作品/【Final Fantasy IV Advance】

Last-modified: 2024-02-18 (日) 17:23:06

FF1・2Aに次いで発売されたGBA移植第2弾。
いろいろ期待されていたようだが、実際はあまりにも多彩なバグのせいで評価は散々である。
バグの多さもヤバイが、移植の出来もあまりよろしくないようだ。
あまりに沢山あるので主なものを下に記述。

  • ATBバーが追加されたが、2連続行動できたりと行動順がおかしい時がある。
  • 攻撃属性・種族特効・追加効果が何故か耐性に置き換わっている設定ミス(例えば、ドラゴンクローに聖属性・竜特効が無く聖半減・竜耐性がある等)。
  • フリーズするバグが各種。
    • 追加ダンジョンのニルヴァーナ入り宝箱を開けるとフリーズ。
      (横から開けるとフリーズしにくい)
    • 煙玉を選択してから発動するまでにエッジが混乱状態になるとフリーズ。
    • 召喚獣ボムを20回選択するとフリーズする。
    • 月面で移動キャラをポロムにすると挙動がおかしくなり、場合によっては魔導船に乗れなくなって詰む。(→魔導船バグ
  • 公式アナウンスが出されたならびかえバグ

今回はパーティー編成が可能となっており、オリジナルでストーリーの都合上、
最後まで使うことができなかったメンバーでパーティーを組んでラストダンジョンを戦うことができる。

  • FF4には魅力的なキャラが多いので、FF6の様に自由に編成して彼らを連れて行けるというのはファンにとってもさぞ嬉しい要素だっただろう。
  • ただし、あの賢者様モップだけは完全な離脱なので使用できない。
    • オリジナル版で離脱したキャラは、「死んだと思ってたら実は生きていた」といった奴らが大半。ある意味男塾理論が役にたった珍しいケースである。
    • ついでに原作の最終メンバーの五人組は、別に「神に認められた~」とか「クリスタルに選ばれた~」とかそういった設定は一切なく、ただセシルの冒険の成り行きでそのパーティになっただけに過ぎない。故に最終メンバーのメンツがヤンやギルバートやパロポロやシドであっても、実は違和感が無いのである。
      ここら辺、巧く活かしたものである。
  • 逆に主人公はたとえ嫌でも外せない。

新ダンジョンに【月の遺跡】があり、全キャラの新装備の入手や、
(流用気味だが)新ボスと戦うことができる。実はPSP版はこれの完全移植である

パーティー編成が出来る事とおまけのダンジョンがある事に意味が見出せないなら、
素直に他機種でプレイした方が良さそうである。
後続移植ソフトの出来が非常に心配されていたが、とりあえずこれより悪い移植度の物は無かった…だろう。


キャラクターのドット絵・マップなどのグラフィックは、
その殆どがWSC移植の時に描き直されたものが使われている。
それと、サイトロの魔法を使ったときに
全体マップが出て、地名と場所の照合が出来るようにまでなったのも
WSC移植版の仕様と同じである。

  • 再度描き直されたグラフィックに関しては、
    フィールド上の海面の水が荒々しく(海らしく)なったこと、
    そして戦闘中の背景を全面的に改めたことが目立つ。
    後者は各機種のFF4TAや、PSPのコンプリートコレクションの元にもなった。
  • ちなみに、E3版のバグも大体はWSC版からのものである。
    WSC版はあまり売れておらず知名度が低いので「GBA版からバグが激増した」と思っている人もいるかもしれないが、正確には「バグだらけのWSC版をそのまま流用した」という方が正しい。
    ただこれでも修正されている方であり、「素早さ0で戦闘に入るとフリーズ」「暗黒騎士セシルがかばう」「矢だけ持って殴っても追加効果が発動する」等のバグはWSC版のみ。

