設定/【最初のクリスタル】

Last-modified: 2022-06-19 (日) 19:14:18

FF9

全ての始まりのクリスタル

記憶の場所を進み、惑星ガイアの"星"そのものの成り立ちの記憶を辿り、やがてガイアが生まれる前の"宇宙"の記憶を遡ってそのまた先にあるのがクリスタルワールド
その最果てにあるのがコレ。

単語自体の登場はそれを壊そうと目論むトランス・クジャの口から発せられる。
ファンによっては「原初のクリスタル」「元始のクリスタル」と呼称されてたりする。


FF9は終盤になるほど設定が難解になるので、軽くプレイした人にガイアのクリスタルもテラのクリスタルも最初のクリスタルも混合して憶えられがちである。(おまけに肝心のアルティマニアにもテラ&ガイアのクリスタルの説明だけしか載っていないのでファンにも忘れられやすい。アルティマニアは核心に迫るネタバレの情報を載せているので仕方ないところはあるが)

ガイアには青い輝きのクリスタル、テラには赤い輝きのクリスタルが内在する。
「最初のクリスタル」はガイアクリスタル・テラクリスタルの両方の親のような立ち位置と言ってもいい存在。

少なくとも年表で確認できる限り5000年、それ以上より前から文明が浅く若い星々の乗っ取りを続け生き永らえてきたテラの民の行動から、宇宙にはガイアとテラ以外の星が存在することが窺えるが、その星々にもやはり個々にクリスタルが存在する。
それらのクリスタルも「最初のクリスタル」を元にして生まれ出てきた。


星そのものが命を持つ、というのはFF7時代からの続く坂口博信氏特有のガイア理論を踏襲した設定であり、FF9のクリスタルはその象徴的な存在になっている。

本作のクリスタルは4つの属性を司っている設定やジョブチェンジシステムは無いが、ジタン達の行動は古くからの主人公達と同じくクリスタルを守ることに集約し、宿敵のクジャも輪廻を司る水晶の前で主人公を待ち4つのカオスを復活させ強化して道中に配備するなど、クリスタルを取り巻く人物達のやっていることは何かと初代FFを思わせ、そこは流石にガーランド名を継ぐ者の息子(のような存在)といったところ。
ちなみにどちらも「セーラ」を口説く場面があり、クリスタルを守る側のガーランドの息子(ジタン)は見事に恋心を射止め誘拐まで成功している。
もっと言うと、ジタン達を指し「新しき光の戦士たち」と言う存在(残留思念?)もFF9にはいるっちゃいる。
これを信じるも、単なる意味無きオマージュと切り捨てるも、この記事を読むあなた次第。

  • モグタローが語るにはトランスを出来る存在は「エラバレシモノ」であることが条件らしいが、外部からの影響なく生粋の性質でトランス出来るジタン一行の8人は光の戦士の生まれ変わりなのかもしれない・・・?

クリスタルワールドに突入する直前の演出(宇宙の果てに空洞を思わせる白い光がありそこに入ると白い光が画面に広がる)的に、クリスタルワールドは宇宙の中に存在するのか、まさか宇宙の"外"に存在するのか……、明確ではないが、ジタン達が記憶の共有に成功し遺伝子の中で潜在的に憶えている限り確かにクリスタルワールドが存在し、「最初のクリスタル」もそこにある。
「もはや、おまえたちの親しんだ大地、おまえたちを産んだ宇宙はない」というガーランドの台詞からそのまさかの宇宙の"外"だったりする可能性は十分にある。
そして、もしかして、宇宙まで「最初のクリスタル」が生み出したものだったらと思うと……? どこまでも果てしなく気が遠退く話である。


FF9では宝石やその他の鉱物を媒体にして召喚獣を生み出す設定がバトルの召喚システムやムービーシーンに組み込まれており、また召喚壁のイベントで伝承(人の想い)から召喚獣が生まれる可能性の示唆があるため、クジャの死に恐怖する感情が「最初のクリスタル(=召喚に必要な媒体)」に蓄積されてきた死者の同様の体験の記憶と共鳴し、本作のラスボスの永遠の闇を召喚獣として呼び覚ましたのでは、という考察がファンの中で存在する。
……といってもリボンから召喚可能になるものもいるのであやふやな説だが。