キャラクター/【ダイン】

Last-modified: 2024-04-21 (日) 19:56:27

FF7

バレットの同郷の友人であり、マリンの実父である。
ゴールドソーサーで大量殺人を引き起こし、冤罪をかけられたクラウド達がコレルプリズンへ落とされた。
バレットと再会し、マリンが生きていることを知らされるや、マリンを死んだ母の元へ送ろうとする。
理由は世界の全てが嫌いで壊したかったからである。
だがバレットとの一騎討ちに敗れ、自分の汚れきった手でマリンを抱くことは出来ない、とペンダントをバレットに託し、自ら命を絶った。
物語上は少ししか絡んで来ないのだが、色々と電波ながらかっこいいセリフを吐き印象深い。

  • 実は殺したのは神羅兵だけで、従業員の人々は一命を取り留めた模様。
  • バレットが神羅の魔晄炉建設に賛成したのに対し、ダインは最後まで反対していたらしい。
    結果、そのために故郷も家族も失う羽目になったが故にバレットを激しく憎んでいる。
    • 村が焼かれる前はバレットとの仲自体は良かったようで、スカーレットに撃たれる前にはバレットを庇ったりもしている。
    • 実の所、建設に賛成していたのはバレットだけじゃなく、村長さえも含めた村人全員。
      その辛くも生き残った村人達さえも結局はバレットに責任転嫁をしており、実際に村を滅ぼしたのは神羅であるためダインが彼を憎むのは彼らと同様に逆恨みとも言える。
  • 事件当時プリズンからゴールドソーサーにはどういう経緯で上がっていたのだろうか?
    その辺の説明は一切ない?

コレルプリズンでは気に入らない奴は誰彼構わず射殺する暴虐ぶりで「ボス」と呼ばれ、恐れられていた。
囚人がシャバに出るにはチョコボレースで勝たないといけないが、その出場許可の権限は彼が握っているらしい。

  • 実際は絶望と狂気にとりつかれまともに会話出来る状態ではなかったため、コーツが表向きのボスとしてコレルプリズンを仕切っていた。
  • この辺のイベントはどうも説明不足な感じがする。
    イベントで得られる情報は「片腕が銃の男が殺人犯」「バレットの右腕とダインの左腕が銃弾を喰らった」「左腕に銃を装着する手術を受けた男がいる」というだけで、殺人犯がダインだとわかる描写は本人と対面するまで他に無い。
    何より、コレルプリズンのボスがダインであるという明確な説明も無い。
    ついでにダインがどこにいるのかも分からないまま放り出される。
    一応、居場所に関しては嘘つき三人組のヒントがあるから良いし、他も断片的な情報から推察することは十分できる。
    でももうちょっと分かりやすい説明が欲しかった気がする。
    初プレイ時、子供だった自分は訳が分らないまま彷徨って、ダインの所に辿り着けたのも偶然だった。
    • いやコーツ自身が「ボス(ダイン)に許可をとれ」と発言しているし、嘘つき三人組が「ボスの居場所は南西」と言っているし(実際のダインの居場所は北東)、ダインがコレルプリズンのボスなのはほぼ間違いないぞ。
      • ダインがボスかどうかって話じゃなくて、その辺をちゃんとゲーム中で説明して欲しかったって話でしょ。
      • ムービーでバレットとの右腕と一緒に左腕を撃ち抜かれてるのがアップでしっかり映っているので理解するには十分過ぎる。一から十まで解説すりゃいいってもんじゃない。
      • いちいち「犯人はバレットの親友のダインで彼はどこそこへ行けば会えるよ」なんて説明してたらヌルゲーにも程があるし2周目以降が地味に面倒になる。(ただでさえ面倒なイベントなのにw)
  • ゴールドソーサーの従業員が一命を取りとめているあたり(怪我はしているが)、狂っていても良心の呵責のようなものがあったのだろうか。
    • 「自分に刃向かってくる奴は容赦なくぶっ殺したけど命乞いしてくる奴は急所を外してやった」とかそんなとこじゃないか?
      発見後のイベントでもわかるように一応会話できるしそこまで精神逝っちゃってる訳でもなさそうだったし。
      • ちなみにリバースではスタッフや他のゲストも巻き込まれたことが語られ、シートがかけられているシーンがある。

