キャラクター/【ウィーグラフ・フォルズ】

Last-modified: 2024-04-24 (水) 09:36:35

FFT

言語別
日本語ウィーグラフ・フォルズ
英語Wiegraf Folles
韓国語위그라프 폴즈
ロシア語Виграф Фоллес

FFT最大の壁の異名を持ち、転職を自在に操る高潔なる白騎士
美人の妹がいるがシスコンではない(かもしれない)。
その華麗なる職歴は骸騎士団団長→骸旅団団長→神殿騎士団ルカヴィ


母国が戦争に敗れそうになったとき、妹とともに義勇軍「骸騎士団」を結成して国のために戦った。
が、戦争が終わっても褒章を出さないどころか自己保身や権力争いを繰り返す王家・貴族に激昂。
骸騎士団を率いて革命を目指し、国と戦う。
本人はあくまでも理想や人々のためのつもりであったが、団には賊まがいの者や単に貴族憎しで戦う者も多く、
略奪や誘拐を繰り返し骸旅団と呼ばれるようになる。
国に討伐された後は理想を実現するには力が必要、と考えるようになり黒幕である教会に所属する。
この時にはすでに理想実現に燃えていたころの面影はなく、汚いことも平気で行うようになっていた。
そして力に取り付かれて伝説の悪霊ルカヴィに転生し、主人公に討たれる。


曲がったことが大嫌いな性格で、エルムドア侯爵を誘拐した副団長ギュスタヴと喧嘩になっては粛清したり、
ベオルブ家の娘(と勘違いされたティータ)を誘拐した新副団長ゴラグロスと喧嘩したりする。

「我々は我々の子供たちのために未来を築かねばならない。同じ苦しみを与えぬためにも!
 我々の投じた小石は小さな波紋しか起こせぬかもしれんがそれは確実に大きな波となろう。
 たとえ、ここで朽ち果てようともな!」

など、主人公サイドであればさぞカッコいいであろう台詞を吐いたりする。


序盤は平等という尊い理想と、妹の仇に燃える気高き革命家であったが、再登場時には力と権威に魅入られて(屈して)いた。
最期はルカヴィに転生し、ラムザに引導を渡される。
生来名門として力に恵まれていながら、理想のために力を捨てたラムザと、
生来平民として力に見捨てられ、現実のために力にすがった彼との対比は、興味深いものがある。

  • 「強大な力におぼれ、本来の目的を見失った正義」という役割は正義と悪を題材にした作品には必要不可欠であるといっても過言ではない。
    TOSのミトス然り、某殺人ノート漫画の主人公然り。
  • 上ばかり見ていてあまり足元が見えていないイメージがある。
    3000人以上の大組織の長なのに幹部級の部下に忠誠心がなかったりしたのもそのせいかも知れない。
  • ぺーぺーにすら舐められるくらい現実と自分が見えていないだけ。性格上作家や芸能人、宗教家としてはそれなりに力を発揮できたかもしれないが、
    前述の現実と自分が見えておらず見ようとすらせず、そのくせ反論したら文字通り斬り捨てるでは人がついてくるほうがおかしい。
    彼がそもそも組織の上層に位置すべき器ではなかっただけだろう。

高い理想と実力を併せを持ちながらも
身分や目の前の状況のために正当に評価されることの無かった彼にとって、
「選ばれた伝説の騎士団、ゾディアックブレイブの一員!」
という立場はさぞ甘美に思えたことだろう。
ようやく自分を正当に評価してくれる組織が現れた、と思った時に彼の心は屈してしまったのかもしれない。


あとこう言っちゃなんだが結構洞察力はある方だったんじゃないかと思う。
ギュスタヴによるエルムドア誘拐の黒幕がダイスダーグだと把握していたり、
その背景にあるのが『2人の獅子』の争いだと言うことを認識していたりとただのアナーキストではない事が見て取れる。
ただその割には…上記の指摘通り足元がおぼつかないようだ。何でだろう。

