FF8 
FF8の主題歌であり、FFシリーズにおいて初のヴォーカルED曲。
作曲はおなじみ植松伸夫、作詞は音楽関係で翻訳の仕事をされている染谷和美という方による。
アジアの歌姫フェイ・ウォンの一曲。
作中では、リノアの母ジュリアが歌っていることになっている。
この頃から、ゲーム音楽がゲームBGMから主題歌に移り変わっていった。
- ちなみに、スクウェアにおける初のヴォーカルED曲が入ったゲームは、
FF7の兄弟作に当たるゼノギアスである。
もともと歌手になる夢を持っていたがいい歌詞がどうしても書けず、ピアニストとして生きていたジュリア。
ある日、一人の青年との出会いをきっかけに書き上げた歌詞を、よく弾いていた曲に付けて歌ったところ大ヒット…
というのが作中でこの曲が生まれた経緯である。
大ヒットしているというだけあってワルツアレンジの上でパーティなどのダンスシーンなどにも用いられているようだ。
バラムガーデン学園祭でのバンド演奏のミニゲームでは、楽器をサックス、エレキギター、ピアノ、エレキベースにすると
この曲のアレンジバージョンを演奏することになる。
一見正解に思えるのだがリノアの反応は悪い。母親とは音楽の趣味が違うのか?
- 「好きな曲なんだけどアレンジがやらしい」って言ってた気がする。
- あくまでもこの場面は、若者が"もっと仲間を頼って心を打ち明けてくれ"っていうシーンだからラブソングのコレは場にそぐわなかったのだろう。
実際に原曲がゲーム中で流れるのは、ラグナロクでスコールとリノアが地球に帰還するシーン。
音楽と同期を取るため、このシーンは台詞送りが自動でなされる。
なお、このシーンはCD音源を直接流している…わけではないらしい(アルティマニアのインタビュー参照)。
洋楽オリコンチャートでは19週連続1位という記録を打ち立てる。
- 1999年の日本ゴールドディスク大賞を受賞し、ゲーム音楽では初の「ソング・オブ・ザ・イヤー」(洋楽部門)に選ばれた。
冒頭のメロディはリルムのテーマの後半部と似ている。
どうも御大が意識的に要素を取り込んだものと思われる。
- ティファのテーマに似たメロディもある。
似てはいるが使い回し感は全くない。さすがノビヨ師匠。
エンディングテーマの一部にもこの曲のオケ版が組み込まれている。
Eyes On Meの歌詞をアメリカ人に見せたところ、英語の文法がおかしくて理解できないところがいくつもあると言っていた。
- 英語の新聞だって文法が目茶苦茶な時があるから別段不思議な事ではない。
- 「考えるな、感じろ」
- ていうか、詩なんだから文法が、ある程度おかしくてもいい筈だろ。単語で取っていけば、意味がわからないということは無い。アメリカ人至上主義的な思考で、上から目線で指摘されただけな可能性もある。
- 文法以前に、あんまり韻を踏んでない時点で、結構英語の歌詞としては異質である。
- たしかに言い回しや言葉の選び方が変。
「タモリ倶楽部」の空耳アワーで空耳が投稿された事がある。
DFF 
DFFのエンディング・メドレーの中で、サビ部分のアレンジが使われている。
4~7までの「動」から一転して静かなメロディ。
- DDFFのエンディングもこの曲。7の「動」から一転してやはり静かなメロディ。
その他 
原曲にアレンジを加えた「Almighty Mix」というリミックスバージョンがある。
- 曲調はテンポを速めた、爽やかでダンサブルな仕上がりになっている。
フルバージョンは7分あるが、収録されているアナログ盤は一般にはあまり出回っていない。
アナログ盤自体が貴重なため、市場では非常に高い相場で取引されているようだ。
4分に短縮されたエディット版は、王のアルバムの「フェイブル」やコンピレーション・アルバムの「Dancemania」などに収録されている。 - これをさらに高速アレンジしたバージョンも存在し、「Dancemania SPEED4」に収録された。
- DancemaniaはKOMAMIの音楽ゲーム「Dance Dance Revolution」とタイアップしていたため、「FF8は知らないけどこの曲は知っている」という古参音ゲープレイヤーも多いと思われる。特に「Dancemania SPEED4」はDDR収録曲のアレンジが大量にあったので、DDRプレイヤーからの人気が高い。
- DDRへの収録を期待した層もいると思われるが、残念ながら叶わなかった。DDRのDancemania版権曲は一般知名度の高い曲を積極的に入れる傾向にあるが、それでも入らなかったのはやはり大人の事情だろう。
日本語バージョンも存在し、ヴォーカルコレクションCD「まほろば」にも収録されている。
- 歌詞の内容はさながら現代パロディ。
FF12のエンディングを担当したアンジェラ・アキがカヴァー。
- アンジェラのアルバム「心の戦士」のボーナストラックとして収録されており、
こちらは弾き語りのようなピアノバージョンになっている。
植松さんとカノンのコラボアルバム「A New Story」にもアレンジが収録されている。
FF10-2インターナショナルでユウナが戦闘中に歌姫にドレスアップすると「Hey,Eyes On Me!」と言う事がある。
FF11において、敵の技及び青魔法に「アイズオンミー」が存在する。
名称はおそらくこの曲から。
- FF14でもアーリマン系の中ボスが使う技として登場。表記は「アイズ・オン・ミー」。
EMIミュージック・ジャパンから発売されたコンピレーションアルバム「ザ・モスト・リラクシング〜フィール」にこの曲が収録されている。
余談 
2010年発売のPSPソフト『The 3rd Birthday』の主題歌も同じ「Eyes On Me」という曲名だが、
これは上記のFF8の曲とは全く異なる曲で、Superflyがゲームのために書き下ろした新曲となっている。
同じスクエニのメジャータイトルの主題歌同士での曲名被りとは珍しい。
FF零式の主題歌を担当したBUMP OF CHICKENのインタビューでもこの曲が話題に上がっていた。
いわく初めて聞いたゲーム主題歌で、メンバーのみんながこの曲をすごく好きだった様子。
バンドでコピーしていたほどで、『俺たちが主題歌とかやれないかな?』と冗談混じりに話してたそうだ。