1988年発行の、ファミマガゲームブックシリーズ第2弾。
発行は徳間書店、著者は山下 辰巳。
主人公はフリオニールではなく「ミッド」というオリジナルキャラで、反乱軍に入るためにフィンを目指し、最終的には皇帝軍の総攻撃を受けるフィンからヒルダ達と共に脱出し、アルテアに凱旋する。
主に出ずっぱるのはミッド他のオリジナルキャラだが、ボーゲンが裏切るに至るまでの苦悩や、ミスリルの鉱脈を探す旅の途中のヨーゼフなどが見られる、物語本編が始まる直前のサイドストーリーという感じ。
- 個人的には、特にボーゲンの苦悩は必見。印象が変わるかも知れない。
オリジナルキャラ
・ミッド
ガテアの町に住む、本編の主人公の少年。
故郷を魔手から守るために反乱軍に入る事を決意し、旅立ちを決めたという、ある意味フリオニールよりRPGの主人公っぽい子。
・ニーヴ
ガテアに住む、ミッドのガールフレンド。
健気にミッドの旅の無事を祈る姿は、リックスの村でバッツの帰りを待つあの女性そのもの。
・セイン
魔術師ギルドの長。占いで冒険を助けてくれる。
外見は、例えるなら「ミンウ2Pカラー(黒)」
・ベルガー
『荒海の覇王』と呼ばれる、大海賊の首領。反乱軍には協力的。
本家キャラ
・フリオニール
戦いを終結に導くカギとなる青年。
・マリア
フリオニール達と共に戦う女戦士。
・ガイ
大柄で、ミッドを流暢な言葉で諭す戦士。
孤独な旅の果てにフィンを訪れ、フリオニール達と共に戦う事を決意した。
・レオンハルト
マリアの実兄。フィン脱出の前に、ミッドを家に泊めてくれた。
・ヨーゼフ
ミスリルの鉱脈を探して旅をする、禿げた中年の男。
・ポール
一見、曲芸師に間違われるような不振な動きをしていた盗賊。アルテアの英雄。
・ボーゲン
ニーヴの家に滞在していた、反乱軍の兵士。鋭い目付きが印象的。
フィンが優勢だったうちは自信に満ち溢れていたが、劣勢になるにつれて自信を無くして酒浸りになっていき、裏切り後には「パラメキア皇帝軍・フィン攻略部隊 副隊長」に就任。
・魔王パラメキア
まず間違い無く「皇帝」の事。
余談
中のイラストは明らかに天野 喜孝を意識しているのだが、模写に失敗したのかデッサンが狂っており、大変残念な絵になっている。
天野風味、若しくは完全にオリジナルの画風の方がまだ良かった。
本誌はファミマガゲームブックシリーズの第2弾であるが、第1弾は「スーパーマリオブラザーズ3 7本の聖杖」