作品によっては「バシリスク」という表記揺れもあるが、本項でまとめて解説する。
概要 
FF1で初登場し、以後の作品にも数多く登場している古参モンスター。総じて石化能力を有する。
伝承などでは石化能力を持つトカゲと雄鶏、もしくは蛇と雄鶏の合わさった怪物として登場する。
本来はコカトリスと同じものだったが、爬虫類の特徴が強いものはバジリスク、
鶏の特徴が強いものはコカトリスと区別されるようになった。(詳しくはWikipediaも参照)
FFシリーズでは基本的にトカゲの姿をしており、多くのシリーズでは天野氏のデザインである
カエルのような大きい頭に6本の足を持った怪奇な姿をしている。
そうでない場合はカメレオンの姿の場合が多い。
D&Dでは8本足だが、FCのグラフィック機能で8本足を再現するのは難しかったんだろう。
- 元ネタは下記のような蛇のような生物。鶏云々はコカトリスの特徴(名前の由来からしても)。
この点、資料によっては勘違いしている人が多く、彼としても困っているだろう。
とはいえ、実際の書物でも蛇型以外にも八本足トカゲ型と表記ぶれがあるのだが。 - バシリスクというトカゲは実在する
。カメレオンっぽい姿をしている。
種類によっては「片足が沈む前にもう片方の足を前に進める」という方法で水上歩行可能なのもいる。 - 横アングルから見ると角の部分が目玉が飛び出しているように見える。
これはキュレナイカの産で体長12ディジット(約24インチ)を越えない。
そして頭は一種王冠のような明るく白いしるしで飾られている。
それはシュッという音をたててすべてのヘビを敗走させる。
そしてほかのヘビのように、いろいろにとぐろを巻いて体を前方に動かすことなく、
その中央部を高くもち上げて進む。それは接触によってだけでなく、
その呼気によってすら藪を枯らし、草を焼き、岩を砕く。
それが動物に及ぼす影響たるや悲惨なものがある。
かつてその一匹がウマに乗った人の槍で殺された。
すると毒素が槍を伝わってのぼってゆき、乗馬者のみでなく、
ウマをも殺したということが信ぜられている。
とはいえ、そのような驚くべき動物にとっても-<中略> -イタチの毒が致命的である。
自然の命令は確固たるもので、何者も敵手なしにはすませないのだ。プリニウス/「プリニウスの博物誌」
FFでのバジリスクは「にらみ」等による石化能力ぐらいしか持っていないが、
伝承には上記のように「血液に非常に強力な毒を持つ」という設定もあったりする。
剣などによる近接攻撃を命中させるとその返り血で手痛い反撃を受ける、
という厄介な能力を持つバジリスクが登場する作品もある。
FF1 
特殊攻撃にらみ(単体石化)を使用。
なお、にらみはバジリスク専用技ではなく、他のモンスターも使ってくる。
石化だけではなく、即死や麻痺効果のにらみも存在する。
- 多分一番初めに見ることになるにらみは、ビッグアイのものかと思われる。(効果は麻痺)
レアモンスター程ではないが出現率が微妙に低いうえに、ドラゴンの洞窟や試練の城の周辺、過去のカオスの神殿B1Fといった限られた場所にしか出現しないため、イマイチ印象に残らないモンスター。
プレイヤーによってはモンスター図鑑埋めの際に一度倒したっきりその後は全く戦わずにゲーム自体をクリアしてしまう場合も多い。
FF2 
こちらもにらみを使用。
物語後半に出現し、先制攻撃が多いため、それなりに厄介な存在。
スペクターの全体ブレイクに匹敵する脅威を見せてくる。
打撃攻撃にも石化効果がある。こちらは石化耐性があっても防げないので回避するしかない。
この系統の敵の角の部分が目が飛び出ているように見える。
FF2(PSP版) 
上位種のアイスリザードとサラマンダー同様、FC版や天野絵準拠のデザインで登場している。
が、何故か表記が「バシリスク」に変わってしまっている。
- この項目名が「バジリスク」なだけで、FF2ではFC版からずっとバシリスクだよ。
FF3 
本作では「バシリスク」。
FC版にいくつも存在する、データは存在する(カラー、出現パターンも設定されている)のに
出現場所が設定されていない没モンスターの1つ。
攻略本に掲載されていたため、DS版では正式に登場することになった。
緑色で、コッカトリスと同型。
没モンスターだからか、石化攻撃は使ってこない。
FF3(DS版以降) 
DS版ではカナーン南のフィールドに出現する。
バーサーカーとタッグを組んだり、2体で出現したりする。
2体出現だと、1人でEXP狩りをしてる時にはルフx2と並ぶおいしいカモとなる。