  • 既に大規模な殲滅作戦が動いていて追い詰められているのが大きい。余裕がなくなれば理想どころじゃなくなってしまう。
    ウィーグラフの様に理想に殉じようとするような人間はそうそういないのだ。

無知なる者は、たとえ境遇に不満があっても体制を打倒しようとまでは考えない。
せいぜい、苛税を課す領主に反乱を起こすくらいが関の山。
体制打破とは、それに代わる新体制のビジョンを持っている人間だけが辿り着く境地である。
このことは、日本でも明治維新を担ったのが下級とはいえ国学者の下で勉強した武士達で、
農民の反乱は一揆や打ち壊しのレベルで止まっていたことからも窺える。
それを前提に考えると、平民ながら貴族の子弟と同レベルの教育を受けられたディリータのように
ウィーグラフにも政治に関して知見を深められる時期があった可能性が高い。

  • 学校に通っていたとは考えにくいので、
    五十年戦争時に騎士団の真似事をして活躍した経験から自分達の能力が貴族達に負けていない、
    政治を担うこともできる、と自信を持ったのかもしれない。

畏国に渦巻く陰謀を認識できるのも、骸騎士団時代に貴族社会を近くで見る機会を得たからだろう。
しかし、骸旅団を構成するのは大半が困窮した農民や野盗崩れであり、
彼の理想を理解する“能力”のある人間は殆どいなかっただろう。
ウィーグラフは、自分が既に特別な存在になっていたことを理解していなかったのではないかと思う。


某時代劇漫画で正しいだけでは人は付いてこないというようなセリフがあった。
彼の理想は虐げられてる人間からは希望だったが食べ物や寝るところが今すぐ欲しい程に追い詰められていては背を向けられてしまう。
本人の理想が高いがゆえに団員たちが理想を目指すための現実を満たせなかったのがギュスタヴ、ゴラグロスの行動に現れたのだろう。
ただジークデン砦の戦闘と同時刻に残党の大規模な一斉蜂起を起こしており、
相当数の団員は彼の理想に殉じたようなので組織の掌握はむしろ優秀なのではないだろうか。

  • 同じく平民出身で、同じく妹を亡くしているディリータとの違いは育ちにあるのか。

自分から目標実現のために教会(神殿騎士団/ルカヴィ)に入った、
もしくは関わったディリータと何らかの意図があって(ルカヴィに相応しい素体だったから?)勧誘されたウィーグラフの違いだろうか?
まぁ、教会側はある意味全くディリータをコントロールできていなかったわけだが。
コントロールするどころか自分の目的のために利用し、踏みつけ、
ラムザをけしかけて自分の手を汚さず教皇(ルカヴィ)側を潰す。天晴れとしか言いようが無い手腕である。


それに対し、ウィーグラフの方は目的を実現するために神殿騎士団に入ったとかなりムキになって主張していたが
そもそも神殿騎士団の目的は(表の目的ですら)ウィーグラフの目的と合致してはいない。
ローファルがウィーグラフ勧誘時に語った理想とは確かに貴族制を打破しようと言うものだった、
が、結局は貴族の代わりに教会が権力を握ると言うだけでシステムとしては何一つ変わらないものである。
その点に関してはウィーグラフよりバルクの方が正確、もしくは正直だったと言えるだろう。


そこの明らかな矛盾に気づかなかったのか、意図的に無視したのか、取りあえずは妹の仇を撃ち一矢報いる事を優先したのか…。
如何なる理由であれ、自分が否定し続けてきた「権力」に膝を屈した時点で既にウィーグラフの理想は破綻していた気がする。

  • 理想より復讐に凝り固まってしまったように感じる。
    PSP版の追加イベントも併せて考えると敗北で心折れかけたところへ悪魔の甘い誘惑に乗ってしまったというところだろう。
    • ラムザの指摘にムキになったことから自分の過ちには気付いてはいても無理やり自分を騙して心を保っているようだ。

