書籍/【ファイナルファンタジータクティクス大全】

Last-modified: 2023-10-17 (火) 14:52:02

私はイヴァリースの中世史を研究している
アラズラムと申す者…
貴君は“黒本”をご存じかな?
かつて、
源氏装備を夢見て行われたプレイヤーによるエルムドアからの強奪戦争は
一つの無名の隠しジョブ特性、メンテナンスという名の
若き英雄の登場によって
幕を閉じたとされている…
ここで暮らす者ならば
誰もが知っている英雄譚だ
しかし、我々は知っている
目に見える0%だけが“真実”ではないことを
ここに一冊の本がある
当時、ゲーマー達の棟梁として名高い
名門ファミ通の攻略本だ
彼が歴史の表舞台で活躍したという記録はない…
しかし、2000年9月に公開された
(大丈夫?ファミ痛の攻略本だよ?)
“ファイナルファンタジータクティクス大全”によれば
小数点以下を切り捨てているので何度も何度も挑戦すれば盗めるのだという…
いやいや、プレイヤーによれば
この本は嘘を広めて
情報の秩序を乱した元凶そのものだとか…
どちらが“真実”なのか?
さあ、私と共に
“真実”を探求する旅へと出かけよう


FFTの攻略本。その黒い装丁から通称「黒本」と呼ばれている。
攻略本において「誤植、誤情報の代名詞」として挙げられることが多い。(後述)
エルムドア関連の誤情報に踊らされた被害者はかなり多かった。
有名かつ酷い決定的な誤りとして以下の二つが有名。

  • 黒「歴史」本の略だから黒本。

~一つ目~
台詞集におけるフランソワのとある台詞。
正「それはね、ヒ・ミ・ツ」
誤「それはね、ヒ・ミ・ツ。えへへ、下着つけるの忘れちゃった!」
 
意図がまったく分からない。

  • 一定の確率でセリフが変わるのかと思ってヘルプメッセージをひたすら開き続けたのもいい思い出。
  • 開発資料を貰って丸写ししただけの可能性あり。その場合おそらく倫理的な事情でマスター版では後半のセリフだけ削除されたのだろう。
  • 通常プレイでは絶対に拝めない、敵としてのメリアドールのセリフ「マントは背後からの攻撃を防いでくれたりもする。」も載っているため、開発資料をそのまま載せたというのはほぼ間違いのないところ。
    これに関しては黒本はむしろ「被害者」かもしれない。まあ普通に考えてカットされるであろう(載せない方がいい)セリフであることは分かるとは思うが…。

~二つ目~
FFT最大のレアアイテムともいえる源氏シリーズ所持者のエルムドアから
小数点以下の確率で盗むことが可能」と書いてある点。
この表記に踊らされて延々エルムドアの周りをうろうろした者は少なくない。

  • 多少蛇足じみているが、ゲームカタログやWikipediaでも取り上げられている。
  • 電撃プレイステーションの攻略本に「小数点以下~」の記述がされてた。
    まんまパクったんだろうか。あんなのパクったらロクな目にあわんぞ。
  • 電プレに関しては発売当時の攻略記事でも、そのことをモロに書いてたりする。
  • この本の酷さがFF6におけるSQUARE自身の攻略本発行、
    さらにアルティマニアへとつながるという意見もある。
  • ちなみに海外版ならばアークナイトからメンテナンスが除去されているため、
    レベルにもよるが5~20%位の成功率で盗めるようになっている。
  • 下にも別項があるがこれに関しては近年、ある開発スタッフの雑誌編集(と購入した子供たち)への擁護不可能且つ幼稚な嫌がらせ行為が原因と判明した。

なお発行はファミ通である。
大丈夫、ファミ通の攻略本だよ。

  • 監修は、当時スクウェアに在籍していたジェラール岡宮こと岡宮道生氏がクレジットされている。

上にも書いてあるが「誤植」レベルではなく普通に間違っている「誤情報」が掲載されているのが一番の問題だと思うのだが。
本来「誤植」とは表記の誤りの事で、
内容の間違いを指す言葉ではないわけだがエルムドアの件とか明らかに表記ミスとかそんなレベルのミスじゃない。