バレットが一騎討ちで戦うことになる。HP1200。倒すと銀の腕輪を落とす。
攻撃手段は「ニードルガン」「Sマイン」「モロトフカクテル」の3種だが、どれも威力は似たようなもん(前列で100前後のダメージ)。いずれも物理攻撃扱い。
ただ、HPが減ってくると2連続攻撃してくるので油断するとあっという間にやられてしまう。
バレットのHPが半分くらいまで減ったら速やかに回復しよう。

  • 2回攻撃に切り替えるのは、此方側の直接的な攻撃によるダメージで規定量に達した時のカウンター扱い。目安は相手のHPを半分以上削った後位。
    なので、ある程度HPを削った所を見計らって、状態にして放置すれば比較的安全に済む。
    ついでにFAのモロトフカクテルも不発にさせられるので、一石二鳥。

バレットとは逆に、左腕がギミックアームになっている。しかし事件の目撃者が「犯人は『片腕』が銃の男」と証言したため、バレットは殺人の濡れ衣を着せられる羽目に。

  • 2人のギミックアームは、崖から落ちそうになっているダインの左手を、バレットが右手で掴んでいるところに銃弾を撃ち込まれたため。
  • 銃火器を振り回して殺人行為にふけってる狂人を目撃するという異常事態の中で、冷静に武器の持ち手を見切れという方が無茶だからしかたない。

哀しいかな、ボムの右腕で一撃…。


正攻法で戦う場合、バレットを育ててないと結構苦戦する。

  • 弱点である「れいき」のマテリアをつけてガンガン攻めればなんとか行けます。
  • 手間はかかるけど、回復しつつリミットでダメージを与え続けるのも戦法としてはアリ。
    使っていないならリミットも育っていないのでダメージをくらって一気にゲージが貯まる。
  • 睡眠と毒が効く(人間だから?)ため、封殺が可能。戦法がいくらでも取れるのは人ではなくマテリアを育てるFF7ならでは。

常に片足を引きずるようにして歩いている。だが特にそれについては語られていない。
崖から落ちた時の後遺症なのかも。

  • 引きずってるのは左足だから、左腕がギミックアームなことも考えると左半身に後遺症があったかも。
    • 左腕がギミックアームなのは左腕をスカーレットに撃ち抜かれたからでは。崖は多分関係ない。

はっきり言って完全にイカれてしまっている人だが、「死に理由があれば、逝った奴も残された奴も納得するのか?(意訳)」という持論はFF7の死生観についてかなり鋭い指摘であるように思える。
死んでもライフストリームに帰るからってそれが何だっていうのだろう?実際クラウドはエアリスの亡骸を抱いて激しい怒りと悲しみに打ち震えたし、バレットは徹頭徹尾マリンを失う事を何よりも恐れていた。

  • あるいは納得…というか、前向きに受け止めることは出来るかも知れない。もちろん全てがそうではないが。
    例えばエアリスが一人で忘らるる都へ行き、そこで死ぬ結果を迎えた理由。
    それを探って白マテリアホーリーにたどり着いた時、クラウドやティファの心中はどうだったか。
    やはり怒りと悲しみだけだったか、いやそうではなかったのは実際にプレイすれば明らかなはずである。
    …というか、ライフストリームはどこから出てきた。ダインもバレットもそんなことは言ってないはずだが。
  • 死生観の話だから、ライフストリームがどうこういうより、死んだら天国に行けるから殺されてもいいやって思えるかどうか、みたいな話じゃないか

もしかしたらバレットに嫉妬していたかもしれない。

  • いやダインはマリンが生きていることすら知らなかったのでバレットも死んだものと思っていたんじゃないか?

バレットにはマリンがいて、ダインにはマリンがいなかった。そこが二人の命運を分けたのかもしれない。
バレットも神羅に対する憎しみのあまり凶行を犯してしまっているので、バレットももしマリンがいなかったらダインのような血も涙もない人間になってしまっていたかもしれない。


ダインがいる場所には、大小2つの木でできた十字架の墓のようなものが立てられている。
先立った妻と、同じくもうこの世を去ったものと考えていたマリンのものとして立てたのだろうか…。


憎悪のあまりに狂気に陥った様はバレットの負の側面を突き詰めればこうなるといった赴きのキャラクターで、ギミックアームが右手と左手とバレットにとってまさしく鏡写しの存在。
彼の有様を目の当たりにしたことが切っ掛けとなりアバランチ時代の自分の在り方を見つめ直し復讐ではなく本当の意味で星のために戦うことを決意することになる。

