その他/【クロノ・トリガー】

Last-modified: 2024-01-01 (月) 17:08:45

1995年3月11日にスクウェア(現スクエニ)から発売されたRPG。ハードはSFC。
ロマンシングサガ3はこの後発売され、効果音等が流用されている。
ストーリーは、剣が使えるという以外ごく平凡な青年クロノが、
千年祭のために訪れたリーネ広場でマール王女と出会うが、
そのマール王女がクロノの幼馴染の女性発明家ルッカが発明した転送機の事故によって過去に飛ばされてしまい、
クロノたちは彼女を追って時を越えた冒険を始める。
クロノたちは偶然の事故から時間を移動する手段を発見し、
時を越えて様々な時代(過去/現在/未来)を行き来する中で、自分達に降りかかる問題を解決していく。
やがて荒廃した時代に行き着いた主人公達は、
そこが謎の生命体「ラヴォス」によって滅亡した自分たちの未来であることを知る。
クロノたちは失意に陥るものの諦めず、
ラヴォスの出現した原因を突き止めて未来を救う事を決意するというストーリー。
ある意味FF13-2とストーリーが似ている。FF13-2の原型とも言える。


マルチエンディングと強くてニューゲームに対応している。エンディングがいくつもあるのが特徴でクリア後も楽しめる。
フィールドMAP上でシームレスにバトルへ移る事が当時画期的で斬新なアイディアだった。(FF5,6、DQ5,6などはバトル画面⇔フィールドMAPと切り替わる)


クロノ・トリガー、クロノクロスともにBGMが良く、海外でオーケストラコンサートで演奏する事はある。


ATBシステム(ver.2)や「ポーション」など、FF的な要素が導入されている。
キャラクターもサラという名の王女が登場し、どことなくFF3のサラ・アルテニーを彷彿とさせる印象がある。
キャラクターデザインは漫画 DRAGON BALLで有名な鳥山明が担当し、有名なドラゴンクエスト堀井雄二やファイナルファンタジーで有名な坂口博信も関わっているため、
見た目がドラクエ風で中身がFF風の合いの子といった感じ。
DQチームの堀井とドラゴンボールの鳥山、FFチームの坂口がひとつの作品を作るということで「ドリームプロジェクト」とも呼ばれていた。(今作発売時はスクウェアとエニックスは合併前でライバル関係だった)
強引に要約すると「DQの人気と知名度とFFのグラフィックとシステムの悪魔合体」というところだろうか…。
なお、本作発売の1995年のスクウェアは、ほぼ四半期ペースで『フロントミッション』、本作、『聖剣伝説3』、『ロマンシングサガ3』を発売。
四半期ごとに万単位の課金…じゃなく出費があったというプレイヤーも多いのでは?


2017年10月30日 KYOTO CMEXにて坂口氏は
「いちばん思い出深い『FF』は?」という問いに
「思い出深いのは……『クロノ・トリガー』ですかね(笑)。」という返答をしている。
2019年4月25日のファミ通の平成の最高アンケートで1位になった。


1999年11月2日にはPSで、「クロノ・クロス」の発売2週間前に先駆けてアニメムービー付きで移植され(TGSに出展)、
2008年11月20日にはDS版でさらに新要素を追加して移植された。
2011年には携帯電話でもDS版ベースの移植版が配信された。
2011年4月よりWiiのVCでSFC版が配信された。
2011年9月28日よりPS3/PSPのGAでPS版が配信された。
2011年12月9日よりiPhone版、同22日よりAndroid版*1が配信された。
2018年2月28日よりsteamでPC版(高画質化)が配信された。

  • このSteam版配信と同時に、スマートフォン版もPC版でのアップデート要素等を反映したアップグレード版へとリニューアルされている。

FF6のビックスとウェッジが登場してる。

  • でも名前はこっそりビッスに変わっている。ついでに新メンバーのピエットも登場。
  • この二人が他作品に"出張"した最初の事例だろう。以降定番化したが、ビックスの名前はこれ以来「ビッグス」で定着してしまった。
    この二人の出演だけでなく、クロノ・トリガーとFF6は発売時期がとても近い(FF6の約1年後にクロノ・トリガー発売)事もあってかシステム面等でも非常に類似点が多い。
    詳細は【クロノ・トリガー関連の用語】を参照。

FF6プレイした者は聞き覚えはあるはずだが、ストーリー上風の吹く効果音がそのまま流用されている。


「時を越えた冒険」という表現に相応しく、メインとなる5つの時代それぞれにフィールドマップが存在し、
過去で起こした出来事が未来の存在に大きく影響を及ぼすというのが、作品上の大きな仕掛けになっている。
その結果、序盤から違う時代のマップ同士を行ったり来たりして、ストーリーで起こる問題を解決していくという、
ひとつのマップを概ね踏破してから次のマップに行くことの多い従来のFFとは大きく異なった展開を見せる。
そのぶん一つのマップにおける必須攻略ダンジョンの数は抑えめで、フィールド上のエンカウントも一切発生しない。
一方終盤になると飛空艇にあたるタイムマシン「シルバード」が完成し、
各マップの隅々まで探索することでサブイベント攻略の自由度を急激に高められるところは、当時のFFと共通した点とも言える。