  • と、長らく大体ファミ通が悪いで済んでいたのだが、
    実はスクウェア側も意図的に間違った情報を出版社に渡していたことが判明したため、
    単純にファミ通だけが悪いとは言えなくなってしまっている。
    • 2018年5月のニコニコ生放送にて前廣和豊氏
      「スクウェア側が出した資料を検証もしないで記事にすることを繰り返すメディアに対し怒っていた伊藤氏がわざとファミ通に嘘のデータを渡したらそのまま記事になった」という話を明かしている。
    • さすがにそれは擁護できんな。資料を検証すらしないとわかってる連中にわざと誤情報なんか渡したところでまじめに検証するわけないのに。
  • それは編集側のミスではなく開発側の悪意だからな。確かにレベルが違う。

執筆編集は「飯田真佐史」と編プロ「JK VOICE」。
ここの編著は読み物部分は面白くて高評価なのだが、誤植、誤記などがとても多いのでデータ部分を信用してはいけない。
なお、ここが書いた攻略本は他にも

  • 小学館のダンジョンマスター攻略本、SFC版真女神転生1
  • ファミ通のタクティクスオウガ公式ガイド
  • ファミ通のSFC版真女神転生if、女神異聞録ペルソナ1
  • ファミ通のポポローグ公式ガイド

などがある。


真・女神転生ifの攻略本では、とある中ボスを「(最弱の状態で対峙した)このボスに勝てなければ、君は人間のクズだ。」とまで言い放っているのだが、主観的な記事という事ではなく、当該攻略本の攻略文が「事件の黒幕(=ゲームのラスボス)が慈悲をもってプレイヤーに攻略情報を与えている」という体裁で書かれているためである。
設定自体に対する是非はあるだろうが、その設定からいえば「君は人間のクズだ」という不遜な言葉もむしろ自然ではある。

  • このボスはとある条件を満たすとどんどん強くなってゆき、最強状態では対処法を知らないと詰みかねない強さにまで強化される。
    最弱状態なら確かに本の言う通り「最初に出会う中ボスよりも弱く、普通にプレイしていれば負ける要素が見当たらない」。
    • さらに言えば、最弱状態の当該ボスは中ボスどころか「そのへんのザコ敵よりも弱い」ステータスであり、
      わざとでもない限り負けるのは困難、というレベルである。

FFTの前身であるタクティクスオウガの攻略本はSFC版当時に上下巻、その二冊をまとめた内容+αのSS版対応攻略本が存在したが、以下の点(いずれも要約)が特に批判された。

  • “「エンジェルナイト」はレベルが上がるとSTR(Strength。力強さ)が下がる”
  • “「ナイト」や「ヴァルキリー」はAGL(Agility。素早さ)の伸びが悪いのでいらない。素早い「ニンジャ」「アーチャー」こそ至高”

実際にはエンジェルナイトのSTRは下がるどころか全クラス中でも最強レベル(前後の文脈からすると誤字ではなく“嘘”もしくは“勘違い”なので、流石にサターン版攻略本では修正された)。

  • AGLはドーピングできない能力なので確かに重要だが、だからといって紙装甲なニンジャばかりで編成すると敵の攻撃で瞬殺されるので壁役も大事。
    後の黒本でもこういった書き手の思い込みによる攻略記事が散見されるので、この頃から兆候はあったといえる。
    • またこの他、絶対に入手できない敵専用アイテム「神秘のハンマー」も入手可能であるとはっきり書かれていた。
      後にFFTで歴史が繰り返されるのはご存知の通り。
      同じく敵専用の「アンビシオン」は入手できるとは書かれていないが、不可能とも書いていないグレーゾーン。
  • 『スーパーマリオ64 ワールドツアーガイド』は他に例を見ない、実に遊び心にあふれた攻略本だったりする。
  • 『ポポローグ 公式ガイド』でも用語解説がやたらに充実している。
    「立札のいう事は鵜呑みにして良い」やら「『アイアンアーマー』は『てつのよろい』より防御力が高い。英語にすれば強くなるのか?」など着眼点が相変わらずよい。ちなみに攻略面も黒本よりはかなりましになってる。

この前本屋で見た時はこんな事が帯に書かれていた。
「恐怖が快楽に緊張が興奮にシフトする!! FFT最高のバイブル」
何故だろう、この文章書いたヤツを殴りたくなってきたよw

  • 「恐怖が立腹に緊張が失笑にシフトする」の間違いだろうw

通称黒本だったかね?
用語解説とか細かくて、読んでて結構楽しかったけどねぇ。
大丈夫?ファミ痛の攻略本だよ?