FF7R2

リバースでもやはりゴールドソーサーで惨劇を引き起こし、アンダーソーサーのロンリー・ゲスらによって容疑者として拘束、砂漠の牢獄と呼ばれる僻地の小屋に監禁されていた。
バレットの冤罪疑惑を晴らすために真犯人を探しに来たクラウド一行とバレットに救出されるも、クラウドの瞳を見てソルジャーだと認識、神羅に売られたと勘違いして激昂し、バレットと一対一の戦闘になる。


虐殺事件に関して掘りさげられており、神羅の重役の命を狙って引き起こした模様。
そのため主に殺したのは神羅兵だが、従業員や一般客も少なからず犠牲になったようだ。


全てを失い狂っていたダインに対してバレットはマリンの生存を伝えるが、「自分の手はもう血塗れだ」とさらに絶望してしまう。
その後、状況を監視していた神羅の部隊と撃ち合いの末に力尽き、バレットに「お前は生きて苦しめ」と言い遺して死亡する。
しかし、その表情はどことなく穏やかで今際の際には亡き妻エレノアのかつての姿を見ていた。

  • オリジナル版の自殺ではなく戦死に近い。恐らくは「死にたいが死ぬこともできず、自責や怨恨から狂い果てた男」という今作のダインのキャラクターと齟齬が生まれてしまうためと思われる。
  • バレットはその言葉を胸にマリンの写真をダインに残し改めてマリンのために生きることを誓う。
    • この直後こんな感動的なやり取りの余韻をぶち壊しにする奴が出てくる。
      その後もタークス率いるセキュリティ部隊とのカーチェイスが始まり、バレットによる弔い合戦が行われる。
  • オリジナルではマリンを死んだエレノアの元へ連れていくと狂気じみた事を口走っていたが、今作では無くなっている。
    倫理的にまずいと判断されたか。その代わりか別方面のイカれっぷりを見せてくれる。
  • 原作では「マリンを泣かせるなよ・・・」とバレットに娘を託す救いのある最期だったが、今回は「お前は生きて苦しめ」と最期までバレットを憎みながら死んでいくというあまりにも救いのない展開になっている。
    • これも見方を変えれば、ある種の激励とも取れる最後である。

リアルな表情の表現や、もう居ないはずのエレノアとその場で会話しているかのような素振り、声優の津田健次郎氏の熱演も相まって、「狂人」っぷりがさらに増している。

  • この狂いっぷりではコレルプリズンのボスは無理だと思われたようで今作ではボスではない。

戦闘に於いてはバレットとの一騎討ちになる。
通常のマシンガンだけでなく、榴弾やレーザー、スタン効果付きの電撃、突進から銃口を押し当てての接射など多彩な攻撃を使いこなす。
モロトフカクテルがエネルギー弾を乱射する大技、Sマインが近接信管地雷をばら蒔くトラップ技になるなど原作技も進化している。
だが、最大の変化は最終フェイズである。
周辺に散乱する大量のスクラップをかき集めて左腕のギミックアームに合体させ、巨大な腕と化して殴り付けたり、複数のレーザー砲に変化させたりというとんでもない技を繰り出すようになる。
また、それまで遮蔽物として利用できたスクラップの山も全て無くなり、広いフィールドでの正面戦闘を余儀無くされる。
バレットの操作や特性を把握できていないプレイヤーは苦戦必至となるだろう。

  • いきなりメカ触手を生やすのでジェノバ細胞でも貰ったのかと面食らうが、よく見るとどの技もきちんと左腕のギミックアームが起点になっている。
    怒りや憎悪がリミットブレイクしてしまったのだろうか…。
    • ギミックアーム自体に磁力があるのか定かではないが、ジャンク品を磁力でかき集めて巨大な武器へと形成している。
    • スクラップアームやスクラップウィップを破壊するとヒート状態にできる。とはいえ、たたかうではまず無理。
      スクラップウィップをアンガーマックスで一気に破壊すると良い。

FF7EC

ボスという設定やセリフに変更はないが、最期が崖への身投げではなく潜んでいた神羅兵の銃撃からバレットを庇って死亡というリバース版との折衷案のような形になっている。