キャラクター/【バナン】

Last-modified: 2024-03-14 (木) 17:44:31

FF6

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概要

反帝国のリーダー。
冷酷無比のガストラ帝国に反旗を翻している、リターナーたちのリーダー。
コルツ山の北にあるリターナー本部で指揮をとっている。
その生い立ちなどは不明だが、年老いた瞳の中に、いつも正義が輝いている。


年齢:54歳
職業:神官
身長:172cm
体重:70kg
生年月日:10月23日 天秤座
血液型:A型
出身地:サウスフィガロ地方
好きな物:平和
嫌いな物:秩序なき混沌
趣味:読書


FF6に登場するキャラ。反ガストラ帝国組織「リターナー」を指導する神官。ファミリーネームは不詳。
何故反帝国運動に身を投じたのかは明らかにされていないが、構成員からの人望は厚いようである。
自らの魔法の力に怯えるティナを叱咤し、その力こそが世界を救う希望だと諭すことで、
彼女に反帝国の戦いに臨むことを決心させる。その際、彼女にお守りとしてガントレットを手渡した。

  • バナンの頼みに対して決心をつけかねていると微妙に展開が変わり、ガントレットが源氏の小手になる。

直後、帝国軍のサウスフィガロ侵攻という報を受け、エドガーらの護衛によってレテ川を下ることとなり、この期間だけパーティに加わることになる。
その際に使用できるオリジナルコマンドは「いのる」。
FF4の同名コマンドとは違ってその祈りは確実に天に届く上に、パーティ全体にケアルラ並みの十分な回復効果をもたらす。
非力なために戦力としてはあてにならず、また彼が倒れるとゲームオーバーとなるため、
後列に下げてひたすらに祈らせておくことがベターだろう。
このミッションの内容はバナンを無事にナルシェジュンの家まで送ることなので、パーティ分断後でもバナンが戦闘不能になると即ゲームオーバー。


前列に出すとオルトロスタコ足一撃で死亡する、幻獣防衛イベントでは接敵するや否や戦わずして降参するなど、戦闘力はからっきし。
指揮官としても、敵に先を越されたり、一足違いで幻獣においしいところ(帝国首都襲撃)を横取りされたりと、いまいち明確な戦果を上げられていない。
魔大陸浮上後にはどこにもいなくなった事から、ガストラによって暗殺されたものと思われる。


ゲーム中ではティナたちと一緒に危険なモンスターと戦っており、バナンも命懸けで行動した事は間違いない。
帝国との戦争に結果的に勝利したのは、ティナの重要性を見抜いた彼の慧眼あってこそなので、その点の功績は大であると言える。
休戦後の帝国の裏切りを見抜けなかったのは残念ではあるが……。


ライオンの様な立派な髭を蓄え威厳に満ちた容姿。
移動時のグラと、メニュー画面の「いかつい」お顔とのギャップに驚く。

  • 天野氏のイラストだと、剣を持っておりライオンのような容姿も相まって非常に強そうに見えるのだが…。
  • オルトロスに「おまえのかお…こわーい!」と言われている。
    メニュー画面で顔グラフィックを見ると確かに怖い。
  • マルクスに似てる気がする。反体制派のイメージか。

公式イラストでは剣を持っているのだが、ゲーム本編でバナンが剣を使う機会はない。


移動時のグラフィックはダンカン師匠の色違い。


チョコボに乗るグラフィックが用意されていないのか、フィガロ城の南西のチョコボ屋で
彼を先頭にしてチョコボに乗ると、バグった感じのトランスティナのグラフィックの一部になる。

  • PS版以降は修正され、バナンが先頭でも強制的にティナが乗るようになった。

VジャンプのFFの質問コーナーでは、バナンの最期は「想像してみてね」と回答されていた。

戦闘

初期レベルは最低で2。能力値(装備品含む)は以下の通り。

能力値数値能力値数値
HP57攻撃力117
10防御力110
素早さ24回避率36
体力11魔法防御96
魔力38魔法回避32

上記は装備品の性能含めた数値で、無装備状態を仮定すると魔力32、攻撃力6(素手の攻撃力込みで16)、防御力56、魔法防御51となる。

実は回避率魔法回避率はFF6の全キャラ中堂々のNo.1。盾無しで両方30超えは何気に凄いのだが、その長所はたこあしが必中なので全く活かされないのであった。


数量限定のパニッシャーを装備している。
もちろん外せないが、外せても誰も使わないだろうし、売値も1ギル。
バナン自身もMPがないせいで性能を発揮できていない。

  • 他のメンバーが攻撃力50~80の頃に何食わぬ顔で100オーバーの武器を持ってくる。流石指導者。
    実はレベルさえ上げれば普通に殴っても強かったりする。

装備品が加入時期からすると豪華で、「祈る」の優秀さもあって育てれば意外に強くなる。
壮年ながら素質はそれなりにあるようだ。


低レベルだとLv2で、HPはわずか50台。
その虚弱体質ぶりと「死んだらゲームオーバー」という縛りのためオルトロス戦では足を引っ張る。


バナンはいくらレベルを上げても、その後の加入キャラの初期レベルに影響しない。
そのため、魔石ボーナスのためにレベルアップを抑えたい場合でも、バナンだけならいくらレベルを上げて問題ない。
他の3人を戦闘不能にするか逃がすかして彼だけレベル上げをすれば、レテ川の難度も大きく下がる。