  • そう、読み物としては面白いんだよ、これ。
    • 確かに面白いな。別の意味で。
  • 実際、JK VOICEが得意としている「世界観に寄り添った構成と筆致」はこの本においても遺憾なく発揮されていて、
    揶揄などではなく純粋に見ていて面白いのは確か。
    意見の偏りの酷さと不足すぎる上にまったく当てにならないデータについてはいかんともし難いが。

投げるの辞書の項目が面白かった気がする。

  • この本の最大の価値は妙に着眼点が良い巻末の用語辞典だと思う。
    メリアドールの「百聞は一見に如かずを地で行く女」とか。

間違いが多いとはいえ、データ集は豊富で価値は十分にある。
しかし敵ユニット専用のアビリティデータについてはまったく触れられていない。
スタッフの言によれば、攻略に深く関わらないデータは載せていないのだそうだ。

  • その肝心のデータも間違いだらけなんだけどね。特にマップに埋まってるアイテムデータ。
  • データ集だけで言えばVジャンプの攻略本で事足りると思います。
    あっちの方が敵ユニットの情報等も記載されていますし。
  • あきらめなさい!この本の良い所なんかどこにもないのよッ!!
  • 購入者「ファミ通編集部はまじめに攻略本作る気ないのかよ」
    ファミ通編集部「努力はしている!
  • こんな役に立たない本はとっくの昔に捨てたよ!
  • 戦術についてやデータ等全てが役に立たないというわけではなく有用なものも多い。
    ただ誤りが余りにも多くどれが本当に役に立つか知るためには正しい知識が必要になる。
    しかしその知識が欲しくてこの本を手に取ってしまった訳だからして…。という具合である。

うちにあるのこっちだ…。そうか、そんなに酷い本だったのか…。
でも参考にするといえばアイテムのイラストとか、ジョブキャラクターのイラストとかだけど。
(使い方間違ってるとかいうツッコミ不許可)


ナイトのジョブ解説に載っている「(敵の装備は)壊すなら盗め!」はなかなかいい名言だと思ってみたり。

  • 突き詰めるとこれも微妙。盗んでまで欲しい装備なんて殆どないし、
    弱体化させるだけなら壊す方が手っ取り早くて成功率も高い。
    • ぬすむのページにも書いてあるがその盗む価値のある少数の装備をゲットするのが重要。
  • 寧ろディバインナイト相手に壊すより盗むを行ってしまったせいで、
    素手で剛剣されて装備品をぶっ壊されたというケースもありそうだ。
    • 自治都市ベルベニアの攻略ページで
      「メリアドールが行動するよりも早く、背後からディフェンダーを盗んでしまおう。
      武器を盗んでしまえば、剛剣は使えなくなる」などと書かれている。
      実際にメリアドールからディフェンダーを盗むとどうなるか試してないのがバレバレ。
  • 恐らく弱体化を狙うと言うよりは装備盗んでこっちで使おう、役に立たなければ売れば良い。のような思考回路なのだろう。
    • ↑というか盗むをおすすめする理由としてそう書いてある。
  • 確かに強力でレアな盗む価値の装備なら盗んだ方が良い。
    しかし、純粋に敵ユニットの戦力ダウンのみを目的とするなら、装備武器によって射程を自在に変えられ、二回連続発動も可能な戦技やメンテナンスさえ無ければ100%破壊出来る剛剣による破壊の方が効率が良い。
    • 特に強力無比な聖剣技やこちらの装備を破壊してくる剛剣の使い手には早急に技を封じ込める必要性が出てくる。
      役に立たなければ売れば良いと言っても、本作はバトルを繰り返していればお金は結構貯まる方で金銭面に悩むゲームではないので、そこまでして盗む事に拘る必要はない。
      結局は、「なかなかいい名言」というよりは「一理ある」程度。
  • まるで壊すのは盗むの下位互換みたいな書き方されてるけど黒本書いた人は盗むと違い戦技の射程は武器に依存、つまり弓や銃で行えるって事を知らないor忘れてるんだろう…。
    良いアイテム持ってる敵はともかく、一貫して壊すなら盗めなんて断言できるものじゃない。

