作品によっては「赤き翼」と表記されていることもあるが、そちらもこの項目で扱う。
FF4
バロン王国の八軍団のひとつ。
飛空技術に優れた超エリート集団である飛空艇団の異名で、量産飛空艇『赤い翼』を配備している。
当初はセシルが隊長を務めていたが、セシルがいなくなってからはゴルベーザが隊長となった。
ちなみに、同団の整備隊隊長にはシドが就いていた。
しかしその後は殆ど忘れ去られているカワイソスな軍隊。
- いやいや、赤い翼にはバブイルの巨人戦という燃えるイベントがちゃんとある。むしろ、魔物が増殖・凶暴化してもっとも騎士団が活躍しなければならないこのご時勢に、何の仕事もしていない(もしくは、魔物退治とかしてるのかもしれないけどその様子が一切描かれない)他の軍団の扱いの方がよっぽど不憫である。
セシルが暗黒騎士団で暗黒騎士になったのとほぼ同時期に設立され、初代隊長にセシルが任命された。
- 暗黒騎士を飛空艇団の隊長にという発想が良く分からない。まぁ、エリートだったと言う事なんだろうか・・・
- あんこくが飛び道具なので、そこそこ妥当な配置だったのかも知れない。
竜騎士の方がより適切な気はするが、飛空艇団とは反目関係にありそうだし。 - 元々セシル個人がシドの影響で飛空艇の知識に精通していた。下記にある通り乗員もあまり多くなく、世界的に前例のない機械を駆り、空中でのモンスターとの戦闘や海外遠征もこなし、次世代の主力とはいえ全く伝統のない新設団の立ち上げを任せる…となると人材を選り好みする余裕は少ないと思われる
- あんこくが飛び道具なので、そこそこ妥当な配置だったのかも知れない。
バロン城の左上の部屋が飛空艇団の詰所になっている。
偽バロン王を倒した後、ゴルベーザが赤い翼を全て持ち去ってしまったという話が聞ける。
FF4の地上世界ではバロン王国とタメで張り合える軍事力を持った国家がない事、
飛空艇に対抗できる防空兵器が無い事からほぼ無敵の国家である事が窺い知れる。
地下ではドワーフ王国がミスリル鋼を使った戦車隊があるが、空からの攻撃には脆い。
ただし、ミストの召喚士(特にリディア)が本気を出して、
バハムートやらリヴァイアサンやらを出したら敵うわけがない。
- だからミストを滅ぼしたんだな…。
- とは言え、ミストには実際にリヴァイアサンやバハムートまで召喚できるほどの人材はいなかった。
(リヴァイアサンが「アスラまで倒したのはそなたらが初めて」と言っている)
リディアだって、バロンの襲撃がなくあのまま村でのんびり生きていたなら
それらを習得することもなく一生を終えていたことだろう。
「少しでも将来の脅威となる可能性があるなら潰す」という意図だったのではないか。
もっとも、ドラゴンをリディア母が使ってる以上
イフリートとかシヴァくらいなら召喚できる人もいたかもしれないので
既にそれなりの脅威ではあったわけだが。- しかし物語開始時点ではミストの村そのものはその全容が明確に伝わっていなかったし、ミストもミストで自ら外界を遠ざけていたわけで。
わざわざ村を焼き払うような真似をしてリディアという後に優秀な召喚士に成長する逸材を外部に流出させ、
敵となるセシルの陣営側につかせてしまったことは結果的に大きな判断ミスだったと言わざるを得ないだろう。
- しかし物語開始時点ではミストの村そのものはその全容が明確に伝わっていなかったし、ミストもミストで自ら外界を遠ざけていたわけで。
- とは言え、ミストには実際にリヴァイアサンやバハムートまで召喚できるほどの人材はいなかった。
バブイルの巨人戦で救援に駆けつけてくれるシーンは、音声付きじゃないのが残念な位秀逸。
- DS版でもノーボイス。こここそボイス付きにすべき名シーンだろうに…
しかし巨人復活がバロンから見える筈も無く、各国まわって仲間を拾ってきたら更にタイムロスなのに、
何故最高のタイミングで来られたのかが気になる。
皆予めバロンに集結しておいて、ミシディアの長老のパワーで、
巨人復活を察知して駆けつけたってのが妥当だろうか。