主人公クロノや他の登場人物はサンダガファイガヘイストアレイズフレアと言った、
FF発祥の魔法を使用することが可能。上位魔法の命名がFFのように「~ガ」である(「~ラ」はない)。
また登場人物の一人であるカエルは、
後にFF8FF9で登場する魔法であるウォーターウォータガを先駆けて使用している。
他にもアイテムとしてポーションエーテルなども登場。

  • ハイポーションエリクサーラストエリクサーも登場。効果はFF6に準じている。
    ただしエーテルの1ランク上のアイテムはハイエーテル(後にFFTに逆輸入)となり、
    最上級もFF6のエーテルスーパーではなく「スーパーエーテル」という名前になっている(後にFF11に逆輸入)。
    • 攻略本に掲載されたこれらのアイテムのイラストも、FFの攻略本でのイラストの形状を元にしている。
      ただしイラスト自体の画風はドラクエ調(鳥山明風)になっている。
  • 氷の魔法はなぜかブリザドブリザガではなく「アイス」と「アイスガ」。
  • なお、FFでは10-2になってようやく搭載された「つよくてニューゲーム」の初登場はこの作品である。
  • 連携技はFF4TAのバンド技の先駆けと言えるのではないだろうか。

ラヴォス戦のBGMは前半(♪世界変革の時)と後半(♪ラストバトル)で別の曲を使用しているのだが、
開発中はこれが逆だった。
光田氏はその順番で進めていたが、植松氏の意見により変更、現在の順番となった。


名前入力が可能な為、2周目以降は本名を入力する人が多い。
(ある場所で名前変更することも出来るが)

  • クロノの名前をラヴォスに変えて原始でラヴ!と呼ばれるのはもはやお約束。

元々は『FF4』の案の1つから派生した企画。
詳しくは『聖剣伝説2』の項目を参照。


TFFCCの追加コンテンツDLC「2nd Performance」により本作の楽曲が配信開始。
2014年12月24日からメインテーマ「クロノ・トリガー」、2015年1月21日から「世界変革の時」「風の憧憬」、2015年2月4日から「カエルのテーマ」、2015年3月4日から「魔王決戦」、2015年3月18日から「ボス・バトル2」「時の回廊」が配信された。


HPの最高値は999なのはFF1にドラクエシリーズと同じだが、MP最高値が99のゲームは他を探してもなかなかない。聖剣伝説3も同様。
またHP、MP、魔法防御に関してはレベル上げてくと最終的に個性がほとんどなく、
HPの成長が最低ランクのマールとルッカでもじきにカンストするし、MPと魔法防御の成長が最低ランクであるロボとエイラでもじきにカンストする。


この作品をオマージュした感じが『時空ノ水晶』と言えば伝わるだろうか?

  • 断罪の日を含めた2回の世界崩壊規模の厄災とそれを引き起こした元凶を倒すというストーリー(クロノ・トリガーの厄災は3回だが)、
  • 時の狭間とその管理者(管理者がそこにいる原因は厄災により飛ばされた為)、
  • 魔法主体の古代国家が研究の暴走事故で崩壊する(因みに崩壊に関わる出来事を引き起こすのはと性別が逆である)、
  • クロノ・トリガーの魔王の役割を分けて担当しているリーグソルグ(なお、ソルグは最後に加入し時期はゲームの終盤というか時空ノ水晶編が終了してからである)
    と類似点というかオマージュが多い。

大きな相違点としては

  • 原始時代に相当する時間軸がない(時間軸は古代、中世、現代、断罪の日、未来、時の狭間)。そのため厄災が1回分少ない。
  • パーティキャラは6人(先述のとおりストーリーが終了してから魔王に相当する7人目が加入する)。
    「古代」の時間軸のキャラが加入しないのは同じ。
  • 機械の敵は現代と未来で登場するが、機械のキャラクターはメインキャラには存在しない。
  • 時を越える艇には時空ノ水晶編で乗ることはない。どこでもドアが最初からあるので任意に時間と場所を移動できるためストーリー的な必要性がないというのが大きい。
  • ラスボスは当然断罪の日で出現するのだが、任意で挑むことはできない。

といった点が挙げられる。

  • 因みに『時空ノ水晶(FFL2)』の責任者はFF4メインスタッフかつクロノ・トリガースタッフのときた たかし氏である。
    (クロノ・トリガーでは開発室のドリームプロジェクトの部屋に行くために会話しなければならないスタッフに割り当てられている)
  • 実際、『時空ノ水晶』には開発中止になったクロノシリーズ新作『クロノ・ブレイク』のアイデアが受け継がれている事が時田氏自身から明かされている。

なぜか妙に(まともな)男キャラがメインパーティに少なく、事実上の隠しキャラである魔王を含めなければまともな男キャラはクロノしかいない。
しかもクロノは最終的にパーティに加えなくてもクリアできてしまうという……。

  • この場合の「まとも」とは、見た目が普通の人間であること。性格の話ではない。
    というか性格面で言えば本作の男性パーティーキャラは(DQ型無口主人公であるクロノを除いて)全員まともな常識人である。

クロノ・トリガーがミリオンヒットしたので、その後PSでクロノクロスが新発売した。


関連項目:【クロノ・トリガー関連の用語】(FFとの関連の無い用語の投稿はご遠慮ください)


*1 当初はSQUARE ENIX MARKETでの配信であり、Google Playでの配信は2012年10月29日から。