FF12 
イヴァリースを統治する「神」、オキューリアの一柱「ヴェーネス」のこと。
古代都市ギルヴェガンの最奥、ゲルン王とアーシェの謁見の際にヴェーネスの名を聞いた瞬間「異端者だ!」と声を荒げる場面がある。
少し詳しく説明すると、オキューリアの視点で見れば、ヴェーネスは秘中の秘である破魔石の秘密を勝手に人間に教え、神々の優位を崩し戦乱を扇動した裏切り者であることを指しての呼称であり、下記のような宗教的常識からはずれた言動をする信徒を指した言葉ではない。
FF14 
ドラゴン族との戦争を続ける宗教国家イシュガルドにおいて、戦争に異を唱えたりドラゴン族と交わった者が異端者と呼ばれる。
イシュガルド史上において最初の異端者は「シヴァ」であるとされる。
光の戦士たちの働きによってイシュガルド正教自体が史実を婉曲・美化されたものであることが判明したため、この言葉の存在意義も揺らいでいることになる。
異端者審問官も居り、彼らに異端者判定されると「崖から飛び降りて無実を証明」しなければならない。
本当に異端者ならばドラゴン化して空を飛ぶし、そうでなければ死して無実を証明する。
異端者でなく運良く生き延びても、審問官に見つかればまた落とされるため元の暮らしには戻れない。
ちなみにその崖、プレイヤーも落ちるとHP1になるくらいには深い。
FFT 
ラムザ(おそらく仲間達も)が貰ってしまう称号。
持っているだけで教会関係者から命を狙われそうな嬉しくない称号である。
さらに賞金までかけられ、ゲーム中もそのせいで戦闘になる場面もある。
が、基本的には普通に街の中に入れるし、賞金首の張り紙がしてありそうな酒場にも入れる。
おかげで、全然汚名になってないとプレイヤーにツッコミを入れられる事も。
あるいは、正式に除隊できる手柄に目が眩んで全滅した脱走兵や、賞金目当てに命を散らした爆裂団の二の舞を皆避けているのかもしれない。
- 名もなき機工士や不審人物はともかく、ルザリア聖近衛騎士、カミュジャの暗殺者兄妹、雷神、元ライオネル騎士団長、神殿騎士が揃ったメンツに迂闊に手を出す輩はそうそういまい。
ちなみに、アルマはラムザを助けた以上、自分も異端者として扱われると言っていたが、EDを見る限り異端者認定はされなかったようだ。 - ↑作中で言及がなかっただけかもしれない。まあ、仮に異端者になっていたとしても教会の権威が地に落ちていたこととラムザ一行に手出しできる人間はそれこそ人外しかいないのであまり意味はないが。エンディングを見ればわかる通り平然と活動を続け、難なくイヴァリースを脱出されている。
- 中世ヨーロッパとかだと家族の1人が異端者認定されでもしたら家族も割を食ったもんだがイヴァリースではそうでもないのかもしれない。家族があのベオルブ家の者だと言うのもあるかもしれないが。
- 縁切りされたのかもしれない。勿論それだけで簡単に済むわけではないだろうがベオルブの家名と家長があのダイスダーグなので切抜けることはそう難しくはないだろう。
尚、この手の賞金首は、公開処刑して葬る場合が多いので、殺してしまうと賞金が減額になる場合がある。
- 賞金首の張り紙には、DEAD or ALIVE(生死不問)かALIVE ONLY(生け捕り限定)とか書かれている場合がある。
- なお、ラムザ一行はDEAD or ALIVEということになっているらしい。教会は本当のところはALIVE ONLYにしたいらしいが無理だから。
- なお、DEAD or ALIVEは特大級にやばい奴にしかかけられないので少し戦果を挙げて勘違いした新人賞金稼ぎが調子に乗ってそれに挑み無残な最期を遂げるのはこの手のファンタジーによくあるお話。本作でもラムザ一行(あまり突っ込まれないがベイオウーフも異端者だから)を狙った不逞浪人やゴロツキ、脱走兵などがそれにあたる。
PSP版に登場するバルフレアは「もう一人の異端者」らしい。
一応ベイオウーフも異端者。
グレバトス教に異端認定された後も、兵士斡旋所では普通に仲間を募れる。
- それだけ教会の権威が下がってるということだろう。
かなりあくどいことをしていても戦争中であるが故見逃されていた、という経験があるなら、戦争末期であるゲーム内では大した肩書きにならないのかも。
また、仲間たちはあくまで異端者に雇われている「傭兵」で、異端者扱いされてない可能性もある。