- ↑ついでに言えば、バブイルの巨人戦時は国王も隊長もいない。
命令第一の軍事国家において司令も無いのに出撃出来たとは、
ビッグスら残った隊員達は相当苦労したんだろうなぁ。 - もひとつツッこむと、飛空艇はゴルベーザに奪われてた筈じゃあ…。
- バブイルの巨人を迎撃した飛空艇は、オープニングやドワーフ戦車隊との戦闘に登場した赤い物ではなくエンタープライズと同色だったので、シドが隠し持っていたか作りかけの物を完成させて投入したのかも。
飛空艇「赤い翼」が8人乗りで5機所有しているので、隊員は40人前後だと思われる
(整備士と予備兵を入れたらもう少しいるか)。
- この世界的にはそんなものかもしれないが(総人口が少ないんで)、なんか常識的に考えるとあの規模の船をわずか8人で動かしているのは結構凄い気がする。
- 陸戦部隊、我々の世界でいう海兵隊も乗り組んでいそうだが…飛空艇オペレーターとは別枠かもしれない。
冒頭でセシルは左遷されるが、隊員は一貫してセシルを隊長と呼び続ける。相当慕われてたんだろうなぁ。
- セシルが人望厚く立派な指揮官だったことは、あちこちのセリフから窺える。
- お前以外に赤き翼を仕切れるヤツがおるものか!
- あの暗黒騎士の人、ホントに死んじゃったのかな。 僕好きだったんだよ。
- 陛下亡き後 バロンを継がれるのは、あなた以外にありません!
- 隊長として慕うのはまだしも、そこから一気に国王に相応しいと持ち上げるのはかなりの飛躍だとは思う。まぁ、それだけ人望があるって事なんだろうが・・・
- いやこの場合、セシルでも王位に据えてやらないとバロンは壊滅の危機に直面してる。国外との関係的な意味で。
だからそのための下地作りとして、兵士や国民に対する刷り込み工作が行われていた可能性も…… - バロン王には子供がなく(それどころか奥さんすらいる描写がない)、セシルは王の実質的な養子として扱われていた。
王の血筋が途絶えている以上は、王の養子・救国かつ世界の英雄・選ばれしパラディンであるセシルは跡継ぎとしては充分な立場ではある。
小説版ではこの辺りが少し掘り下げられている。
作中でバロンの兵士と大量に戦うことになるが、彼らと竜騎士団とは戦うことが無い(黒・白魔道士団は戦力外扱いされてそうだし、暗黒騎士はセシル以外に見当たらない)。
王の命令を拒否したのか操られていなかったのか、あるいはセシルやカインと戦うのを躊躇しそうだからあえて前線に出さなかったのか、いずれにせよ別格扱いの両軍団である。
ここの兵士Dっていい人らしいけど誰だ…個人的には「我々は誇り高き…」の、4番目に発言する人かなって。
FF4(DS版)
FF4DSでは『赤き翼』に変わっており、この改変に関しては賛否両論である。
- まあ要するに、文語体にして格好良く見せようということなんだろう。
でも「赤い翼」の方が言いやすい。 - 声も「赤い翼」に聞こえる…
- 賛否を論ずるほど、物語的に重要でもないが。
- 「赤い翼」だと固有名詞っぽく聞こえないから
声付きとなるDS版では語感を重視したんだと思った。 - 「青き星」とちょうど対照的になったこちらの名称の方がしっくりくると自分は思う
- 「赤い翼」だと共産主義を連想させる言葉だからってどっかで見たことある
「隊長」だったセシルがDS版では何故か「部隊長」になっている。何故?
- GBA版やPSP版でも部隊長(OPにて)である。
FF4(小説版)
FF4小説版曰く、赤き翼は戦の道具ではなく戦の抑制の為に結成された。
FF4TA小説版曰く、主な任務は各地の復興に伴う物資の調達から運搬、支援、各地の巡回に要人の護衛だとか。
- 3年前に結成されたらしい。セシルは若干17歳にして世界最強軍団の指揮官。
FF4TA
上記の話が現実のものに。
謎の少女がバハムートを連れて来襲。メガフレアでバロンは陥落し、落城。
天涯孤独でようやく『家族』という絆を手に入れたばかりの国王セシルの安否はいかに。
店頭用PVの最後にセオドアが僕は赤い翼だと発言している 赤き翼に変わったんじゃ?
