その他クエスト/タブナジア地下壕/海からの贈り物

Last-modified: 2011-11-09 (水) 01:47:10

・海からの贈り物

依頼者:
 アントレイフィオ(Anteurephiaux)
  / タブナジア地下壕・地下
依頼内容:
 海岸に行って
 不思議な貝を見つけてきてほしい。
 ぐるぐるした形の音の出る貝だと
 嬉しいようだ。


Leporaitceau : あなた方は
 町から町へと移りゆく身……。
 僕は、とても羨ましく思います。
Leporaitceau : この町にずっといると、
 あなたも聞かされはしませんか?
Leporaitceau : ……かつてのタブナジアについて。
Leporaitceau : 僕は、
 まだまだ未熟ではあるけれど、
 自警団の一員としての役割を担っています。
Leporaitceau : この町を守るために、
 日々がんばっているつもりです。
Leporaitceau : それなのに、年かさの人達は
 昔の話ばかりするんです。
Leporaitceau : 僕だって、
 かつてのように賑やかな町になれば良い、
 とは思っていますよ。
Leporaitceau : それでも、
 同じ話ばかりを繰り返されると、
Leporaitceau : 賑やかな町など、
 どれほどのものだろう?
 という気にもなってしまうんです……。
Leporaitceau : 町の復興は、
 僕の目標でもあるはずなのに……。
Leporaitceau : ところで、
 エケットさんには会いましたか?
 昔話好きの代表のような人です。
Leporaitceau : いつかは、懐かしいものが、
 あれほど大切になったりするものでしょうか?
Leporaitceau : 町は徐々にですが、活気を
 取り戻そうとしています。
 もちろん喜ばしいことなのですが……
Leporaitceau : 少しだけ寂しい気もするのは、
 何故なんでしょうか?

 
 

Equette : あら?
 こんにちは。
Equette : あなたは、さぞかしたくさんの
 海を見たことがありますでしょう?
Equette : 私は、ずいぶんと長い間、
 海を見ていない気がします。
Equette : かつてのタブナジアは、
 町の何もかもがまばゆくて、
Equette : とりわけ、
 海は本当に美しかったわ……。
Equette : 今となっては、
 想像もつかなくても仕方ありませんけれど。
Equette : あの頃は、青く広がっていた海が
 どこまでも続いているのだと、
 心底信じられました。
Equette : 海の音を懐かしく思います。
Equette : こんなところにいたのでは、
 なにも聞こえはしないのですから。
Equette : ときおり、
 かすかに磯の香りはするのですが、
Equette : それさえ、
 なにか違うもののような気がするのです。
Equette : そういえば、だいぶ前に、
 知り合いの船乗りが“海の音の鳴る巻き貝”の
 話をしてくれたことがあります。
Equette : 途方もない話ばかりをする人でしたから、
 そのときも冗談だと思って聞いておりました。
Equette : なんでも海岸に出る魔物が、
 大切に隠し持っているらしい、と。
Equette : 魔物がそのようなことをするなんて、
 信じがたいのですけれど、
Equette : この年になると、何があっても
 おかしくはないとも思ったり……。
Equette : 今は
 あの話がおとぎ話のひとつだったとしても、
 信じてみたくなりますわ。

 
 

Anteurephiaux : あれ?
 お姉さん……どこの人?
Anteurephiaux : ……ふーん、旅の途中なんだ。
 ……ボウケンシャなの?
Anteurephiaux : うわぁ、すごいねぇ。
 あのね、ぼくもボウケンがしたいんだ。
 そしてね、宝をハッケンするんだよ。
Anteurephiaux : そしたらね、
 町のみんなにも宝を分けてあげるんだ。
Anteurephiaux : でも、
 ちっちゃいから遠くに行ったらダメって、
 みんなが言うんだよ……。
Anteurephiaux : ぼくは早く大きくなりたいんだ。
Anteurephiaux : ジケーダンの人に
 話を聞いたりすると、うずうずしてくるよ。
Anteurephiaux : でも、危ないからって、
 海岸にさえ行かせてもらえないんだ……。
 だからぼく、海も見たことない……。
Anteurephiaux : 海岸には
 いろんな珍しいものがあるんでしょ?
 不思議な貝とか……。
Anteurephiaux : 珍しいものって、
 モンスターも好きなんだって。
Anteurephiaux : ……やっぱり、
 海岸って危ないのかな……。
Anteurephiaux : お姉さん
 何か見つけてきてくれる?
Anteurephiaux : そしたらぼく、
 とってもうれしいな。
Anteurephiaux : そうだ!
 ぐるぐるしたカタチの、音の出る貝がいいな!

