんだからギャップがね。
- ガーネットの母親(養母)だから、というのも擁護したくなる理由かもね。ヒロインの母親が擁護のしようもない大悪人というのはプレイヤーの心情的にも嫌だしさ。
- 名君と悪党は両立しうる。国民を幸せにしたものは、他国の人間を何千万人殺そうが燃やそうが名君。
- 擁護意見が多いのは豚面だからという気もする
- 死ぬ頃になって悔恨や懺悔の台詞を言われてもそれはそれで微妙な気が……。
- この言葉でフォローするには『ブラネが賢君だった』という部分がきちんと描かれていないとダメなのだが、その部分が非常に薄すぎるのが問題。
プレイヤーが知る限りでのブラネの振る舞いは破壊と虐殺を繰り返す暴君そのものであり、デリング大統領のように自身を(大半は魔女の方が目当ての偽りではあったが)慕う大勢の国民の前に出てくるシーンもない。
死んだ後にポツポツと「実は賢君だった」というセリフで取って付けたかのように語られるのみ。
だからこそ「正気に戻った」ではなく「何を言ってるんだコイツ?」と受け取られるのだ。
ガーネットのために無理をして言ったのではないだろうか。
直前の「私にはもう何も残っていない。あの人とお前と芝居を見た記憶が…」という台詞を踏まえてみると、
家族との幸せなひと時の記憶すら残っていない人生に対して「思うように生きた」とは言えないんじゃないかな。
ブラネを女王ではなく母として、妻としての立場で考えた場合だけど…
- この台詞の直前に「……懐かしい気分が……あの人と……お前と……芝居をみた……ときの……」と言っている。
おそらく最後の最後で家族と芝居をみた時の幸せな気持ちを思い出せたから「私は一番大切な思いを見失ってしまったが、最後にはそれを取り戻せて人生に満足できた。だからお前も自分の人生に満足できるように精一杯生きなさい」という意味で言ったのではないだろうか。
外野がどう受け取ろうと、この後ガーネットはブラネに対し恨み言一つ漏らすこともなく、
女王の座を迎え、更には「思うとおりに」ジタンについていき、目的を果たしていく。
この言葉がどういった意味をもたらしたか、それはこの結果が全てだと思うのだが。
- 母親として子供の道しるべとなる最後の責務は果たしたと言ったところだろうか。
悪から善への変遷は印象が良くなることが多い(ヤンキーが子犬を拾った的なアレ)ので、
当初は娘すら召喚獣の贄にするような人物だったのが最後の最後では娘を案じているあたりに評価の高さの一因がある気がする。
逆だったら目も当てられん。
「私の墓の上にはごみの山が積もるのは分かっている。だが、歴史の風が無残にもそれらを吹き飛ばすだろう」by スター○ン