適当にやってるとこいつとの戦闘で詰むことが多い

  • 上のリンクを見れば色々対処法が書いてあるし行動パターンさえ把握すれば結構簡単に勝てる、
    が、今までのバトルと同じ気分で突入したらほぼ間違いなく負けてしまう初見殺しである事は間違いない。
  • 何より問題なのはやはり、直前のセーブポイント。いくら攻略法を調べても、その攻略法を実行可能なアイテムやアビリティが無ければどうしようもない。
  • あの高難度は是非味わって貰いたいな…。
    いかに、戦術を立てるかというFFT本来の面白さが味わえると思うんだ…。
    • 強制連戦を直すぐらいでいいかな。
      どうせ、後半は雷爺とかのゴリ押しで勝てるし。
  • ルカヴィになると弱体化する奴が多い中で唯一といっていいほど順当に強くなった存在。さすがFFT最高難度のBOSSである。

まぁ、確かにルカヴィ化以降のキャラは別に考えるべきだとは思う。

  • 転生直前は「ミルウーダの仇も討たずに……」と呪いの言葉を呟いていたのに、
    ルカヴィに転生してリオファネス城でラムザと対峙した時は、
    「ミルウーダの仇などどうでもよい」と言い放っている。
    • 転生してから完全にベリアス化するまで、そう時間はかからなかったようだ。
  • 確かに「私が望むのはこの世に“混沌”をもたらすこと」「脆弱な人間どもの悲鳴を聞くことだ」
    と言っているが、ラムザに対し「貴様だけは特別にこの私が殺してやる!」とも言っている。
    彼に残された人間としての想いの残滓だと考えると悲しい。
    • しかし復讐がどうでも良くなるのはまだ分からないでもないとして、なんで強くなったからと言って「脆弱な人間どもの悲鳴」なんて聞きたくなるんだろうか。強くなった力を誇示でもしたいのか?
      • そこらへんは単なるベリアスの趣味だろう。
  • ルカヴィはベルセルクの使徒に近いからな。

結構どぎついセリフだが神殿騎士になったウィーグラフを見てラムザは
「理想の実現に燃えていた戦士が教会の犬に成り下がったか!」と言っている。
また、「夢や理想は、誰かの手を借りて実現しても価値が半減してしまう!」とも。
この時点ではまだ人間だった事もありさすがに革命派から体制派に寝返った(?)事を気にしていたのか
「ミルウーダ達ならその行動を残念に思うだろう」と言うラムザに対してムキになって反論していたが
ルカヴィになった後は「民衆もまた利用されることに満足しているのだ」と完全に革命路線を放棄。
あれだけ革命に燃えていた男の末路がこれだと思うと少し悲しい。

  • 口調が違い過ぎるのであまりそういう感じに受け取られることは無いが、実は言ってることはほぼバルクと同じである。
    神殿騎士側はこういう下層市民的野心を焚き付け人物を取り込むのが上手いのかもしれない。
    洗脳が上手いと考えると実に宗教の負の側面っぽさも出てきて嫌なリアルを感じてしまうが。

ただし、実際のミルウーダ曰く「(生前の)兄さんが甘いから」とのことなので
実際のミルウーダは神殿騎士ウィーグラフ寄りの思想である可能性が高い。
正直な話、ラムザがミルウーダのことをわかっていたとは思えないセリフにも取れる。

  • ミルウーダは甘さに批判的だったが権力側におもねり革命を放棄など理想に殉じた彼女が認めることは無いだろう。
  • リオファネス城での一騎打ちに勝利すると、「く……、強くなったな……。」と、上から目線のセリフを言い残してべリアスへと変貌するが、
    シナリオ上で彼がラムザ一行に勝利したことはただの一度もない。
    • 実際のゲーム上では一騎打ち以前の2戦とも難度が高く、
      何度も敗北や苦戦を味わわされたプレイヤーの視点だとそれほど違和感はないのだが。

