関連項目:裏技・バグ/【Vコーディー】
FF6 
SFC版・PS版(VCやGAの配信含む)のFF6に存在するバグ。
- GBA版・Android版・iOS版・ピクセルリマスター版では修正済。
物理攻撃の回避率(ゲーム中では「かいひりつ」と表記)の数値が死にステータスになってしまっており、
実際の計算では代わりに魔法回避率の値が使われるようになっている。
- 例としてはマインゴーシュ(物理回避率+10)を装備しても回避効果は全く無く、
エンハンスソード(魔法回避率+20)を装備すると物理攻撃も回避できるようになる。 - 暗闇状態が無意味になったり、
ゾゾ山のモンスターやムーバ(物理回避率225)・トンベリーズ(物理回避率150)などの回避率が馬鹿高いモンスターに普通に攻撃が当たったりするのもこれのせいである。
魔法回避率を上げることで物理回避率も高めることができるので知っていれば有用であり、その最たるものが「Vコーディー」(魔法回避を128以上にすると魔法と物理の両方を完全回避する)だろう。
このバグは計算式のコピペミスではなく、攻撃種類フラグの参照ミス(参考)。
- キャリーフラグという所にコピーを取ってそれを参照しつつ処理をする過程で、
別のフラグを途中でキャリーフラグに突っ込んで破壊してしまい、以後の処理が(大抵の場合)魔法攻撃として扱われているようだ。
暗闇状態を参照する処理もフラグ破壊後に行われるので効いていない。
分身状態処理はフラグ破壊後参照前に到達するからギリギリ正しく判定される。
つまり正確には回避率バグではなく「特定の処理で物理攻撃が魔法攻撃として判定される」バグである。
このため回避率だけでなく、「確率で物理攻撃を無効化する」といった類の装備品についても、喰らった攻撃が魔法攻撃と誤判定されることにより効果を発揮しない。
その割に分身や透明など正常に物理攻撃として扱われる処理もあるためややこしくなっている。
このバグのせいで、SFC・PS版ではホワイトケープが序盤から万能に使える便利装備に、
逆に見切りの数珠が何の効果もない地雷アイテムとなっている。
- 「ここはデンジャーだぜ。気をつけな。」の人が言っていた「スナ…なんとか」の意味がやっと分かった。
魔法回避率のみが極端に高いモンスターは少ないため、
このバグのせいで物理攻撃が当たらない、という状況にはまずならないだろう。
- GBA&旧スマホ版の追加モンスターを除くと、魔法回避率の方が物理回避率より高いモンスターは、アスピドケロンとダダルマーとアルジャッブルの3体のみ。その3体の魔法回避率はアスピドケロンは20、ダダルマーは10、アルジャッブルは30。このうちダダルマーとアスピドケロンは気にする必要はないと思われるが、アルジャッブルは少し高いので注意(物理回避率は全て0)。
サボテンダー(物理・魔法回避率250)やトンベリ(物理・魔法回避率50)、ケフカ(幻獣防衛戦)(物理・魔法回避率30)のように、魔法回避率と物理回避率が同値で回避率がちゃんと機能しているモンスターは9体存在する(GBA&旧スマホ版の追加モンスターは除く)。
上記3体以外では
- ジークフリード(本物)(物理・魔法回避率25)
- ベクタキマイラ(物理・魔法回避率30)
- デスゲイズ(物理・魔法回避率30)
- バジリスク(物理・魔法回避率10)
- カムイ(物理・魔法回避率30)
- アームドウェポン(物理・魔法回避率10)
が該当する。
開発段階で気付けなかったんだろうか?
- 攻撃力などのように目に見えて影響があれば分かっただろうけど、いかんせん確率が絡む問題、しかも回避自体は行われてしまうから、気づくのは難しいと思う。
こういった情報はどうやって分かったんだろう?
大方の初見プレイヤーはまったく詳細を知らず、ネットの攻略情報で初めて知った人も多いだろう。
- 暗闇になっても全く攻撃を外さない事から自然発生的に疑問を持ったプレイヤーもいる。
ただ、魔法回避率が影響してるとまでは分かるわけもない。魔法回避率を思いっきり上げるスタイルの人が気づいたのかも。 - 歴代FFをプレイしているなら、エンハンスソードが物理攻撃を回避して違和感を感じた人もいるはず。
- 見切りの数珠はバグとは気づかなかったものの、ロクに回避しないからちょっと使って直ぐ見限った。
暗闇状態が死にステレベルの効果しか無いのも川下りのときには気づいて、戦闘中に目薬使うのを辞めた。
でも、実質死にステレベルなだけで効果はあるのだろうと思ってたし、回避率自体が死にステなのには気づかなかった。 - 全プレイヤーがほぼ確実に何らかの形で影響を受ける上に、気付く事も中々容易ではないという、バグの中でもかなり大過な部類のもの。非常に有名なバニシュデスや機械装備よりある意味タチが悪い。