FF5
第三世界で流れるフィールド音楽。
どこか懐かしくなぜか物悲しげな雰囲気を感じさせてくれるこの曲は飛空艇に乗った時も常時流れているため、プロペラの音と共に切なげに流れる。
次元の狭間に入り浸って経験値稼ぎをしている人にはいささか忘れられがちな曲。
久しぶりに出た時に流れた時がまた爽快なのだが…。
バッツたちが今いる場所が第三世界である事が判明した時からこの曲になる。
「ギードのほこら」のイベント前までは4つの心。
それは同時にあのタイクーン城が次元の狭間に吸い込まれるのと同時。
それら一連のイベントがこれまでとはスケールの違うものである事と、直前までは軽快な4つの心の曲だった事もあり、ギャップが強烈で、この曲の印象も強くなる。
飛空艇に乗っても曲がそのままなあたりはFF2そっくりである。
- 海賊のアジトへの洞窟の入り口では何故か第一世界のBGMである4つの心のままである。
第二世界のフィールド曲と同じく、「悲壮ながらも希望を胸に前進する」という感じ。
FF2・4・6のフィールド曲も似た感じかな? どれも美しい曲ばかり。
全体に明るい雰囲気のFF5だからこそ余計にもの悲しく美しい曲調が引き立つ。
飛空艇で飛んでいる時でも流れるので触れる時間も長く、明るいFF5の世界にも幾多の「悲しみ」があるんだなぁと感じられて秀逸な演出だと思う。
「締める所は締める」。植松氏の思いが伝わってくるよう。
- ガラフが死んだ後だから余計に泣けてくる。
- FFのフィールド曲の中で一番好き。初めてのFFが5だったというのもあるけど。
未知なる大地、ティナのテーマ、仲間を求めて、果てしなき大海原とかも良いけどやはりこれが最高だと感じる。
決して長くはないながらも転調の多い曲。容量の関係かループがやや唐突なのが残念。
アレンジ版のDEAR FRIENDSでの英語タイトルが「THE LAND UNKNOWN」になっている。これでは第二世界の未知なる大地であり、非常に紛らわしい。
英訳ミスなのか当初はそちらを収録する予定だったのか、今となっては分かりかねる。
第三世界の時点で、クリスタルは既に第一、第二世界の両方で破壊されてしまっており、世界の自然の力が弱まりつつある。
流砂の砂漠に足を踏み入れた時のイベントでもそれが示唆されている。
たとえエクスデスを倒しても、それがクリスタル復活に繋がるわけではない以上、遅かれ早かれ世界は衰退していくしかない。
そんな中でもせめてエクスデス打倒だけは…という悲壮な覚悟を象徴しているような印象の曲。
- バッツ・クルル・ファリスの三人が、長老の木で亡き人達(現時点で生死不明のレナ含む)と滅びゆく世界について語った後、「行こう。俺達が守ろう。」と決意する。
このフィールド音楽の180度方向転換は、
今作の「4つの心→新しき世界」から、
FF6の「死界→仲間を求めて」に受け継がれている。ムードの変化は正反対かも。
- FF6の後にFF5をやると、死界→仲間を求めてみたいなイベントがあると思って進めてても、落ち込みながら飛空艇のプロペラ音を聞く事になる。
- FF7では「壮大なメインテーマ→ひたすら陰鬱なメテオ襲来→希望に満ちたハイウインド」という3段構えである。
FF15
レガリアのカーステレオで放送される曲として聞くことができる。
TFF(iOS版)
iOS版の追加楽曲。FMSとしてプレイできる。
TFFCC
FMSとして登場。勿論原作ではこの音楽が流れるときには既に死んでいるはずのガラフを走らすことも可能。
まさに夢のような話である。
フィールド上には、今にも無に飲み込まれそうなタイクーン城や長老の木、流れの止まった砂漠などが見られる。