キャラ・ジョブの解説は某を使えないなどと容赦無く切り捨てている。
さらに、天道士天冥士は別個のジョブであるにもかかわらず一緒くたにされているという扱いの悪さ。

  • キャラ、アビリティなど「使えない」「役に立たない」などと容赦なく中傷しているが、最もその表現が該当するのはこの本そのものである。
  • FFTを知らない人に説明。
    天道士と天冥士は「アビリティの効果が同様(ダメージ算出式のみ全く異なる)かつ装備品が性別限定品を除いて同じ」ではあるが、
    「パラメータ補正率・成長率・移動力・ジャンプ力・回避率」といった基本的な部分は全く異なる。
    • にも拘らず、黒本では後者について全く同一であると大嘘をついている
      またアビリティについてはそれぞれの効果の違いを一応説明してはいるものの、その活用法には全く触れていない。
      (確かに使いにくくはあるが、どちらにもちゃんと長所はある)

ティアマットを「使えない」とするなど、危険な匂いがプンプンである。
HP半減強ダメージ、6連続攻撃、付加に睡眠と死亡
…の何処が使えないのか教えて欲しい。

  • ランダム性が絡むものなど、癖の強いアビリティの評価が悪い傾向にあると思う。
    てかそもそもこの本、全てのモンスターを「密猟の素材」としてしか扱っていない気がする。
    • まあどれだけ強くとも当たらなきゃ意味ないのでそういう面では真言兄妹と変わらないわけで…。
  • 1発しか発動しないうえ外れる、というパターンもある兄妹とは違って発動自体は6発が保証されてるので兄妹よりは使える。
    オーバーキルになったり1発でもいいから当たってくれという時に限って不発に終わったりすることもあるがそこはご愛敬。
  • 「ところでこのゲームにおいてモンスターを味方にして、育てることに意味はあるのか?答えはNOだ。」
    「モンスターを育てることのメリットは、正直なところ、皆無と言えるほどない。
    ひと通りアビリティを覚えた人間ユニットと比較すると、あまりにも戦力が低い。」など、
    モンスターユニット全般の戦闘実用性の低さを強調している。
    • ↑一応擁護すると、このゲームではモンスターを「育てる」メリットはあまりないのは確かではある。
      というのも、卵から新しくモンスターが生まれる際には親よりも高レベルで生まれてくることがあるため。
    • 種族は上中下3種の中からランダム・初期レベルもランダムであるため確実に強い子供が生まれるわけではないが、
      強いモンスターは強い攻撃しかできずに経験値稼ぎがやりにくいものが多いということを考えると、わざわざ育てるよりも強い子供が生まれることを期待した方が効率が良かったりする。
      • なおもう一方の「あまりに戦力が低い」については一部の弱いモンスターには当てはまるが、全てのモンスターを一まとめにしてしまっている点では残念ながらあまりに短絡的と言わざるを得ない。
  • この本にはモンスターのパラメータに関しては一切掲載されていない
    Vジャンプの方には補正率・成長率共に(不完全ではあるが)ちゃんと載っているのだが。