タコ殴りにすれば楽なのは事実だが、まともに戦うとかなり強い。
下手すると先制無双稲妻突きで魔道士が殺される。
シナリオ中では3度剣を交えることになるのだが、最後の一騎打ち以外の戦いでは、
彼のパーティーメンバーは全員女性(チョコボ除く)である。
案外と助平とハーレムなのかもしれない。

  • 男しか連れてないイズルードとはエライ違いだ。
  • ほどんどが物理攻撃を主体とするジョブで構成されている。女性ユニットはATが低いので、難易度調整のためである…と思いたい。

ある意味ではディリータ以上のライバル的立場の人。

  • PSP版追加イベント「ミルウーダへの誓い」のBGMが女王様の毛(オヴェリアの不安)なことから
    ラムザにとってかなりのライバル的立場の人だとうかがえる。…気がする。
  • 現体制に取り入って野心を実現しようとしたディリータに対して現体制を否定する事を目的としていた。
    • いや、ルカヴィになった後もそれ自体は変わってないかな?方法はかなり違ったものの、
      現在の状況を変えようとしていたと言う意味ではライバルとも言えるし同志とも言える。
      途中から力に魅入られて方向転換しちゃうが。
  • ディリータは平民である自分の力無さに絶望して現体制の中で成り上がる事を目的としていたが同じく平民である事に絶望したウィーグラフは180度転換し、
    現体制の打破を目指して革命を起こそうとしていた。
    • 同じ絶望を感じたもの同士なのにそれに対する反応は完全に逆だったと言うのが面白い。

骸騎士団、骸旅団、神殿騎士団、ルカヴィと彼の所属する団体はことごとく壊滅したことで、
黒本では「不吉な男なのかもしれない」と言われている。
ちなみに神殿騎士団に入った経緯はローファルによる勧誘がきっかけらしい。
恐らく後のダイスダーグ同様、ルカヴィ(ここではベリアス)の肉体として利用するためだろう。

  • PSP版ではゴルゴラルダ処刑場クリア後にその勧誘シーンが追加されている。
    が、後のオーボンヌで神殿騎士として登場したときのインパクトが薄れてしまったかもしれない。

一騎打ちは苦労したけどある時気が付いたんだ、左右の水路に誘い込むと何故か地烈斬を連発するって。
確か地属性吸収防具と永久レビテト効果のアクセサリが両方手に入っていたはずだから、
ある程度のスピードがあれば地裂斬撃ち合いで簡単にハメ殺し可能。
Speedセーブとかの能力上昇型リアクションつけておいて連戦のルカヴィに備えてステータス鬼強化したり、
初見ではゲーム最大の難所といわれたこいつも抜け道はいくらでもあった…。


彼との一騎討ちはFFT最大の難所の1つ。
鬼のようにレベル上げしたりアビリティ取得したりして叩き潰すのも良いが、
それをあまりしたくないプレーヤーは両手持ちの一撃必殺に賭けるか、もしくはカメレオンローブを着用する。
聖属性吸収の特性があるカメレオンローブを装備していると、ウィーグラフは聖剣技を放ってこない
(注:無双稲妻突きの属性は武器依存であるが、なぜか仕様でこれも打ってこない)。この状態で戦う。
個人的には、陰陽術である命吸唱を使ったヒットアンドアウェイがオススメ。
上手いターン進行でいけばルカヴィ戦をフルHPで迎えられる。