 
 
 
 

Anteurephiaux : うわぁ……、おもしろい貝だね。
 見せて見せて?
Anteurephiaux : この貝って、
 ぶぅおーって鳴らないんだね。
 つまんないの。
Anteurephiaux : でも、変なカタチだねぇ。
 なんでこんななのかなあ?
Leporaitceau : こら!
Anteurephiaux : うわっ!
Anteurephiaux : レポルーツォ!!
 びっくりしたじゃないかぁ。
Leporaitceau : 勝手に
 人の物を持ち出しちゃいけないと、
 何度も言ったろう?
Anteurephiaux : 誰のかなんて分からないもん。
 お姉さんが海岸で拾ってきたんだもん。
Leporaitceau : そうなんですか?
Anteurephiaux : いま
 見せてもらったばかりなんだよ?
Leporaitceau : ……仕方ないなぁ。
 でも、これは没収だ。
 おまえはすぐに物を壊すからな。
Anteurephiaux : ……ええええ。
 やだよー。
Leporaitceau : やだじゃない。
Anteurephiaux : えええええええー。
 お姉さんも何とか言ってよー。
Leporaitceau : あぁ。
 エケットさん、そんなことを言ってた
 ……ような気もするなぁ。
Leporaitceau : 最近、
 話半分にしか聞いていなくて……。
 そうでしたね。
Leporaitceau : それなら、
 エケットさんに持っていってみましょうか。
Anteurephiaux : ……えぇっ!
 待ってよー。
 ぼくも行く!

 
 

Equette : あらあら。
 ……まぁまぁ。
Anteurephiaux : お姉さんが
 海岸で見つけたんだよ。
Leporaitceau : この方はとても、お強いらしいです。
 モンスターから手に入れたそうですよ。
Equette : …………。
Equette : …………この音……!
Equette : ほら。
 あなたも聞いてごらんなさい?
 いつも話してあげているでしょう?
Equette : これは、昔の海の音。
 ……タブナジアの海の音よ……。
Leporaitceau : はぁ……
 そうですか。
 ……どうも。
Leporaitceau : …………。
Leporaitceau : ねぇ。
 ……ねぇ!
Leporaitceau : ぼく、おっきくなったら
 あの海の向こうに行きたいな!
Leporaitceau : とめてもダメだからね!
Leporaitceau : ねぇ!
 聞いてるの?
Leporaitceau : ママ!パパ!
 ……待ってってば……!!
Leporaitceau : …………。
Leporaitceau : ……これは……。
Equette : 大丈夫?
Leporaitceau : はい。
 なんとか。
Leporaitceau : ……。
Leporaitceau : この貝は、
 ぜひエケットさんが持っていてください。
Equette : いいえ。
 私は海の音が聞けただけで十分ですよ。
Leporaitceau : でも、この旅の方も、
 同様におっしゃってくれているんです。
Equette : そう言ってくれるなんて
 嬉しいのだけれど、いいのかしら?
Leporaitceau : ぜひ。
Anteurephiaux : いいなあ。いいなあ。
 いいなあ。いいなあ。
Leporaitceau : ……やれやれ。
 君はほら貝のほうが好みじゃなかったかい?
Anteurephiaux : そうだけど。
 でも、いいなあ。
Anteurephiaux : 大人だからって
 なんだかずるいや。
Leporaitceau : そうかもしれないね。
 でもこれは、
 エケットさんに差し上げようよ?
Leporaitceau : アントレイフィオが
 もう少し大きくなったら、
 海に連れていくと約束するから。
Anteurephiaux : うん。
 それならいいよ。
Equette : 代わりにはならないかもしれないけれど。
 これではどうかしら?
Anteurephiaux : なんなの?これ。
 へんなの。
Equette : これはね、
 旅する人を導いてくれるお守りですよ。
Equette : これがあったから私は、
 今ここにいるのかもしれないわ。
Anteurephiaux : ふーん。じゃあ、
 すごいの?これって。
Equette : ええ。
 そう思いますよ。
Anteurephiaux : そっかぁ。
Anteurephiaux : でもね、
 それなら、このお姉さんが
 持ってた方がいいよ!
Leporaitceau : アントレイフィオはいい子だな。
Equette : 私もそう思いますよ。
Anteurephiaux : そうかな?
 えへへへ……。
Anteurephiaux : ぼく、早く大きくなって、
 お姉さんに負けないボウケンシャになるね!
メメントマフラーを手にいれた!