・双蛇の謀
進行内容
皇宮からの報酬は、
すべて罰金として消えてしまった……。
ナジャ社長には、かなわない。
公務をますます遂行せねば……。
- アトルガン白門・サラヒム・センチネルのNaja Salaheemに話しかける。
Naja Salaheem : ……。
Naja Salaheem : ……。
Naja Salaheem : ……。
Naja Salaheem : ……。
机の上に、書状が置かれている。
封じ蝋には「双頭の蛇」が刻印されているようだ……。
はい
いいえ
Naja Salaheem : へぇええええ。
とくに、用はないっていうのかい。
Naja Salaheem : ……。
Naja Salaheem : この書類のことが
知りたいだって?
Naja Salaheem : ハァ~
あんたネェ、しらじらしいにも程があるよ。
Naja Salaheem : この書状はね、
あんたに仕事を依頼してた「皇立」
文化財調査事業団サマから届けられたもんさ。
Naja Salaheem : 理由は何だとお思い?
わかりません!
お金?
Naja Salaheem : しらばっくれるんじゃないよっ!!
Naja Salaheem : すっとぼけてんじゃないよっ!!
Abquhbah : はっ、はいぃぃ!
Naja Salaheem : ここ最近の
[Your Name]二等傭兵の勤怠を報告ッ!
Abquhbah : 海底遺跡群に進発以降、
[Your Name]二等傭兵は!
Abquhbah : 依頼について、
一切の報告に来ておりませんっ!!
Abquhbah : ハァ……ハァ……
……い、以上でありますっ!
Naja Salaheem : 説明してもらおうじゃないか、
[Your Name]……。
(暗転)
Naja Salaheem : ……へー?
Naja Salaheem : 言いつけどおり
海底遺跡群にはちゃんと行きました、だって?
Naja Salaheem : まさか、
社長である、このあたいを差し置いて、
依頼完遂の報告のために、勝手に
皇宮に参内したんじゃないだろうネェ?
Naja Salaheem : モチゴマの分際で、
勝手な行動をとったら、どういうコトに
なるか覚悟の上での所業……。
Naja Salaheem : そう思っていいかい?
Naja Salaheem : ったく……
ペーペーの新兵すら、管理できない
会社だなんて皇宮に知れたら、
赤っ恥もいいとこだよっ!
Naja Salaheem : 事業団から報酬
アトルガン黄金貨を255枚預かってるけど、
この罰金分は差っ引かせてもらうからねっ!
Naja Salaheem : せめて、
差し引きマイナスにならないよう、
そこで祈ってなっ!
(暗転、アトルガン皇国・皇民街区)
Amnaf : ラズファード様、
お待ち申しあげておりました。
Amnaf : ガッサド様よりの伝言が……
傭兵に「鈴」をつけた、とのことです。
Razfahd : かの四国に通じる冒険者か……。
Rishfee : 御意。
(暗転)
Razfahd : ……良い知らせが。
Razfahd : 魔笛がこと、
順調に進んでおります。
Razfahd : ご所望の手駒も、じきに……。
Nashmeira : ……そは、上々。
Nashmeira : ……わらわの願い、
そなたらの働きにより叶おうぞ……。
Razfahd : ありがたき御言葉……。
Nashmeira : ……されど、丞相。
Nashmeira : ……わらわは……
わらわは待ちくたびれた……。
Razfahd : 恐れながら、
今、しばらくのご辛抱を賜りますよう……。
Razfahd : このこと、
他国は元より我が国民にも
気取られてはなりませぬ故……。
Nashmeira : ……承知しておる。
Razfahd : 必ずや、
陛下の御手に「秘宝」を……。
Nashmeira : ……わらわの望み、
すなわち皇国の望みなのじゃ……
Nashmeira : ……忘るるでないぞ……。
Razfahd : ……審判の日は近い。
Razfahd : 我らが計画を
邪魔立てする者あらば……。
Raubahn : 心得ております。
Razfahd : 冥界の者どもめ。
好きにはさせん……。
??? : ……きニナル。
??? : めいかいノ、ものどもトハ
モシカシテ、モシカスルト、ぼうれいカ?
??? : ……そうね。
死者ってことだと思うわ……。
??? : すばラシイ。
??? : こうきゅうノ、
たいくつナひびカラ、ぬケダセル
よかんガスルナ。
??? : ……うん。
??? : アフマウ(Aphmau)ヨ、
それデモ、「むてノくぐつし」カ?
モウすこシ、ヤルきヲ、みセヌカ。
Aphmau : ……う、うん。
Razfahd : ともかく、
魔笛それ自体が目的であると
思わせておくことが、何よりも……
??? : イツマデタッテモ、みツカラナイ
まてきナンカヨリ、ズットみりょくてきデハナイカ?