  • カメレオンローブ着用ラムザに対する主な攻撃方法は、間合いが離れている時は主に波動撃、地烈斬。
    近接すると連続拳、直接攻撃を行う。

ダイスダーグに対しては呼び捨て、ザルバッグに対しては聖騎士ザルバッグ「殿」。
武人として尊敬するところがあったということだろうか。

  • ちなみにチャプター1での発言で内容はこれ:
    「それはおまえの兄、ダイスダーグだ!
    もちろん、聖騎士ザルバッグ殿もそれを知っているだろうッ!!」
    同じ戦闘の中であと何回かダイスダーグの事は呼び捨てにしている。なんか嫌な思い出でもあんのか?
    • ザルバッグに対して「殿」を付けるのが武人としての敬意を払ってるからだとするならば、
      騎士道や義から外れた謀臣ダイスダーグには単に武人としての敬意を払ってないだけなんだろう。
      • 寧ろ『貴族+汚い手を平気で使う政治屋』という認識で毛嫌いしてそう。
    • 「あの清廉・実直に見えるザルバッグでさえも」というような皮肉を込めてわざわざ「聖騎士」「殿」を付けている可能性もあるかも。

誰もが忘れているようだが、ザルバッグは百年戦争で勇名を揮った、
畏国なら子供でも知っている北天騎士団の団長でもあり、
ウィーグラフもザルバッグと同じ旗を奉じて戦ったであろうから敬意を向けることに違和感はない。
かたやダイスターグは前線に出たことがない…というよりもラーグ公の膝下が彼の主戦場である。
つまるところバルバネスが百年戦争で賜った栄誉のうち貴族としての栄誉(とベオルブの家名)をダイスターグが、
武人としての栄誉と騎士団長の地位をザルバッグが受け継いた、と彼らにはみなされているのだろう。
((そしてラムザはどちらの側に就くか、を暗に兄2人から試されていたとも取れ、そのためにルグリアになった後もザルバッグ側のガフガリオンがつけられたとも見れる。
そしてガフガリオンの説得虚しく兄2人とは別の道を選んだためダイスターグにもザルバッグにも罵られウィーグラフからも冷笑されているのだろう。))

  • 実際のところ「オレはアンタの忠実なる僕だぜ。かの聖騎士殿のように頭が固いわけでもない」
    というガフガリオンのセリフから察するに、ザルバッグはダイスダーグの陰謀を本当に知らなかった可能性が高い。
    • ウィーグラフが思っていた以上に真面目な男だったということだろうか。
  • ダイスダーグは北天騎士団の前団長であり前線に出たことがないというのは大間違い。
    やはりウィーグラフは陰謀を企んだことに対して軽蔑をしているのだろう。
    • そもそも獅子戦争は貴族が計略で王族にとって代わり大陸支配を確固たるものにするための権力闘争でしかなく、個人の思惑で引き起こされるものでありあまりにも人道的観点から外れた計略である。平民出の彼からすれば計略の中心人物であるラーグやダイスダーグを蛇蝎の如く忌み嫌うのは当然と言える。

生前(ベリアス融合前)は「~とでも?」という言い回しを多用しているが、
転生後は別人格になってしまっているため使わなくなる。


ブレイブストーリーでは、神殿騎士なのに一人だけ孤立してる。
こんな感じ。
 
神殿騎士ウィーグラフ
レーゼ
魔道士バルマウフラ
ドラクロワ枢機卿
天道士ラファ
(中略)
ルードヴィッヒ
セリア
レディ
聖アジョラ
神殿騎士ヴォルマルフ
以下他の神殿騎士
 
まあ神殿騎士でも実質最強なのは認めるが。

  • 最初は骸旅団団長としての登場だったんだから、しょうがない。
    • 神に身をささげた聖騎士がなぜ聖剣技を使えないのかは謎。
  • それよりも個人的にはブレイブストーリーで、ベイオとレーゼの間に入り込んでるのが気になる。
    • 彼、骸時代はベイオウーフと服が同じなんだよね。色が違うだけで。