通常プレイでも「急ぐぞ!」と言いながらも普通にフィールドのレベル上げ兼ギル稼ぎにも付き合ってくれる。
低レベルプレイでもなければ永続的な全体回復役として、この時点でのロックよりは役に立つと思う。

  • 確かにその通りなんだけど、「初期レベルが低いせいで回復役なのに一番死にやすい」「死んだら即ゲームオーバー」にもかかわらずボス戦で積極的に狙われる。
    システムとストーリーの都合であって、バナン本人が悪いわけじゃないんだが。
    • 戦いがキツいのであればレベルを上げて武器を整え、それでも不安が残るメンバーは後列に下げておけばいい。

ストーリー

レテ川を下って炭鉱都市ナルシェに到着後、幻獣防衛戦、ティナの暴走、
ロック達の帝国潜入の期間を経てナルシェ市民を反帝国運動に引き込むことに成功。
ティナと幻獣の関係を聞き、幻獣との共同戦線を張ることを画策して彼女らを封魔壁に派遣した。
封魔壁解放後、幻獣の暴走時にはベクタに到着しており、炎上する帝国首都を目の当たりにすることとなる。
ガストラとの和平会談終了後、ロックとティナを幻獣捜索に送り出すが、それが彼の姿を確認できる最後の場面となった。


リターナーのリーダーにも関わらず会食イベントに出席していない。場合によっては見せ場にもなりえたイベントのはずが、完全に蚊帳の外である。


ケフカによるサマサ襲撃後、ロック達はエドガー達帝国残留組と合流することとなるが、そこにバナンの姿はなく、以降彼は一切ストーリーに登場せず、また彼についての言及もない。
ガストラが和平の約束を破った際に殺されたと考えることが妥当だろう。

余談

ジョブは「しんかん」だが、一体何の神の神官なのだろうか。

  • FF世界ではほとんど宗教描写がないので、神官は組織内の役職以上の意味を持たなさそう。フィガロにも神官長がいるけど何の神官かは語られてない。
    • 確か電撃スーパーファミコンか何かに掲載されていた「FF6の謎」の中で、バナンが「いのる」存在は何なのか、という質問があった。
      それに対しては「精神的なもの、あるいは宇宙的な大いなる存在に祈っているのかもしれない」と回答されていたが、FF6の世界に神や宗教と思しき存在がない(ケフカや彼の狂信者を除いて)事を考えると何となく腑に落ちる答えではある。

ベクタから帰還したロック達から帝国と幻獣の関係を聞くまではナルシェの資源力とフィガロの工業力をもって帝国に攻め入ろうと考えていたところから見ても、神官らしからぬ武闘派な面もあるようで、そこから彼が指導するリターナーの性格についても推察できるかもしれない。
反体制組織の指導者として、バナンは少なくともしたたかで優秀であったと思われる。


倒れた時「フェニックスの尾」を使いたくなる。
ロマサガ2ではないが、もしかしてLPが1しかないのだろうか?

  • プレイヤーキャラたちの方がしぶとすぎるだけの話なんだろう。普通の人は「戦闘不能」になったら死ぬんだよ、きっと。

ベクタを脱出した味方キャラからのこの点については一切語られない。みんな彼に思うところがあったのだろうか…?

  • リターナーやバナンにさほど思い入れのないメンバーはともかく、エドガーくらい何か触れてあげてもいいだろうに…。
    • 容量上の問題かもしれない。リメイクされても彼の扱いは全く変わらず、スタッフ側にも特に思い入れが無いのだろう。

正直な話、正式な仲間キャラとして扱ってもよかったんじゃないかとも思う。崩壊後でも十分に物語を膨らませる事ができるキャラクター性があるだけに今の投げやりな感じはもったいない。

  • 崩壊後に復興への音頭を取るキャラクターとして、もしくは逆に燃え尽き廃人のようになってしまいそこから立ち直るまで、みたいなストーリー性を出せるだけのポテンシャルはあっただろうだけに確かに惜しい

