アドゥリンの魔境/その瞳の輝きゆえに

Last-modified: 2013-07-09 (火) 07:35:02

・その瞳の輝きゆえに

進行内容
 黒衣の紳士テオドール曰く、
 リフキン族に認められるには
 古の王の遺志を示すただ1つの物である
 アシェラが持つ黒い短剣が必要らしい。
 1度、レヴィル(Levil)に報告しよう。


  1. MUM.ワークスのMasadに話しかける。
     
    Teodor : どうしたのかね、
     [Your name]。
    Teodor : たいそう難しい顔をしているな。
     悩みがあるなら聞いてやらんでもないよ?
    Teodor : で、何について悩んでいるのかね?
     
    どうする?
     リフキン族の女王に会いたい
     
    「リフキン族の女王に会いたい」
    Teodor : ふむ……。
     なるほど、女王に会いたい、と。
     では、ちょっとした昔話をしてあげよう。
    Teodor : ……と、その前に、
     君は七支公と会ったことがあるのかい?
    Teodor : ほう……。やるねぇ。
     彼らに認められるとはね。
    Teodor : では、まずちょっとした昔話からだ。
     初代王についてはもう名前くらいは知っているね?
      
    Teodor : それは遥かな昔のことで、
     当然ながら当時のことは、人は誰も覚えていない。
     けれど、その言い伝えだけは残っているのさ。
    Teodor : 蛮勇の王は
     仲間と共にウルブカの大地へとわけ入り、
     行く手を塞ぐあまたの敵を打ち倒して従えていった。
    Teodor : そのときに最も激しく抵抗したのが、
     今では土地の守護者となっている
     モンスターの王たちだ。
     彼らは倒されたのちに初代王に忠誠を誓った。
    Teodor : それが七支公なのさ。
      
    Teodor : こうして次々と
     モンスターたちを従えて、
     森の奥深くへと王は侵攻していった。
    Teodor : だが、結局は彼は開拓を諦めたのだよ。
    Teodor : 死ぬ間際、
     自らの遺言として初代王はこう言い残した。
     『ウルブカには立ち入るなかれ』と。
    Teodor : これが、王の「古の盟約」と
     呼ばれるものだ。
    Teodor : 今でも七支公は
     この契約に縛られている。
     いや……七支公だけではない。わかるかね?
     
    わかる?
     リフキン族も?
     
    「リフキン族も?」
    Teodor : その通り!
    Teodor : だからリフキン族たちは、
     人間が森に立ち入ることを良しとしない。
     彼らにとって王との誓いは絶対なんだ。
    Teodor : それを覆せるのは、
     盟約を交わした初代王だけだろうね。
     もしくは……王の遺志を継ぐ者として認められた者か。
    Teodor : かつては古の盟約を
     人も守っていたものだけどね。
     アドゥリン家が王家だった頃はそうだった。
    Teodor : 初代王の願いは、
     彼が子孫に託した剣に今も刻まれている。
    Teodor : 代々のアドゥリンの王は、
     初代王の遺剣を民の前に掲げて、
     盟約を尊重する旨を知らしめていたものだが……。
    Teodor : おや、意外かね?
     昔はそうだったのだよ。
    Teodor : アドゥリンの歴史において、
     ウルブカの大地に人がわけ入ったのは
     過去に2度だけだ。
    Teodor : 最初はもちろん初代王の時代。
     そして、王の伝説が忘れられつつあった頃の
     「大遠征」の時代。
    Teodor : 東の海岸沿いには
     今もその大遠征の時代に造られた
     集落の跡が残っている。
    Teodor : おっと、話が逸れたな。
     代々のアドゥリン王は、初代王の残した
     古の盟約を尊重していたんだ。
    Teodor : 新しい王が即位するときは、
     必ず初代王の遺剣を掲げて、
     盟約を守る誓いを立てた。
    Teodor : だが時代が下り、
     いまや、アドゥリン家は
     十二名家の1つでしかなく……。
      
    Teodor : そして、
     現アドゥリン家当主のユグナスは、
     その位を継ぐときに、
     歴代の当主のようにはしなかった。
    Teodor : 若き当主は遺剣を手放し、
     再びウルブカの開拓を始めることを宣言した。
    Teodor : そして、
     新しい開拓の時代が始まった、というわけだ。
      
    Teodor : 王の遺剣は今どこにあるのかって?
    Teodor : どこにあると思うかね?
     ユグナスの即位の際に、彼に最も近しい人物が
     譲り受けているよ。
    Teodor : 君はその遺剣を既に見ているんだ。
     こう言えば、[Your name]には
     もうわかるはずだ。
     
    わかる?
     アシェラが持っていた剣だ!
     
    「アシェラが持っていた剣だ!」
    Teodor : その通り!
    Teodor : 今ではあの若姫の持つ剣だけが、
     古の王の遺志を示すただ1つの物と言っていいだろう。
    Teodor : おっと、
     だいぶ長く話し込んでしまったようだね。
     少しは[Your name]の悩みを
     解決するヒントになったかな。
    Teodor : ふふ……。
     礼には及ばないよ。
     私くらいの歳になるとね、[Your name]。
    Teodor : 夢を見ない。
     もう、ずっと前からだ。
    Teodor : だから、時々思うのだよ。
     初代王は確かに初めは夢を追っていた。
    Teodor : 森の奥深くへとわけ入り、
     遥か彼方まで到達しようとしていた。
    Teodor : ……言い伝えによれば、
     そういうことになっている。
    Teodor : まるで君たち冒険者のようにね。
     いや……忘れてくれたまえ。ただの独り言だよ。

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