Aphmau : ……。
Nashmeira : ……丞相。
……わらわは、冥界よりよみがえりし
者どもについて聞いてみたい……。
Razfahd : ……?
恐れながら陛下、それは民の噂話にすぎませぬ。
お心に留められませぬよう……。
Nashmeira : ……それでよい、申してみよ……。
??? : ウム。せいこうさまモ
わカッテラッシャルヨウダナ。
(暗転)
Amnaf : 恐れながら、申し上げます。
Amnaf : 近年、皇都での亡霊騒ぎ、
暗碧海に出没する幽霊船の噂など、
その手の話題に事欠かないのは事実ですが……。
Amnaf : 我々、不滅隊の見解としましては、
その多くの原因は「L.A.M.I.A.」
つまり、Lethal Assault……
??? : まテ!
そんなことヨリ、ゆうれいせん!
Amnaf : !?……はっ。
その幽霊船、一般には有名な沈没船
アシュタリフ号の名で呼ばれていますが……。
Nashmeira : ……続きを申せ。
Amnaf : 御意。僭越ながら……
民草の愚にもつかぬ噂ではございますが、
最近、その話に妙な尾ヒレが
付け加えられておりまして……。
Amnaf : それが……幽霊船の正体は、
滅亡したイフラマド王国の海賊船
ブラックコフィン号である、と……。
Aphmau : ……海賊船。
Rishfee : 我々は、そのバカげた
噂の元凶は、海猫党のコルセア連中だろう
と踏んでおります。
Rishfee : あいつらは船も失い、
今では我々の追撃を逃れるだけで
青息吐息というありさま。
Rishfee : 求心力を保つために、
過去の英雄まで引っ張り出すしか
なかったんでしょう。きっと。
Amnaf : ただ……。
Razfahd : どうした?
Amnaf : 一部のイフラマド系の民衆が、
噂で浮き足立っているのは事実です。
漆黒のルザフ(Luzaf)が帰ってきた、と……。
Razfahd : くだらぬ。
200年前に滅びた国の英雄など……。
Nashmeira : ……では、
幽霊船の正体をあばくがよい……。
Razfahd : !
??? : ホーゥ♪
Razfahd : しかしながら陛下、
ただの噂に我が軍が動くなどと……。
Nashmeira : ……丞相、
そなたが動かぬというのなら……。
Nashmeira : ……無手の傀儡師よ……。
幽霊船の正体、そなたが見事あばいてみせよ……。
Aphmau : えっ!? そ、そんな……。
??? : よキニはかライマショウ!
??? : せいこうさま、じきじきノ
ゴしめいトアラバ、もんくナドアルハズモナク……
Razfahd : 陛下!
戯言が過ぎまするぞ……。
??? : ゴせいだんでアル。
じょうしょう、ひかえヨ。
??? : やまねこノようへいガ、イル。
アレに、てヲかシテモラエバよイ。
Razfahd : ……。
Nashmeira : ……アフマウ(Aphmau)……
……アヴゼン(Ovjang)……
……よきにはからえ……。
Ovjang : ぎょい!
あふまう、つイテくルガヨイ。
Aphmau : あっ。ま、待って……!
Raubahn : よろしいので?
Razfahd : ……仕方ない。勅命だ。
Razfahd : だが、目を離すな。
(暗転)
Naja Salaheem : ……報告遅延罪!
罰金アトルガン黄金貨、11枚。
Naja Salaheem : 社命放棄罪!
罰金アトルガン黄金貨、7枚。
Naja Salaheem : 社歌忘却罪!
罰金アトルガン黄金貨、3枚。
Naja Salaheem : 報酬隠匿罪!
罰金アトルガン黄金貨、6枚。
Naja Salaheem : 社長不敬罪!
罰金アトルガン黄金貨、9枚。
Naja Salaheem : 社長侮辱罪!
罰金アトルガン黄金貨、15枚。
Naja Salaheem : と、ゆうわけで
差し引きしめて
アトルガン黄金貨、255枚!
Naja Salaheem : フフン♪
よかったネェ。マイナスにならなくて。
Naja Salaheem : それにしても
今回のいきさつ、
どうも、あたいはフに落ちない。
Naja Salaheem : 皇宮が、報酬を事前に
届けるなんて、あまりにも異例だからネェ。
Naja Salaheem : ……調べてみる価値は、
ありそうだよ。
Naja Salaheem : いくら
上客とはいえ、野良猫だと思われて
なめられてたらしゃくじゃないか。
Naja Salaheem : 爪も牙もあるってこと、
知ってもらわないとネェ。
野良猫だと思われて、なめられてたら
しゃくじゃないか。
Naja Salaheem : 皇宮のお偉方には
あたいたちにだって爪も牙もあるってこと、
いつかは知ってもらわないとネェ。
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