食うに困って、金の為、というのがまかり通っていただろうから(そういった連中を教会が救えない以上、強く出られない)。- 教会側が異端者とその傭兵を区別するとは思えんが。皆殺しにする方が簡単で口封じにもなる。
食うに困ったにしても、同じ犯罪者に与するなら異端者に加担するより野盗に成り下がる方が手っ取り早い。
実際、FFTにはこの手の傭兵崩れが多数登場する。
- 教会側が異端者とその傭兵を区別するとは思えんが。皆殺しにする方が簡単で口封じにもなる。
- 自分としてもそこまで教会の権威が下がってる方がありえそうな気がする。
なんと言っても低下した威信を回復するために新生ゾディアックブレイブを結成したり、わざと内戦を引き起こしたりとどう考えてもかなり切羽詰ってる印象を受ける。
獅子戦争時のグレバトス教も似たような影響力の低下が起こってたんじゃないかねぇ。- 権威を保とうとして、あるいはしごく個人的な暴走で、異端者認定が続発していて、一般庶民からは「またかよ」程度の認識しかなかったのかもしれない。敬虔な信徒はラムザ達を拒絶しただろうが、ごく普通の一般庶民からすれば、例えば商店ならば「金さえまともに払ってもらえれば、相手が異端者だろうとなんだろうとかまわない」っていう感覚だったのでは?
- FFTのモデルとなった中世欧州では軍隊や傭兵、政治家の民間からの略奪がひどい時期だったのでまともに金を払ってくれるなら異端者でも神様同然ということだったのだろう。もっとも軍人や傭兵、政治家側にも言い分はあり体制側からの賃金不払いや遅払いはごく当たり前にあり多少遅れてでも給料が振り込まれるだけまだましだったので生き残るために略奪に走らざるを得ない状況にあったという事情もある(だからと言って犯罪であることに変わりはないが)。
- 市民からしたらいくら影響力が落ちているとはいえ枢機卿を殺害し、
出頭要請をしにきた異端審問官をその場で返り討ちにして逃走を図るような超危険人物がラムザ・ベオルブという男なので……。
例えその辺をうろついていても関わりたくないから知らん顔して営業するということは十分にあり得る。
まぁ骸旅団のように大量に一斉解雇された兵隊崩れがいるような時代だから今更というのもあるのだろうが。
しかし、酒場で困っている人の噂話を聞き、それを解決しに行く異端者の一行というのは笑ってしまうw
これも戦時中の混乱のせいなのか?
異端者という呼称は、公の上では教会の教えに背いた不徳な人間に与えられるもので、簡単に言うなら宗教上での犯罪者といったところ。
異端者に認定されると教会から異端審問官が派遣され、出頭して文字通り審問を受けた後、裁判を受けるように要請される。
上述の例に従うなら、異端審問官は犯罪者を捕まえに行く警察といったところ。
また神殿騎士団の場合は、秘密警察的な扱いになっている。
- 異端審問官は教会の中でもエリート中のエリート。
教会内外を問わず絶大な権限を持っており、騎士団であっても異端審問官には手が出せない。
劇中では「いかにも」な感じのザルモゥの他、エルムドア侯爵も異端審問官の資格を持つ敬虔な信者。
また、実はシモン先生もかつて高位の異端審問官として辣腕を振るっていたが、ゲルモニーク聖典を発見し教会の不正を知ったことで信仰心を失い、オーボンヌ修道院に隠居して聖典の研究に没頭していた。
ここまでが表向きの内容で、実際の異端審問は魔女裁判(負けが決まってる裁判)である。
これには教会が持つ権力思想が大きくからんでおり、
「教会の存続に関して不利な立場や情報を持つ人間は排除する」
「教会の威権を世に知らしめて利益を得る」
「上層部の痴情や私怨で半ば合法的に抹殺する」
という考え方から、異端者認定は目的の為に邪魔な人間を排除する口実でしかないのが実情である。
(実際に反抗活動している人間もいるのかもしれないが、とりあえず劇中では確認されていない)
仮に教会に従い、出頭してもほとんどの場合で異端者は極刑に処されるため、大半は要請を拒否して逃亡する。
こうなると「疑わしきは罰せよ」の精神で、本格的に指名手配やら賞金が懸けられ始め、異端者は一層不利な状態へと陥ることとなる。
異端者ラムザが教会にとって不利な立場にいる人間だったことや、グレバドス教会がいかに野心的で権力を欲しがっていたかはFFTプレイヤーならご存知のことだろう。