バナンなりに、ナルシェ首脳部との交渉などリーダーとしての仕事はしており、もちろんティナに決心させたのもそう。
味方のないところに味方をつくりだせる交渉術を持つ男で、帝国からすると特A級危険人物。
生かしておけば和解は遠のき、殺せば残された者が激昂してやっぱり和解が遠のくので、その最期はドサクサに紛れて帝国が拉致したのだろう。帝国側が殺したのが、いや死んだことさえバレないように。


魔大戦は悲惨だったというのがFF6の世間の認識。
裏目に出てしまったが、エドガーの「魔導の力を手に入れる」という意見を「同じ間違いを繰り返すことになる」と一蹴しており、あくまでも「幻獣と力を合わせる」スタンスをとっていた。

  • 圧倒的な力の差の原因である魔導の力を、リターナー側で容易く扱えるとは思っておらず、魔法の取扱いに長けた幻獣が魔導を操り、リターナーは機械等を戦力として分担する心積りだと推測する。

ゲーム開始時点でリターナーは既にギリギリまで追い詰められている状態。
深刻な状況を加速させたと言われる事もあるが、それは単にケフカや皇帝の外道っぷりがバナンの想定を超えていたせいであり、バナンに責任を問うのは酷というもの。


公式設定では「好きなものは『平和』」となっている。あくまでもバナン自身が考えて望む『平和』なのだろう。
もしかすると、帝国が魔導の力を手に入れて動き出す前の状態こそが、彼にとっての『平和』なのかもしれない。

  • 『平和』が好きだからこそ『平和』を乱す帝国と戦うんじゃないか。
  • 平和ではない現状のことなんだろうが、「好きなもの:秩序」でないところに疑問と不安を覚える。
    • 秩序だけだと解釈の仕方が色々ある。
      例えば世界が帝国により完全に支配されてしまった場合、それはそれで「帝国によって築かれた圧政という名の秩序」が存在する世界である。
      秩序がある世界=平和、とは限らないのだ。
    • とはいえ嫌いなものについては「秩序なき混沌」を挙げているので、バナンは秩序ある世界を否定しているわけではない。
      平和であり、且つそれを持続させる穏やかな秩序のある世界こそが彼の理想なのだろう。

ゲーム中では幻獣たちによるベクタ襲撃の後、ガストラ自身の発案でリターナー側との休戦が結ばれている。
すぐに反故にされるが、つまり表向きには帝国側の降伏に近い形になっている。
また帝国一般市民からの視点では、幻獣たちの襲撃がリターナーの手引きによるものというのは判断できる材料がない。そもそも幻獣たちが激怒したのは帝国のせいであり、リターナー側はほとんどノータッチである。


幻獣防衛イベントの後、マッシュの「バナン様の護衛が必要」という発言からメンバーを分割する事になったが、ナルシェ残留組もしっかり自分達からゾゾにやって来ている。しかも2回も。

  • 単純にリターナーの前衛部隊(すなわちロック達)が徐々に帝国の支配下にない地域を進み始めた事で帝国の注意がそちらに逸れ、ナルシェが安全地帯と化したのでナルシェ残留組を残しておく必要がない、と判断されたのかも。
    ナルシェならガード達の警備もあるのである程度の防衛体制は構築できるだろうし。

レオ将軍とおなじく、飛空艇バグを使えばバナンを使用可能になる。この場合は崩壊後も飛空艇でメンバー入れ替えをしないように。
バナンがパーティーにいる限り、死んだら強制ゲームオーバーのフラグまで持越される点は注意。

  • 石化orゾンビ状態にした場合はゲームオーバーにならないため、どうしてもバナンがすぐ死ぬならそれらを利用して放置すること。

レベルが上がれば「いのる」の回復量が馬鹿にできないので、回復役に専任すれば意外に働いてくれる。
バナンを飛空挺バグで崩壊後以降も連れ回したいなら、レオ将軍の場合と同じく魂の祠などが追加されたGBA版がおすすめ。
ただし、元が弱すぎるためレベル99にしてHPを9000台にするのが大前提。


同じキャラスロット15でも、バナンだけはウェッジ・マディン・レオ将軍と違って初加入の時点で多少自由に連れ出せる。3分割シナリオのバナン編を使う必要はない。
また飛空挺バグを使えば初加入の段階でもいろいろ行ける。
途中まででもゾゾ~クレーン戦もしくはベクタクリア後に初加入イベ起こして、封魔壁の洞窟~会食イベントまで同行させることも可能だ。


崩壊後に連れ出すなら、レオ将軍死亡後にバナンを初加入させるプロセスが必要になる。
その状態で離脱後、3分割シナリオのバナン編を開始すればまた仲間にできる。
つまり、バナンの魅力はレオ将軍達と違って実質2回仲間にできるチャンスがあるということ。飛空挺バグでもさらにメインメンバーを低レベルに抑えたいなら、バナンが輝く。

FF1(GBA版以降)

戦士つけられる名前として登場。

  • どちらかというと赤魔導士向けな気がしなくもない