FF2
FF2のフィールド曲。「メイン・テーマ」とも書く。
底抜けに明るい前作1のメインテーマとは真逆と言ってもいいほど、寂しく重たい感じの曲。
ストーリーをいくら進行させても状況が好転しない、FF2世界の絶望的な様子や悲愴さを連想させる。
終盤で飛空艇に乗っても曲が変わらないあたりが、この寂しさを増幅させる。
- ダンジョンの最後で悲劇を目の当たりにしてフィールドに戻った際の
フリオ達(あるいはプレイヤー自身)の喪失感そのものなのかも知れない。 - 「交響組曲ファイナルファンタジー」でのアレンジはNHK大河ドラマのオープニングを彷彿とさせる。
- 振り向けば溢れ出そうな涙を今はただ堪えて歩み続ける。そんな静かな決意を思わせる。
尊い犠牲を思えばこそ、立ち止まっている暇はないのだから。 - 植松氏によると、フィールドで物悲しいメロディ(本曲)を乗せたところ、キャラクターを動かしていて世界観がより膨らむのを感じたと回想しており、後のフィールド曲の方向性が固まった曲と言える。
まるで初めから世界が崩壊したか、大変革でもしているかのような「重い」曲。
- 飛空艇に乗った時に曲が変わらないあたりは後者とも共通している。
ループ前に緩急があることも特徴的。これがFF3のプレリュードにも引き継がれている。
FF2(WSC版以降)
リメイク版では後半パートが新たに追加され、
単に暗めな感じの曲ではなく、絶望的な中にも希望を見出そうとするかのようなその綺麗なメロディーは、
名アレンジとして人気が高い。
- 後半の追加パートに移ると、希望を探そうとするような印象を受けるが、
1ループ終了後の原曲部分に戻ると、ハッと現実を思い出させられ、
現状を変えることはそう簡単ではないとわかる対比になっている。
FF2(ピクセルリマスター版)
WSC版以降にあった後半パートは無くなり、前半パートをより壮大にしたアレンジが流れた後、
新たなパートが追加され、一曲のループが相当長くなっている。
- 早期購入特典として、FC版→PR盤と移り変わるMP3データが付属する。
FF15
レガリアのカーステレオで放送される曲として聞くことができる。
DFF版のアレンジもある。
DFF・DDFF
アレンジされて登場。
だが他シリーズ作品曲に比べてやっぱり暗い。
明るい曲が多い中、初めて聞いた人は驚いたことだろう。
なお、リメイク版(WSC版以降)の後半パートは存在しない。
DFFAC
新規にアレンジされ、戦闘曲として登場。
原曲からは信じられない程に熱く、カッコよくアレンジされている。
プレイヤーズサイトのショップにて3600ギルで販売されている。
TFF
FC版の原曲が収録されている。FMSとして演奏可能。
TFFCC
原曲が収録されており、FMSとしてプレイできる。
その他
「祈り」に歌詞つきアレンジの「The Promised Land」が収録されている。
フリオニール達の険しい旅路を歌ったような良い詩である。
- 訳すると「約束の地」。……?
- そんなイメージに沿って、寂寥感溢れる原曲と打って変わって、大地を踏みしめるような力強さに溢れたアレンジとなっている。