「投げるを使うことはないので、覚えなくていい」など、極端かつ断定的な言い回しが多い。
個人的には読んでいて疲れる本。

  • 他の攻略本でもそんな感じなので、そういう作風(?)なんだろう。
    • この時代の攻略本は大体こんな感じ。某ロボット大戦のキャラ、ロボットへの辛辣さなどは有名。
  • 「投げる」はよく使ったけどなぁ自分。
    • PS版は増殖技があるから投げまくりだよな。
    • むしろこの本自体を投げたけどな。
  • この本では使い方次第で便利度が増すアビリティがノータッチなケースが多い。
    ジャンプ・投げる・speedセーブ・多くの陰陽術、などがその代表例。
  • もっとも、データや攻略法部分の間違いなのでまだ笑って済ませるレベルではある。
    複数あるストーリー分岐のうち一つを「これこそ製作者が意図した真のルートだ」と勝手に断言したTOの時に比べれば。
  • 自分が気に入ったor使って役に立ったアビリティはプッシュするけど、他は知らんけどでも困らんだろ…というのが見え隠れする。
    客観性や遊び心が足りない。

黒本の悲劇は、その発刊時期がインターネットの黎明期直前であったことと思われる。
『実は源氏シリーズが盗めない』ことを知るのは実際のプレイよりも近くも遠くもない絶妙の時期となり、
その上、多くの人が同時期にそれを体験・共有することになった。
仮にインターネットを始める時期が最大で年単位でずれようと、
それが問題にならないくらいにインターネットを始める人が増え続けていたため、
黒本へのヘイト感情の同時共有が必ずと言っていいほど起こっていたのである。
多数の感情の共有はうねりを呼び、感情を爆発的に増幅させ、肥大及び誇張させる。
この項目に限らず、黒本を史上最低の悪書のように捉え、編集者の人格や勤務態度を全否定し、
恨みや憎しみすら抱いていそうな人が散見されるように思われるのだが、
この辞典の様々な項目からも読み取れるように、
『攻略本はマスターアップ前のバージョンのプレイにより執筆されることが多々あり』、
『データなどは提供されたものを丸写ししたりするのは普通であり』、
『攻略本の誤植や誤情報、独自の主観による表記は決して珍しいものではない』。


アイテムや魔法のデータなんて間違っていることはよくよくよくよくあるし、
私もFF4でボムを倒しまくって召喚ボムを手に入れようとしたり、
ロマサガ2で陣形ホーリーウォールを使ったりライフスティールを閃こうとしたり
ヘビースーツを探しまくったりしたが、
そうした同様に『致命的』なはずの誤情報は、決して目立って叩かれる事はないのである。
あくまで誤情報の代表格としてネタ的にイジルくらいがいいのではないかと思われる。

  • 他の攻略本と比較したところで、黒本が出来の悪さは変わらないのでフォローになっていない。
    それどころか、上に挙げられているような『致命的な誤情報』は黒本の方が圧倒的に多い。
    • また、むしろネットが普及した現代こそ「感情の肥大及び誇張」がまかり通ることが多く、この本の発売当時はむしろFFTプレイヤーの間では憎悪というより失笑の対象だった。
      現代においてこの本の知名度が上がったことで、当時を知るプレイヤーがネタにする機会が増えただけである。
      • 一応指摘部分に関しては、インターネットが発刊からしばらく後に普及し
        インターネットを介して、実は盗めないことを多くの人が同時期に初めて知った結果、
        というつもりで書いていたのです。言葉足らずですみません。
  • お金を支払うユーザーがゲームの攻略本に求めているものはあくまで「正しい情報」であり、「誤った情報」ではない。
    その「誤った情報」を多数提供してしまった本書が叩かれるのは、至極当然である。
    • 本書の執筆者、編集者がユーザーが払ったお金で生活を営んでいるプロである限りは、どんなにもっともらしい理屈を並べたところで言い訳の域を出ない。
  • 編集者の人格や勤務態度にまで悪口が及ぶのは、ゲームのユニットやジョブ、アビリティ等で有用性の低い(と判断された)ものには全く使い物にならないと断言して読者の反感を買いそうな余計な一言を追加したり、
    そしてそれらの記述が正しい情報ではなかったりする為だと思われる。

FFXIVプレゼンツのFFT実況プレイにてついに当時の開発スタッフである皆川裕史氏と前廣和豊氏にネタにされてしまった。(参考記事)