パーティ編成変更はSFC版製作のときに構想があったらしく
当時は容量不足などの理由があったために実現できなかった。
ようやく構想本来の出来になったとも言えるわけで
貴重な移植作品である。
DSではストーリー重視のためパーティ編成変更は搭載されていない。
(打たれ弱い最終メンバーの2軍落ちを避けるためでもある)
また、このシリーズを含めて追加されたモンスターやアイテム、魔法等は
後期シリーズで登場したものが輸入されている。システム上の関係でたまに名前負けしていることが多い。


当初はかなり評価が割れていたが、DS版が発売して以降、GBA版を再評価する動きが見られる。
キーレスポンスはGBAの方が悪いが、DSのように流れは切れたりしないのでSFC未プレイの人でも十分楽しめる。
ATBバーを導入したせいか、敵が弱くなった印象を受ける。

  • ただしATBバーを消すことはできない。SFC版と比較してATBバーの有無が
    もしも難易度に直結すると感じたら、他の作品でもATBバーを消してみると
    一味違う緊張感が味わえるかもしれない。
  • 同じ行動速度でも、実際の行動の優先順位が機種によって違っている。
    SFC・PS版では「コマンド入力しない行動優先」のため、バーサクや敵の行動が速い。
    本作(E3)やWSC版では「コマンド入力する行動優先」のため、普通のコマンド入力が速い。
    本作(E4)では「互いの優先順位の撤廃」によって、その中間となっている。
    もしかするとこれが元々想定していた仕様だったりするのかも…?

FF4自体が「強化のためには純粋なレベル上げが必要」という
オーソドックスなゲームバランスなので、追加ボスのステータスも
単純に強化されていることが多く、10万以上のHPを持った連中が大勢いる。
これはFF4TAにもそのまま引き継がれ、またFF5・6アドバンスには見られない。
一方で、ブラキオレイドスのように
(最低限の強さは必要にしても)割と戦術でどうにかなってしまう強ボスが出てきたりもする。


実は、一部バグを修正したバージョンが発売されている。
GBAカートリッジに「E4」と刻印のあるのがバグ修正版。
(バグ修正前のバージョンは「E3」と刻印されている)

公式ではE3は無かった事になっている模様。
中古にはE3が混じっているため、安易に中古を買うのは危険。
そのため、この作品を購入する場合はなるべく新品を購入することを勧める。

  • ただし、回収自体が行われてないため新品にも稀にE3が混ざっているケースがある。
  • 一番確実なのは中古屋で箱・説明書なしの裸ソフトを探し、刻印を確認すること。もちろん箱や説明書が同時に欲しい場合には使えない手段だが。
    ちなみに特別仕様のゲームボーイミクロ同梱版も存在するが、そちらは初回生産限定であるため確実にE3版。
  • 現在は販売終了しているが、WiiUバーチャルコンソール版もこのE4版である。

手持ちのギルの上限が1桁増えて、99,999,999ギルが上限になった。
だがこれでも、プリンプリンセス狩りをしていれば割りと簡単に上限に達する。
せっかくだからアサシンダガー99本とかラストエリクサー99瓶とかの
大人買いをしてみるのもアリ。


戦闘中やメニュー画面で表示されている文字のフォントがプロポーショナルになっている。
GBA版FF5も同様である。WSC版とか、GBA版FF1・2およびFF6のにはなかった。


PSP版が出た今日においてはほぼ存在価値がないソフトと化した

  • PSP版だとキャラの戦闘グラなども新しいのにリメイクされているため、キャラの戦闘グラなどがSFC版からの方が好きでさらに隠しダンジョン等を楽しみたい場合はこっちの方がおすすめ。
  • PSP版のツクール臭半端ないのが気に喰わない、追加要素も楽しみたいならこの本作がおすすめ。バグだらけだしやるならせめてE4版がおすすめ。今でも中古ゲーム店には売ってたりするし、購入する際は販売者にE3版かE4版か問い合わせること。
    • ただしE4版でも(致命的なものはほぼ淘汰されたが)全てのバグが修正されたわけではないことに注意。

関連用語:【E4】