作品/【Final Fantasy XV オンライン拡張パック:戦友】

Last-modified: 2020-11-01 (日) 19:08:11

公式サイト


概要

FINAL FANTASY XVのマルチプレイ対応コンテンツ。
英語表記は「FINAL FANTASY XV MULTIPLAYER EXPANSION COMRADES」。
2017年11月15日配信開始。
追加コンテンツという扱いなので遊ぶには本編が必要だったが、2018年12月13日に単体動作するスタンドアローン版が配信された。

  • スタンドアローン版配信はPS4/Xbox One版のみ。WINDOWS EDITIONは従来通り本編から起動する。
  • スタンドアローン版配信日以降、PS4/Xbox One DLC版は単体販売停止・一切のプレイ不可となっている。
    正確には起動できるが、「写真」「新規アバター作成」以外何も出来ず、それ以上やろうとするとスタンドアローン版の案内が表示されタイトルに戻される。
  • 2020年6月27日より、WINDOWS EDITION Origin版のみ明示的にオンラインサービス(マッチメイキング)が終了している。Origin版でもNPCとの共闘は可能。

単体の販売価格は1,980円+税→926円+税(スタンドアローン版)。
シーズンパス、デラックスエディション、ロイヤルエディション、ウィンドウズエディション等を購入した場合は同梱されているので重複購入に注意。

  • 上記などにより権利を得ている場合、PS4/Xbox Oneでのスタンドアローン版は無料となる。ロイヤルエディションにスタンドアローン版は含まれていないため、DLC版からの無料移行という形で別途DLが必要な点には注意。

マルチプレイをするにはPS4版ではPlayStation Plusへの加入、Xbox One版ではXbox Live ゴールドへの加入が必要となる。
一応、シングルプレイのみなら加入無しでも遊べる。


様々なクエストを受けモンスターを退治し、レベルや武器の強化を行うことを繰り返す所謂ハック&スラッシュ的な作品。
歴代でいうとファイナルファンタジー エクスプローラーズが近いか。
もっとざっくりいうとモン○ン。

物語

舞台はノクティスがFFXV本編第13章で姿を消した後の世界。
世界は闇に包まれ、辺りにはシガイが溢れているが、
人々はレスタルムの街を拠点に生き延びていた。
主人公は王に仕える特殊部隊「王の剣」の生き残りとして、
真の王となったノクティスが目覚めるまで戦い続ける。

システム

ゲーム開始時にプレイヤーの分身となるアバターを作成する。
顔つきや体形、肌の色まで細かく設定する事が出来、衣装やアクセサリーも数多く用意されている。
衣装や顔つきはゲームが進んだりアップデートで追加することができる。
1つのセーブデータで6体まで作成できる。
また、出身地の選択で大まかな成長傾向を決める事が出来る。


レスタルムを拠点として武器の購入、強化などの準備を行う。
クエストの受理を行うのもレスタルム。
Ver.1.20以降、カエムの岬も拠点として利用できるようになった。チョコボ関連の操作はカエムでしか行えない。


武器は刀、メイス、槍、短剣、クロスボウ、盾、手裏剣の7種類
初出の武器が多いが似ているモーションが多くほぼ本編のノクト操作時と同じ感覚で行える。
飛王の弓→クロスボウ、慈王の盾→盾といった具合。槍や短剣はほぼそのまま。


大まかにはノクト操作時と同じだが、
シフトブレイク以外のシフトがMP消費無しで行えたり、スタミナの概念がなかったり、ガードしていると障壁を張るなど違いもある。
シフトブレイク無しでも部位破壊することが可能。
また、魔法は回復と攻撃のシンプルな2種類しか使えないが、装備している武器のアビリティによってファイガやプロテスなどの特殊な魔法も使える。


プレーヤーキャラは歴代王の「王の加護」を得てシフトや魔法などの特殊能力を使うことができる。
王の加護は本編のファントムソードと同じ13種類。
装備することでパラメータや魔法の種類が変化し、アタッカー、ヒーラー、サポーターなどの役割に寄せた性能になる。


魔法については、属性と追加効果が違う以外は、3属性攻撃魔法ともほぼ同じようなものだった本編とは効果が全く違うので使い分けが重要になる。いずれもフレンドリーファイアはない。主な攻撃魔法は以下。

  • ブラスト
    • 特殊な装備をしない場合に発動する魔法。威力も範囲もショボいのであまり使うことはないかも。上位魔法もいまのところは存在しない。
  • ファイア系
    • 本編と違ってファイアボールを向いている方向に打ち込む中距離攻撃魔法。いうほどは飛ばないが、それでも打たれ弱くなりがちな魔法キャラで敵と距離をおけるのは便利。ファイガまであげれば威力もそこそこ。
  • サンダー系
    • こちらも本編と違って、向いている方向に雷撃を打ち込む近距離攻撃魔法。とにかく威力が強烈で、サンダガならちょっと魔力を高めればすぐに9999を連発できる。部位破壊力も高い。
  • ブリザド系
    • 一番本編に近いかもしれない。自分の周辺を凍りつかせて攻撃する。威力はブリザガでもあんまりで、弱点突いてもサンダガに遠く及ばないレベルだが、範囲攻撃なので、敵のど真ん中につっこんでぶちかましてやれば一気に粉砕できて爽快。
  • ディア系
    • 本編にはない聖属性魔法。両手にエネルギーをためて敵に押し付ける。ハンドパワー。溜めがあり、敵に密着する上に単体攻撃と、ぱっと見は使いにくいが、威力自体はかなり高い上に多段ヒットする。そして何より武器が混じっていない純粋な聖属性攻撃なので、ディアラ以上ならあの耐性だらけのウルフラマイターすら瞬殺していける。
    • ただし、現状最上位のディアガは、非常に長い戦友ミッションの最後に1匹だけ出るキングべヒーモスの、部位破壊のレア判定でしか入手できない、ローエングリンの武器アビリティ以外使えるようになる手段がない。そのため、他のガ系より格段に使えるようになるまでが面倒くさい。