- こいつはともかくとしてルフx2の方は油断していると運悪くバックアタック→打撃で石化させられ全滅→今までの稼ぎが全てパァという事故も起こり得るため、くれぐれもこまめなセーブを怠らないように。
地味に打撃に追加効果が付いた。
ただしイメージ通りの石化ではなくなぜか睡眠であるが。
FF4 
FF2での厄介さはどこへやら、こちらは序盤に出現。
まず苦労することはないだろう。
- その図体の大きさと睨みを利かせた眼、そして石化という能力から、なまじバジリスクというモンスターに知識のある初見プレイヤーをビビリにビビらせてくれる。図体の大きいモンスターが他にも多いアントリオンの洞窟における最大の肩透かしと言ってもいいだろう。使用する石化の技能が徐々に石化であること・状態異常自体がそうやっかいではないこと、および使用頻度自体の少なさも相まって、石化技能が大きく空回りしている。
アントリオンの洞窟(全フロア)に出現するが、大して強くない。
体色はオレンジ色で、上位種としてブリズリザードと黒とかげが存在する。
- 出現率は他のモンスターより低めな気がする。広いフロアではほとんど会えず、小部屋でやっと出た。
混乱させると自分に石化にらみを使用する。
一発で石化しないので複数回かかるとやっと自滅する。
一応、こちらにも石化にらみを使用するが、3ターンに1回ずつ。
当然ながら、種族が爬虫類になっている。
ST異常は豚と小人以外なら効果がある。
FF4イージータイプ 
イージータイプでの名前は「せきかとかげ」。
FF4(GBA版) 
月の遺跡の「アントリオンの洞窟の記憶フロア」にも出現する。
この系統の新種にカトブレパスも加わった。
FF4(DS版) 
通常攻撃に石化の追加効果が付いた。発生率は5%とかなり低いが、油断しないように。
ST異常は小人の代わりに蛙に耐性が付いた。
出現エリアがラミアの竪琴のある部屋とアントリオンの巣のみになった上に出現率も低めなので、モンスター図鑑の穴になり易い。
FF4TA 
FF6 
Lv54、HP5000、MP1020、種族:なし。
攻撃力13、防御力135、命中100、素早さ35。
回避率10、魔力10、魔法防御155、魔法回避10。
弱点属性:冷気。吸収・無効化属性なし。
有効な状態異常:石化以外全て有効。
行動:
通常時
- 1ターン:/たたかう/たたかう/何もしない
2ターン: たたかう/たたかう/せきかにらみ
3ターン: たたかう/たたかう/何もしない
操る:たたかう/せきかにらみ/ブレイク/きょうふのしせん。スケッチ:せきかにらみ/ブレイク/。あばれる:ブレイク。
盗み:通常枠なし/レア枠甲羅の盾。落とすアイテム:通常枠なし/レア枠甲羅の盾。
変化:成功率25%。毒消し/イエローチェリー/目薬/金の針。
EXP:2400。獲得ギル:1120。
世界崩壊後にナルシェ周辺のフィールドなどで出現する。
リザードの色違い。
たまに(3ターンに一度1/3の確率)石化の効果がある物理攻撃「石化にらみ」をしかけてくる。
弱点は冷気属性なので、ブリザラやブリザガで攻撃しよう。
- どちらもレア枠以外はない。つまり、石化対策をして透明になれれば安全に時間をかけて盗める。
アクセサリを装備してもいいがバーサクをかけてからこちらにバニッシュなどでも安全になる。
状態異常は石化以外は全て有効。
「暴れる」でブレイク、「スケッチ」で更に石化にらみ、「操る」で更にたたかう・恐怖の視線が使える。
見事に石化攻撃のエキスパートとも言えるラインナップ。
伝承上の姿ではむしろチキンメデューサの色違いであっても良さそうなものだが、
FF1以来のカメレオン的姿がすっかり定着している。
FF1以来、久しぶりに天野デザインのバジリスクで登場。
この後もFF7やFF9でも天野デザインで登場している。
FF6(GBA版以降) 
魂の祠の第4グループの3戦目ではリーチフロッグとセットで2体出現。
但し、稀にアンラックズ(緑)が代わりに出現する。
FF7 
物語中盤、コスモキャニオン周辺で出現。コスモキャニオンの北西の荒れ地では出現率はそこまで悪くない。
- 北西部の海沿いの緑地(浜辺を除く)では高確率で遭遇できる。
- コスモエリア南西に出る。戦闘フィールドの風景が夕焼けの谷間じゃなく曇り空になる場所。海岸からも近い。
場所さえわかれば出現率はそんなに低くないが、爪はなかなか盗めず金の針が勢い良く貯まる。
石化攻撃の対策だけはしっかりしておくように。- 荒地の中でも、特に地面が黒い斑点状になっている場所によく出るような気がする。(気のせいかも知れない。)
