2ch用語/【ガリ】

Last-modified: 2021-03-11 (木) 08:27:23

概要

ガリ」とは生姜の甘酢漬けのことで、お寿司を食べる時における定番の箸休め。
半人前の職人が寿司屋に入ってもガリくらいしか食べられない*1、という揶揄する言葉に用いられることもある。
発祥の由来はFF11で、「竜騎士の蔑称」という意味合いとなっている。


参考:FF11用語辞典の記事→[http://wiki.ffo.jp/html/1916.html]

発端

 FF11初の拡張ディスク「ジラートの幻影」にて、竜騎士が実装されることが明らかとなった。雑誌の記事には「両手槍を構え、子竜と共に闘う戦闘スタイル」「FF4、5の竜騎士を連想させるアーティファクトの写真」などの情報が掲載され、竜騎士が好きなプレイヤーからの期待は高まる一方であった。
 そして2003年4月にジラートの幻影は発売され、プレイヤーはこぞって竜騎士のレベルを上げ始めた。しかし研究が進むにつれ「実はこいつ弱いんじゃ…?」という疑念が上がり、その予感は的中。最終的には「竜騎士イラネ。邪魔だからパーティ来んな。」という評価となり、レベル上げでもボス戦闘でも見向きもされなくなってしまった。

伝説の始まり

 そんな中、ある日2chのネトゲ実況版(ネ実)において、下記のセリフとAAが投下された。


「寿司おごるよ」
暗黒騎士「マジでぇ?w」
狩人「んじゃ、イクラ」
白魔道士「あたしタマゴ~」
侍「竜さんは?」

\     、 m'''',ヾミ、、 /
  \、_,r Y  Y ' 、 /';,''
  、 ,\ヽ, | | y /、 ,;;,,'',
   \、\::::::::::/, /,, ;;,
   ヽ\ o 、 ,o / { ;;;;;;;,,
   丿 [ \|:::|/ ]  >"'''''    <ガリで。
   >、.>  U   <,.<
  ノ  ! ! -=- ノ!  ト-、
..''"L  \\.".//_ |   `` ]

 上記のコピペを解説すると、上記の5ジョブが寿司屋に行くことになったのだが、竜騎士は肩身が狭いから、ガリしか頼まない(頼めない?)のである。
 当時の竜騎士の肩身の狭さを寿司ネタを例に挙げて表現したこのAAはネ実で大流行し、「ガリ」が竜騎士を指す言葉となるのにそう時間はかからなかった。
 これは上述の「半人前が寿司屋に入ってもガリしか頼めるものがない」に由来しており、要するに竜騎士はアタッカーとして半人前、という強烈な揶揄になっていたのだ。

ジェンキン寿司とガリ

ちなみに、上記のAAは本来はFF4のカインのもの。
それが災いし、本来関係ないはずの彼までもが巻き添えという形で"ガリ"の呼称を与えられることになってしまった。

拡散

 2005年12月にGBA版FF4が発売されたのだが、上記のAAがFF4のカインであったこと、またあまりにもハマり過ぎていたこともあり、この作品以降カインのことも「ガリ」と呼ぶようになってしまった。ランスオブアベルのトルネドが発動する事を「ガリネド」と呼んだりもしている。またこれに付随して、他作品の竜騎士も「ガリ」と呼ぶプレイヤーも現れ始めた。
 FF4TAでもガリネタは尽きず、聖竜騎士をガリディン、悪カインが奪ったクリスタルをガリスタルと呼ぶ。他にも善カインのポジションがセオドアを支えるというピッコロさんのポジションなので「ガリコロさん」と呼ぶプレイヤーもいる。

その後

 竜騎士が「ガリ」と呼ばれるようになるまでには上記の経緯があったのだが、不思議なことに発祥であるFF11においては死語となりつつある。というのも竜騎士はバージョンアップにて徐々にではあるが強化されていき、実装直後と比較すると見違えるように強くなっている。現在では「独自の技能を持つ変則物理アタッカー」として市民権を得ており、「竜騎士はパーティ参加お断り」という時代は過去のものとなった。
 そのため、FF11未経験者や11以外のFFでこそ流行してしまっているという奇妙な現象が起きている。

  • 現在では代わりに"リューサン"という呼称が、FF11における竜騎士の愛称として使われている。
  • 現在では「ガリ」の呼称だけが一人歩きし、由来も当時も知らない人が普通に使うようになっている。
    使っている本人が由来を知る第三者からの解説を受けて驚いたりすることも。
    ガリ=カイン、くらいの認識だけで使われている感じがする。
    • 逆にカイン以外の竜騎士がガリと呼ばれる事はあまりない。カインが痩せているからガリと呼ばれているなんて誤解もあるくらいだ。
    • 終いにはとあるギャルゲでもネタで使われてしまう始末である。

余談

  • 名称の由来に「『竜騎士はガリィ(当時存在していた短剣)でも持ってろ』と言われたのが始まり」とあるが、これは誤りである。ジェンキン寿司でガリネタが蔓延した後、ガリとガリィが似てる、ガリィが装備出来るからガリでも持ってろって話になっただけなはず。
    • 竜騎士の最も得意とする得物は両手槍。短剣も装備できるが、装備可能な品が少ない、武器の属性(突属性)が両手槍と被る、スキル値が低いため命中率、攻撃力が大幅に落ちる、などデメリットばかりが目立つ。FF11はシリーズ中1、2を争う戦闘バランスのシビアさを誇っていることもあり、FF11プレイヤーなら、まかり間違っても竜騎士に「短剣を装備しろ」なんて言わないのである(少なくとも当時は)。
      • 当時の竜騎士の使えなさを考えると、むしろ「まったく必要のない存在」という意味で当時のプレイヤーにこそ言われそうな気もする。
      • 言われないよ。例えるなら「ラストダンジョンに挑むのに、中盤の街で売ってる弱い武器をわざわざ装備しろ」って言っているようなものだから。逆に竜騎士側からそんな要求したら、まず間違いなくメンバーの反感を買ってキック(パーティー強制離脱)させられるだろうね。
      • 当時の2chのネ実や外部掲示板(通称したらば)ではそうした書き込みは頻繁にされていたが、実際にゲーム中で言われることはまれ。万一あったとしても、発言した側が「私は2chの知識だけでFF11をやってまーす」と公言しているようなもので、周囲から「ネ実脳」と冷笑されるのがオチ。
        システム的には、戦闘における重要な戦術、「連携*2」をするにあたって、当時主流だった「湾曲連携」を発生させる場合の竜騎士は非常に優秀だった。一方、短剣は連携を成立させる(〆と呼ばれる)際に用いられることが多く、シーフなどの優秀な短剣使いを差し置いて竜騎士が短剣を要求されることは普通にない。まして竜騎士側から最も得意とする両手槍のトスよりも「花形」である〆を担当しますなどというのは身の程知らずにも程がある。
        ちなみに実際に竜騎士(ガリ)とガリィをかけて短剣を装備している竜騎士はいたが、戦闘になればもちろん両手槍に持ち替えて戦闘をしていた。単に身内の乱暴なスキンシップ、いじりやネタの範囲内の話と思われる。

*1 お寿司は高い食べ物の代名詞のようなもので、その中でガリは基本的に無料だから。
*2 決まった順番で必殺技を繰り出すことで成立する強力な攻撃のこと。