敵をパリィすると敵が青く表示されるシフトリンク状態になることがある。
この状態の敵にシフトブレイクを決めると、大ダメージを与えることができる。


クエスト中はチャットを行う事ができ、必要な会話はだいたいそろっている。部位破壊についてのチャットがあれば完璧だったのに…
チャット本?を手に入れることで増やすことが可能。

  • FFXV会話と歴代FF会話は手に入れることをお勧めする。ネタ的な意味で。

クエスト中は落ちている食材を拾う事が出来る。
食材を持っていればHPが最大値を含めて0になった際に消費することで復活することができる。
またクエストクリア時に食材をもっていれば主にモニカ料理を作ってくれる
稀にシドシドニーイリスといったキャラが料理を作ってくれることもある。彼らの料理を食べるとFFXV本編でもキャンプ時に同じ料理が選択できるようになる。

  • スタンドアローン版は連動不可。そのためか、上記分は2017年11月の本編側無料アップデートにて追加されている。キカトリーク・サラダ(シドニー)、ピットクルーズタコス(シド)が該当。

クエストクリア後はギル、メテオのかけら(電力)、敵を倒した際に得られたトレジャーを入手し、料理を食べてバフを得て終了。
またレスタルムに戻り武器改造などの準備を行い次のクエストへ…を繰り返す。


電力は発電所で消費することで新しい施設や拠点、クエストを解放することができる。
避難民やアイテムを発見したりすることもある。


Ver.1.2.0以降、本編には無かったチョコボの育成要素が追加された。
チョコボのマークが付いたクエストをクリアしてチョコボを捕獲、育成してルートの解放に使ったり、闘技場(チョコモストロ)でモンスターと戦わせることができる。


レスタルム外の4つの拠点に電力供給し、ガーディナ渡船場・王家の船に送電を行うとラスボスと戦えるようになる。

  • ラスボスを倒すとエンディングが見れ、ラスボス戦前に時間軸がさかのぼって再び依頼を受けられるようになる。もちろんいつでもラスボスと戦える。

本編のサブキャラがいろいろな場所で施設を営んでいることが多い。
一部は避難民としても登場する。
また、ゲームを進めれば本編のと模擬戦を行う事が出来る。


本編の補完も細かくされており、メニュー内にある人物や事象の解説で本編では語られなかった設定を知ることができる。
(その後、本編の無料アップデートでより詳しいキャラクター図鑑が追加されたりもしたが)
ノクト不在の世界の様子や14章での神影島に誰がボートを置いてくれたのかが明らかになった。
また、アップデートでノクト達4人が14章のハンマーヘッドを出発しインソムニアの見える丘までの戦いを体験するクエストが配信されている。

評価

シンプルかつ低価格ながらも非常にボリュームがあり病みつきになるプレイヤー続出。
本編より長くやったというプレイヤーも多い。
このシステムで協力プレイをやってみたいという人が多かったのか、好評をもって迎えられた。


戦闘は本編より歯ごたえがあるという意見が多い。
バハムートの項目にも詳しいが、本編と異なりアイテムが使えない、MP効率がシビア、シフトブレイクが本編より弱いなどの影響でごり押しのパワープレイを行うことができないため。

  • こちらを遊んだ後に本編に戻ると、かなり戦闘が大味で物足りなく感じる。本編でもスラッシュ攻撃したい…

キャラメイクシステムは非常に出来が良く、FFシリーズどころか今世代のゲーム全体で見ても最上位クラス。
イケメンから超絶美女、渋いおっさんからブ男まで、幅広くキャラメイクが可能になっている。
顔だけでなく、体格バランス・パイオツ・お尻、身長も2m以上まで設定可能と幅広い。


オフラインでもAIキャラを参戦させてプレイする事ができるが、役割分担ができない事もありオンラインより難易度は上がる(特に拠点防衛クエスト)。
このAIキャラはサーダトブールといったFF1~3辺りまでのモブキャラの名を持っている。
特にグツコーは元ネタキャラを彷彿とさせる面構えと体型、原作通りの炎魔法を得意とする魔法特化キャラになっており、戦力にはなりにくいが一部にカルト的な人気を誇っている。
レアなAI仲間としてケニー・クロウマット・キシモト(スクエニUSAの名物社員)が参戦することがある。


2018年現在では3カ月に1回程度無料アップデートが行われ、益々ボリュームが増している。

  • 2020年現在では、スタンドアローン版配信時のコンテンツ追加を持って終了状態にある。

今のところはバグが多い点とロード時間が長い点は嘆かれることが多い。