書籍/【ファイナルファンタジーV ガイドブック】

Last-modified: 2021-08-22 (日) 09:42:04

PS版発売後にデジキューブから発行された攻略本。
有名なSFC版の冒険ガイドブックとは別物。
グレー一色の背景にタイトルロゴとでっかいCGのクリスタルのみ、というシンプル過ぎる表紙が目印。


攻略本としては、上記の冒険ガイドブックと同程度かそれ以下。

  • ストーリーの基本的な部分は網羅しているが、ダンジョンはカルナック城次元の狭間(の、「森」と「ラストフロア」のみ)以外は詳細なデータが未掲載。
  • ジョブはパラメータ増減や特性、修得アビリティの簡単な解説を掲載している。しかしバーサーカーかばうを推奨する、すっぴんものまね師の「マスター済ジョブのパラメータを引き継ぐ」特性はノータッチ(ジョブ特性の継承は言及されているが)など怪しい部分が。
  • モンスターは盗める・落とすアイテムも載っているが、レア枠及びボスモンスターのアイテムは解説無し。またすべてのモンスターが掲載されているわけでもない。
  • ボス攻略はNTT出版のアレとほぼ同レベル。悪名高い「すべてをしるものにバーサク」も完備。
  • アイテムはほぼ全種類掲載されているが、ロッド系などをアイテムとして使用した際の効果は言及無し。また、武器→防具→アクセサリ→消費アイテムという順で載っているが、何故か天使の白衣踊り子専用アイテムはアクセサリの後。

……とまぁ、痒い所に手が届かない仕様なのだが、この本の真価はそこではない。


この本ではストーリー解説の各要所にて「STORY見聞録」というコラムが挿入されている。
これは、ゲーム中の印象的なイベントをバッツ視点で振り返るというなかなか興味深い内容なのだが……。
このバッツ、なんというかいろんな意味で流石バッツである。
以下、印象的なバッツの述懐。

  • ガラフはともかく、レナちゃんはめちゃめちゃカワイイしね(はぁと)(タイクーンの隕石にて)
  • ファリスの美しさに心を奪われていた。あいつは本当に男か!!(トゥールの村にて)
  • 牢屋に入っているこそドロを逃がしてやった。(ウォルス城にて。もちろん電撃鞭は盗まれました)
  • どこかヌケてるおっさんだなぁ~。(カルナック城でのシド初対面の印象)
  • やべ、子供に聞かせる話じゃなかったか? 失敗したぜ!(古代図書館でのミド初対面後)
  • なぬ~、ガラフまでもが王家の人間だったのか? もしかして、庶民は俺だけなの!?(バル城にて)
  • パーティは楽しめなかったが、ファリスのドレス姿にはときめいたぜ。(第三世界のタイクーン城にて)
  • ン、そういえば、俺以外はみんな女のコなんだよな。……ま、いっか。(最終決戦直前)

等々、20歳児ぶりを遺憾なく発揮している。
もちろん主人公らしく格好良く決めてる場面もあるのだが。


現在はかなり入手困難な本ではあるが、もし機会があったならば一読をお薦めする。