- コスモキャニオンを超えた先の海岸近くの荒れ地(三角にとがっている場所)でも出現を確認。
Disc3でも遭遇できるが、バックアタック確定のパーティのパターンが存在している。
そのため、マテリア「せんせいこうげき」を装着しているとバックアタックのパターンが排除され、
遭遇率が下がるという現象が発生する。
低確率でバジリスクの爪を盗める。
- コカトリスやバジガンディと違って、カウントなしで一瞬で石化状態にしてくる「ストーンストライク」が脅威。
また時々「クエイラ」の魔法も使ってくるので、3体同時に出現した時はもたもたしてると危険。
ゴールドソーサーのバトルスクェアでも「タイニー・ブロンコ入手~竜巻の迷宮クリア」までの期間で出現することがある。
特に1人での戦闘となるため、対策もなくストーンストライクを受ければ一瞬で石化して敗北となるので注意が必要。
盗み判定の仕様により、バジリスクとのレベル差が大きくなるにつれてバジリスクの爪が盗みにくくなる。
具体的にはLv.70を超えると1%を下回り、Lv.80を超えると盗めなくなる。
一番盗みやすいのはLv.17-25くらいの間だが、それでも成功率は5-6%程度。
盗賊の小手を装備すると必ず盗みが成功するが、金の針しか盗めなくなる。
ちなみにあくまでレベル依存なので、ディスク3でマテリア「すべてぜんたいか」を入手したあとでも盗むことは可能。
FF9 
ブルメシアにのみ出現。
クイナに食べさせるとパンプキンヘッドを覚える。
10カウント後に石化する「徐々に石化」も使用する。
FF10 
ジョゼ街道に出現。
同じエリアに出現する他のモンスターと比べて明らかに強く、油断すると「石化にらみ」で全滅しかねない。
しかし、ザコ戦で窮地に追いやられた際に頼れる石化手榴弾を盗めるため、
キマリ辺りに「盗む」を使わせて幾つか戴いておくと良い。
- 自身は石化ブレスは使わないがラーニングで修得可能。
- ここで竜剣を使い習得しておけば(オーバードライブゲージがmaxになる)、オチューダンスでジリ貧になった時などに起死回生をはかることができて非常に便利。
- 南部か北部でエンカウントテーブルが異なり、どちら側かはバジリスクの向きによって確認できる。
FF12 
幻妖の森に現れるサーペント系モンスター。
名前に反して石化系の攻撃は持っていない。サーペンタリウス入荷に必要な蛇眼を低確率で落とす。
ハントカタログ追加情報の「幻獣解体新書」によれば、
「原始の時代には石化の力を蓄えていたとされ、時代と共にその力は弱まってきている」とある。
レアモンスターミドガルズオルムはバジリスクの原種に近いとされている。
FF14 
北ザナラーンにいるペイスト系モンスター。レベル49。石化にらみみたいな技を使ってくる。
倒すとたまに手に入るバジリスクの卵は、砥石アイテムの素材になるためそこそこの需要がある。
FF15 
ヴェスペル湖周辺に棲息するヒナドリスの雌の成体。
積極的に走り回り、「キック」や「クチバシ」で攻撃してくる。
爬虫類のような尻尾には毒があり、「尻尾叩きつけ」と「尻尾なぎ払い」はダメージ+毒効果。
口から吐く謎の液体は当たると体力低下の効果。
歴代のようにトカゲかカメレオンの様な姿ではなく、従来のトカゲと鶏を合わせた様な姿で今作は登場する。
視線で石化にする能力がない分、ただのデカい雌鶏という印象を受ける。
エネミー図鑑によると、鳥類ではあるが、羽が退化しているため、羽ばたきながら滑空するのが精一杯である。
また羽にも毒があり、攻撃されると毒を受ける事がある。
FFUSA 
化石の迷宮などに登場。
序盤のモンスターなため石化攻撃はせず、爪や牙による攻撃のみ。
紫色の毒々しい体色をしているが、別に毒は持っていない。
色違い上位モンスターにヴァルカンとサラマンダーがいる。
聖剣伝説 
砂漠に生息するトカゲのモンスター。触れるとたまに石化する。
換金アイテムのルビーのおはじきを落とすがあまり高くは売れない。
光の4戦士 
砂の城に出現する。
今までのシリーズと違い爬虫類の姿をしておらず、ゼリー状のものに覆われたトカゲの骨のような姿。
石化攻撃も使わない。
通常攻撃に土属性を持ち、「ポイズン」でこちらを毒状態にしてくる。
倒すとポイズンリングを落とす。
- ほとんど頭しかない見た目。
FFL 
FFRK 
FF9から通常モンスターとして登場する。
また、聖剣伝説2からもコラボイベント限定で通常モンスターとして登場する。
FFEX 
メビウスFF 
身体の自由を奪い丸呑みにする毒蛇です。
第2部第4章などに登場するボス。