PSP版の一騎討ちではSpeedが8になっており、先制することも容易になったためかなり弱体化されている。


庶民の味方って感じもあるが神殿騎士団に利用されちゃった感があるなあ。


民間から輩出された聖騎士↓
民の為に貴族に反旗を翻した聖騎士↓
挫折した聖騎士↓
教会の犬になった聖騎士↓
悪魔に魂を売った聖騎士
 
切ない。

  • そもそも平民出身なのに(軍事訓練を受けているかどうか分からないのに、と言う意味)
    あそこまでの剣技を使いこなすまでになるとは余程才能に恵まれている人物だったのだろう。
    しかしなんとも素晴らしいまでの転落っぷりである。
  • 胡散臭い教会の犬やルカヴィにさえならなければ、
    民の幸せの為に貴族相手に戦いぬいた「聖騎士」として後世の史家に追尊されてたかもしれない。
  • ついでに言うと彼の所属した部隊乃至組織はいずれも壊滅するか大損害を受けて権威が失墜している。
    不運の男でもあり不幸を呼ぶ男でもあったのだろう。黒本でも突かれてたし。

元々は国の為に戦った騎士だったが敗戦だった為報酬を与えられず、
ならば体制を変えようと同志と反旗を翻してみれば同じ志なはずの仲間達は目先の事や保身ばかりで革命など眼中に無し。
貴族サイドにも平民サイドにも居所がなくなって最後の拠り所として神殿騎士となったのだろうに教会にとって彼はルカヴィの器でしかなかった。
言ってしまえば終始「利用される者」だった彼はFFTで最も不幸な人物だったのかもしれない。

  • 彼の行動は直接的、間接的両面でラムザとディリータに大きな影響を及ぼしている。
    そしてその両者は歴史の表と裏でイヴァリースの救世主となった。
  • 皮肉な結果だがかつての仇敵達が生前望んだ通りに自分の起こした小さな波紋から大きな波へと変わったのだ。そう考えれば幾分報われることだろう。
    • もっともルカヴィにまで堕ちて朽ち果てた彼の魂が救われることは決して無いのだろうけれど…。

3戦目の一騎討ちばかりが注目されるが、それ以前でも十分な強敵。
Chapter1ではフォボハム平原風車小屋で初対戦となるが、
聖剣技を使う最初の敵としてラムザ(とプレイヤー)を圧倒する。
ゲストのディリータがいきなり瀕死になるのはお約束である。ある程度HPを減らすと勝利になるのが救い。
Chapter3ではオーボンヌの地下一階で再登場。
Spが10ある上に初期配置位置が近いため、ダメージ3桁の聖剣技で先制攻撃を仕掛けてくる。
取り巻きの女性ユニットが近づいてくる前に集中攻撃で倒してしまいたい。
初対戦時と違い、今回はHPを0にしなければ勝利にはならない。
そして3戦目が、最も有名なリオファネスの決戦である。


1戦目・2戦目のウィーグラフはストップ効果の不動無明剣即死効果を持つ北斗骨砕打を使ってくるため一瞬たりとも気が抜けない。
一方で最後の戦いにおいては無双稲妻突き(追加効果:沈黙)しか使わない。
そのためウィーグラフ個人だけを見ると実は弱体化していると言える。
まぁ他の聖剣技の追加効果は一騎討ちにおいては致命傷となるものばかりなのでバランス調整の結果なのだろうが、
あるいはルカヴィと契約してしまったが故にウィーグラフが本来持っていた聖なる力が失われつつあるのかも知れない。

  • ステータス異常はアクセサリでブロック可能だが無双稲妻突きは威力、射程共に他の剣技を上回っているので純粋にダメージだけで押し切られてしまう。
    危険度が下がったということは無いだろう。

同じ聖剣技使いでもアグリアスのものとはまるで強さが違う。火力だけならシドと肩を並べるほど。

  • 補正値と性別による初期値の差で、成長値は同じ。

数度戦うことになるが、なぜか毎回取り巻きは女性だけで構成されている。そんなにモテるのだろうか。


最初は高貴な男で、後に転落したような描写をされているが、実際は初登場時点から権力欲にまみれた男である。
ラムザと最初に対峙した際に、罪の無い筈の平民ティータを「貴族と関係があるので問答無用で悪」と断じた時、彼の理想は既に穢れてしまっていた。
発言は高貴そうに見えるが、ただの力を欲する俗物であった事が伺える。
部下からまるで慕われていないのも、この辺りが関係しているのかもしれない。