序盤から同じように登場するが、今度は魔物に旗艦が撃墜されてセオドア以外全員戦死の憂き目に遭う。
だがその後も残った船を使ってクリスタル集めをしている。
隊員の全滅は最も悲しいイベントだと思う。
エンディングではセシルの命令で武装解除されて輸送部隊になっている。
新しい部隊長にはカインが任命されたようだ。
小説版では竜騎士団が解体されたという設定があるし、竜騎士団没落の原因は「赤き翼」なのだから、
カイン的にはちょうどよい再就職先なのかもしれない。
- 小説版での設定がどこまで公式化されているかは分からないが、赤き翼の隊員が全滅している以上、
バロン王国ナンバーワンの軍隊を務められる器量の人間はカインくらいしかいないであろう。
飛空艇の知識はこれからシドに教わるって事で。 - 洗脳されていたときも普通に飛空艇の艦長ポジションにいたのである程度知識はあったのだろう。
現にトロイアにある土のクリスタルがらみで何度か飛空艇に乗ってやってきているわけだし。
- しかし魔物だらけの物騒なこの世界、資材の調達に行くだけで、
魔物と戦う事態になりかねない(例:しっぽ、砂漠の光)。
配達以外にも飛空艇の機動力は重要だろうし、むしろ飛空艇本体が武装解除された分、
個々人の武力が重要になってくるかもしれない。- 100mもジャンプして飛行中の飛竜に飛び乗ったり飛び降りたりする竜騎士なら、飛空艇がもしまた墜落しても隊員全滅の可能性は下がるかもという配慮かもしれない。
- 輸送はゴルベーザが介入する前のセシル隊長時代の本来の飛空艇団の主任務であり、本来の飛空艇団に戻しただけである。
セシルの命令でエンジンは旧型のまま。セシル、それはちょっとどうかと思うぞ。
現実に即して考えた場合、復興支援部隊というものは有事に際してのヒーロー的立ち位置に存在する。仮に戦時としても補給というものは最優先で確保せねばならない最重要ポジションであり、決して無能に務まるような職務では無い。この事からもカインに対する信頼が伺われるものである。
FFT
秘境「試練の城」の説明に登場する。
大崩壊以前の旧文明時代、バロン王国が戦略飛空艇師団「赤い翼」を擁していた。
「赤い翼」は無敵師団と呼ばれていた。
FFTA
FFTAにも友情出演しているが、何故かこのときの赤い翼の幹部はゴルベーザ四天王ではなくFF1の4カオスになっている。
ボルゾイクランを背後から操る犯罪組織。
クイーンラミアやアダマンタイマイら異国の魔物を持ち込んだりもしている。
リーダーは暗黒騎士グラズム。
その下に「ファルガバード」なる称号を持つ4体の幹部がおり、
彼らの名は上記の通りFF1の4大カオスのものが使われている。
一般の戦闘員はモーグリナイトが主力である。
なお、後にレンゲンサイブを打ってくれる暗黒騎士がいるのだが、
彼は赤い翼の飛空艇が墜落した現場で倒れていたらしい。
DFFAC
セシルのシンボルチャットに「我々は、バロンの『赤い翼』だ!」というのがある。
チャット可能ならいつでもどこでも誰とでも赤い翼を名乗れる。
断られてもめげないこと。
- 例1「勘弁してくれ!高いところは苦手なんだ…」
- 例2「無理だな、我ら来たれり、よろしく。」
余談
FF12では、遠方の王国が率いる飛空艇師団の、赤い翼のエンブレムについて書かれており、
飛竜の翼を赤く塗ったものだということが明らかになる。
- 階級を色で表していて、赤色は最上級。国王と同じ色だという。
また飛竜の翼については、その滑空原理が飛空艇誕生の基になったという。 - イヴァリースには、空爆を完全に無効化する「魔法障壁」という防御魔法がある。
そのため飛空艇だけでは拠点制圧は不可能である。
それでも拠点以外では航空戦が基本なので、強大な軍事力であることには変わりない。
FF12RWでリュドが『紅の翼』という技を覚える。
彼はジョブでいうと竜騎士…
そういやTAのエンディングでガリが部隊長に…関係ないか。