  • 2018年5月20日の実況プレイにて松野氏、皆川氏、前廣氏、吉田直樹氏でFFTをプレイ中なぜここまで黒本に間違いが多かったのかの真実が公表された。
    当時のスクウェアの開発者(某伊藤氏)が当時のゲーム攻略メディアの開発側から渡された情報をそのまま乗っける様な検証不足っぷりに腹を立てており、
    検証すればすぐにわかるような嘘の情報を混ぜて提供していた。と言うのがこの本が生まれた原因だった様だ。
    • ただ、その影響は我々プレイヤーにまで及んでしまっている。この本の誤情報に踊らされた人は数知れない。
      そもそもタダなんかじゃないわけで、実害も出てるってことをちょいと反省して欲しい。
      腹を立てる理由は分かるんだが、そういうのは水面下で解決すべき問題である。
      • 上述されてる電撃プレイステーションの攻略記事などにも「小数点以下の確率で~~」の記述があったのが真実なら、
        これも開発側が誤情報を混ぜた結果だろうし……この件の被害はだいぶ広い範囲に及んでいる気がする。
      • 検証すればすぐわかる嘘情報を提供したのならば表記上は盗めないけど小数点以下の確率で盗めるなんて嘘は動機を考えても明らかに不自然。
        開発側は「盗める」とだけ嘘情報を流し(実際に試せば盗めないとすぐ分かる)それを盲信した黒本側が勝手に小数点以下云々と付け加えたのではないかという気がする。
    • 結果的に公式からアルティマニアを出す事で落ち着いたのだろう。

恐らくは相当な試行回数をもって検証した結果が、用語辞典に書かれている『どうしても盗めない』である。
しかして、もらったデータには盗めると書いてあるわけだ。
そして当然締め切りもある。具体的な攻略情報の充実の方が大事である。
『編集部では盗めていないが』といった旨の記述が一番だったのだろうが、読者に混乱を招く可能性もある。
……実際には狂乱に近いことになってしまったわけだが。

  • ちなみに源氏シリーズの検証方法の正解はオルランドゥで剛剣を仕掛けるだったと思われる。
    戦技だと盗むと同じ扱いと勘違いするかもしれないが、剛剣だとダメージすら与えられないのでおかしいことが分かる。
  • ジョブ特性のメンテナンスがマスクデータである以上、「破壊できないけど盗める」という特別な仕様になっている可能性を否定できないので……。
  • 開発スタッフ側の意図、著書編集者側の都合、いかな思惑があろうとも一番迷惑を被ったのは読者消費者側である。
    • 『編集部では盗めてないが』のあとにつづくのは『開発者は盗めると言っている』かな?そんなの書けるわけがない。
  • 例えばミンサガのアルティマニアだと、スクエニから提供されたアイテムリストはそのまま載せつつ、
    実際はプログラムミスにより入手不可能なアイテムについては「何度やっても入手できなかった」って注釈入れたりしてるな。
  • メーカーが嘘をついてきたとは言えないだろうから、源氏シリーズに関する記載はある程度仕方ないものだったかも。
    もっとも「下着つけるの忘れちゃった!」など検証が手抜きな点は、メーカーの危惧した通りなのだが。
  • しかし、「“真実”を探求する旅へと出かけよう」と謳っていた作品の攻略本で、開発側が率先して真実を隠蔽していたというのも皮肉な話である。
  • 誤解されがちだが開発陣は決して『源氏シリーズを盗めると書いた』とは明言していない。『検証すれば簡単にわかる部分』と発言したのみである。
    だからと言って嘘を織り交ぜたのは事実であり、大人げない事には変わりがないが。
  • 多量に間違っているザルバックも裏技とはいえゲーム内に間違いがあるため、貰ったデータの時点で両方混じっていた恐れも。

などなどと、いろいろ意見が出たが、このニコニコ配信の直後に大手エンタメ情報サイトが続々と記事を起こした結果、
唯一目立つカタチでTwitterをやってた松野氏のとあるツイートがバズり、
それがさらにまとめサイトで記事になり…しばらく松野氏のツイートが出るたびに変なまとめが立つ状態になっていた。


結論:Vジャンプと目糞鼻糞。人と見方によってはVジャンプにも劣るかも。


関連用語:その他/【エルムドアから『源氏シリーズ』盗んだこと(略)】