  • 全部間違い。ベオルブ家の人間でないと理解しても平民だったとまでは理解したわけじゃないし、そもそも無条件で解放するつもりだった。
  • そのやり取りにも権力欲なんか読み取れない上に悪なんて断じてもない。あと高貴ではなく高潔。

骸騎士団という凡そ碌な訓練(あくまで正式な軍隊から見れば)を受けてないであろう民兵、即ち烏合の衆を率いて鴎国相手に奮戦・活躍したのだから、その武勇はもちろん統率力も人並み以上のものであると思われる。
加えてエルムドア侯爵誘拐の黒幕をダイスダーグであると看破し、ダイスダーグ暗殺・イグーロス奇襲という更に上手を行く一手を仕向けて彼に重傷を負わせてもいる。
暗殺こそ失敗に終わったが、ダイスダーグ自身もこの計略は予測出来なかった様で、「骸旅団め…」と忌々し気に一言呟かせた。
武勇のみならず、兵術、計略、慧眼も人並み以上に卓越した、まさに不世出の傑物といえよう。
故に作中の転落っぷりが惜しまれる。

  • その能力の高さと、それを活かせずテロリスト→裏工作要員→モンスターと転落していった末路から、謂わば「才能の無駄遣い&努力の方向音痴」の極みと言える人物。
    彼自身がリーダーなんかにならず、その才能を活かして使ってくれる誰かの下で戦えていればイヴァリースの歴史は変わっていたかも知れない。

鎮圧されたとはいえ骸旅団の乱もイヴァリース最強の北天騎士団が総力を挙げ尚且つ複数の騎士団と連携、
アカデミーの候補生達の学徒動員までしてようやく治めたものの貴族社会が激変する遠因となり、
さらに頭領は生き延びたのだから相当なものである。
イヴァリース貴族は敵に回してはいけない人物を敵にしてしまったのだ。

  • 戦後に身分が低いからと骸騎士団を切り捨てたりせず、
    正式な騎士団……とまではいかずとも報酬を与えて戦力として召し抱えておけばイヴァリースの治安維持に役立ったことは間違いないだろう。
    • それでウィーグラフの理想の実現が叶うかどうかはともかく。
  • 某三國志ゲーム風にウィーグラフのパラメータを考えると、
    「武勇」「統率」は間違いなくトップクラス、
    あれだけの大集団をまとめていたカリスマから「魅力」も高く、「知略」も決して低くはなさそうだが、
    テロ行為に走るわ神殿騎士団の犬になるわといったあたり致命的に「政治」が足りなさそうである。

ぞんざいな扱いを受けたことをきっかけに貴族社会の打破を志したウィーグラフだが、その自身の経験から「反感を買うようなやり方が、人から支持されることは無い」ということを学べなかったのが彼の限界だったのかもしれない。


セリフ
【ただでは死なぬ。一人でも多くの貴族を道連れに!】

FFRK

初出はFFTイベント「隠された英雄譚」。
2016年11月のアップデートからノーマルダンジョンの風車小屋のボスとして登場している。


1回目のFFTイベント「隠された英雄譚」で敵として初登場。
Chapter3の戦いである「地下書庫地下一階」と「リオファネス城 城内」の2回戦うことになる。
さすがに一騎討ちは再現されず、ウィーグラフ1人対5人パーティとなっている。


3回目のFFTイベント「乱世を征す剣技」で再登場。
Chapter3の戦いを元にした「混沌をもたらす男(後編)」と
Chapter1を元にした「風車小屋での決戦」で凶++ボスとして登場した。
凶++ボスではストップ効果のある不動無明剣を単体、全体へと撃ってくる。


4回目のFFTイベント「秘術を継ぎし兄妹」では「地下書庫地下一階」で登場。
「隠された英雄譚」の時とは異なり、お供がいない。